N-BK7反射型NDフィルター、マウント付き

- Optical Densities from 0.1 to 4.0
- N-BK7 Substrate with Inconel Coating
- Mounts Engraved with Optical Density
ND01A
Ø25 mm Filter in
SM1-Threaded Mount
ND510A
Ø1/2" Filter in
SM05-Threaded Mount
ND10A
Ø25 mm Filter in
SM1-Threaded Mount
ND2R40A
Ø2" Filter in
SM2-Threaded Mount
NDK01
Kit Containing 10 Ø25 mm ND Filters (Not to Scale)

Please Wait
Table 1.2 Neutral Density Filter Selection Guide | |
---|---|
Absorptive | |
Uncoated (400 - 650 nm) | Mounted |
Unmounted | |
Uncoated (1000 - 2600 nm) | Mounted |
Unmounted | |
AR Coated (350 - 700 nm) | Mounted |
Unmounted | |
AR Coated (650 - 1050 nm) | Mounted |
Unmounted | |
AR Coated (1050 - 1700 nm) | Mounted |
Unmounted | |
Variable | |
Reflective | |
UV Fused Silica (200 - 1200 nm) | Mounted |
Unmounted | |
N-BK7 (350 - 1100 nm) | Mounted |
Unmounted | |
ZnSe (2 - 16 µm) | Mounted |
Unmounted | |
Wedged UVFS (200 - 1200 nm) | |
Wedged N-BK7 (350 - 1100 nm) | |
Wedged ZnSe (2 - 16 µm) | |
Variable | |
Neutral Density Filter Kits |
特長
- Ø12.7 mm(Ø1/2インチ)フィルタ、SM05ネジ付きセル
- Ø25 mmフィルタ、SM1ネジ付きセル
- Ø50 mmフィルタ、SM2ネジ付きセル
- マウントには型番と光学濃度が刻印
- 可視(VIS)および近赤外(NIR)域で減衰(「グラフ」タブ参照)
- 光学濃度:0.1~4.0
当社のマウント付きØ12.7 mm(Ø1/2インチ)、Ø25 mmおよびØ50 mmのN-BK7反射型(金属)NDフィルタでは、350~1100 nmの広いスペクトル範囲にわたって均一な減衰量が得られます。 これらのフィルタの光学濃度範囲は0.1から4.0です。「グラフ」タブでは、各フィルタの幅広い波長範囲における透過率や反射率のグラフがご覧いただけます。
これらのフィルタはN-BK7製のガラス基板でできており、金属(インコネル)コーティングが施されています。インコネルは、UV(紫外)域から近赤外域まで平坦なスペクトル特性が得られる合金です。このインコネルのように保護膜の無い金属コーティングは、接触によって表面に傷がつく可能性がありますので、クリーニングは空気を吹き付ける(エアブロー)のみとし、絶対に触れないようにしてください。これらは反射型NDフィルタですが、インコネルコーティングは入射光をある程度吸収するため、入射可能な光パワーは低強度の範囲に制限されます。インコネルは標準的な環境下では経年劣化しにくいのですが、高温環境下では酸化します。酸化を防ぐため、当社としては、こちらのNDフィルタは100°C以下で使用することを推奨しています。最良の性能を得るためには、インコネルコーティング側に光を入射する必要があります。これにより、フィルタの基板内でエタロン効果が起こる前に光を減衰することができます。
当社のすべてのマウント付きフィルタは、レンズチューブシステムに取り付けられるように、SMネジ付き筐体に納められています。筐体のネジ規格についての詳細は「ネジ仕様」タブをご参照ください。マウント付きフィルタを筐体から外す必要がある場合には、フィルタをマウントに固定している固定リングを緩めてください。当社ではこの固定リングに適したスパナレンチを取り揃えております。こちらのページのフィルタはマウント無しでもご用意しています。マウント付きフィルタに取付けられているフィルタのマウント無しモデルの型番は、下の赤いアイコン()内の図面に記載されています。
当社ではØ25 mmおよびØ50 mmのマウント付きフィルタを収納するように設計された丈夫な保管ボックスをいくつかご用意しております。詳細はこのページの最後をご覧ください。
また、UV溶融石英(UVFS)製や可変タイプの反射型NDフィルタのほか、吸収型NDフィルタも各サイズ取り揃えております。Table 1.2にはご提供可能な全てのフィルタへのリンクが表示されています。
なお当社のNDフィルタは、レーザ安全装置としては設計されておりませんのでご注意ください。安全に実験を行うために、当社では迷光や反射光を大幅に低減するビームブロックなど幅広い種類の安全保護具および遮光用製品を取り揃えています。
光学濃度と透過率
光学濃度(OD)は光学フィルタによりもたらされる減衰率、つまり入射ビームの光パワーをどれだけ減少させるかを示しています。光学濃度(OD)は透過率Tの関数として次の方程式で表されます。
Tは0から1の間の値です。光学濃度の高いNDフィルタ(吸収型)を選択した場合、入射光の吸収率は高く、透過率は低くなります。透過率を高く、吸収率を低くするためには、低い光学濃度のNDフィルタが適切と言えます。例えば、光学濃度2のフィルタでは透過率が0.01であり、フィルタは入射ビームのパワーを1%まで減衰させるという結果になります。当社のNDフィルタの透過率のデータは、パーセント(%)で表示されています。
General Specifications | |||
---|---|---|---|
Filter | ND5xxA | NDxxA | ND2RxxA |
Substrate | N-BK7a | ||
Mountb | SM05 Threading | SM1 Threading | SM2 Threading |
Diameter (Unmounted) | 12.7 mm | 25.0 mm | 50.0 mm |
Diameter Tolerance (Unmounted) | +0.0 / -0.2 mm | ||
Thickness (Unmounted) | 1.0 ± 0.1 mm | 2.0 ± 0.1 mm | |
Clear Aperture | 90% Unmounted Optic Outer Diameter | ||
Surface Accuracyc | < 2λ | < 2λd | |
Surface Quality | 40-20 Scratch-Dig | ||
Parallelism | < 20 arcmin | < 30 arcsec | |
Optical Density Tolerance | ±5% |
Optical Density | Damage Thresholds | |
---|---|---|
0.3 | CWa | 16 W/cm (532 nm, Ø0.051 mm) |
Pulsed | 0.025 J/cm2 (532 nm, 10 ns, 10 Hz, Ø0.493 mm) | |
1.0 | CWa | 5 W/cm (532 nm, Ø0.019 mm) |
Pulsed | 0.025 J/cm2 (532 nm, 10 ns, 10 Hz, Ø0.566 mm) | |
2.0 | CWa | 10 W/cm (532 nm, Ø0.365 mm) |
Pulsed | 0.025 J/cm2 (532 nm, 10 ns, 10 Hz, Ø0.493 mm) |
For Detailed Plot Information | |
---|---|
![]() | 各製品別の透過率と光学濃度のグラフやエクセルデータは、各製品の表の中のこのアイコンをクリックしてご覧いただけます。 |
全てのN-BK7反射型NDフィルタの透過率と反射率のデータもご用意しております。 |
Optical Density | Transmission | Reflectance |
---|---|---|
OD 0.1 - 0.9 | ![]() Click to Enlarge | ![]() Click to Enlarge |
OD 1.0 - 2.0 | ![]() Click to Enlarge | ![]() Click to Enlarge |
OD 3.0 - 4.0 | ![]() Click to Enlarge | ![]() Click to Enlarge |

Click to Enlarge
Figure 4.1 標準的なNDフィルタとウェッジ付きNDフィルタを用いて測定した水の吸収スペクトル
標準的なNDフィルタとウェッジ付きNDフィルタの比較
当社の標準的な反射型NDフィルタとウェッジ付き反射型NDフィルタを用いて実験を行い、エタロン効果の違いを比較しました。 多くの広帯域の散乱または吸収測定においては、光学素子を透過する際に生じる光の強度変動が測定に与える影響について理解することが重要です。 2枚以上の平行な平面では波長依存の大きな強度変動が発生すること(エタロン効果)は知られていますが、ウェッジ付きの形状を用いることでこのエタロン効果が大幅に減少することがわかっています。
当社の実験では、安定化光源SLS202を広帯域ファイバ出力光源として使用しました。キネマティックピッチ・ヨーアダプタKAD11Fに取り付けたファイバーコリメータF260FC-Cが、ファイバからの出力光をコリメートします。 コリメートされた光が、光スペクトラムアナライザOSA203Bの前に設置されたNDフィルタに入射します。 このOSAのスペクトル分解能は75 GHz(0.25 cm-1)で、平均化(>100スキャン)処理されているため、雑音を低減し、より正確な分析が可能です。 1820~1845 nmの波長域のデータが測定され、近赤外域における水の吸収スペクトルをカバーしています。 水の吸収スペクトルはよく知られているので、2種類のNDフィルタの性能の違いを評価するのに適しています。
Figure 4.1のグラフには、反射型NDフィルタを用いたエタロン効果の測定結果が示されています。 エタロン効果は顕著であり、標準的なNDフィルタでは、水の吸収スペクトルの詳細はバックグラウンドレベルの強度変動と重なって失われてしまいます。 これに対し、ウェッジ付きNDフィルタでは、はっきりとしたピークを有する比較的わかりやすい信号が表れます。 表示されているデータはマウント無しの標準ならびにウェッジ付きNDフィルタのものですが、この結果はマウント付きフィルタにも適用されます。 このデータはHITRANの水の吸収スペクトルデータとも比較されています。 この実験に使用された装置や実験結果の詳細はこちらをクリックしてご覧ください。
Table 5.1 Damage Threshold Specifications | ||
---|---|---|
Optical Density | Damage Thresholds | |
0.3 | CWa | 16 W/cm (532 nm, Ø0.051 mm) |
Pulsed | 0.025 J/cm2 (532 nm, 10 ns, 10 Hz, Ø0.493 mm) | |
1.0 | CWa | 5 W/cm (532 nm, Ø0.019 mm) |
Pulsed | 0.025 J/cm2 (532 nm, 10 ns, 10 Hz, Ø0.566 mm) | |
2.0 | CWa | 10 W/cm (532 nm, Ø0.365 mm) |
Pulsed | 0.025 J/cm2 (532 nm, 10 ns, 10 Hz, Ø0.493 mm) |
当社の反射型NDフィルタの損傷閾値データ
Table 5.1の仕様は当社の反射型NDフィルタの測定データです。損傷閾値の仕様は光学濃度が同じであればフィルタのサイズにかかわらず同じです。
レーザによる損傷閾値について
このチュートリアルでは、レーザ損傷閾値がどのように測定され、使用する用途に適切な光学素子の決定にその値をどのようにご利用いただけるかを総括しています。お客様のアプリケーションにおいて、光学素子を選択する際、光学素子のレーザによる損傷閾値(Laser Induced Damage Threshold :LIDT)を知ることが重要です。光学素子のLIDTはお客様が使用するレーザの種類に大きく依存します。連続(CW)レーザは、通常、吸収(コーティングまたは基板における)によって発生する熱によって損傷を引き起こします。一方、パルスレーザは熱的損傷が起こる前に、光学素子の格子構造から電子が引き剥がされることによって損傷を受けます。ここで示すガイドラインは、室温で新品の光学素子を前提としています(つまり、スクラッチ&ディグ仕様内、表面の汚染がないなど)。光学素子の表面に塵などの粒子が付くと、低い閾値で損傷を受ける可能性があります。そのため、光学素子の表面をきれいで埃のない状態に保つことをお勧めします。光学素子のクリーニングについては「光学素子クリーニングチュートリアル」をご参照ください。
テスト方法
当社のLIDTテストは、ISO/DIS 11254およびISO 21254に準拠しています。
初めに、低パワー/エネルギのビームを光学素子に入射します。その光学素子の10ヶ所に1回ずつ、設定した時間(CW)またはパルス数(決められたprf)、レーザを照射します。レーザを照射した後、倍率約100倍の顕微鏡を用いた検査で確認し、すべての確認できる損傷を調べます。特定のパワー/エネルギで損傷のあった場所の数を記録します。次に、そのパワー/エネルギを増やすか減らすかして、光学素子にさらに10ヶ所レーザを照射します。このプロセスを損傷が観測されるまで繰返します。損傷閾値は、光学素子が損傷に耐える、損傷が起こらない最大のパワー/エネルギになります。1つのミラーBB1-E02の試験結果は以下のようなヒストグラムになります。

上の写真はアルミニウムをコーティングしたミラーでLIDTテストを終えたものです。このテストは、損傷を受ける前のレーザのエネルギは0.43 J/cm2 (1064 nm、10 ns pulse、 10 Hz、Ø1.000 mm)でした。

Example Test Data | |||
---|---|---|---|
Fluence | # of Tested Locations | Locations with Damage | Locations Without Damage |
1.50 J/cm2 | 10 | 0 | 10 |
1.75 J/cm2 | 10 | 0 | 10 |
2.00 J/cm2 | 10 | 0 | 10 |
2.25 J/cm2 | 10 | 1 | 9 |
3.00 J/cm2 | 10 | 1 | 9 |
5.00 J/cm2 | 10 | 9 | 1 |
試験結果によれば、ミラーの損傷閾値は 2.00 J/cm2 (532 nm、10 ns pulse、10 Hz、 Ø0.803 mm)でした。尚、汚れや汚染によって光学素子の損傷閾値は大幅に低減されるため、こちらの試験はクリーンな光学素子で行っています。また、特定のロットのコーティングに対してのみ試験を行った結果ではありますが、当社の損傷閾値の仕様は様々な因子を考慮して、実測した値よりも低めに設定されており、全てのコーティングロットに対して適用されています。
CWレーザと長パルスレーザ
光学素子がCWレーザによって損傷を受けるのは、通常バルク材料がレーザのエネルギを吸収することによって引き起こされる溶解、あるいはAR(反射防止)コーティングのダメージによるものです[1]。1 µsを超える長いパルスレーザについてLIDTを論じる時は、CWレーザと同様に扱うことができます。
パルス長が1 nsと1 µs の間のときは、損傷は吸収、もしくは絶縁破壊のどちらかで発生していると考えることができます(CWとパルスのLIDT両方を調べなければなりません)。吸収は光学素子の固有特性によるものか、表面の不均一性によるものかのどちらかによって起こります。従って、LIDTは製造元の仕様以上の表面の質を有する光学素子にのみ有効です。多くの光学素子は、ハイパワーCWレーザで扱うことができる一方、アクロマティック複レンズのような接合レンズやNDフィルタのような高吸収光学素子は低いCWレーザ損傷閾値になる傾向にあります。このような低い損傷閾値は接着剤や金属コーティングにおける吸収や散乱によるものです。
線形パワー密度におけるLIDTに対するパルス長とスポットサイズ。長パルス~CWでは線形パワー密度はスポットサイズにかかわらず一定です。 このグラフの出典は[1]です。

繰返し周波数(prf)の高いパルスレーザは、光学素子に熱的損傷も引き起こします。この場合は吸収や熱拡散率のような因子が深く関係しており、残念ながらprfの高いレーザが熱的影響によって光学素子に損傷を引き起こす場合の信頼性のあるLIDTを求める方法は確立されておりません。prfの大きいビームでは、平均出力およびピークパワーの両方を等しいCW出力と比較する必要があります。また、非常に透過率の高い材料では、prfが上昇してもLIDTの減少は皆無かそれに近くなります。
ある光学素子の固有のCWレーザの損傷閾値を使う場合には、以下のことを知る必要があります。
- レーザの波長
- ビーム径(1/e2)
- ビームのおおよその強度プロファイル(ガウシアン型など)
- レーザのパワー密度(トータルパワーをビームの強度が1/e2の範囲の面積で割ったもの)
ビームのパワー密度はW/cmの単位で計算します。この条件下では、出力密度はスポットサイズとは無関係になります。つまり、スポットサイズの変化に合わせてLIDTを計算し直す必要がありません(右グラフ参照)。平均線形パワー密度は、下の計算式で算出できます。
ここでは、ビーム強度プロファイルは一定であると仮定しています。次に、ビームがホットスポット、または他の不均一な強度プロファイルの場合を考慮して、おおよその最大パワー密度を計算する必要があります。ご参考までに、ガウシアンビームのときはビームの強度が1/e2の2倍のパワー密度を有します(右下図参照)。
次に、光学素子のLIDTの仕様の最大パワー密度を比較しましょう。損傷閾値の測定波長が光学素子に使用する波長と異なっている場合には、その損傷閾値は適宜補正が必要です。おおよその目安として参考にできるのは、損傷閾値は波長に対して比例関係であるということです。短い波長で使う場合、損傷閾値は低下します(つまり、1310 nmで10 W/cmのLIDTならば、655 nmでは5 W/cmと見積もります)。
この目安は一般的な傾向ですが、LIDTと波長の関係を定量的に示すものではありません。例えば、CW用途では、損傷はコーティングや基板の吸収によってより大きく変化し、必ずしも一般的な傾向通りとはなりません。上記の傾向はLIDT値の目安として参考にしていただけますが、LIDTの仕様波長と異なる場合には当社までお問い合わせください。パワー密度が光学素子の補正済みLIDTよりも小さい場合、この光学素子は目的の用途にご使用いただけます。
当社のウェブ上の損傷閾値の仕様と我々が行った実際の実験の値の間にはある程度の差があります。これはロット間の違いによって発生する誤差を許容するためです。ご要求に応じて、当社は個別の情報やテスト結果の証明書を発行することもできます。損傷解析は、類似した光学素子を用いて行います(お客様の光学素子には損傷は与えません)。試験の費用や所要時間などの詳細は、当社までお問い合わせください。
パルスレーザ
先に述べたように、通常、パルスレーザはCWレーザとは異なるタイプの損傷を光学素子に引き起こします。パルスレーザは損傷を与えるほど光学素子を加熱しませんが、光学素子から電子をひきはがします。残念ながら、お客様のレーザに対して光学素子のLIDTの仕様を照らし合わせることは非常に困難です。パルスレーザのパルス幅に起因する光学素子の損傷には、複数の形態があります。以下の表中のハイライトされた列は当社の仕様のLIDT値が当てはまるパルス幅に対する概要です。
パルス幅が10-9 sより短いパルスについては、当社の仕様のLIDT値と比較することは困難です。この超短パルスでは、多光子アバランシェ電離などのさまざまなメカニクスが損傷機構の主流になります[2]。対照的に、パルス幅が10-7 sと10-4 sの間のパルスは絶縁破壊、または熱的影響により光学素子の損傷を引き起こすと考えられます。これは、光学素子がお客様の用途に適しているかどうかを決定するために、レーザービームに対してCWとパルス両方による損傷閾値を参照しなくてはならないということです。
Pulse Duration | t < 10-9 s | 10-9 < t < 10-7 s | 10-7 < t < 10-4 s | t > 10-4 s |
---|---|---|---|---|
Damage Mechanism | Avalanche Ionization | Dielectric Breakdown | Dielectric Breakdown or Thermal | Thermal |
Relevant Damage Specification | No Comparison (See Above) | Pulsed | Pulsed and CW | CW |
お客様のパルスレーザに対してLIDTを比較する際は、以下のことを確認いただくことが重要です。
エネルギ密度におけるLIDTに対するパルス長&スポットサイズ。短パルスでは、エネルギ密度はスポットサイズにかかわらず一定です。このグラフの出典は[1]です。
- レーザの波長
- ビームのエネルギ密度(トータルエネルギをビームの強度が1/e2の範囲の面積で割ったもの)
- レーザのパルス幅
- パルスの繰返周波数(prf)
- 実際に使用するビーム径(1/e2 )
- ビームのおおよその強度プロファイル(ガウシアン型など)
ビームのエネルギ密度はJ/cm2の単位で計算します。右のグラフは、短パルス光源には、エネルギ密度が適した測定量であることを示しています。この条件下では、エネルギ密度はスポットサイズとは無関係になります。つまり、スポットサイズの変化に合わせてLIDTを計算し直す必要がありません。ここでは、ビーム強度プロファイルは一定であると仮定しています。ここで、ビームがホットスポット、または他の不均一な強度プロファイルの場合を考慮して、おおよその最大パワー密度を計算する必要があります。ご参考までに、ガウシアンビームのときは一般にビームの強度が1/e2のときの2倍のパワー密度を有します。
次に、光学素子のLIDTの仕様と最大エネルギ密度を比較しましょう。損傷閾値の測定波長が光学素子に使用する波長と異なっている場合には、その損傷閾値は適宜補正が必要です[3]。経験則から、損傷閾値は波長に対して以下のような平方根の関係であるということです。短い波長で使う場合、損傷閾値は低下します(例えば、1064 nmで 1 J/cm2のLIDTならば、532 nmでは0.7 J/cm2と計算されます)。
波長を補正したエネルギ密度を得ました。これを以下のステップで使用します。
ビーム径は損傷閾値を比較する時にも重要です。LIDTがJ/cm2の単位で表される場合、スポットサイズとは無関係になりますが、ビームサイズが大きい場合、LIDTの不一致を引き起こす原因でもある不具合が、より明らかになる傾向があります[4]。ここで示されているデータでは、LIDTの測定には<1 mmのビーム径が用いられています。ビーム径が5 mmよりも大きい場合、前述のようにビームのサイズが大きいほど不具合の影響が大きくなるため、LIDT (J/cm2)はビーム径とは無関係にはなりません。
次に、パルス幅について補正します。パルス幅が長くなるほど、より大きなエネルギに光学素子は耐えることができます。パルス幅が1~100 nsの場合の近似式は以下のようになります。
お客様のレーザのパルス幅をもとに、光学素子の補正されたLIDTを計算するのにこの計算式を使います。お客様の最大エネルギ密度が、この補正したエネルギ密度よりも小さい場合、その光学素子はお客様の用途でご使用いただけます。ご注意いただきたい点は、10-9 s と10-7 sの間のパルスにのみこの計算が使えることです。パルス幅が10-7 sと10-4 sの間の場合には、CWのLIDTも調べなければなりません。
当社のウェブ上の損傷閾値の仕様と我々が行った実際の実験の値の間にはある程度の差があります。これはロット間の違いによって発生する誤差を許容するためです。ご要求に応じて、当社では個別のテスト情報やテスト結果の証明書を発行することも可能です。詳細は、当社までお問い合わせください。
[1] R. M. Wood, Optics and Laser Tech. 29, 517 (1998).
[2] Roger M. Wood, Laser-Induced Damage of Optical Materials (Institute of Physics Publishing, Philadelphia, PA, 2003).
[3] C. W. Carr et al., Phys. Rev. Lett. 91, 127402 (2003).
[4] N. Bloembergen, Appl. Opt. 12, 661 (1973).
レーザーシステムが光学素子に損傷を引き起こすかどうか判断するプロセスを説明するために、レーザによって引き起こされる損傷閾値(LIDT)の計算例をいくつかご紹介します。同様の計算を実行したい場合には、右のボタンをクリックしてください。計算ができるスプレッドシートをダウンロードいただけます。ご使用の際には光学素子のLIDTの値と、レーザーシステムの関連パラメータを緑の枠内に入力してください。スプレッドシートでCWならびにパルスの線形パワー密度、ならびにパルスのエネルギ密度を計算できます。これらの値はスケーリング則に基づいて、光学素子のLIDTの調整スケール値を計算するのに用いられます。計算式はガウシアンビームのプロファイルを想定しているため、ほかのビーム形状(均一ビームなど)には補正係数を導入する必要があります。 LIDTのスケーリング則は経験則に基づいていますので、確度は保証されません。なお、光学素子やコーティングに吸収があると、スペクトル領域によってLIDTが著しく低くなる場合があります。LIDTはパルス幅が1ナノ秒(ns)未満の超短パルスには有効ではありません。

Figure 71A ガウシアンビームの最大強度は均一ビームの約2倍です。
CWレーザの例
波長1319 nm、ビーム径(1/e2)10 mm、パワー0.5 Wのガウシアンビームを生成するCWレーザーシステム想定します。このビームの平均線形パワー密度は、全パワーをビーム径で単純に割ると0.5 W/cmとなります。
しかし、ガウシアンビームの最大パワー密度は均一ビームの約2倍です(Figure 71A参照)。従って、システムのより正確な最大線形パワー密度は1 W/cmとなります。
アクロマティック複レンズAC127-030-CのCW LIDTは、1550 nmでテストされて350 W/cmとされています。CWの損傷閾値は通常レーザ光源の波長に直接スケーリングするため、LIDTの調整値は以下のように求められます。
LIDTの調整値は350 W/cm x (1319 nm / 1550 nm) = 298 W/cmと得られ、計算したレーザーシステムのパワー密度よりも大幅に高いため、この複レンズをこの用途に使用しても安全です。
ナノ秒パルスレーザの例:パルス幅が異なる場合のスケーリング
出力が繰返し周波数10 Hz、波長355 nm、エネルギ1 J、パルス幅2 ns、ビーム径(1/e2)1.9 cmのガウシアンビームであるNd:YAGパルスレーザーシステムを想定します。各パルスの平均エネルギ密度は、パルスエネルギをビームの断面積で割って求めます。
上で説明したように、ガウシアンビームの最大エネルギ密度は平均エネルギ密度の約2倍です。よって、このビームの最大エネルギ密度は約0.7 J/cm2です。
このビームのエネルギ密度を、広帯域誘電体ミラーBB1-E01のLIDT 1 J/cm2、そしてNd:YAGレーザーラインミラーNB1-K08のLIDT 3.5 J/cm2と比較します。LIDTの値は両方とも、波長355 nm、パルス幅10 ns、繰返し周波数10 Hzのレーザで計測しました。従って、より短いパルス幅に対する調整を行う必要があります。 1つ前のタブで説明したようにナノ秒パルスシステムのLIDTは、パルス幅の平方根にスケーリングします:
この調整係数により広帯域誘電体ミラーBB1-E01のLIDTは0.45 J/cm2に、Nd:YAGレーザーラインミラーのLIDTは1.6 J/cm2になり、これらをビームの最大エネルギ密度0.7 J/cm2と比較します。広帯域ミラーはレーザによって損傷を受ける可能性があり、より特化されたレーザーラインミラーがこのシステムには適していることが分かります。
ナノ秒パルスレーザの例:波長が異なる場合のスケーリング
波長1064 nm、繰返し周波数2.5 Hz、パルスエネルギ100 mJ、パルス幅10 ns、ビーム径(1/e2)16 mmのレーザ光を、NDフィルタで減衰させるようなパルスレーザーシステムを想定します。これらの数値からガウシアン出力における最大エネルギ密度は0.1 J/cm2になります。Ø25 mm、OD 1.0の反射型NDフィルタ NDUV10Aの損傷閾値は355 nm、10 nsのパルスにおいて0.05 J/cm2で、同様の吸収型フィルタ NE10Aの損傷閾値は532 nm、10 nsのパルスにおいて10 J/cm2です。1つ前のタブで説明したように光学素子のLIDTは、ナノ秒パルス領域では波長の平方根にスケーリングします。
スケーリングによりLIDTの調整値は反射型フィルタでは0.08 J/cm2、吸収型フィルタでは14 J/cm2となります。このケースでは吸収型フィルタが光学損傷を防ぐには適した選択肢となります。
マイクロ秒パルスレーザの例
パルス幅1 µs、パルスエネルギ150 µJ、繰返し周波数50 kHzで、結果的にデューティーサイクルが5%になるレーザーシステムについて考えてみます。このシステムはCWとパルスレーザの間の領域にあり、どちらのメカニズムでも光学素子に損傷を招く可能性があります。レーザーシステムの安全な動作のためにはCWとパルス両方のLIDTをレーザーシステムの特性と比較する必要があります。
この比較的長いパルス幅のレーザが、波長980 nm、ビーム径(1/e2)12.7 mmのガウシアンビームであった場合、線形パワー密度は5.9 W/cm、1パルスのエネルギ密度は1.2 x 10-4 J/cm2となります。これをポリマーゼロオーダ1/4波長板WPQ10E-980のLIDTと比較してみます。CW放射に対するLIDTは810 nmで5 W/cm、10 nsパルスのLIDTは810 nmで5 J/cm2です。前述同様、光学素子のCW LIDTはレーザ波長と線形にスケーリングするので、CWの調整値は980 nmで6 W/cmとなります。一方でパルスのLIDTはレーザ波長の平方根とパルス幅の平方根にスケーリングしますので、1 µsパルスの980 nmでの調整値は55 J/cm2です。光学素子のパルスのLIDTはパルスレーザのエネルギ密度よりはるかに大きいので、個々のパルスが波長板を損傷することはありません。しかしレーザの平均線形パワー密度が大きいため、高出力CWビームのように光学素子に熱的損傷を引き起こす可能性があります。
SM05 Threading: Ø1/2" Lens Tubes, 16 mm Cage Systems | |||
---|---|---|---|
External Thread, 0.535"-40.0 UNS-2A | Internal Thread, 0.535"-40.0 UNS-2B | ||
Max Major Diameter | 0.5340" | Min Major Diameter | 0.5350" |
Min Major Diameter | 0.5289" | Min Pitch Diameter | 0.5188" |
Max Pitch Diameter | 0.5178" | Max Pitch Diameter | 0.5230" |
Min Pitch Diameter | 0.5146" | Min Minor Diameter (and 83.3% of Thread) | 0.508" |
Max Minor Diameter | 0.5069" | Max Minor Diameter (and 64.9% of Thread) | 0.514" |
RMS Threading: Objective, Scan, and Tube Lenses | |||
---|---|---|---|
External Thread, 0.800"-36.0 UNS-2A | Internal Thread, 0.800"-36.0 UNS-2B | ||
Max Major Diameter | 0.7989" | Min Major Diameter | 0.8000" |
Min Major Diameter | 0.7934" | Min Pitch Diameter | 0.7820" |
Max Pitch Diameter | 0.7809" | Max Pitch Diameter | 0.7866" |
Min Pitch Diameter | 0.7774" | Min Minor Diameter (and 83.3% of Thread) | 0.770" |
Max Minor Diameter | 0.7688" | Max Minor Diameter (and 64.9% of Thread) | 0.777" |
C-Mount Threading: Machine Vision Lenses, CCD/CMOS Cameras | |||
---|---|---|---|
External Thread, 1.000"-32.0 UN-2A | Internal Thread, 1.000"-32.0 UN-2B | ||
Max Major Diameter | 0.9989" | Min Major Diameter | 1.0000" |
Min Major Diameter | 0.9929" | Min Pitch Diameter | 0.9797" |
Max Pitch Diameter | 0.9786" | Max Pitch Diameter | 0.9846" |
Min Pitch Diameter | 0.9748" | Min Minor Diameter (and 83.3% of Thread) | 0.966" |
Max Minor Diameter | 0.9651" | Max Minor Diameter (and 64.9% of Thread) | 0.974" |
SM1 Threading: Ø1" Lens Tubes, 30 mm Cage Systems | |||
---|---|---|---|
External Thread, 1.035"-40.0 UNS-2A | Internal Thread, 1.035"-40.0 UNS-2B | ||
Max Major Diameter | 1.0339" | Min Major Diameter | 1.0350" |
Min Major Diameter | 1.0288" | Min Pitch Diameter | 1.0188" |
Max Pitch Diameter | 1.0177" | Max Pitch Diameter | 1.0234" |
Min Pitch Diameter | 1.0142" | Min Minor Diameter (and 83.3% of Thread) | 1.008" |
Max Minor Diameter | 1.0068" | Max Minor Diameter (and 64.9% of Thread) | 1.014" |
SM30 Threading: Ø30 mm Lens Tubes | |||
---|---|---|---|
External Thread, M30.5 x 0.5 – 6H/6g | Internal Thread, M30.5 x 0.5 – 6H/6g | ||
Max Major Diameter | 30.480 mm | Min Major Diameter | 30.500 mm |
Min Major Diameter | 30.371 mm | Min Pitch Diameter | 30.175 mm |
Max Pitch Diameter | 30.155 mm | Max Pitch Diameter | 30.302 mm |
Min Pitch Diameter | 30.059 mm | Min Minor Diameter (and 83.3% of Thread) | 29.959 mm |
Max Minor Diameter | 29.938 mm | Max Minor Diameter (and 64.9% of Thread) | 30.094 mm |
SM1.5 Threading: Ø1.5" Lens Tubes | |||
---|---|---|---|
External Thread, 1.535"-40 UNS-2A | Internal Thread, 1.535"-40 UNS-2B | ||
Max Major Diameter | 1.5339" | Min Major Diameter | 1.535" |
Min Major Diameter | 1.5288" | Min Pitch Diameter | 1.5188" |
Max Pitch Diameter | 1.5177" | Max Pitch Diameter | 1.5236" |
Min Pitch Diameter | 1.5140" | Min Minor Diameter (and 83.3% of Thread) | 1.508" |
Max Minor Diameter | 1.5068" | Max Minor Diameter (and 64.9% of Thread) | 1.514" |
SM2 Threading: Ø2" Lens Tubes, 60 mm Cage Systems | |||
---|---|---|---|
External Thread, 2.035"-40.0 UNS-2A | Internal Thread, 2.035"-40.0 UNS-2B | ||
Max Major Diameter | 2.0338" | Min Major Diameter | 2.0350" |
Min Major Diameter | 2.0287" | Min Pitch Diameter | 2.0188" |
Max Pitch Diameter | 2.0176" | Max Pitch Diameter | 2.0239" |
Min Pitch Diameter | 2.0137" | Min Minor Diameter (and 83.3% of Thread) | 2.008" |
Max Minor Diameter | 2.0067" | Max Minor Diameter (and 64.9% of Thread) | 2.014" |
SM3 Threading: Ø3" Lens Tubes | |||
---|---|---|---|
External Thread, 3.035"-40.0 UNS-2A | Internal Thread, 3.035"-40.0 UNS-2B | ||
Max Major Diameter | 3.0337" | Min Major Diameter | 3.0350" |
Min Major Diameter | 3.0286" | Min Pitch Diameter | 3.0188" |
Max Pitch Diameter | 3.0175" | Max Pitch Diameter | 3.0242" |
Min Pitch Diameter | 3.0133" | Min Minor Diameter (and 83.3% of Thread) | 3.008" |
Max Minor Diameter | 3.0066" | Max Minor Diameter (and 64.9% of Thread) | 3.014" |
SM4 Threading: Ø4" Lens Tubes | |||
---|---|---|---|
External Thread, 4.035"-40 UNS-2A | Internal Thread, 4.035"-40.0 UNS-2B | ||
Max Major Diameter | 4.0337" | Min Major Diameter | 4.0350" |
Min Major Diameter | 4.0286" | Min Pitch Diameter | 4.0188" |
Max Pitch Diameter | 4.0175" | Max Pitch Diameter | 4.0245" |
Min Pitch Diameter | 4.0131" | Min Minor Diameter (and 83.3% of Thread) | 4.008" |
Max Minor Diameter | 4.0066" | Max Minor Diameter (and 64.9% of Thread) | 4.014" |
Posted Comments: | |
user
 (posted 2021-10-20 00:19:17.74) Dear Sir, Madam,
I am wondering to utilize the ND filter for ultra fast applications. For this I would utilize the filter reflection for my application and the ND transmission on my beam blocker.
Do you have information regarding the GDD, coating and surface quality of the ND filter?
Best, Mark azandani
 (posted 2021-11-08 02:27:28.0) Hello Mark, thank you for contacting Thorlabs. Unfortunately, we have not done any testing for LIDT in the ultrafast regime, so we do not have any information regarding the GDD. The surface quality for these filters is 40-20 scratch dig. Also, we had reached out directly to gain clarification regarding what is meant by "coating quality", but unfortunately never heard back. Qian Li
 (posted 2019-07-05 09:18:43.26) Hi Thorlabs!
About these reflective neutral density filters, is the transmission is constant for different input power? Of course this is under the assumption that the input power is below the damage threshold. Thank you very much!
Best,
Qian Li nbayconich
 (posted 2019-07-08 10:42:29.0) Thank you for contacting Thorlabs. The transmission percentage vs. input power will be constant for these filters. As you can see from our plots there will be some dependence on the wavelength. linlinchiayu
 (posted 2018-06-28 23:59:33.017) Hello, I also want to know the Angle of incidence (AOI) limitations for these N-BK7 reflective ND filters. Can you share me the information of transmission and reflection data at different AOI's? Thank you. YLohia
 (posted 2018-07-03 10:25:26.0) Hello, I have reached out to you directly with that data. akhil.kanthamneni
 (posted 2018-05-25 09:34:59.75) Hello Thorlabs,
Could you please let me know Angle of incidence (AOI) limitations for these N-BK7 reflective ND filters? I could not find any information on this in the product overvire page.
Thank you
Akhil nbayconich
 (posted 2018-05-25 05:08:49.0) Thank you for contacting Thorlabs. These filters can be used a larger angles of incident but the amount of S & P transmission and reflection will change with increasing AOI. These reflective ND filters will not have a polarization dependence for transmission and reflectance if used at zero degrees AOI. I will reach out to you directly to share some transmission and reflection data at different AOI's. jjurado
 (posted 2011-08-18 09:22:00.0) Response from Javier at Thorlabs to meier: We have tested the laser induced damage threshold (LIDT) of these reflective neutral density filters with a pulsed 532nm source, and arrived at a value of 0.025J/cm^2 (10 ns pulse width, 10 Hz rep. rate). However, the LIDT cannot reliably be scaled for a 1 s pulse using this value. In this case, a CW threshold is more appropriate. We specify a CW damage threshold of 0.75 W/cm^2 for these ND filters. With a 0.8W beam and 0.25mm^2 diameter, the resulting power density is 320W/cm^2, which greatly exceeds the CW spec. I will contact you directly for further support. meier
 (posted 2011-08-17 16:44:47.0) Hi,
question about the damage threshold: will the filter be damaged by a "short" laser pulse (532 nm) of about 1 second with a power of approx. 0.8W on an area of 0.25mm^2 ? bdada
 (posted 2011-07-21 10:32:00.0) Response from Buki at Thorlabs:
Please refer to the “Threading Specs” tab in the web page linked below to get the specifications for the SMx series Thorlabs threads.
http://www.thorlabs.de/NewGroupPage9.cfm?ObjectGroup_ID=3307&pn=SM1L03#3388 jan.grawe
 (posted 2011-07-21 10:20:47.0) Hello, I need the full ppecs of the SM1 thread in order to design a mating part. Could you sent it to me?
Best regards,
Jan Grawé jjurado
 (posted 2011-05-10 09:54:00.0) Response from Javier at Thorlabs to Felice: Thank you for contacting us. We would recommend using our reflective ND filters for use in the IR region. Even though their performance is most uniform in the 350-1100 nm range, they can still be used up to ~2 um. See Graphs tab above for reference. I will contact you directly with more information regarding the reflectance of these filters. fg2251
 (posted 2011-05-09 23:07:58.0) Hi
I need neutral density filter to attenuate fs pulse in IR 1.1-2 micron coming from an OPA (tens of microJ)
Should I buy the ND series or the Absorbitive series NE?
Also can you provide the transmittance in IR region? up to 2 micron?
Thanks
Felice apalmentieri
 (posted 2010-03-01 10:52:52.0) A response from Adam at Thorlabs to lyu: We can make 1/2" diameter reflective filters for you. The price would be depended upon the quantity you are looking for as these would need a reflective inconel coating. I will email you directly to find out your quantity so we can get you an accurate price quote. lyu
 (posted 2010-03-01 09:46:48.0) can you make diameter 1/2 inch reflective ND2 (BK7) filters for me? If can, how about the price? Thanks in advance.
Yu Tyler
 (posted 2009-01-26 11:36:08.0) A response from Tyler at Thorlabs to shshim: I hope that the custom spacers are working out. If we can help in any other way, please let us know. shshim
 (posted 2008-11-21 13:00:09.0) Do you have any angled adapter to mount the reflective neutral density filters? Currently, I am using a cage filter wheel to hold 6 reflective ND filters. I fear that the reflected beam bounce back into the laser. The cage filter wheel doesnt allow to tilt the filters. I wish you have a simple angled ring that sits between the filter and the mount. I found your angled mount (SM1L03T), but this cannot be mounted to the filter wheel.
I hope you have a good solution for this issue. Thanks! |


グラフ表示と生データのダウンロードに関してはをクリックしてください。グラフの黒い点線は633 nmでの規定の光学濃度を示しています。光学濃度の公差については上の「仕様」タブからご覧ください。
Item # | Optical Densitya (Transmission) | Transmission Data |
---|---|---|
ND01A | 0.1 (79%) | ![]() |
ND02A | 0.2 (63%) | ![]() |
ND03A | 0.3 (50%) | ![]() |
ND04A | 0.4 (40%) | ![]() |
ND05A | 0.5 (32%) | ![]() |
ND06A | 0.6 (25%) | ![]() |
ND07A | 0.7 (20%) | ![]() |
ND08A | 0.8 (16%) | ![]() |
Item # | Optical Densitya (Transmission) | Transmission Data |
---|---|---|
ND09A | 0.9 (13%) | ![]() |
ND10A | 1.0 (10%) | ![]() |
ND13A | 1.3 (5%) | ![]() |
ND15A | 1.5 (3%) | ![]() |
ND20A | 2.0 (1%) | ![]() |
ND30A | 3.0 (0.1%) | ![]() |
ND40A | 4.0 (0.01%) | ![]() |
Kit Item # | Included Filters |
---|---|
NDK01 | ND01A, ND02A, ND03A, ND04A, ND05A, ND06A, ND10A, ND20A, ND30A, ND40A |