1x2ロータリージョイントスプリッター


  • 50:50 Intensity Split of Input Light Over 400 – 700 nm Range
  • Protects Against Fiber Damage from Moving Specimen
  • Recommended for Patch Cables with ≥Ø200 µm Core, 0.22 to 0.50 NA Fiber

RJ2

Application
Idea

RJ2 1x2 Rotary Joint Mounted using SM30TC Tube Clamp, RA90RS Adapter, and Ø1/2" and Ø1" Posts

Compatible with FC/PC Connectors

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Specificationsa
Operating Wavelength400 – 700 nm
Split Ratio50:50 ± 5% (Typ.)
TransmissionbLED30% Per Leg (Typ.)
Laser35% Per Leg (Typ.)
Rotational Variation of TransmissioncLED< ±3.5%
±1.75% (Typ.)
Laser< ±6.0%
±3.5% (Typ.)
Start-Up Torque< 150 µN·m
Recommended Fiber Core Diameter≥200 µm
Recommended Fiber NA0.22 – 0.50
  • 透過率と回転に伴う透過率の変動は、推奨するファイバーコア径とNAを有するパッチケーブルを使用したときの仕様値です。この仕様はコア径Ø200 µm、NA0.22のシングルクラッドのマルチモードファイバには適用されませんが、TECSベースの第2クラッド層を有するファイバには適用されます。特定のファイバの性能データについては「性能」タブをご覧ください。
  • 各出力分岐(Leg)の透過率は、全入光量に対する割合で示されています。全出力は、スプリッタの両方の出力分岐を通った透過光の合計です。
  • ロータリージョイントが回転したときの各出力分岐の平均出力光に対する透過光の変動の割合で定義。 

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生データはこちらからダウンロードできます。
光源SLS201と光スペクトラムアナライザを用いて測定したRJ2の各出力分岐の透過率(典型値)。Leg Aは回転軸に近い方のポートで、Leg Bはオフセットのあるポートです。青い網掛けの部分はRJ2の動作波長範囲を示しています

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図では1x2ロータリージョイントRJ2の入力ポートと出力ポートを示しています。

特長 

  • ロータリージョイントにより、被験動物の動きによるファイバ損傷を防止
  • 波長範囲:400~700 nm
  • 入力光の強度を50:50に分岐
  • 回転時でも低い透過率変動 (「性能タブ参照)
  • 精密ベアリングにより極めて滑らかな回転を実現
  • コア径≥Ø200 µm、NA 0.22~0.50のパッチケーブルを推奨
  • ファイバ出力型マルチモードレーザまたはファイバ出力型LED用に設計され、試験済み
  • 取付け用のSM1外ネジ付き

当社の1x2 ロータリージョイントスプリッタRJ2は、オプトジェネティクスの用途向けに設計されており、1つの入力光を2つの出力光に均等に分岐します。ロータリージョイントの接続部では接続されたパッチケーブルが自由に回転できるようになっているため、被験動物の動きによるファイバ損傷のリスクを低減します。ロータリージョイントには、当社のオプトジェネティクス用パッチケーブルマルチモードならびにハイブリッドパッチケーブルなど、FC/PCコネクタ付きのパッチケーブルが接続可能です。最良の性能を得るには、コア径≥Ø200 µm、NA 0.22~0.50のTECSクラッドファイバを用いたマルチモードパッチケーブルのご使用をお勧めいたします。 

RJ2は、LEDとマルチモードレーザの両方の光源と、オプトジェネティクスで広く使用されているパッチケーブルが使用できるように、幅広い用途に合わせて設計と試験が行われています。この製品にはビームスプリッタとレンズが組み込まれており、400~700 nmの広帯域の光を均等に分岐します。LEDのロータリージョイントの典型的な全透過率は60%(各出力分岐では30%)で、回転による変動は各分岐で±3.5%未満です。推奨する光源とパッチケーブルを用いた場合には、何れも同様の性能が得られます(試験データについては「性能」タブをご覧ください)。

RJ2の組み立て時には、コア径Ø200 µm、NA 0.39のファイバーパッチケーブルとファイバ出力型LED M470F3を用いて、試験とアライメント調整を行っています。当社では、ほかのパッチケーブルや光源を用いてアライメントと最適化を行う、カスタム仕様のロータリージョイントスプリッタもご提供可能です。詳しくは当社までお問い合わせください。

機械的構造
RJ2の機械設計には、多くの用途に対して一貫した光学性能が得られるように、いくつかの特徴があります。 まず精密なベアリングを採用しており、これにより極めて滑らかな回転と長寿命がもたらされ、ジョイント回転時の信号強度の変動が小さく抑えられます。スタートアップトルクが<150 µN·mと小さいため、被験動物の動きに対してジョイントが自由に動くことができます。入出力ポートには公差の厳しいインサートが用いられており、これによりパッチケーブルとロータリージョイント間のアライメントの最適化と再現性が実現されています。また筐体の一部が平面になっており、RJ2をテーブル上においても転がることはありません。

RJ2は、水平方向に向けて使用すると性能に影響する場合があるため、垂直方向に向けて使用してください。当社では、ロータリージョイントを垂直に保持するマウントをいくつかご用意しています。 ロータリージョイントの入力側にはSM1外ネジが付いており、SM1固定マウントが取り付けられます。またスリップリングSM30RCあるいはチューブクランプSM30TCを用いて、筐体のØ35.1 mmの部分を直接固定して取り付けることも可能です。当社のポストアセンブリを用いれば、多くの実験構成においてポスト取り付けや配置が可能となります。

対応するパッチケーブル 
ロータリージョイントの入出力ポートは、2.0 mmナローキーならびに2.2 mmワイドキー付きFC/PCコネクタが取付けられます。当社ではコア径≥Ø200 µm、NA 0.22~0.50のマルチモードパッチケーブルのご使用をお勧めしています。当社のファイバ出力型LED光源に接続するときには、一方にFC/PCコネクタ、もう一方にSMA905コネクタの付いたマルチモードハイブリッドパッチケーブルを使用して、LED光源とスプリッタを接続してください。出力側では、FC/PCオプトジェネティクスパッチケーブル を接続すれば、インターコネクタやスリーブを用いて当社のØ1.25 mmやØ2.5 mmのカニューラを取り付けることができます。 

オプトジェネティクス製品、in vivo

当社ではin vivoのオプトジェネティクス用に設計された製品を豊富に取り揃えております。上の「OGセレクションガイド」タブから様々な用途に対応した製品のラインナップをご覧頂けます。

Optogenetics System Schematic


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図では1x2ロータリージョイントRJ2の入力ポートと出力ポートを示しています。

典型的な性能データと比較

オプトジェネティクスの用途では、ロータリージョイントが回転した時に各出力分岐(Leg)を透過する光は、被験動物に到達する光の安定性と強度に影響を及ぼします。RJ2は、様々な実験セットアップで使用できるよう設計されているため、ある条件下での試験においも典型的な性能に関する追加的な情報を得ることができます。透過率に影響を及ぼすパッチケーブルの特性はファイバのコア径とNAです。光源として通常はマルチモードレーザやLEDが使用されますが、例えば波長やビーム広がり角などといった特性も影響を及ぼす場合があります。

下のグラフは、RJ2に7種類のパッチケーブルと3種類の光源を組み合わせたときの典型的な透過率とそのばらつきを示しています。この試験で使用した光源(3種類)は、470 nm LED M470F3、473 nmマルチモードレーザS1FC473MM、および590 nm LED M590F3です。これらの試験結果は、RJ2が様々な種類のファイバと光源に対して性能が一貫していることを示しています。一般に、RJ2に大きいコア径のファイバを使用すると、透過率が大きくなり、回転に伴う変動が小さくなるのが観察できます。また、当社ではRJ2と他社製ジョイントの全透過率の比較を行い、470 nmと590 nmのLED光源を使用したときには、RJ2の方がより大きな透過率が得られることが分かりました。グラフの生データは下記の黄色の枠内をクリックするとご覧いただけます。


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Leg A(青の四角)とLeg B(赤の円)の透過量をRJ2に入力した全光量の割合として示したグラフ。エラーバーは、ロータリージョイントが回転したときに測定されたばらつきを示しています。

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RJ2(緑の四角)と他社製ジョイント(ピンクの円)の全透過率を示したグラフ。 


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様々なファイバ出力型LEDパワーメータS120Cを使用して測定したRJ2の透過率(典型値)。エラーバーは、ロータリージョイントの回転に伴って測定された変動を示しています。このデータはコア径Ø200 µm、NA 0.39のファイバーパッチケーブルを使用して測定しました。
LED Item #WavelengthaTypical Opsin
M470F3470 nmChR2, ChR2-SFO
M490F3490 nmRh-CT, ChR2 (E123A)
M505F1505 nmChRGR, Opto-α1AR, Opto-β2AR
M530F2530 nmC1V1, VChR1
M565F3565 nmArch, VChR1-SFO
M590F3590 nmChR2-SFO, eNpHR3.0
M625F2625 nmReChR
  • スペクトルと生データについてはリンクをクリックしてください。

LEDの性能

当社のファイバ出力型LEDとドライバは、オプトジェネティクスの実験セットアップの組み込みに適しています。in vivoの実験手順では、1つまたは2つのLED光源からの光を試料に埋め込まれている光ファイバーカニューラに結合し、光に応答するオプシンタンパク質の励起に使用します。このような光刺激実験にLEDが多用される理由は、幅広い波長域にわたり高出力が得られ、さらにレーザと比べて強度分布の均一性に優れているからです。

右のグラフでは、光源として異なるファイバ出力型LED(右表に記載)を使用したときの典型的なLEDの透過率(各出力分岐ごと)を示しています。Ø200 µm、NA0.39のマルチモードファイバーパッチケーブルを入力と出力に使用しました。透過量はパワーメータS120C を使用して測定しました。


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光ファイバ内の全反射

光ファイバ内の光の伝搬

光ファイバは光学製品を大分類すると光導波路の一部で、内部全反射(TIR)を利用して個体または液体構造内に光を閉じ込め、伝搬させます。その中でも光ファイバは数多くの用途に使用され、一般的な例としては光通信、分光、照明などがあげられます。

広く使用されているガラス(石英)ファイバの構造の1つに右の図で示しているステップインデックスファイバがあります。ステップインデックスファイバのコアは周りのクラッド層よりも屈折率の高い材料でできています。 光が周りの媒質により屈折するのではなく、コアとクラッドの界面で反射する入射角が存在します。ファイバ内で全反射する条件を満たすために、ファイバの入射角をある角度より低くしなければなりません。この角度は受光角度、θaccと定義されます。 角度を求めるにはスネルの法則が使用されます。

ここでncoreはファイバのコアの屈折率、ncladはファイバのクラッドの屈折率、nは外側の媒質の屈折率、θcritは臨界角、そしてθaccはファイバの受光角度の半角となります。開口数はファイバの製造メーカが使用する無次元数で、光ファイバの受光角度により規定されます。下記の式で表します。

大径コアのステップインデックスファイバ(マルチモード)では、この式を用いてNAが直接求められます。NAはファーフィールドビームのプロファイルをたどり、ビームの中心からビーム強度が最大の5%になる点までの角度を測ることによって、実験によっても求められます。しかし、計算式でNAを直接求めることが最も正確な値を得る方法になります。

 

光ファイバ内のモード数

光ファイバ内で光が伝搬する経路はファイバの導波モードとして知られています。コア・クラッド領域の物理的寸法、屈折率、そして波長により、1本の光ファイバ内では1から何千のモードが存在することになります。最も一般的に製造されているのは2種類で、シングルモードファイバ(単一導波モードが存在)とマルチモードファイバ(多数の導波モードが存在)があります。マルチモードファイバにおいては、低次モードではファイバのコア内に光を空間的に閉じ込める傾向があり、一方、高次モードではコアとクラッドの界面近くで光を空間的に閉じ込める傾向があります。

光ファイバのモード数(シングルモードまたはマルチモード)はいくつかのシンプルな計算により予測することができます。規格化された光の周波数(V-number)は自由空間光周波数に比例する無次元数ですが、光ファイバの導波特性を示します。V-numberは下の式で定義されます。

Vは規格化周波数(V-number)、aはファイバのコア半径、λは自由空間波長です。マルチモードファイバのV-numberは大きく、例えば、コアØ50 µm、NA0.39のマルチモードファイバのV-numberは波長1.5 µmにおいて40.8です。

V-numberが大きいマルチモードファイバにおけるモード数は下の関係式で概算します。

上記のコアØ50 µm、NA0.39のマルチモードファイバの例では、ファイバ内を同時期に伝搬するモード数は約832となります。

シングルモードファイバはV-numberが2.405未満あると定義されています。これは光がファイバの基本モードのみに結合することを表しています。この条件を満たすためにシングルモードファイバは同じ波長でのマルチモードファイバに比べてコアサイズとNAが大幅に小さくなります。1つの例として、SMF-28 Ultraのシングルモードファイバの公称NAは0.14、コアはØ8.2 µmで、1550 nmにおけるVナンバは2.404です。

 


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マクロベンドロスによる減衰

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マイクロベンドロスによる減衰

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マルチモードファイバFT200EMT透過後のビームプロファイル測定結果。旧製品LED M565F1(代替品 M565F3) の光がコアではなく、ファイバのクラッドに導かれていることが示されています。

減衰の要因

光ファイバ内の損失は減衰とも呼ばれ、ファイバの全伝送損失を予測するために特性化し、数値化されます。これらの損失の原因は通常波長に依存し、またファイバそのものに使用されている材料からファイバの曲げによるものなど様々です。減衰が生じる一般的な要因を下記に説明しております。

吸収
標準的な光ファイバ内の光はファイバ材料を介して導かれているため、光がファイバを伝搬するにつれて吸収による損失があります。標準的なファイバは溶融石英を使用して製造され、1300 nm~1550 nmで透過するよう最適化されています。これよりも長い波長(>2000 nm)だと、溶融石英内の多光子相互作用により、大幅な吸収につながります。フッ化ジルコニウム(ZrF4 )やフッ化インジウム(InF3)が主に中赤外域用ファイバの製造に使用されているのは、これらの波長で低損失だからです。ZrF4 ならびにInF3 の(多光子相互作用が起こらない)限界波長はそれぞれ約3.6 µmと4.6 µmです。

ファイバ内の異物も吸収損失の原因となります。 不純物質の1例は、1300 nmと2.94 µm付近の光を吸収する、ファイバのガラス内に閉じ込めれた水分子です。アプリケーションによっては(光通信など)はこの波長領域を利用するため、ファイバ内の水分子が信号を大幅に減衰します。

製造メーカではよくファイバーガラス内のイオンの密度を制御することでファイバの透過・減衰特性の調整を行っています。例えば、水酸化物イオン(OH-)はもともと石英に含まれていて、近赤外~赤外スペクトル域で光を吸収します。そのため、低OHのファイバは通信波長での透過に適しています。一方で高OHのファイバは通常、UV波長で透過率が増加するため、蛍光用途やUV~可視域での分光用途向けに適しています。

散乱
光ファイバの用途の多くでは、光散乱が損失の主な原因です。散乱は媒質の屈折率の変化が起きた場所で生じます。このような屈折率の変化には不純物、粒子、泡など外因的なものと、ガラスの密度、組成、相状態の変動による内因的なものがあります。散乱は光の波長に反比例しますので、UVや青色のスペクトル領域などの短い波長では大きな散乱損失が起こります。適切なファイバのクリーニング、処理、ならびに保管手順により、大きな散乱損失を招くファイバ先端の不純物を最小限に留めることができます。

曲げ損失 
光ファイバの外部ならびに内部形状の変化によって起こる損失は曲げ損失と呼ばれています。通常曲げ損失はマクロベンドロスとマイクロベンドロスの2つのカテゴリーに分けられます。

マクロベンドロスは一般的に光ファイバの物理的な曲げ、例えば細いコイルに巻くような場合に生じる損失です。右の画像のように、導波光はファイバのコアならびにクラッド領域内に空間的に分布されています。ファイバを曲げた場合、径の外側付近の光は速度を上げないことには同じ空間モードプロファイルを維持することはできません。維持できない場合、放射光として光エネルギが周囲に奪われます。曲げ半径が大きいと曲げに関わる損失は小さくなります。ただし、推奨するファイバの曲げ半径より小さい曲げ半径では大幅な曲げ損失となります。光ファイバは、短時間であれば小さい曲げ半径でも動作可能ですが、長期間保管する際の曲げ半径は推奨する値よりも大きくしてください。 適切な保管状態(温度と曲げ半径)でファイバの恒久的な損傷の可能性を下げることができます。ファイバ収納リールFSR1は高曲げ損失が最小に抑えられるよう設計されています。

マイクロベンドロスは、ファイバの内部形状、とりわけコアとクラッド層の変化により起こります。これらのファイバ構造内のランダムな変化(凹凸など)は、内部全反射に必要な条件を妨げ、伝搬する光がファイバの外に漏れる非伝搬モードに結合する原因となります(右の画像をご覧ください)。曲げ半径によるマクロベンドロスとは異なり、マイクロベンドロスはファイバの製造過程で起こるファイバの恒久的な欠陥によるものです。

クラッドモード
マルチモードファイバ内の光のほとんどはコア内の内部全反射により伝搬しますが、高次モードでは、クラッドとコーティング・バッファの界面での内部全反射によりコア層とクラッド層の両方で光を伝搬する場合があります。これはクラッドモードと呼ばれます。右のビームプロファイル測定はこの1例です。ファイバのコア内よりもクラッド内で高い強度のクラッドモードを示しています。これらは非伝搬モードの(つまり、内部全反射の条件を満たさない)場合と、ファイバをかなり長く伝搬する場合があります。クラッドモードは一般的に高次のため、ファイバの曲げや欠陥によるマイクロベンドは損失の原因となります。クラッドモードは、2本のファイバをコネクタで接続した場合、簡単に結合できないため消失します。

クラッドモードはそのビームの空間プロファイルへの影響により、用途(例:自由空間への入射)によっては望ましくない場合があります。ファイバ長が長くなると、このモードは自然に減衰します。ファイバ長が短い場合(<10 m)、希望する伝搬モードを維持しながらファイバからクラッドモードを除去する方法の1つとして、マンドレルラップを使用してクラッドモードが除去できる半径で曲げる方法があります。

 

入射状態

アンダーフィルの入射状態
幅広い開口で光を受容する大径マルチモードファイバの場合、ファイバに結合する光の状態(例:光源種類、ビーム径、NA)が透過性能に著しい影響を及ぼすことがあります。アンダーフィルの入射状態は、入射光の界面でのビーム径ならびにNAがファイバのコア径ならびにNAよりも小さいときに起こります。一般的な例としてレーザ光源を大径マルチモードファイバに入射する例があります。下の図ならびにビームプロファイル測定画面でご覧いただけるように、アンダーフィルの入射状態ではファイバの中心に光を空間的に集光する傾向があり、高次モードよりも低次モードが得やすくなります。その結果、マクロベンドの影響は少なく、クラッドモードもありません。アンダーフィルの入射状態における挿入損失の測定値は典型値よりも低い傾向にあり、またパワー密度はファイバのコアの方がより高くなります。 

アンダーフィルの入射状態を説明している図(左)とマルチモードファイバFT200EMTを透過後のビームプロファイル(右)

オーバーフィルの入射状態
オーバーフィルの入射状態は、入射光の界面でのビーム径ならびにNAがファイバのコア径ならびにNAよりも大きいときに起こる状態によって定義されます。この状態はLED光源の光を小径マルチモードファイバに入射する場合に得られます。オーバーフィルの入射状態ではファイバのコア全体とクラッドの一部に光があたり、低次モードと高次モードが均一に得られ(下の図参照)、そしてクラッドモードに結合する可能性が高くなります。高次モードの割合が高くなることにより、オーバーフィル状態のファイバは曲げにさらに敏感になります。オーバーフィルの入射状態における挿入損失の測定値は典型値よりも高い傾向にありますが、全体的な出力パワーはアンダーフィルの入射状態に比べて高くなります。 

オーバーフィルの入射状態を説明している図(左)とマルチモードファイバFT200EMTを透過後のビームプロファイル(右)

アンダーフィルとオーバーフィルの入射状態には、用途の要件によって長所や欠点があります。マルチモードファイバの基本性能を測定するには、ファイバのコア径に対して70~80%のビーム径の入射光を使用することをお勧めします。オーバーフィル状態のファイバは、短い距離では出力パワーが高くなります。しかし、長い距離(>10~ 20 m)では減衰の影響をより受けやすい高次モードが消失します。


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オプトジェネティクスセレクションガイド

当社では、多岐にわたるオプトジェネティクス部品をご用意しております。以下では、標準的な構成における製品の互換性について説明しています。こちらのガイドに記載されていないオプトジェネティクス用カスタム製品などについては、当社までお問い合わせください。

 

単領域刺激

1つの光源を1つのカニューラの埋め込みに使用する場合

試料へin vivoの光刺激を行う最もシンプルな方法は、1つのLED光源に1本のファイバを接続する方法です。1つのLEDドライバで単一波長のLED光源を制御し、パッチケーブルによるファイバ接続を通じて光源からの光を生体組織に埋め込み済みのカニューラから出力します。このセットアップを製作するために必要なパッチケーブルとカニューラについては、下の図および対応表をご参照ください。適切なLEDとドライバをお選びいただくには、下記または製品ページをご覧ください。

各部品をクリックすると詳細がご覧いただけます。

LED DriverLED DriverFiber-Coupled LEDFiber-Coupled LEDSMA to Ferrule Patch Cable with Optional Rotary JointSMA to Ferrule Patch Cable with Optional Rotary JointADAF2 InterconnectADAF2 InterconnectFiber Optic CannulaFiber Optic Cannula



 

両側同時刺激

試料内の複数の場所に正確かつ同時に光を導く機能は、多様なオプトジェネティクス実験に求められています。例えば、同時刺激の技術は一般に空間的に離れた2つの領域にあるニューロンに要求された行動を引き起こさせるために使用されます。ニューロンの同時阻害や同時刺激を含むより複雑な実験では、2つの異なる単一波長の光を近接した場所に照射することで複数のカニューラを挿入する必要がなくなり、試料に与えるストレスを減らすことができます。

両側刺激は実験内容に応じてそれぞれ異なる構成で行われます。以下では当社のオプトジェネティクス製品を使用した種々の構成例をご覧いただけます。


オプション1:ロータリージョイントスプリッタを用いて、1つの光源を2つのカニューラのインプラントに使用する場合

当社の1x2 ロータリージョイントスプリッタRJ2はオプトジェネティクス用に設計されており、1つの入力光を2つの出力光に均等に分岐します。ロータリージョイントのインターフェース部分は、接続されたパッチケーブルが自由に回転できる構造になっているため、被験動物の動きによるファイバ損傷のリスクが低減します。このセットアップを構築するために必要なケーブルとカニューラについては、下の図および対応表をご参照ください。LEDとドライバについての詳細は、下記または 製品ページをご参照ください。

LED DriverFiber-Coupled LEDHybrid Patch Cable1x2 Rotary Joint SplitterOG Patch CableOG Patch CableADAF2 InterconnectADAF2 InterconnectFiber Optic CannulaFiber Optic CannulaFiber Optic Cannula

オプション2:1つまたは2つの光源を2つのカニューラの埋め込みに使用する場合

試料を2つの出力で刺激する実験(2つのカニューラの埋め込み)には、2種類の方法があります。1つの光源を2つのカニューラに接続して光を同時制御する場合、2分岐ファイバーバンドルを用いてLEDからの光をそれぞれのカニューラに分岐させることができます。デュアル波長による光刺激(2種類の波長をそれぞれのカニューラから出力)を行う場合、またはカニューラ間の分岐比を制御したい場合は、マルチモードカプラを用いて1つまたは2つのLED光源をカニューラに接続します。1つのケーブル端しか使用しなかった場合、未使用のカプラのケーブル端にライトトラップを取り付けることができます。このセットアップを構築するために必要なケーブルとカニューラについては、下の図および対応表をご参照ください。 LEDとドライバについての詳細は、下記または製品ページをご参照ください。

各部品をクリックすると詳細がご覧いただけます。

LED DriverLED DriverFiber-Coupled LEDFiber-Coupled LEDPatch CabletextY-CableMating SleeveMating SleeveMating SleeveMating SleeveFiber Optic CannulaFiber Optic CannulaFiber Optic CannulaFiber Optic Cannula

LED Driver2nd LED DriverLED Driver textFiber-Coupled LED2nd Fiber-Coupled LEDFiber-Coupled LED textMultimode CouplerMultimode Coupler TextADAF2 InterconnectADAF2 Interconnect TextADAF2 InterconnectADAF2 Interconnect TextFiber Optic CannulaFiber Optic CannulaFiber Optic CannulaFiber Optic Cannula

 

2つの光源を1つのデュアルコアカニューラの埋め込みに使用する場合

試料を両側から同時に刺激する用途では、2つのカニューラを近接(約1 mm)して設置する必要があります。当社では、このような特殊な用途に適したデュアルコアパッチケーブルならびにカニューラをご用意しております。各コアは別々の光源によって駆動するため、試料の同じ領域内の神経細胞を同時に刺激、抑制することができます。このセットアップを製作するために必要なケーブルとカニューラについては、下の図および対応表をご参照ください。LEDとドライバについての詳細は、下記または製品ページをご参照ください。

LED Driver2nd LED DriverLED Driver TextFiber-Coupled LED2nd Fiber-Coupled LEDFiber-Coupled LEDsDual-Core Patch CableDual-Core Patch CableADAF2 InterconnectADAF2 InterconnectFiber Optic CannulaFiber Optic Cannula

Click on Each Component for More Information

Part Selection Table (Click Links for Item Description Popup)
Common Fiber Properties
Core Diameter200 µm
Wavelength Range400 - 2200 nm
NA0.39
Fiber TypeFT200EMT
Ferrule StyleaFC (Ø2.5 mm)
Dual-Core Patch CableFC/PC InputBFY32FL1
SMA905 InputBFY32SL1
Compatible Mating Sleeve/InterconnectADAF1
ADAF2
ADAF4-5
Dual-Core Fiber Optic CannulaecStainless SteelCFM32L10
CFM32L20
  • FCタイプはØ2.5 mmフェルール付きです。
  • デュアル光源を1つのカニューラの埋め込みに使用する用途に適したパッチケーブルは、緑で色づけされています。お手持ちの光源と入力部が同じパッチケーブルをお選びください。
  • ご使用可能なカニューラはオレンジで色づけされています。同じ欄にあるカニューラは交換可能です。

 

LED Item #WavelengthaTypical OpsinOutput PowerbColor
M385F1c385 nmEBFP, moxBFP10.7 mWUV
M405F1c405 nmmmilCFP, hcriGFP3.7 mWUV
M430F1430 nmChR27.5 mWViolet
M455F3455 nmChIEF, bPAC24.5 mWRoyal Blue
M470F3470 nmChR2, ChR2-SFO21.8 mWBlue
M490F3490 nmRh-CT, ChR2 (E123A)3.1 mWBlue
M505F3505 nmChRGR, Opto-α1AR, Opto-β2AR11.7 mWCyan
M530F2530 nmC1V1, VChR19.6 mWGreen
M565F3565 nmArch, VChR1-SFO13.5 mWLime
M595F2595 nmChR2-SFO, eNpHR3.011.5 mWAmber
M625F2625 nmReChR17.5 mWRed
  • スペクトルと生データについてはリンクをクリックしてください。
  • コアØ400 µm、NA0.39のマルチモードファイバで測定した出力パワー(典型値)。
  • UV光は直接見ないようにしてください。目の損傷を防止するため、ご使用の際はUV光用保護メガネを必ずご着用ください。また、肌や体の一部がUV光に晒されないようにご注意ください。

照明

ファイバ出力型LEDとドライバ

当社のファイバ出力型LEDは、オプトジェネティクス用途にも適しています。幅広い波長のラインナップと機構部のオプトジェネティクスパッチケーブルへの簡便な接続が特長の製品となっております。当社のファイバ出力型LEDは、280 nm~1050 nmの公称波長範囲でご用意しています。右の表では、オプトジェネティクスの用途によく使用される波長のLEDを記載しています。下のリンクをクリックすると対応するLEDドライバがご覧いただけます。


+1 数量 資料 型番 - ユニバーサル規格 定価(税抜) 出荷予定日
RJ2 Support Documentation
RJ21x2 Rotary Joint Splitter, 400 - 700 nm, 50:50 Split
¥205,882
7-10 Days