Vytran®ファイバークリーバー、クラッド径Ø80 µm~Ø1.25 mmファイバー用

- Cleave Glass Fibers with Cladding Diameters from 80 µm to 1.25 mm
- Accepts SM, PM, MM, Capillary Tubes, PCF, Non-Circular Fiber, and Other Specialty Fibers
- Programmable Cleave Parameters via Included Controller
LDC401A
Fiber Cleaver with Rotation Module for Angled Cleaves
Included Controller Provides Easy-to-Use Interface for Operation
VHA25
VHE25
Top and Bottom Fiber Holder Inserts (Must be Purchased Separately)

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LDC401A上のクリーブ用アセンブリの拡大画像。各ホールドブロック上にあるクランプネジを締め付けることで、外径≥500 µmのファイバを保持するクランプ力を増大させることができます。小径のファイバでは、各ホールドブロック内の磁石により十分な保持力が得られます。
特長
- クラッド径Ø80 µm~Ø1.25 mmのガラス製ファイバをクリーブ
- フラットクリーブまたは最大15°までの角度付きクリーブ用
- 幅広い種類のファイバに対応したプログラム可能な工程を設定
- シングルモード、マルチモード、偏波保持ファイバ
- キャピラリーチューブ*
- フォトニック結晶ファイバ(PCF)*
- 微細構造ファイバ(Microstructured Fiber)*
- 非円形ファイバ
- クリーブのパラメータ設定用タッチパネル式タブレット(詳細は「コントローラ」タブをご覧ください)
- 代替品の交換部品を別売りでご用意(下記参照)
- ホールドブロックとインサートはほかのVytran®システムにも対応
お客様独自のシステムを構築可能
- クラッド径Ø80 µm~Ø1.25 mmの大径ファイバ用クリーバ
- 上部ならびに底部インサートが別途必要です(各2個。詳細は「ファイバーホルダーインサート」タブをご覧ください)
こちらのVytranファイバークリーバは、クラッド径80 µm~1.25 mmのファイバを精密にクリーブします。LDC401はファイバの長さ方向に対して垂直なフラットクリーブを形成します。LDC401Aは15°までの角度付きクリーブを形成するために回転ステージモジュールを内蔵しています。*
クリーバは、ファイバの長さ方向に沿って張力をかけてからダイヤモンド製のクリーブブレードで自動スクライブを行う、「テンション・スクライブ方式」というクリーブ方法を使用しています。ファイバをブレードでスクライブした後も張力は維持され、ファイバの幅全体にスクライブが広がり、クリーブが完了します。LDC401Aは、回転ステージを使用してスクライブ処理前のファイバにねじり力をかけることで角度付きクリーブを形成します。クリーブ面は、ファイバにかけられた張力とねじり力が組み合わさった最大応力方向に対して垂直となります。
このクリーバは、フォトニック結晶ファイバ(PCF)、微細構造光ファイバ(Microstructured Fiber)、キャピラリーチューブ、高応力ファイバ(マルチモードまたは偏波保持)などの特殊ファイバのクリーブ品質を向上させるために、自動「サブクリティカル」スクライブプロセスを実行するように設定することもできます。 各クリーバに装備されている先端が平らなマイクロメーターストッパにより、低いテンションで高い端面品質のクリーブが可能です。詳細は「クリーブガイド」のタブをご覧ください。
各クリーバではファイバのスクライブにダイヤモンドブレードを使用します。適切なクリーブのパラメータを使用した場合、ブレードの1か所の位置で最大5,000回のクリーブが可能です(クリーブするファイバのクラッド特性に依存します)。クリーブブレードの位置は、交換に至る前までに約9回移動できるように設計されています(適切なクリーブのパラメータと使用で、ブレードに予期せぬ損傷が生じない場合を想定しています)。こちらのクリーバはガラスクラッドのファイバにご使用いただくことをお勧めいたします。ブラスチックなどガラス以外の材質のファイバはブレードの消耗を早め、損傷を与えます。交換用のブレードも別途ご用意しております(下記をご覧ください)。
アクセサリ
LDC401ならびにLDC401Aは、様々な外径のファイバを保持可能なファイバーホルダーインサートを取り付けられるよう設計されています。当社の上部および底部インサートは別売りでご用意しております(下記参照)。各インサートが対応する最大ファイバ径も記載されています。「ファイバーホルダーインサート」タブ内のセレクションガイドをご覧いただくと、クリーブするファイバ径をもとに適切なファイバーホルダーインサートのペアをお選びいただくことができます。このファイバークリーバには、上部インサートと底部インサートがそれぞれ2個ずつ必要です。
クリーバに付属するタブレットの代替品として、ハンドセットコントローラVYT300Cをご用意しております。このコントローラはVytran大径ファイバークリーバならびに手動モールドアセンブリ付きのVytranファイバーリコータに対応します。1台のハンドセットコントローラで複数のファイバ加工ユニットのパラメータ設定に連続してご使用いただけます。
顕微鏡をクリーバに取り付けたり、タブレットコントローラをクリーバの後方や上部に取付けたりするためのキット(下記にて別売り)もご提供しています。 このデジタル顕微鏡は、ファイバ、クリーブブレードおよびマイクロメータを20倍または220倍の倍率で表示できるため、クリーバをより効果的に使用することができます。
当社では大径ファイバ用クリーバのほかにも、クリーニング&被覆除去ステーションFPS301、ファイバースプライサLFS4100、CO2レーザ内蔵ガラス加工機GPX4000LZ、ガラスファイバ加工ステーションGPX3400 ならびにGPX3600をご用意しております。LDC401ならびにLDC401Aに取り付け可能なファイバーホルダーインサートの多くは、このようなファイバ加工システムにも対応するため、ステーション間でファイバを移動させるのにも便利です。当社では、使い易く、製造現場や実験などで幅広くご利用できるよう充電式のバッテリを内蔵したポータブルクリーバLDC450Bもご用意しております。
*ファイバの材質特性上、空気を多く含む特殊ファイバについては、角度付きクリーブがきれいに仕上がらない場合があります。
Compatible Vytran Fiber Processing Systems | |||||||
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Fiber Preparation Station (Strip and Clean) | Large-Diameter Fiber Cleavers | Portable Large-Diameter Fiber Cleavers | Large-Diameter Fiber Splicer | CO2 Laser Glass Processing System (Splice and Taper) | Automated Glass Processing Systems with Integrated Cleaver (Cleave, Splice, and Taper) | Automated Glass Processing Systems (Splice and Taper) | Recoaters, Proof Testers, and Recoaters with Proof Testers |
Specifications | ||
---|---|---|
Item # | LDC401 | LDC401A |
Cleave Type | Flat Cleave | Flat Cleave or Angleda Cleave up to 15° |
Accepted Fiber Sizes | Cladding: Ø80 µm to Ø1.25 mm Buffer: Ø80 µm to Ø3.198 mm | |
Accepted Fiber Types | SM, PM, MM, Specialty Fibers Including Microstructured Fiber, Photonic Crystal Fiber (PCF), Non-Circular Fiber, and Capillary Tubes | |
Cleave Method | Tension and Scribe | |
Tension | 63.7 N (14.3 lbs) Max, Programmableb | |
Scribe | Diamond Blade, Stepper Motor Controlled (5000 Uses, 9 Positions) | |
Loading | Linear Tension, Stepper Motor Controlled | |
Cleave Tolerance | ±0.5° | ±0.5° (Flat) ±1.0° (Angled) |
Rotation Stage | N/A | 0.1° Resolution, Stepper Motor Controlled |
Fiber Holding Blocks | Internal Vacuum Pump for Easier Loading, Up to 9 inHg (4.4 psi) of Pressure | |
Fiber Holder Inserts | Available Separately Below | |
Power | 12.5 VDC, 5 A (Provided by External Power Supply) | |
External Power Supply | 100 - 120 / 200 - 240 VAC, 4.5 / 2.2 A, 47 - 63 Hz | |
Dimensions (L x W x H) without Holding Blocks or Rotation Stage | 10.14" x 5.30" x 5.15" (257.4 mm x 134.6 mm x 130.7 mm) | |
Dimensions (L x W x H) | 10.14 " x 5.30" x 6.82" (257.4 mm x 134.6 mm x 173.3 mm) | 10.14" x 5.30" x 6.96" (257.4 mm x 134.6 mm x 176.8 mm) |
Weight | 10.0 lbs (4.5 kg) |
プログラム可能なクリーブパラメータ
この大径ファイバ用クリーバは単純なクリーブを簡単な操作で行えますが、特殊ファイバ等の複雑なクリーブにもカスタム仕様の工程で対応できるようになっています。変更可能なパラメータについては以下の表をご覧ください。ほとんどの場合は、ファイバ(クラッド)径、クリーブのテンション、クリーブ前のブレード位置(Pre-Cleave Advance)のみ設定し、残りのパラメータはデフォルト値のままで使用できます。更にこの過程を簡素化するには、タブレットコントローラの自動設定機能を使用してファイバ径から適切なクリーブのテンションとクリーブ前のブレード位置を算出できます。これらの値は必要に応じて調整することが可能です。
Fiber Cleaver Parameter Limits | |||
---|---|---|---|
Parameter | Default | Minimum | Maximum |
Fiber Diameter | Fiber Size Dependent | 10 µm | 1500 µm |
Cleave Tensiona,b | Fiber Size Dependent | 1 g | 6500 g |
Pre-Cleave Advance | Fiber Size Dependent | 200 Steps (300 µm) | 400 Steps (600 µm) |
Set FHB Offset | 0 mm | 0 mm | 47 mm |
Tension Velocity | 60 Steps/s (48 µm/s) | 4 Steps/s (3.2 µm/s) | 200 Steps/s (160 µm/s) |
Rotation Angle (LDC401A Only) | 0° | 0° | 180° |
Cleave Peck Cycles | 60 | 10 | 250 |
Cleave Forward Steps | 81 | 40 | 400 |
Cleave Back Steps | 80 | 39 | 399 |
Scribe Delay | 250 ms | 1 ms | 5000 ms |
Set Blade Offset | Unit Specific Value | 100 Steps (150 µm) | 2500 Steps (3750 µm) |
Sub-Critical Process Parametersc | |||
Re-Tension Levela,d | 10 g | 1 g | 100 g |
Post-Scribe Pause | 1.0 s | 0.1 s | 30.0 s |
Re-Tension Pause | 1.0 s | 0.1 s | 30.0 s |
Re-Tension Limit | 20% of Cleave Tension | 1% of Cleave Tension | 50% of Cleave Tension |
プログラム可能なタブレットコントローラのクリーブパラメータの定義
プログラム可能なタブレットコントローラに入力できるパラメータの定義は以下の通りです。
ファイバ径: ファイバークラッドの直径を意味します。この値はファイバークリーブパラメータのファイル名にもなります。
クリーブのテンション: スクライブを開始する前にファイバに加わる荷重を表します。 これらのクリーバの校正は標準的な重りを滑車に吊り下げて行うため、タブレットコントローラのテンション設定はグラム単位でプログラムされています。設定可能な値は9.8 mN~63.7 Nのテンションに相当します。
クリーブ前のブレード位置: クリーブ前にクリーブブレードをファイバの近くまで移動させる必要があります。このパラメータを使用してクリーブ直前のブレード位置を設定します。1ステップは1.5 µmに相当します。
FHBオフセット設定: FHBオフセットとは、ファイバーホルダーブロックオフセットの略です。これは、ファイバを取り付ける前に、左側のファイバーホルダーブロックが「ホーム」ポジションから左側に移動する距離を表しています。これにより、ホールディングブロックの端からクリーブ位置までの距離を調整することができます。
テンション速度: クリーブ前にファイバに加わるテンションのスピードを表します。1ステップは0.8 µmに相当します。
クリーブのペックサイクル: ファイバを適切にクリーブするには、クリーブブレードは一度で素早くファイバに接触しなければなりません。これを達成するために、クリーブ前のブレード位置に到達後、ブレードは前後に振り子のように揺れ始めます。このパラメータではクリーブ工程で発生するこの揺れの回数を設定します。
クリーブブレードの前進距離: このパラメータは、クリーブのペックサイクルにおいてブレードがファイバに向かって前進する距離を制御します。 1ステップは1.5 µmに相当します。
クリーブブレードの後退距離: このパラメータは、クリーブのペックサイクルにおいてブレードがファイバから後退する距離を制御します。 1ステップは1.5 µmに相当します。
スクライブの遅延: これはクリーブのペックサイクル間の遅延時間(ミリ秒単位)です。この遅延時間により、ブレードが再度前進する前にスクライブをファイバ全体に伝播させてクリーブを完了させるための時間が確保できます。これにより、ブレードがファイバに2回以上接触するのを防ぎます。
ブレードのオフセット設定: ブレードがホームポジションから帰還する位置を調整します。これにより、クリーブ前のブレード位置とこの後のクリーブのペックサイクルのスタート位置を調整することができます。 1ステップは1.5 µmに相当します。
特殊なサブクリティカルプロセスのパラメータ
サブクリティカルプロセスの実行中は、スクライブ後にテンションが追加されます。
スクライブ後の停止時間: この時間は、クリーブブレードが最後に揺れてからファイバに付与されるテンションが初めて増加するまでの時間です。
リテンション間の時間: この時間は、ファイバに付与したテンション増加(スクライブ後に停止してから初めて付与されたテンション増加)のインターバル時間です。
リテンションレベル: スクライブ後のテンションは徐々に増加します。リテンションレベルとは、スクライブ後に印加するテンションの増加量です。 これらのクリーバの校正は標準的な重りを滑車に吊り下げて行うため、タブレットコントローラのテンション設定はグラム単位でプログラムされています。 設定可能な値は9.8 mN~0.98 Nのテンションに相当します。
リテンションのリミット: ファイバに追加で付与されるテンションの最大量を元のテンションに対する割合(%)で表しています。
ファイバーホルダーインサートのセレクションガイド
概要
ファイバーホルダーインサートは、様々なサイズのファイバをクリーバ内で保持できるよう設計されています。クリーバには付属しないため、別途ご購入いただく必要があります。底部インサートにはファイバを保持するV溝が付いています。上部インサートには平坦な窪みが付いており、底部インサートのV溝と合わせてファイバを固定します。左側と右側のホールドブロックで保持されているファイバの外径が異なる場合もあるため、上部インサートと底部インサートはそれぞれ別売りとなっています。クリーバの作動には上部インサートが2個、底部インサートが2個必要です。
下の表では、上部インサートと底部インサートの組み合わせにより対応するファイバ径の最大値と最小値が記載されています。また、推奨する上部と底部インサートを組み合わせた場合のファイバのオフセット値も記載されています。なお、使用するファイバの被覆により、この表における外径(diameter)は、ファイバのクラッド径、被覆径、バッファ径のいずれかに該当します。ファイバの片端が切断廃棄される場合、廃棄側は、被覆やバッファ付きの方が望まれる(非円形ファイバなどの)特殊な場合を除き、クラッドでクランプすることをお勧めします。切断廃棄されないファイバ部分はガラスの損傷を防ぐため、常に被覆またはバッファが付いた部分でクランプする必要があります。これにより、左側と右側のホールドブロックで異なる種類のファイバーホルダーインサートが必要になる場合があります。垂直でフラットなクリーブを実現するためには、左右のオフセット差を最小限に抑えることが重要です。

V溝により様々なサイズのファイバに対応できます。
Legend | ||
---|---|---|
Best Fit | ||
Second Best Fit: Try these options if the best fit does not incorporate your fiber sizes. | ||
Third Best Fit: Try these options if the other two categories do not incorporate your fiber sizes. |
ファイバーホルダーインサートセレクションチャート
- まずご使用になるファイバのサイズに1番合う底部インサートを選んでください。
例: Ø800 µmファイバの場合、少しだけ(50 µmほど)小さいインサートVHD750が1番適しています。 - 下の表で選んだ底部インサートの右側の セルに記載されているファイバ径の範囲内で上部インサートを選びます。
例: 1.のØ800 µmファイバの場合、緑色のついた上部インサートVHA05のセルが最適であることを示しています。緑色のセルに記載されている数字により、このインサートの組み合わせは直径728~963 µmのファイバとなります。Ø800 µmファイバはこの範囲内にありますので、使用に適した組み合わせです。ほかにもいくつかの組み合わせが考えられますが、緑色のセルが1番適した選択であることを示しています。 - 各セルの2行目の数字は上部と底部インサートの組み合わせにより予測されるオフセットの範囲です。右と左のファイバーホールドブロックのインサートは、各組み合わせのオフセット差が最小限になるように選択してください。
例: 底部インサートとしてVHD750、上部インサートとしてVHA05の750 µm溝を選択した場合、最小でØ728 µmのファイバが使用可能です。このファイバを使用した場合、ファイバの中心は底部インサートの表面から23 µm下に位置することになります。また、最大のØ963 µmのファイバを固定する場合、ファイバの中心は底部インサートの表面から213 µm上に位置することになります。Ø800 µmファイバを使用する場合、オフセットを補間計算することは可能です。ここでは、60°のV溝におけるオフセットは外径の差と等しくなっております。つまり、ファイバは底部インサートの設計ファイバより50 µm大きいため(800 - 750 = 50)、ファイバの中心は底部インサートの表面から50 µm上に位置することになります。 - Ø1000 µm未満のファイバ用に設計されたホールドブロックには真空穴が付いており、真空吸着を利用することで溝内で小径ファイバを固定できます。Ø1000 µm以上のファイバ用の底部インサートにはこの穴はありません。 LDC401とLDC401Aにはこの穴を経由して小さな保持力を与えるための真空ポンプが付いており、小径ファイバでも所定の位置に収まります。真空穴付きのインサートは下の表で「b」の脚注が付いています。
Top Insert Item # | VHA00a | VHA05a | VHA10a | VHA15a | VHA20a | VHA25 | VHA30 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Accepted Diameter (Nominal) | ≤320 µm | 400 µm | 500 µm | 750 µm | 1000 µm | 1250 µm | 1500 µm | 1750 µm | 2000 µm | 2250 µm | 2500 µm | 3000 µm | |
Bottom Insert Item # | Accepted Diameter (Nominal) | Min / Max Accepted Fiber Diameter (µm) Min / Max Fiber Offset (µm) | |||||||||||
VHD080b | 80 µm | 57 / 100 -23 / 21 | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - |
VHD125b | 125 µm | 88 / 161 -37 / 36 | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - |
VHD160b or VHF160b,c | 160 µm | 112 / 208 -49 / 48 | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - |
VHD250b or VHF250b,c | 250 µm | 177 / 320 -73 / 69 | 275 / 323 25 / 74 | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - |
VHD400b or VHF400b,c | 400 µm | 279 / 519 -122 / 119 | 377 / 517 -23 / 117 | 410 / 519 -9 / 119 | - | - | - | - | - | - | - | - | - |
VHD500b or VHF500b,c | 500 µm | 346 / 592 -153 / 93 | 447 / 647 -53 / 147 | 476 / 711 -24 / 211 | 560 / 795 61 / 296 | - | - | - | - | - | - | - | - |
VHD750b or VHF750b,c | 750 µm | 516 / 759 -234 / 9 | 617 / 970 -132 / 221 | 643 / 878 -107 / 128 | 728 / 963 -23 / 213 | 812 / 1047 62 / 297 | - | - | - | - | - | - | - |
VHE10a | 1000 µm | - | - | 773 / 1008 -172 / 63 | 858 / 1093 -88 / 147 | 943 / 1178 -3 / 232 | 1036 / 1271 90 / 325 | - | - | - | - | - | - |
1250 µm | - | - | - | 1034 / 1269 -176 / 59 | 1119 / 1354 -91 / 144 | 1212 / 1447 2 / 237 | 1288 / 1523 78 / 313 | - | - | - | - | - | |
VHE15a | 1500 µm | - | - | - | - | 1280 / 1515 -172 / 63 | 1373 / 1608 -79 / 156 | 1449 / 1684 -2 / 233 | 1534 / 1769 82 / 314 | - | - | - | - |
1750 µm | - | - | - | - | - | 1534 / 1770 -159 / 76 | 1611 / 1846 -83 / 152 | 1695 / 1930 2 / 237 | 1772 / 2007 78 / 313 | - | - | - | |
VHE20a | 2000 µm | - | - | - | - | - | - | 1787 / 2022 -171 / 64 | 1871 / 2106 -86 / 149 | 1947 / 2183 -10 / 225 | 2032 / 2267 74 / 309 | - | - |
2250 µm | - | - | - | - | - | - | - | 2033 / 2268 -167 / 68 | 2109 / 2344 -91 / 144 | 2193 / 2429 -6 / 229 | 2278 / 2513 78 / 313 | - | |
VHE25 | 2500 µm | - | - | - | - | - | - | - | - | 2270 / 2505 -172 / 64 | 2355 / 2590 -87 / 148 | 2439 / 2675 -2 / 233 | 2609 / 2844 167 / 402 |
VHE30 | 3000 µm | - | - | - | - | - | - | - | - | - | 2692 / 2944 -256 / -4 | 2777 / 3029 -171 / 81 | 2946 / 3918 -2 / 250 |
ファイバーホルダの組み立ておよび取付方法
ファイバ径(公称値)に適したファイバーインサートを選択後、ファイバーインサートをファイバーホールドブロックに取り付ける必要があります(左下の動画参照)。標準的なファイバーインサートは、同じサイズのファイバの加工時、システム内に取り付けたままですが、移動用インサートは、ファイバを加工時に1つのVytran機器からほかの機器に移動する際に使用します。移動用インサートはファイバーホルダ底部インサート、ファイバ移動用クランプとグラファイトV溝で構成されており、右下の動画でご覧いただけるとおり組み立てが必要です。
ハンドセット用グラフィカルユーザーインターフェイス(GUI)
ハンドセットコントローラVYT300Cは、付属品のタブレットコントローラの代替品としてご用意しております。Vytran大径ファイバークリーバ、PTRシリーズファイバーリコータならびにプルーフテスタに対応します。1台のハンドセットコントローラで複数のファイバー加工ユニットのパラメータ設定に連続してご使用いただけます。ハンドセットコントローラの使用方法についてはマニュアルをご覧ください。 下記のスクリーンショットではGUIの主な特長がご覧いただけます

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ハンドセットコントローラVYT300Cのスタート画面ではファイバのロードを開始することができ、また表示のパラメータでクリーブを開始するか、あるいはファイバーホルダーブロックをホーム位置に設定するかを選択できます。 ほかのメニューについてはタッチパネルを左か右にスワイプするか、画面上部をタップすることでアクセスが可能です。

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クリーブ中、ハンドセットコントローラにはクリーブのテンションとペックサイクルがモニタされます。またEditタブで定義されたパラメータを表示させます。

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ToolsメニューからアクセスするAuto Parameter画面は、ユーザが指定したファイバ径をもとにしたクリーブのテンション、クリーブ前のブレード位置、スクライブの遅延、クリーブの回転角度の推奨値を表示します。

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ToolsメニューからアクセスするBlade Service画面は、ブレードのオフセット値とクリーブ前のブレード位置の合計に等しい値分だけブレードモータを前に移動させます。これは、ブレードの洗浄、交換、点検で実施されます。

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Editメニューはユーザによって設定可能なパラメータを表示します。これらのパラメータはタブレットコントローラで編集可能なパラメータと同じです。

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ハンドセットコントローラでは、対応するシステムのパラメータのファイルを開き、保存し、削除、エクスポート、インポートすることができます。ファイルのエクスポート、インポートには、ハンドセットコントローラのProgramポートにメモリーデバイスを接続する必要があります。
チュートリアルビデオ
当社のクリーバLDCシリーズを初めて、もしくはしばらく使用していなかったお客様向けに、デバイスの設定、インサートの取り付け、フラットクリーブや角度付きクリーブなど、この機械を操作するうえでの基礎的なスキルを動画にまとめました。デモではクリーバLDC401を使用しておりますが、手順はLDC401AやLDC450Bでも同じです。 なお、角度付きクリーブについては、システムに回転モジュールが付いているLDC401Aのみで行えます。動画内の字幕をお読みいただくためには、フルスクリーン、1080pの解像度でご覧になることを推奨します。ファイバークリーバLDCシリーズの使用方法についてご質問などは当社までお問い合わせください。
テンション・スクライブ方式のクリーブプロセス

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LDC401ならびにLDC401Aでフラットクリーブを行うために使用されるテンション・スクライブ方式。クリーブ前にファイバを光軸に沿って引っ張ります。次にダイヤモンドブレードでファイバをスクライブすると、破断がテンション(引っ張り)をかけた方向に対して垂直なファイバ面内で広がっていきます。

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LDC401Aで角度付きクリーブを行うためのテンション・スクライブ方式。クリーブ前にファイバを引っ張りながらねじります。ブレードでファイバをスクライブすると、破断はファイバ表面でテンション(引っ張り)とねじりによって生じた最大合応力に対して直角の面内で広がっていき、角度の付いたクリーブができます。
テンション・スクライブ方式のクリーブプロセス
このクリーバLDC401は、ファイバの長さ方向に沿ってテンションをかけてからダイヤモンド製のブレードで自動スクライブを行う「テンション・スクライブ方式」というクリーブ方法を使用しています。ファイバをブレードでスクライブした後もテンションは維持されるので、ファイバの幅全体にわたってスクライブが広がり、クリーブが完了します。LDC401Aで角度付きクリーブを行うには、「テンション・スクライブ」工程に入る前に回転ステージを使用してファイバにねじりを加えます。 クリーブ面は、ファイバに加わるテンションとねじりによる最大合応力に対して垂直になります。
特殊ファイバークリーブ用のサブクリティカルプロセス
フォトニック結晶ファイバ(PCF)や微細構造ファイバ(microstructured fiber)、キャピラリーチューブ、高応力ファイバ(マルチモードまたは偏波保持)などの特殊ファイバをご希望の角度できれいにクリーブするためには、特別なパラメータが必要な場合があります。Vytran®ファイバークリーバは「サブクリティカル」クリーブプロセスをプログラムすることができるため、このような種類のファイバを高品質にクリーブできます。
その際、ファイバに最初にかかるテンションは、一般的な「テンション・スクライブ」工程で必要なテンションよりも低くなります。付属のマイクロメーターストッパは、低いテンションでスクライブする際にファイバが曲がるのを防ぎます。スクライブ後、テンションがゆっくりと増加することでファイバにスクライブが広がり、クリーブが完了します。クリーブ開始時および終了時のテンションや最初のスクライブ後のテンションの増加速度など、この工程で使用するパラメータはハンドセットで調整できます。
クリーブガイド
様々なファイバをクリーブする際の最適なプロセスを選択するための基本情報を以下に記載しています。 最良のクリーブ結果を得るには、実際に試しながらファイバの種類ごとにクリーブのパラメータを最適調整する必要があります。
標準プロセス: テンション・スクライブ方式では、ファイバに一定のテンションを加えてファイバをスクライブし、テンションによって破断部を広げることでクリーブできます。
サブクリティカルプロセス: このプロセスの初期では、標準プロセスで必要とされるよりも低いテンションをファイバに加えます。ファイバがスクライブされると、破断部がファイバ断面全体に広がるまでテンションはゆっくりと増加し、クリーブが完了します。これにより、高応力ファイバなど特殊ファイバのクリーブ品質が向上します。
マイクロメーターストッパ: マイクロメータストッパの先端はファイバにぴったりと接触する位置に配置されます。それにより、スクライブ中にファイバがクリーブブレードに接触して変形するのを防いでいます。これは大径のファイバをクリーブする際や、低いテンションでサブクリティカルプロセスを実施する際に特に役立ちます。
Fiber Type | Cleave Type | Standard Process | Sub-Critical Process | Micrometer Backstop |
---|---|---|---|---|
Fiber with Cladding <Ø800 µm | Flat or Angleda | ![]() | - | - |
Fiber with Cladding ≥Ø800 µm | Flat or Angleda | ![]() | May Be Necessary | Use if the Cleave Blade is Pushing the Fiber Forwards without Cleaving |
Multimode Fiber | Flat | ![]() | - | - |
Angleda | - | ![]() | Use if Fiber Cladding is >Ø400 µm | |
Thick-Walled Capillary Tubing (Wall Thickness at Least 10% of Diameter) | Flat or Angleda | - | - | ![]() |
Thin-Walled Capillary Tubing (Wall Thickness <10% of Diameter) | Flat or Angleda | - | ![]() | ![]() |
PM Fiber | Flat | Use if Fiber Cladding is ≤Ø400 µm | Use if Fiber Cladding is >Ø400 µm | ![]() |
Angleda | - | ![]() | ![]() | |
PCF | Flat or Angleda | - | ![]() | ![]() |
![]() Product DemonstrationsThorlabs has demonstration facilities for the Vytran® fiber glass processing systems offered on this page within our Morganville, New Jersey; Shanghai, China; Exeter, Devonshire; and Bergkirchen, Germany offices. We invite you to schedule a visit to see these products in operation and to discuss the various options with a fiber processing specialist. Please schedule a demonstration at one of our locations below by contacting technical support. We welcome the opportunity for personal interaction during your visit! Thorlabs GmbH
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Posted Comments: | |
Patricia Reed
 (posted 2023-02-21 16:04:01.787) I need to order a replacement power supply, how do I do that? jgreschler
 (posted 2023-02-24 11:17:15.0) Thank you for reaching out to Thorlabs. You can request replacement components for any of our items by contacting techsupport@thorlabs.com. I've reached out to you directly to set up a quote. Patrick Paradis
 (posted 2020-04-09 10:05:57.417) Hi, I have a cliver LDC-400 (angle option), i would like to know if a can update to LDC-401 for add LDCCM Digital Microscope and Tablet Mount. If is possible can i have a quote and a delivery time ?
Thanks you very much YLohia
 (posted 2020-04-09 12:39:10.0) Hi Patrick, thank you for contacting Thorlabs. The LDCCM Kit is not compatible with our previous-generation LDC400 and LDC400A Fiber Cleavers. If you need a way of imaging the fiber, cleave blade, or micrometer position for the LDC400A, we recommend using the LDCCK instead, which can be operated using the controller included with those systems. hugo delahaye
 (posted 2019-05-20 12:01:51.607) Hello
I want to move the Diamond Cleave Blade (Vytran LDC200) but i did not find how i can do in the usuer manuel.
Could you help me ?
Sincerely
hugo delahaye YLohia
 (posted 2019-05-20 04:26:18.0) Hello Hugo, thank you for contacting Thorlabs. Our current manual is for the current model cleaver “LDC401” and is available on our website. The process is listed on page 23, section 8.3. This process has not changed between the LDC-200 and LDC401 (and neither has the blade), so any manual version is fine. That being said, for your convenience, I have reached out to you directly with the old LDC-200 manual as well with instructions on how to get to the relevant section. joey.lawson
 (posted 2018-11-26 09:23:30.94) We would like to incorporate this product into our manufacturing assembly process. Does this product feature any communication protocols so that the fiber cleaving operation can be controlled and/or monitored by a user developed PLC or similar automation system? nbayconich
 (posted 2018-12-03 08:50:06.0) Thank you for contacting Thorlabs. At the moment we do not currently provide a user software development protocol for a fully automated system, however there are serial communications that can be used which we will reach out to you to discuss. |

部品
付属品
- LDC401またはLDC401A
- ハンドセットコントローラ
- 12 Vの電源
- AC電源コード
- ナイロンブラシ
- 0.035"、0.050"、3/32"の六角レンチ
別途ご購入が必要
- ファイバーホルダ上部インサート(2個)
- ファイバーホルダ底部インサート(2個)
オプションアクセサリ(別売り)
- デジタル顕微鏡
- 調整機能付きストッパアタッチメント
- 交換用ダイヤモンド製クリーブブレード
- 交換用止めネジ(セットスクリュ)SS2SN013、ファイバーホールドブロック用
- クラッド径Ø80 µm~Ø1.25 mmのファイバをクリーブ
- LDC401: フラットクリーブのみ
- LDC401A: フラットクリーブまたは最大15°までの角度付きクリーブ
- SM、MM、PMおよび特殊ファイバに対応
- 低テンションクリーブプロセスのためのマイクロメーターストッパが付属
- ダイヤモンド製のクリーブブレード
- 別売りのファイバーホルダーインサートが必要(下記掲載)
VytranファイバークリーバLDC401ならびにLDC401Aは、クラッド径Ø80 µm~Ø1.25 mmのファイバを高品質でクリーブできます。LDC401はフラットクリーブ(つまり、クリーブ面がファイバの長さ方向に垂直)ができ、LDC401Aはフラットクリーブと角度付きクリーブの両方が可能です。各クリーバにはダイヤモンド製のクリーブブレード、特殊ファイバを低いテンションでクリーブできるマイクロメーターストッパ、クリーブ位置をアライメントするルーラーブロックおよび移動用ファイバーホールドブロックが付いています。 LDC401Aにはさらに、角度付きクリーブに必要なねじりを加えるための回転ステージも付属しています。
左のファイバーホールドブロックは、当社のリニアプルーフテスタで使用されているのと同じ電動式ステージに接続されており、クリーブプロセス中にファイバにかかるテンションをシステム内部でモニタするロードセルが付属しています。 タブレットコントローラにより、ホールドブロックの位置は、任意の位置をµmレベルの精度で入力でき、クリーブ前の位置調整をすることができます(表示はミリ単位です。)。
各クリーバに付属しているタブレットを用いてクリーブプロセスのパラメータを精密に制御できます。ファイバのテンション、回転角度、ファイバにテンションとねじりを加える速度、ファイバにブレードが近づく速さ、ファイバ径などの設定は調整可能です。LDC401Aのタブレットに含まれるクリーブ角度の計算機能によりクリーブのパラメータが推定されます。この値はユーザ設定可能です。このタブレットには、一般的なクリーブパラメータのファイルが予め10個入っています。詳細は「コントローラ」タブをご参照ください。
一度クリーブパラメータを設定してクリーバにロードすれば、タブレットは取り外すことができ、本体上部の青いボタンを押すとクリーブプロセスが開始します。複数のクリーブステーションを有する製造現場では、この機能を利用して同じクリーブパラメータを複数のLDC401に簡単にロードすることができるため、製造プロセスを効率化することができます。
これらのクリーバは、被覆除去ならびにクリーニングステーションFPS301、融着接続システムLFS4100、ガラス製ファイバ加工ステーションGPX3000、CO2レーザ光ファイバ加工機ワークステーションGPX4000LZに共通して対応するファイバーホールドブロックを使用しているため、システム間でファイバを簡単に移動させることができます。ファイバーホルダーインサートは別途ご購入いただく必要がございます。下記で様々なサイズをご用意しております。ファイバーホールドブロック内にインサートを固定するためにはナイロンチップ付きの止めネジ(セットスクリュ)を使用します。交換用長さ1/8インチの#2-56止めネジSS2SN013は、別途10個入りでご用意しています。「ファイバーホルダーインサート」タブでは、ファイバに適切なインサートを選択するのに役立つセレクションガイドと、インサートの取付方法がご覧いただけます。
各ユニットには日本国内向けのACアダプタと電源コードが付属します。
注意:構造上、LDC401を角度付きクリーブ用にアップグレードすることはできません。

Fiber Holder Top Insertsa | ||
---|---|---|
Item # | Side 1 Min/Max Accepted Diameter | Side 2 Min/Max Accepted Diameter |
VHA00 | 57 µm / 759 µmb | 275 µm / 970 µm |
VHA05 | 410 µm / 1008 µm | 560 µm / 1269 µm |
VHA10 | 812 µm / 1515 µm | 1036 µm / 1770 µm |
VHA15 | 1288 µm / 2022 µm | 1534 µm / 2268 µm |
VHA20 | 1772 µm / 2505 µm | 2032 µm / 2944 µm |
VHA25 | 2278 µm / 3029 µm | N/A |
VHA30 | 2609 µm / 3198 µm | N/A |
- 大径ファイバ用クリーバでは2個必要
- 上部インサートの平面および溝付きの面と底部インサート(下記掲載)のV溝でファイバをクランプ
- 外径57 µm~3.198 mmのファイバをクランプ
- 他のVytranシステムに対応
- 様々な組み合わせで使用可能
大径ファイバ用クリーバには、クリーブプロセス中にファイバをクランプするために、ファイバーホールドブロック1個につき1対ずつの上部および底部ファイバーホルダーインサートのペアが必要です。上部インサートはバー状の形状で片面または両面に溝が付いており、底部インサートのV溝と組み合わせてファイバを保持できるようになっています。このインサートはファイバーホールドブロックの上部に取り付けて使用します。当社では、さまざまな溝のサイズをご用意しています。 上部インサートは別売りで、上記掲載のクリーバを使用するためには2個必要です。
上部および底部インサート(下記掲載)は様々な組み合わせで使用して(「ファイバーホルダーインサート」タブ参照)、外径57 µm~3.198 mmのファイバを保持できます。
上記のクリーバではクラッド径としては80 µm~1.25 mmまでのファイバしかクリーブできませんが、インサートはより幅広い範囲のファイバの外径に対応可能です。ただしその場合、ファイバはクラッドではなく被覆でクランプする必要があります。標準的なクリーブでは、ファイバの切断破棄される片端はクラッドでクランプし、保存される側は被覆でクラッドすることをお勧めします。また、ファイバを中心部分で被覆除去し、両端を被覆でクランプすることも可能です(非円形ファイバをしっかりとクランプする場合などにお勧めいたします)。したがって、あらゆる外径のファイバをクランプするには上部および底部インサートの組合せが複数必要になります。「ファイバーホルダーインサート」タブでは、外径57 µm~3.198 mmのファイバを保持するための上部および底部インサートの適切な組合せと取付方法がご覧いただけます。

Fiber Holder Bottom Insertsa | ||||
---|---|---|---|---|
Item # | Transfer Insert | Side 1 Min/Max Accepted Diameter | Side 2 Min/Max Accepted Diameter | Vacuum Holes |
VHD080 | No | 57 µm / 100 µm | N/A | Yes |
VHD125 | No | 88 µm / 161 µm | N/A | Yes |
VHD160 | No | 112 µm / 208 µm | N/A | Yes |
VHF160 | Yesb | |||
VHD250 | No | 177 µm / 323 µm | N/A | Yes |
VHF250 | Yesb | |||
VHD400 | No | 279 µm / 519 µm | N/A | Yes |
VHF400 | Yesb | |||
VHD500 | No | 346 µm / 795 µm | N/A | Yes |
VHF500 | Yesb | |||
VHD750 | No | 516 µm / 1047 µm | N/A | Yes |
VHF750 | Yesb | |||
VHE10 | No | 773 µm / 1271 µm | 1034 µm / 1523 µm | No |
VHE15 | No | 1280 µm / 1769 µm | 1534 µm / 2007 µm | No |
VHE20 | No | 1787 µm / 2267 µm | 2033 µm / 2513 µm | No |
VHE25 | No | 2270 µm / 2844 µm | N/A | No |
VHE30 | No | 2692 µm / 3198 µm | N/A | No |
- LDC401またはLDC401Aに使用する際は2個必要
- 上部インサート(上記掲載)と使用して外径57 µm~3.198 mmのファイバをクランプ
- VHDおよびVHFシリーズのインサートに付いている真空吸引用の穴を利用して小径のファイバをLDC401またはLDC401A内に設置可能(右の表参照)。
- 移動用インサートと移動用クランプVHT1を使用して、コーティング外径≤Ø1.047 mmのファイバに対応するVytranシステム間で移動可能
- 様々な組み合わせで使用可能
大径ファイバ用クリーバには、クリーブプロセス中にファイバをクランプするために、ファイバーホールドブロック1個につき1対ずつの上部および底部ファイバーホルダーインサートのペアが必要です。底部インサートは片面または両面にV溝が付いており、様々な外径のファイバを保持できるようになっています(右の表参照)。
大径ファイバ用クリーバをして3種類の底部インサートをご用意しています。外径<Ø1.047 mmのファイバ用の標準の底部インサートには真空穴が付いており、クリーバを準備する際に、真空吸着によりファイバを溝に固定できます。移動用クランプVHT1(下記掲載)と使用してこのような外径のファイバをおおまかなアライメントは維持したままVytranステーション間で移動できる、移動用インサート(型番がVHFで始まる製品)もご用意しています。VHEシリーズのファイバーホルダ底部インサートは、片面(VHE25、VHE30)または両面(VHE10、VHE15、VHE20)にV溝が付いていますが、真空穴は付いていません。VHFシリーズの移動用インサートおよびVHEシリーズの底部インサートはどちらも他のVytranステーションに取付け可能ですが、VHEシリーズの底部インサートは移動用クランプVHT1には対応していません。
底部インサートは別売りで、大径ファイバ用クリーバにご使用いただく場合は2個必要です。ファイバークリーバを単体でご使用になる場合は、VHDまたは VHEシリーズのインサートが適しています。他のVytranシステムとお使いいただく場合は、左側のファイバーホールドブロックの底部インサートをファイバのサイズに合った移動用インサートと移動用クランプVHT1(下記掲載)に交換することができます。対応する製品をお選びいただく際は右の対応表をご参照ください。右側のファイバーホールドブロックは通常、破棄するファイバ側をクランプするため、移動用インサートは左側の(破棄しない方の)ファイバーホルダーブロック内でのみお使いいただけます。LDC401の右側のファイバーホールドブロックには、必要に応じて移動用インサートを取り付けられますが、LDC401Aの右側のファイバーホールドブロックには回転ステージが付いているため、移動用インサートは取り付けられません。
上部(上記掲載)および底部インサートは様々な組み合わせで使用して(「ファイバーホルダーインサート」タブ参照)、外径57 µm~3.198 mmのファイバを保持できます。上記掲載のクリーバではクラッド径として80 µm~1.25 mmまでのファイバしかクリーブできませんが、インサートはより幅広い範囲のファイバ径に対応可能です。ただしその場合、ファイバはクラッドではなく被覆でクランプする必要があります。標準的なクリーブでは、ファイバの切断破棄される片端はクラッドでクランプし、保存される側は被覆でクラッドすることをお勧めします。また、ファイバを中心部分で被覆除去し、両端を被覆でクランプすることも可能です(非円形ファイバをしっかりとクランプする場合などにお勧めいたします)。このようなパターンに対応するためには、複数の上部および底部インサートの組合せが必要になります。「ファイバーホルダーインサート」タブでは、外径57 µm~3.198 mmのファイバを保持するための上部および底部インサートの適切な組合せと取付方法がご覧いただけます。

Graphite V-Groovesa | ||
---|---|---|
Item # | Accepted Diameter (Min / Max) | Groove Length |
VHG125 | 80 µm / 125 µm | 0.313" |
VHG125L | 80 µm / 125 µm | 0.594" |
VHG200 | 150 µm / 200 µm | 0.313" |
VHG250 | 200 µm / 250 µm | 0.313" |
VHG250L | 200 µm / 250 µm | 0.594" |
VHG300 | 250 µm / 300 µm | 0.313" |
VHG350 | 300 µm / 350 µm | 0.313" |
VHG400 | 350 µm / 400 µm | 0.313" |
VHG450 | 400 µm / 450 µm | 0.313" |
VHG500 | 450 µm / 500 µm | 0.313" |
VHG500L | 450 µm / 500 µm | 0.594" |
VHG550 | 500 µm / 550 µm | 0.313" |
- ファイバーホルダ底部インサート(移動用)に対応する移動用クランプおよびV溝付きグラファイト
- VHFシリーズのインサート内のファイバをVytranシステム間で移動させるには移動用クランプが必要
- Ø550 µm以下のファイバを保持するV溝付きグラファイト
- V溝が80 µm~550 µmの外径のファイバに対応
こちらの移動用クランプとV溝付きグラファイトは、上記のVHFシリーズ用底部インサートと一緒に使用されるためのもので、Vytranシステム間でファイバを移動させる際に再アライメントを最小限に抑えます。例えば、ファイバを移動用インサートに入れ、LDC401を使用してクリーブします。その後、ファイバが入っている移動用インサートごとスプライサまたはガラス加工機に移動させ、融着接続することができます。
クランプVHT1は、移動用インサートを磁性の蓋で固定してファイバの軸方向の移動を防止し、ファイバを触ることなくインサートを保持しながら移動します。V溝付きグラファイトは、融着接続時、外径が550 µm以下のファイバの保持をサポートします(詳細はTable G4.1をご覧ください)。ファイバ長に沿ったファイバ保持を強化したり、加工中にファイバが邪魔になるのを防ぐため、長さ15.1 mmのV溝付きグラファイトもご用意しています(型番VHG125L、VHG250L、VHG500L)。V溝付きグラファイトは、2個の止めネジ(セットスクリュ)で移動用インサートに固定できます。移動用インサートの組立て方法については、「ファイバーホルダーインサート」タブをご覧ください。

Digital Microscope Specifications | |
---|---|
Magnification | 20X to 220X |
Resolution | Native: 1600 x 1200 Pixels With Interpolation: 2560 x 2048 Pixels |
Color | 24 bit RGB |
Focus Range | 10 mm to Infinite |
Flicker Frequency | 50 Hz / 60 Hz |
Shutter Speed | 1 ms to 1 s |
Frame Rate | ≤30 fps @ 600 lumens |
Still Image Format | JPG and BMP |
Video Format | AVI |
White Balance | Auto |
Exposure | Auto |
Light Source | 8 White Light LEDs, 40 lux |
Interface | USB 2.0 |
Power Supply | 5 VDC from USB Port |
Operating System | Mac®, Windows® 98SE / ME / 2000 / XP / Vista / 7 / 8 / 10 |
Dimensions | Ø33 mm x 112 mm |
- デジタル顕微鏡とスイングアームのセット
- 画像の表示にはPC(付属しません)が必要
- ファイバークリーバLDC401、LDC401Aと旧世代のファイバークリーバLDC400、LDC400Aに対応
こちらのオプションのキットはスイングアームの上にデジタル顕微鏡が付いた構造で、当社のLDCシリーズのファイバークリーバの側面に取り付けることができます。この顕微鏡は、ファイバ、クリーブブレード、マイクロメーターストッパを220倍までの倍率でイメージングできるため、クリーバをより効果的に使用することができます。顕微鏡の倍率は側面の銀白色のホイールで調整でき、焦点はホルダ内で顕微鏡をスライドさせて調整できます。この顕微鏡は、対象物を照射するための白色LEDを8個内蔵しています。LEDの輝度は顕微鏡の上部付近にある小さい黒色のホイールで調整できます。側面のボタンを押すと静止画像をキャプチャします。
LDCCKの操作には別途PCが必要となります。各キットにはソフトウェアCDが付属します。キットは当社の旧世代のファイバークリーバLDC400およびLDC400Aにも対応し、クリーバのシステムに付属するタブレットタイプのコントローラであれば(直接)制御が可能です。


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クリーバLDC401に取り付けられた調整機能付きストッパLDCAS
- アリ溝式レール上に取り付けてクリーブ後のファイバ長を設定
- 2個のつまみネジでストッパの位置を固定
- ミリおよびインチの目盛付きルーラ
- ファイバークリーバLDC401、LDC401A、および旧世代のファイバークリーバLDC400、LDC400Aに対応
こちらのオプションの調整機能付きストッパは、付属の4-40六角頭付きネジを2個使用して、ファイバークリーバLDC401およびLDC401Aの右側に取り付けます。クリーブを行うには、まず、ストッパを任意の位置にセットし、片方または両方のつまみネジを回してストッパを固定します。次にロッド、キャピラリーチューブまたはファイバ端をストッパの方にスライドさせます。これで、クリーブブレードの右側にあるロッド、チューブ、ファイバが任意の長さにクリーブできます。

対応するシステム
- ファイバークリーバCAC400、CAC400A
- ファイバークリーバLDC401、LDC401A
- ポータブルクリーバLDC450B
- クリーバ付き光ファイバ自動加工機GPX3800、GPX3850、GPX3900
- ファイバ前処理および融着接続用ワークステーションFFS2001、FFS2001PT
- ファイバ前処理、融着接続および強度試験用ワークステーション FFS2001PM、FFS2001WS
- 旧バージョンのファイバークリーバLDC-200
- 当社のファイバークリーブシステム(右のリスト参照)用の交換用ブレード
- 長さ2.0 mmのダイヤモンド製ブレード
- お客様側で取付け可能

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ブレードは保護カバーを付けて発送します。
ダイヤモンドクリーブブレードACL83は、Vytranファイバ加工システム(右のリスト参照)用の交換用ブレードです。各システムにはブレードが付属しています。
適切なクリーブのパラメータを使用する場合、ブレードの1か所で最大5,000回のクリーブが可能です(クリーブするファイバのクラッド特性に依存します)。クリーブブレードの位置は、交換までに約10回移動するように設計されています(適切なクリーブのパラメータを用いた適切な使用方法により、ブレードに予期せぬ損傷が生じない場合を想定しています)。各システムごとのブレード交換方法はユーザーマニュアル内に記載されています。
注:ブレードに対して垂直に高い応力をかけたり、ファイバをクリーブする際に誤ったパラメータを使用したりすると、ブレードに深刻な損傷を与えることがあります。


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ファイバークリーバLDC401に使用しているコントローラVYT300Cのスクリーンショット
対応するシステム
- ファイバークリーバLDC401(A)
- ポータブルクリーバLDC450B(こちらのユニットに付属)
- 手動モールドアセンブリ搭載のファイバーリコータPTR303(B)、PTR304(B)、PTR306(B)、PTR307(B)、PTR403(B)、 PTR404B、PTR406(B)、PTR407(B)
- 自動モールドアセンブリ搭載のファイバーリコータPTR305、PTR308
- 回転式プルーフテスタPTR301、PTR302
- 付属コントローラの代替品
- 対応するシステム(右参照)に対してフル機能搭載
- 直感的に操作可能なGUI
- 静電容量方式タッチパネル
こちらのハンドセットコントローラは上記に付属のコントローラの代替品としてご使用いただけます。1台のハンドセットコントローラで複数のシステムの操作にご利用いただけます。1台のファイバ加工ユニットのパラメータ設定後、コントローラの接続を外しほかのユニット(同じ種類または異なる種類でも可)に接続すると、そのパラメータを設定します。
ハンドセットコントローラを使用するには付属のケーブルで接続する必要があります。コントローラは、接続されたシステムの電源が入ると自動的に電源が入ります。ハンドセットコントローラは起動時には常に接続されたシステムのパラメータを読み取ります。つまり、画面に表示されるパラメータは常に接続されたユニットにアップロードされたパラメータとなります。ユニットから読み取るパラメータが、ハンドセットコントローラ内で最後に開かれたファイルのパラメータと一致する場合、画面はファイル名を表示します。
コントローラのOpen File(ファイルを開く)、Save File(ファイルを保存する)、Save File As(名前をつけて保存する)の機能のほかにも、ハンドセットコントローラではファイルの削除、エクスポート、インポートが可能です。ファイルのエクスポート、インポートには、ハンドセットコントローラのProgramポートにメモリーデバイスを接続する必要があります。
このコントローラの使用方法については対応するVytranシステムページ内のマニュアルでご覧いただけます。コントローラVYT300Cは、上記キットLDCCKのデジタル顕微鏡の制御にはご使用いただけません。