移動ステージの取付け穴について


移動ステージの取付け穴について


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移動ステージ中央の大きな取付穴はどのように使用するか

移動ステージには、ステージの周辺よりも中央寄りの位置に、光学テーブルやブレッドボードへの取付け穴が配置されているものがあります。そのようなステージの場合、取付け面に固定したり外したりする際に、上部プレートを下部(ベース)プレートの中心に合わせる必要があります。そのとき、上部プレートの大きな貫通穴と下部プレートの小さな貫通穴は1つのザグリ穴のような形になります。

その状態でキャップスクリュを上部プレートの大きな穴から挿入し、取付け面にねじ込んでステージを固定します。ここでは直線移動ステージMT1B(/M)を用いてその方法をご紹介しています。ステージを取り外すときは、同じ穴を使用してネジを緩めて外します。

The oversized through holes in the top plate of a translation stage are used to access the mounting points in the base plate.
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図2:ステージ上部プレートの2つの大きな貫通穴から、ステージ下部プレートの取付け穴を利用することができます。

The mounting points in the middle of a translation stage's base plate.
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図1:ステージ下部プレートの中央付近の貫通穴は、ステージを光学テーブルやブレッドボードに固定するための取付け穴です。

動画1:直線移動ステージMT1B(/M)を光学テーブルに固定する手順

Accessing the mounting points of a translation stage via the counterbores at the center of the stage.
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図3:ステージ上部プレートの大きな貫通穴から5 mmボール(六角)ドライバを差し込み、挿入したM6キャップスクリュを締めてステージを固定することができます。

取付け穴の位置について
取付け穴(図1)は下部プレートに開いている貫通穴で、この下部プレートがテーブルに固定されます。取付け穴の径は、M6キャップスクリュのネジ部分は通しますが、頭部分は通さない大きさです。この取付け穴は、ステージの可動部である上部プレートの大きな貫通穴(図2)から利用します。

しかし、取付け穴を利用するには、上部プレートと下部プレートの位置を合わせる必要があります。アジャスタで上部プレートの位置合わせを行いますが、このとき上部プレートの大きな貫通穴と下部プレートの小さな貫通穴の中心を一致させ、ザグリ穴のような形にします。キャップスクリュをネジの部分から上部プレートの貫通穴に挿入すると、ネジはスムーズに下部プレートの取付け穴に入ります。

最初にステージを固定してからコンポーネント類を取り付けてください
上部プレートと下部プレートの位置合わせができたら、下部プレートを取付け面側に向けて、ステージを光学テーブルまたはブレッドボード上に置いてください。ザグリ穴状態の2つの貫通穴と取付け面のネジ穴を合わせ、ステージの上から貫通穴を通してM6キャップスクリュを挿入し、光学テーブルに締め付けてください(図3)。

上部プレートは下部プレートに対して移動するため、使用しているときは一般に上部プレートが妨げになって取付け穴のネジは操作できません。また、ステージに取り付けたコンポーネントにより、概して上部プレートの貫通穴の一方または両方が塞がれてしまいます。そのため、実験の途中でステージの取付け位置を変更することには不便が伴う場合があります。従って、コンポーネント類をステージに取り付ける前に、ステージを適切な位置に固定することを推奨します。

ほかの選択肢として、MTシリーズ用のMT401/Mのようなベースプレートを使用すれば、ステージの周囲に塞がれることのない取付けスロットを確保できます。ステージをここで説明したようにベースプレートに固定してから、ベースプレートの取付けスロットを使用して取付け面に固定します。

取付け方法を動画でご覧ください
取付け方法は動画1でご覧いただけます。またこちらの動画ページでは、アジャスターネジを電動アクチュエータに交換する方法など、移動ステージに関する他の情報もご覧いただけます。

「Insights-ヒント集」は下記リンクからご覧いただけます。  
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最終更新日:2020年9月8日


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