Polaris®低歪みキネマティックミラーマウント、Ø25.4 mm(Ø1インチ)光学素子用


  • Matched Actuator/Body Pairs Minimize Drift and Backlash
  • Heat Treating Minimizes Temperature-Dependent Hysteresis
  • Face Mount Reduces Distortion of the Optic
  • Sapphire Seats Ensure Long-Term Stability

 

POLARIS-K1F2

Ø1" Mirror Mount

2 Hex Adjusters
(Mirror Not Included)

POLARIS-K1F1

Ø1" Mirror Mount

2 Adjusters
(Mirror Not Included)

 

US Patent 9,599,786

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POLARIS-K05F6 Cut-Away Diagram
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Ø25.4 mm(Ø1インチ)光学素子用マウントPOLARIS-K1Fの内部詳細図
Close-Up of the E-Beam Chamber
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インデックスタブ付きウェーブワッシャ

特長

  • 熱膨張係数(CTE)を整合し、応力を除去したステンレススチールより機械加工
  • インデックスタブ付きウェーブワッシャを使用し、3点接触プレートで光学素子を固定
  • 高い耐久性と滑らかな動きを実現するために、硬化処理ステンレススチール製ボールとの接点にはサファイアシートを使用
  • 整合したアクチュエータ/本体のペアにより滑らかなキネマティック調整を実現
  • 広範な試験により、温度サイクル試験後のズレは1 µrad未満を保証(詳細は「熱試験データ」タブ参照)。
  • 真空ならびに高出力レーザ共振器の用途に適した、不動態化処理済みのステンレススチール製
  • カスタム仕様のマウントについては当社までお問い合わせください。

Polaris®低歪みキネマティックミラーマウント(US Patent 9,599,786)は、長期的安定性に加え、光学素子の歪みを低減することができる光学マウントです。こちらのページではØ25.4 mm(Ø1インチ)光学素子用のマウントをご紹介しています。ほかのサイズの光学素子用としてご用意している標準品のPolaris低歪みマウントは、右下の表からご覧いただけます。

光学素子の保持機構
こちらのマウントは、光学素子を取り付けるための3点接触プレートが特長で、止めネジや固定リングを使用する標準的な光学マウントよりも光学素子の歪みを低減する設計です。光学素子と固定リングの間にあるウェーブワッシャは、光学素子の曲げモーメントを排除し、大きな温度変化があっても光学素子に加わる力を一定に保ちます。詳細は「低歪み」タブならびに「光学素子の取付け方法」タブをご覧ください。

Polaris Low-Distortion Mounts
Ø1/2"
Ø19 mm
Ø25 mm
Ø1"
Ø1.5"
Ø50 mm
Ø2"
Ø4"
Ø6"

Polarisの光学素子保持用の穴は、温度変化や移動時の衝撃や振動など、様々な環境条件の変化に対して最良のビームポインティング安定性が得られるように精密加工されています。なお、このマウントは直径公差が+0/-0.127 mmのØ25.4 mm(Ø1インチ)光学素子用に設計されています。この範囲外の光学素子を取付けると性能が低下します。ほかのサイズの光学素子用のマウントについては、当社までお問い合わせください。

設計
熱処理済みステンレススチールから機械加工されたPolarisマウントには、精密に整合されたアジャスタやボール接触、サファイアシートなどが用いられ、滑らかなキネマティック調整が可能になっています。「熱試験データ」タブでご覧いただけるように、これらのマウントは様々な試験により、その高い性能が実証されています。Polarisの設計では、ビームのミスアライメントの一般的な要因はすべて対処しています。詳しくは「設計の特長」タブをご覧ください。

ポストへの取付け
Polarisミラーマウントには、ポスト取付け用のM4ザグリ穴があります。また、マウントによっては取付け用ザグリ穴の周りにØ2 mmのアライメント用ピンホールが付いています。こちらのマウントとPolarisミラーマウント用ポストを使用すると、より精密なアライメントが可能です。推奨する取付けの構成については「使用情報」のタブをご覧ください。

クリーンルームならびに真空対応について
こちらのページのPolarisマウント、固定リング、止めナット、ロック用カラーはすべてクリーンルームや真空でも使用できるように設計されています。詳細は「仕様」タブならびに「設計の特長」タブをご覧ください。

Item #POLARIS-K1FPOLARIS-K1F1POLARIS-K1F2
Optic SizeaØ1"
Optic Thickness0.15" (4 mm) Min
0.32" (8 mm) Maxb
Transmissive Clear ApertureØ0.83" (Ø21.0 mm)b
Number of AdjustersThreeTwoTwo
Adjuster DriveRemovable KnobsRemovable Knobs5/64" (2 mm) Hex
Adjuster Pitch100 TPI
Matched Actuator/Body Pairs
Measured Point-to-Point
Mechanical Resolution per Adjuster
5 µrad (Typical); 2 µrad (Achievable)
Measured Adjuster Lock
Mechanical Resolution per Adjusterc
5 µrad (Typical); 2 µrad (Achievable)
Resolutiond~7.7 mrad/rev
Front Plate Translation (Max)6 mmN/A
Mechanical Angular Range (Nominal)±4°
Beam Deviation After Thermal Cycling< 1 µrade
Recommended Turns Backf1.25
MountinggTwo #8 (M4) Counterbores
Alignment Pin HoleshTwo at Each Counterbore
Vacuum Compatibilityi10-9 Torr at 25 °C with Proper Bake Out; 10-5 Torr at 25 °C without Bake Out
Grease Vapor Pressure: 10-13 Torr at 20 °C ,10-5 Torr at 200 °C
Epoxy Meets Low Outgassing Standards NASA ASTM E595, Telcordia GR-1221
Operating Temperature Range-30 to 200 °C
  • 最良の性能を得るには、直径公差が+0/-0.127 mmの光学素子をご使用ください。
  • 付属のウェーブワッシャと固定リングを用いて光学素子を取り付けた場合
  • Polaris®止めナットを使用した場合
  • 前面プレートが背面プレートに対して平行である場合。
  • Polarisマウントがビーム高50.8 mmでØ1インチ(Ø25.4 mm)ポストに取り付けられた時、ビームは12.5 °Cの温度サイクル試験の後、1 µrad以内で初期の位置に戻ります。詳細は「熱試験データ」タブをご覧ください。
  • 光学素子の取付けについての詳細は「光学素子の取付け方法」タブをご覧ください。
  • Ø25.4 mm(Ø1インチ)光学素子用マウントには、標準のM4ならびに#8-32キャップスクリュが付属します。
  • ここで用いるピンには、標準的なDIN 7-m6位置決めピンのご使用をお勧めしています。 推奨する位置決めピン用穴とネジ付き取付け穴の位置の公差は±0.0762 mm(0.003インチ)です。
  • このマウントは真空対応で、クリーンな(汚染されていない)環境下で組み立てられました。Carpenter AAA不動態化処理により表面から硫黄、鉄、汚染物質などが除去される化学洗浄を行い、2重の真空バッグに入っています。 Polarisに付属しているM4ならびに#8-32のキャップスクリュは、真空度10-5 Torr以下には対応していません。 すべての部品は、真空システムに入れる前にベークアウトオーブンでよく予備加熱し、水分や表面の揮発性物質を全て取り除く必要があります。 詳細については当社までお問い合わせください。

Ø25.4 mm(Ø1インチ)光学素子用Polaris®低歪みキネマティックミラーマウントに光学素子を取り付ける方法

光学素子の取付け穴と光学素子本体に、グリース、汚れ、ホコリなどが付着していないことを確認してください。異物が付着している場合は、清浄な圧縮空気で取り除き、必要に応じてメタノールやアセトン、またはエタノールでクリーニングしてください。光学素子、ウェーブワッシャ、および固定リングは右下の動画でご覧いただけるようにマウントの後方から取り付けます。ウェーブワッシャのインデックスタブがキー溝に入り、かつ固定リングに接触する向きになっていることを確認してください。ウェーブワッシャの向きを逆にすると、光学素子の歪みが大きくなってしまいます。スパナレンチSPW602またはSPW606などを使って固定リングをゆっくり回転させ、光学素子をウェーブワッシャと3か所で接触させます。

固定リングを緩めて光学素子を固定する方法
ウェーブワッシャが固定リングのポケットに完全に押し込まれた状態になるまで、固定リングを締めます。固定リングが光学素子の背面にわずかに接触したら、固定リングを1.25回転ほど緩めて、ワッシャの力のみで光学素子が固定されている状態にします。こうすることで光学素子に適切な力がかかり、取付けられた光学素子の歪は、マウントに取り付けられていない状態の光学素子と比較して、波長の数十分の一程度に止まります(下のグラフ参照)。

トルクドライバを用いて光学素子を固定する方法
上記以外に、固定リングをマウント内にねじ込むときに、スパナビットSPB1とトルクドライバTD24を用いて固定リングに適切なトルクを加える方法があります。固定リングにかけられたトルクが光学素子を押さえる力に変換され、それにより固定するのに十分な力を加えながらも光学素子の歪みを最小限に抑えることができます。光学素子はわずか0.028 N・mの力で固定できます。長期安定性を必要とする場合には0.16 N•mまでトルクを加えられますが、それでも歪み≤0.10λを維持することができます。

小さなマウントにトルクドライバを使用したときには、固定リングを緩めた場合と同様の結果を得ることができます。その一方で実際に必要なトルクを過大評価したり過小評価したりしてしまいがちです。その場合、マウントに光学素子を固定する力が弱すぎたり強すぎたりしてしまい、どちらの場合もマウントの性能に悪影響を及ぼします。

光学素子の歪み
下のグラフは、Ø25.4 mm(Ø1インチ)光学素子用Polarisマウントに厚さ6 mmのミラーを取り付けたときの、固定リングの回転量が及ぼすミラー表面への影響を示しています。網掛け部分は固定リングを緩める回転量として許容される範囲を示しています。振動の多いセットアップの場合は、固定リングを緩める回転量を最小限に抑えてください。これに対して、振動の無いセットアップの場合は固定リングを緩める回転量を増やすことができます。平面度はZYGO干渉計で測定しました。使用した波長は633 nmです。トルクによる光学面の歪みについての詳細は、「低歪み」タブをご参照ください。


光学素子の取付け
Ø25.4 mm(Ø1インチ)光学素子用Polaris低歪みミラーマウントに光学素子を取り付けるときは、保持する光学素子に接触するまで固定リングを締め付けます。こうすることによりウェーブワッシャが平らになります。その後、固定リングを1.25回転程度緩めてください。
Low Distortion Mount Mirror Flatness
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参照用として0.10λを破線で示しています。マウントによる歪みを最小限に抑えるために、固定リングを光学素子と接触した位置から1.25回転程度緩めてご使用になることをお勧めします。ただし、適切な回転量は用途によって異なります。

Ø25.4 mm(Ø1インチ)光学素子用低歪みマウントPOLARIS-K1Fのシミュレーション結果

取付けにより発生する応力は、光学素子の歪みにつながります。この光学素子の歪みは、そこで反射される光に全て反映されるため、その影響を最小限に留めることが重要です。

3点接触による力は光学素子表面に対して垂直であり、またその位置関係が対称であることから曲げモーメントは最小になります。その結果、光学素子の歪みは低減されます。通常の光学素子の周囲360°を保持するマウントや側面の止めネジ(セットスクリュ)で固定するマウントでは曲げモーメントが発生し、下の図のように光学素子に歪みが生じます。ウェーブワッシャは光学素子の保持力をゆっくりと調整することを可能にし、また温度変化に伴って発生する応力も減少させます。さらに、より大きな応力の原因となる光学素子の製造工程でのバラツキを補償する役割も果たします。下の図は、POLARIS-K1Fの固定リングには0.14 N・m、同等の標準的な止めネジ式マウントには0.071 N・mのトルクで光学素子を固定したとき、その光学素子に発生する変位および歪みを有限要素解析によって導出したものです。POLARIS-K1F1およびPOLARIS-K1F2の設計はPOLARIS-K1Fと同様なため、その性能も同様です。

POLARIS-K1F Optic Strain ISO View
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POLARIS-K1Fに取り付けられたØ1インチミラーの歪
Comparison of Optic Stress when Mounted in one of two POLARIS-K1F6 Mounts
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POLARIS-K1Fに20 oz⋅in(0.14 N•m)のトルクを固定リングにかけて取り付けたØ1インチミラーの変形(左)と、同じミラーを同等の標準的な止めネジ付きマウントに10 oz⋅in(0.071 N・m)のトルクを止めネジにかけて取り付けたときの変形(右)について、有限要素解析(FEA)を行った結果。Polarisマウントにおける最大の歪みでも、標準的なマウントで生じる最小の歪みより小さくなります。

 

Zygo社製位相シフト干渉計を用いた光学歪み測定

POLARIS-K1F Wavefront Distortion Test Results
# of Turns Back the
Retaining Ring was Loosened
Wavefront Distortion
(Peak to Valley)a
1/4 Turn0.097λ
1/2 Turn0.090λ
3/4 Turn0.083λ
1 Turn0.081λ
1.25 Turns0.071λ
1.5 Turns0.062λ
1.75 Turns0.053λ
2 Turns0.033λ
  • これらの測定では、Zygo干渉計の開口部外径は90%に設定しました。

手順
Ø25.4 mm(Ø1インチ)の広帯域誘電体ミラーBB1-E02を、「光学素子取付け方法」のタブに記載されている手順に従って低歪みキネマティックミラーマウントPOLARIS-K1Fに取り付けました。すなわち、ウェーブワッシャが完全に圧縮された状態になるまで固定リングを締め付け、その後固定リングを徐々に緩めました。マウントは、Ø1インチ(Ø25.4 mm)のステンレススチール製ポストに、#8-32のキャップスクリュを1.8 N・mのトルクで締め付けて固定しました。測定結果は右表のとおりです。

結果
右の表のように、波面歪みは0.1λ以下でした。

POLARIS-K1F6 Optic Distortion
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固定リングを1/4回転緩めた場合
POLARIS-K1F6 Optic Distortion
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固定リングを1/2回転緩めた場合
POLARIS-K1F6 Optic Distortion
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固定リングを3/4回転緩めた場合
POLARIS-K1F6 Optic Distortion
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固定リングを1回転緩めた場合
POLARIS-K1F6 Optic Distortion
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固定リングを1.25回転緩めた場合
POLARIS-K1F6 Optic Distortion
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固定リングを1.5回転緩めた場合
POLARIS-K1F6 Optic Distortion
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固定リングを1.75回転緩めた場合
POLARIS-K1F6 Optic Distortion
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固定リングを2回転緩めた場合

熱衝撃後の位置の再現性

この試験は、光学系のアライメントが熱衝撃の影響を受けた場合に、マウントがミラーをヒステリシス無く、どの程度初期位置に戻すかを確認するものです。 試験時、Polarisキネマティックミラーマウントは、温度制御された環境でステンレススチール製光学ブレッドボードに固定されたØ1インチ(Ø25.4 mm)ステンレススチール製ポストに取り付けられています。 各マウントは、#8-32キャップスクリュを用いて、トルク量1.8 N・mでポストに固定されています。 ミラーはミラーマウントに取り付けられ(接着はされていません)、固定リングには0.06 N・mのトルクが印加されています。独立して温度制御された半導体レーザからのビームは、ミラー表面で位置センシングディテクタ(PSD)に反射されます。

手順
ミラーマウントの温度を上昇させ、マウントを一定温度に浸漬するため、その温度を維持しました。 その後、ミラーマウントの温度を試験開始時の温度に戻しました。試験結果は下記の通りです。

結果
下のグラフに示されている通り、Ø1インチ(Ø25.4 mm)光学素子用Polaris低歪みマウントが初期の温度に戻ると、マウントに取り付けられているミラーの角度(ピッチとヨー)の角度位置は、初期位置の1 μrad以内に戻ります。 Polarisマウントの性能は、各製品を温度変化サイクルを繰り返すことによってさらに試験されています。 各サイクルの後に、ミラーの位置は確実に初期位置の1 µrad以内に戻っています。

比較
ミラーマウントPOLARIS-K1F上の100TPIアジャスタをわずか0.05°(1回転の1/7200)回転させると、マウントの角度が1 μrad変わります。 高度な技術を有する作業者が行える微調整は、0.3°(1回転の1/1200)ほどで、これは6 μradに相当します。

熱試験データ

Polaris-K1F Thermal Repeatability
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3アジャスタ型低歪みマウント
Polaris-K1F Thermal Repeatability
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上のグラフは10回の連続熱衝撃試験後のPOLARIS-K1Fの最終的な角度の位置を示しています。図中の温度変化量は、開始時の温度と試験終了時の温度の差であり、室温の変動などの要素を含んでいます。
POLARIS-K1F1 and POLARIS-K1F2 Thermal Repeatability
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2アジャスタ型低歪みマウント

上のグラフは20回の連続熱衝撃試験後のPOLARIS-K1F1およびPOLARIS-K1F2の最終的な角度の位置を示しています。図中の温度変化量は、開始時の温度と試験終了時の温度の差であり、室温の変動などの要素を含んでいます。


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Ø25.4 mm(Ø1インチ)光学素子用Polaris低歪みマウントの設計の特長

光学系のミスアライメントに繋がりやすい共通の要因がいくつかあります。温度が誘因となるミラー位置のヒステリシス、クロストーク、ドリフト、バックラッシュなどです。Polarisミラーマウントは特にこれらのミスアライメントの要因が最少化されるよう設計されており、その結果として極めて高い安定性が実現しました。長期にわたる広範囲な研究、有限要素解析ソフトなど先進の設計ツールを用いた数多くの設計検証や何ヶ月間にも渡る安定性確認テストの結果、キネマティックミラーマウントについて、極めて高い安定度が求められる実験のために適した部品を選択することができたのです。

熱ヒステリシス
多くの実験室内の温度は、空調や室内にいる人数、設備の動作状況などの影響を受けて不安定です。そのため、アライメントに敏感な光学セットアップで使用されるマウントには、温度によるアライメントへの影響が最小限となる設計が求められます。温度の影響は、ステンレススチールのように熱膨張係数(CTE)が小さい材質を選ぶことによって抑えられます。しかしCTEが小さい材質で作られたマウントであっても、元の温度に戻った時、一般にミラーは元の位置に戻りません。Polarisミラーマウントの重要部品は全て組立前に熱処理が施され、温度ヒステリシスを生じさせる可能性のある内部応力が除去されています。その結果、ミラーマウントの温度をアライメントの時点での温度に戻すと、光学系のアライメントも元に戻ります。

Polarisのもう1つの重要な設計要素は、ミラーのマウントへの固定方法です。こちらのPolarisマウントは、接着剤を使用せずに優れた性能を実現します。接着剤の代わりに3点接触プレート、ウェーブワッシャ、ステンレススチール製の固定リングを使用して光学素子を固定します。この設計により、ビームポインティング安定性を保ちながら、光学素子の表面の歪みを最小限にします。

クロストーク
クロストークは、マウントの前面と背面のプレートの寸法公差を注意深く管理して、ピッチとヨーのアクチュエータを直交の位置関係にすることで最小化できます。当社ではさらに3つの接触点で全てサファイアシートを使用しております。標準的な金属-金属のアクチュエータの接触点では時間が経過するにつれて摩耗します。Polarisマウントでは研磨されたサファイアシートが使われており、硬化処理されたステンレススチール製のアクチュエーターチップとの間の接触面では時間が経過しても整合性が保たれます。

ドリフトならびにバックラッシュ
ミラーマウントの位置ドリフトとバックラッシュを最小限に抑えるためには、アジャスタ内のあそびと潤滑剤の量を制限することが必要です。アクチュエータが調整されると、余分な潤滑剤は絞り出されて他の部位に移動し、そこで蓄積します。潤滑剤はゆっくりと平衡状態に戻っていきますが、その過程でマウントの前面プレートが移動する場合があります。Polarisマウントでは、工業規格よりも厳しい基準で本体と整合性のあるアジャスタを使用しているので、アジャスタの潤滑剤はほんのわずかしか必要ありません。また、アジャスタは非常に滑らかに動かすことができるので、繰り返し細かい調整を行なうことができます。

クリーンルームおよび真空への対応
こちらのページでご紹介しているPolarisマウントは、すべてクリーンルームや真空での使用が可能です。マウントは、Carpenter AAA不動態化処理による化学洗浄を行い、表面から硫黄、鉄、汚染物質などを除去しています。不動態化処理の後は、クリーンな(汚染されていない)環境下で組み立て、2重の真空バッグに入れてクリーンルームに搬入するまでの間に汚染されないようにしています。

Double Vacuum Bagging for Polaris Mounts
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Polarisマウントは、2重の真空バッグに封入して発送しています。

サファイアシートは、NASAで認証されたアウトガスの少ない手法を用いて、所定の位置に接着されています。また、アジャスタには、DuPont社製LVP高真空対応グリースKrytox(超高真空対応のアウトガスの少ないPTFEグリース)を使用しています。このような技術により、高真空への対応とアウトガスの低減を実現しています。10-5 Torrより高い真空度で使用するときは、アウトガスによる汚染を最小限に止めるために、マウントの設置前に適切なベークアウト処理を施すことを強くお勧めします。なお、Polarisに付属しているM4キャップスクリュは、10-5 Torr以上の真空度には対応していませんのでご注意ください。

クリーンルーム対応の梱包
真空対応のPolarisマウントは、クリーンな(汚染されていない)環境下で組み立てられた後、右の写真のように2重の真空バッグに封入されます。真空気密により袋が密着するためマウントが安定し、輸送時の衝撃等による前面プレートの移動も制限されます。また、密着することで袋とマウントの摩擦も最小限に抑えられるため、袋の材料が削られてクリーンなマウントを汚染することも防げます。

真空封止の工程では、水分が含まれた空気がパッケージから排出されます。そのため、乾燥剤を使用することなく、不要な表面反応を防止できます。真空バッグは、輸送および保管中の空気や埃による汚染からマウントを保護し、さらに2重であることでクリーンルームへの入室手順をシンプルで有効性の高いものにすることができます。クリーンルームの外で外側の袋を外し、汚染されていない内側の袋に入ったマウントをクリーンなコンテナに入れてクリーンルーム内に搬入できます。この間、真空バッグの利点は保持されています。クリーンルーム内では、マウントを内側の袋から取り出して、すぐにご使用いただくことができます。

POLARIS-K1F Mounted on a Stainless Steel Post
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Ø25 mmのステンレススチール製台座付きポストに取り付けられたPOLARIS-K1F

Polarisキネティックミラーマウントは、温度変化や振動のある環境でも優れた性能が得られるように設計されています。以下では、性能を最大限に引き出すための使用上のヒントを示します。

整合材料の使用
Polarisマウントの前面および背面プレートの材料には、熱膨張係数が比較的小さなステンレススチールが用いられています。取付ける場合は、当社のØ25 mmステンレススチール製ポストなど、同じ材料から加工されたコンポーネントの使用をお勧めします。

取付け方
Polarisマウントにポストを取り付ける場合は、Ø25 mm台座付きポストØ25 mmポストなどのステンレススチール製ポストと、クランプアームPOLARIS-CA1/Mを組み合わせて用いることをお勧めします。マウント本体と同じ材料から加工されたコンポーネントを選ぶことで、膨張率や収縮率を整合させることができます。また、安定性を向上させるために、可能な限り短いポストのご使用をお勧めします。さらに優れた性能を得るには、M6-M4ネジアダプタ(型番AE4M6M)を使用してPolarisマウントをブレッドボードなどの平坦な表面に直接取り付けてください。取り付け面が極めて平坦で研磨されており、異物や傷がないことをご確認ください。

止めナットPOLARIS-LN1をクロススレッド(斜めにねじ込む状態)しないように取り付けるには、まずアジャスタの先に止めナットをそっと置いてください。次に止めナットを緩める方向に回し、止めナットのネジ部分とアジャスタのネジ部分が整合してからアジャスタに締め込むようにしてください。

マウントのアライメント
アライメントする際に前面プレートとベースプレートが平行になるように調整しておくと、その後のミラーによる反射ビームの変動は最小に抑えられます。これは、全ての調整ネジの温度変化に伴う熱膨張が均等になることによります。温度が変化した時に、マウントされたミラーは回転せずに、Z軸方向に移動します。

前面プレート位置
このマウントでは8°までの調整が可能ですが、最良の性能を得るためには、前面プレートを可能な限り背面プレートに対して平行に保つことをお勧めします。そうすることで高い安定性が得られます。

接触部の研磨とクリーニング
マウントとポストの接触部、およびポストとテーブルの接触部はクリーンな状態を維持し、傷や欠陥が生じないように注意してください。最も効果がある方法として、テーブル面には研磨石を、ポストの上下面とマウントの底面には研磨パッドを使用してクリーニングすることをお勧めします。

推奨しない使い方
本体からアジャスタ(アジャスターノブではありません)を取り外すことは推奨していません。取り外すとネジに汚れが付着し、精密な調整ができなくなる可能性があります。また前面プレートを引き離すような操作は避けてください。バネが作動範囲以上に伸びてしまったり、サファイアシートにヒビが入ったりする可能性があります。光学素子を所定の位置に保持するウェーブワッシャを押さえる固定リングは、締め付け過ぎないようにご注意ください。光学素子の位置を固定するには、わずかな力で十分です。さらに詳しい情報については「低歪み」タブをご参照ください。前面プレートにあるバネ式のボールコンタクトは、工場出荷時に正しい位置に設定されております。調整したり、取り外したりしないようご注意ください。

アジャスタの止めナット
Ø25.4 mm(Ø1インチ)光学素子用Polaris低歪みマウントには、止めナット POLARIS-LN1(別売り、下記参照)を取付けることができます。調整用つまみネジまたは六角レンチでビーム位置を保持しながら、止めナットを手または薄型レンチかコーンレンチで軽く締め付けます。アジャスタをたびたび調整しなければならない場合には、止めナットは手でおよそ0.03~0.06 N·mのトルクで軽く締め付けるだけで十分です。長期安定性を必要とする場合には、各止めナットに適切なトルクをかけるために、下のトルクレンチをご利用いただけます(トルク値については下の表をご覧ください)。止めナット締付け時のクロススレッド(斜めにねじ込む状態)を防ぐために、まず止めナットをアジャスタに当て、次にネジが整合する感触が得られるまで止めナットを緩める方向に回し、そのあとで止めナットをアジャスタにねじ込んでください。止めナットには、Polarisマウントと同様に、あらかじめ超高真空対応のアウトガスの少ないPTFEグリースが塗布されており、また、アジャスタとの適合性も試験されています。

小さな入射角
Polaris低歪みマウントの端にはくぼみがあるので、小さな入射角で使用しなければならない用途でもご利用いただけます。右図は、Ø12.7 mm(1/2インチ)ミラー(緑色)が取り付けられている2つのPolaris低歪みマウントを、垂直に近い入射角で使用している様子を示しています。


Posted Comments:
Erik Farr  (posted 2024-04-02 13:57:01.84)
In general are the Polaris 1" mount kinematic retaining springs strong enough to withstand being mounted with gravity pulling in the direction to unseat the kinematic interface (e.g. for vertical breadboard or hanging designs)?
jdelia  (posted 2024-04-18 12:19:50.0)
Thank you for contacting Thorlabs. The springs of these Polaris mounts should not have any issues if you are just mounting an optic in a vertical orientation. I have reached out to you directly to discuss your application further.
Balázs Gombkötö  (posted 2022-02-03 04:12:58.423)
Why is K25F4/M for 25 mm optics instead of the usual 1" diameter???
jdelia  (posted 2022-02-09 03:41:30.0)
Thank you for contacting Thorlabs. We do offer a POLARIS-K1F2, which has very similar performance to the POLARIS-K25F4/M, but does not have the side holes in the adjusters. The reason we have two separate mounts for these optic diameters is because there is a very tight tolerance on accepted optic diameter. The K1F2 has an accepted optic diameter of 1" +0/-0.005" (25.4 mm +0/-0.127 mm) and the K25F4/M is specified at 25 mm +0/-0.15 mm. I have contacted you directly to discuss this further.
Joel Blum  (posted 2019-06-12 21:07:11.733)
What adhesives are used in the Polaris-K2F3? I would like to put this into a vacuum chamber and need to know what might outgas. I need manufacturer and product name to reference. Thanks.
YLohia  (posted 2019-06-13 09:45:26.0)
Hello, thank you for contacting Thorlabs. The POLARIS-K2F3 uses DuPont LVP High-Vacuum (Krytox) Grease and EPO-TEK 353ND A/B epoxy.
hyosubkim  (posted 2019-02-20 19:10:48.95)
Am I able to replace the 'POLARIS-K2F2' tuning knobs to 'POLARIS-P20'?
YLohia  (posted 2019-02-21 12:18:17.0)
Hello, thank you for contacting Thorlabs. The POLARIS-P20 actuator has 3/8"-100 threads and is not compatible with the POLARIS-K2F2 mount, which incorporates 1/4"-100 adjuster screws.
user  (posted 2017-09-21 13:24:48.79)
It is not easy to me to put in place the mirror. The mirror has to be "launched" in position from the back side towards the 3-point face mount, but at any minimal mirror tilt, the mirror itself gets stuck. Any tip to do this operation safely and preventing mirror damage ? (I would not like to push the mirror) Thanks
tfrisch  (posted 2017-09-26 05:26:46.0)
Hello, thank you for contacting Thorlabs. We do have an Optic Installation guide, but if you are having trouble with the optic tilting and catching on the threads, the solution will depend on the optic. For a mirror with a ground back surface, you may be able to hold it by the back and guide it in. For an optic where the back surface is an optical surface, you may want to use an optic spacer like SM05S10M to guide it into the seat.
user  (posted 2017-09-16 17:00:04.72)
Dear Thorlabs,. I have been you customer since long time... Seriously I would like to ask you a question that "How many Polaris mirror mount needed by users?" I fly through your Polaris selection...there are crazy too many unnecessary polaris mirror mounts in your catalogue.
tfrisch  (posted 2017-09-26 03:26:02.0)
Hello, thank you for contacting Thorlabs. The Polaris line is designed for applications where stability is key. Many laser science, inspection and testing, or vacuum applications require thermal, vibration, or wavefront stability not satisfied by standard optomechanical mounts. I would be glad to help you select an item that is suitable for your application if you reach email me at TechSupport@Thorlabs.com.
klaus.ertel  (posted 2015-03-03 18:02:27.587)
Hello, Can the low distortion mounts be used with wedged optics (wedge angle approx. 0.5 deg or 30 arc min)? Regards, Klaus
jlow  (posted 2015-05-19 12:42:29.0)
Response from Jeremy at Thorlabs: The low distortion mount can be used with wedged optic (approximately 0.5deg wedge angle).
Kintesh P. PhD.  (posted 2013-08-03 11:56:42.03)
I've seen theses at the trade show for some time now so I'm glad they are finally available. So I have one question before I buy some - I have inquired about locks on the old Polaris mount and saw this answer from the other FeedBack page -- "A response from Adam at Thorlabs to h2004k: Currently, the Polaris mounts do not have locking mechanisms. The reason there is no locking mechanism is because during the lock engagement the alignment would shift significantly. Please note that the POALRIS mount can be comfortably adjusted to within 5 urad, and it was found to hold its alignment (within 5urad band) throughout multiple days of vigorous thermal cycling. Theoretically, the mount should be quite stable over the time frame of a few months, but do not have the test data to confirm this." I noticed that this mount does have locks now so it seems there is some fundamental confusion on what is the truth. Please clarify...
jlow  (posted 2013-08-07 09:49:00.0)
Response from Jeremy at Thorlabs: For a lot of common lab setups, the lock nut is not a necessity. For applications such as shipping a system or systems with on board vibration, the lock nuts and face mounting of the optic are needed to prevent the optic from moving. The lock nuts in the POLARIS mounts allow the user to hold the adjuster still with one hand and lock the adjuster with the other hand. This approach allows the beam to be held on target during the locking procedure and it allows the user to lock down the adjuster on a target with better than 5µrad precision. For applications requiring optics to be face mounted, the lock nuts are generally requested which is one reason we include them. For the regular POLARIS-K1 and POLARIS-K05, we could offer the lock nuts as a special.
下記の中にご用途に適合するミラーマウントが無い場合には、当社までお問い合わせください。

当社では、側面固定型SMネジ付き低歪みピエゾアジャスタ付き上部アジャスタ付き接着固定式などのキネマティック光学マウントのほかに、固定式モノリシックミラーマウント固定式光学マウントXY移動マウント5軸キネマティックマウントキネマティックプラットフォームマウントなど、様々なPolarisマウントをご用意しております。下の表では、当社のすべてのPolarisマウントのラインナップを、マウントのタイプ、光学素子取付け穴のサイズ、光学素子の保持方法、アジャスタの種類(固定式マウントの場合は用途)などで分類して表記しています。また、右下の表に示すように、Polarisマウント用に設計されたアクセサリもご用意しています。下の表では、簡潔に表記するために冒頭の「POLARIS」を省略し、型番末尾のみを掲載しています。下の写真をクリックすると拡大できます。

Polaris Mount Optic Retention Methods
Side LockSM ThreadedLow DistortionGlue-In
Polaris Mount Adjuster Types
Side HoleHexAdjuster KnobsAdjuster
Lock Nuts
Piezo AdjustersVertical-Drive Adjusters
Polaris Kinematic Mounts for Round Optics
Optic Retention MethodSide LockSM ThreadedLow DistortionGlue-In
Ø1/2" Optics
2 Side Hole Adjusters----K05C4
-K05G4
2 Hex Adjusters-K05S1-K05T1-K05F1-
2 Adjusters with Lock Nuts-K05S2-K05T2-K05F2-
2 Piezoelectric Adjusters-K05P2---
2 Vertical Adjusters-K05VS2
-K05VS2L
---
3 Hex Adjusters-K05---
3 Adjusters with Lock Nuts--K05T6-K05F6-
3 Adjuster Knobs (Tip/Tilt/Z) &
2 Hex Adjusters (X/Y)
--K05XY--
Ø19 mm (3/4") Optics
2 Side Hole Adjusters-K19S4--K19F4/M-K19G4
Ø25 mm Optics
2 Side Hole Adjusters-K25S4/M--K25F4/M-
Ø1" Optics
2 Side Hole Adjusters-K1S4---K1C4
-K1G4
2 Hex Adjusters-K1E2
-K1-2AH
-K1T2-K1F2-
2 Adjuster Knobs--K1T1-K1F1-
2 Piezoelectric Adjusters-K1S2P---
2 Vertical Adjusters-K1VS2
-K1VS2L
---
3 Side Hole Adjuster-K1S5---
3 Hex Adjusters-K1E3
-K1-H
-K1T3--
3 Adjuster Knobs-K1E
-K1
-K1T-K1F-
3 Piezoelectric Adjusters-K1S3P---
3 Adjuster Knobs (Tip/Tilt/Z) &
2 Hex Adjusters (X/Y)
--K1XY--
Optic Retention MethodSide LockSM ThreadedLow DistortionGlue-In
Ø1.5" Optics
2 Side Hole Adjusters-K15S4--K15F4-
2 Vertical Adjusters-K15VS2
-K15VS2L
---
3 Adjuster Knobs (Tip/Tilt/Z) &
2 Hex Adjusters (X/Y)
--K15XY--
Ø50 mm Optics
2 Side Hole Adjusters-K50S4/M--K50F4/M-
Ø2" Optics
2 Hex Adjusters-K2S2-K2T2-K2F2-
2 Adjuster Knobs-K2S1-K2T1-K2F1-
2 Piezoelectric Adjusters-K2S2P---
2 Vertical Adjusters-K2VS2
-K2VS2L
---
3 Hex Adjusters-K2S3-K2T3-K2F3-
3 Adjuster Knobs-K2-K2T-K2F-
Ø3" Optics
2 Side Hole Adjusters-K3S4---
3 Side Hole Adjusters-K3S5---
Ø4" Optics
2 Side Hole Adjusters---K4F4-
Ø6" Optics
2 Side Hole Adjusters---K6F4-
Polaris XY Translation Mounts for Round Optics
Optic Retention MethodSM ThreadedRepresentative Photos
Ø1/2" Optics

2 Hex Adjusters (X/Y)-05XY
3 Adjuster Knobs (Tip/Tilt/Z) &
2 Hex Adjusters (X/Y)
-K05XY
Ø1" Optics
2 Hex Adjusters (X/Y)-1XY
3 Adjuster Knobs (Tip/Tilt/Z) &
2 Hex Adjusters (X/Y)
-K1XY
Ø1.5" Optics
2 Hex Adjusters (X/Y) &
3 Adjuster Knobs (Tip/Tilt/Z)
-K15XY
Polaris Fixed Mounts for Round Optics
Optic Retention MethodSide LockLow
Distortion
Glue-InRepresentative
Photos
Ø1/2" Optics





Optimized for Mirrors--B05F-C05G
Optimized for Beamsplitters-B05S--B05G
Optimized for Lenses---L05G
Ø19 mm (Ø3/4") Optics
Optimized for Mirrors-19S50/M--
Ø1" Optics
Optimized for Mirrors--B1F-C1G
Optimized for Beamsplitters-B1S--B1G
Optimized for Lenses---L1G
Ø2" Optics
Optimized for Mirrors--B2F-C2G
Optimized for Beamsplitters-B2S--
Polaris Kinematic 1.8" x 1.8" Platform Mount
Optomech Retention MethodTapped Holes &
Counterbores
2 Adjuster Knobs-K1M4(/M)
Accessories for Polaris Mounts
DescriptionRepresentative Photos
Ø1" Posts for Polaris Mounts
Polaris Non-Bridging Clamping Arms
Polaris 45° Mounting Adapter
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Ø25.4 mm(Ø1インチ)光学素子用Polaris低歪みキネマティックミラーマウント、3アジャスタ型

  • Ø25.4 mm(Ø1インチ)光学素子用ノブ駆動低歪みマウントa
  • アクチュエータと本体の組み合わせは100 TPI
  • アジャスターノブは取外し可能
  • ステンレススチールの応力が除去されるように熱膨張係数(CTE)を整合した設計
  • 温度サイクル試験後のズレは<1 µrad(「熱試験データ」タブ参照)

Ø25.4 mm(Ø1インチ)光学素子用Polaris低歪みミラーマウントは、光学素子の歪みを最小限に抑え、長期的に安定性を保つ設計となっています。 このマウントでは光学素子を取り付けるための3点接触プレートが採用されています。 光学素子固定用のウェーブワッシャのスプリングにより、光学素子を3点接触により押さえつけ、素子の反対側から固定リングを適切に締め付けることにより、光学素子を正しい位置に調整し固定します。 詳細は、「光学素子の取付け方法」ならびに「低歪み」のタブをご覧ください。 接触プレートの3か所の接触点のうち1つにバネ付きのボールが組み込まれているので、取付け位置が調整され歪みはさらに抑えられています。「概要」の右上の図に黄色で示されていますのでご覧ください。 なお、バネ付きボールの調整ならびに取り外しはできませんのでご注意ください。

キネマティックミラーマウントPOLARIS-K1Fには、光学素子固定用のウェーブワッシャ(POLARIS-K1WS)が1個、固定用リング(POLARIS-SM1RRS40)が1個付属します。 これらの部品は、補充用として追加購入もできます(下記参照)。

100 TPIのアジャスタのノブは取り外し可能です。ノブを取り外した場合、位置はつまみネジ型六角レンチHKTS-5/64(下記参照)、または2 mm六角レンチで調整が可能です。アジャスタは止めナットPOLARIS-LN1またはロック用カラーPOLARIS-LNS1(いずれも別売り、下記参照)でロックできます。調整用つまみネジ、または六角レンチでビーム位置を保持しながら、手で止めナットまたはロック用カラーを軽く締め付けることができます。止めナットPOLARIS-LN1には13 mm六角オープンエンドレンチ、ロック用カラーPOLARIS-LNS1にはスパナレンチPOLARIS-T2を使用して締め付けることも可能です(下記参照)。アジャスタをたびたび調整しなければならない場合には、止めナットやロック用カラーはおよそ0.03~0.06 N·mのトルクで軽く締め付けるだけで十分です。長期安定性を必要とする場合には、締め付けトルクとして0.23 N•mを推奨していますが、このトルクは当社のプリセット型トルクレンチTW13(下記参照)をご使用いただくと得ることができます。

ポスト取付けは90°の位置にある2つのM4ザグリ穴により行います。 M4ならびに#8-32キャップスクリュが付属します。 カスタム仕様にされる場合には、各ザグリ穴の両側にあるØ2 mmのアライメント用ピンホールを利用して、精密な位置と取り付け角度設定ができます。 ここで用いるピンには、標準的なDIN 7-m6位置決めピンのご使用をお勧めしています。詳細は下の赤いアイコン(info icon)をご覧ください。

a. このマウントは寸法公差が+0/-0.127 mmのØ25.4 mm(Ø1インチ)光学素子用に設計されています。

+1 数量 資料 型番 - ユニバーサル規格 定価(税抜) 出荷予定日
POLARIS-K1F Support Documentation
POLARIS-K1FCustomer Inspired! Polaris®低歪みミラーマウント、Ø25.4 mm(Ø1インチ)光学素子用、3アジャスタ型
¥45,732
7-10 Days
POLARIS-K1WS Support Documentation
POLARIS-K1WSØ25 mmおよびØ25.4 mm(Ø1インチ)光学素子用Polaris低歪みマウント用インデックスタブ付きウェーブワッシャ
¥1,333
7-10 Days
POLARIS-SM1RRS40 Support Documentation
POLARIS-SM1RRS40ステンレススチール製SM1外ネジ付き固定リング、1.0 mm(0.04インチ)調整ストッパ付き
¥2,865
7-10 Days
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Ø25.4 mm(Ø1インチ)光学素子用Polaris低歪みキネマティックミラーマウント、2アジャスタ型

Low Optic Distortion Mirror Mount
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2アジャスタ、六角レンチ駆動、低歪みマウントPOLARIS-K1F2
Low Optic Distortion Mirror Mount
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止めナットPOLARIS-LN1を取り付けた場合のPOLARIS-K1F1。M4用ザグリ穴の両側にある2つの位置決めピン用穴がマウントの側面に見えます。
  • 2アジャスタ型Ø25.4 mm(Ø1インチ)光学素子用低歪みマウントa
  • ノブまたは六角レンチ駆動の設計
  • アクチュエータと本体の組み合わせは100 TPI
  • ステンレススチールの応力が除去されるように熱膨張係数(CTE)を整合した設計
  • 温度サイクル試験後のズレは<1 µrad(「試験データ」タブ参照)
  • ノブは取外し可能

この2つのアジャスタが付いたØ25.4 mm(Ø1インチ)光学素子用Polarisキネマティックミラーマウントは、上記掲載の標準の3アジャスタ付きの製品と似ていますが、3つ目のアジャスタの代わりに硬質なスチール製のボールがあるのが特長です。 耐久性を向上させるために整合したアジャスタと本体を組み合わせた設計になっています。 2アジャスタ付きマウントは、ノブ駆動、または六角レンチ駆動からお選びいただけます。 これらのマウントは様々な試験により、高い性能が実証されています。

2アジャスタ型Polarisキネマティックミラーマウントには、光学素子固定用のウェーブワッシャ(POLARIS-K1WS)が1個、固定用リング(POLARIS-SM1RRS40)が1個付属します。 これらの部品は、補充用として追加購入もできます(下記参照)。

POLARIS-K1F1の100 TPIのアジャスタのノブは取り外し可能です。ノブを取り外した場合、位置はつまみネジ型六角レンチHKTS-5/64(下記参照)、または2 mm六角レンチで調整が可能です。アジャスタは止めナットPOLARIS-LN1またはロック用カラーPOLARIS-LNS1(いずれも別売り、下記参照)でロックできます。調整用つまみネジ、または六角レンチでビーム位置を保持しながら、手で止めナットまたはロック用カラーを軽く締め付けることができます。止めナットPOLARIS-LN1には13 mm六角オープンエンドレンチ、ロック用カラーPOLARIS-LNS1にはスパナレンチPOLARIS-T2を使用して締め付けることも可能です(下記参照)。アジャスタをたびたび調整しなければならない場合には、止めナットやロック用カラーはおよそ0.03~0.06 N·mのトルクで軽く締め付けるだけで十分です。長期安定性を必要とする場合には、締め付けトルクとして0.23 N•mを推奨していますが、このトルクは当社のプリセット型トルクレンチTW13(下記参照)をご使用いただくと得ることができます。

ポスト取付けは90°の位置にある2つのM4ザグリ穴により行います。 M4ならびに#8-32キャップスクリュが付属します。 カスタム仕様にされる場合には、各ザグリ穴の両側にあるØ2 mmのアライメント用ピンホールを利用して、精密な位置と取り付け角度設定ができます。 ここで用いるピンには、標準的なDIN 7-m6位置決めピンのご使用をお勧めしています。詳細は下の赤いアイコン(info icon) をご覧ください。

a. このマウントは寸法公差が+0/-0.127 mmのØ25.4 mm(Ø1インチ)光学素子用に設計されています。

+1 数量 資料 型番 - ユニバーサル規格 定価(税抜) 出荷予定日
POLARIS-K1F1 Support Documentation
POLARIS-K1F1Polaris®低歪みミラーマウント、Ø25.4 mm(Ø1インチ)光学素子用、2アジャスタ型
¥38,801
Today
POLARIS-K1F2 Support Documentation
POLARIS-K1F2Polaris®低歪みミラーマウント、Ø25.4 mm(Ø1インチ)光学素子用、2アジャスタ型、六角レンチ駆動
¥35,794
Today
POLARIS-K1WS Support Documentation
POLARIS-K1WSØ25 mmおよびØ25.4 mm(Ø1インチ)光学素子用Polaris低歪みマウント用インデックスタブ付きウェーブワッシャ
¥1,333
7-10 Days
POLARIS-SM1RRS40 Support Documentation
POLARIS-SM1RRS40ステンレススチール製SM1外ネジ付き固定リング、1.0 mm(0.04インチ)調整ストッパ付き
¥2,865
7-10 Days
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1/4″-100大型アジャスターノブ

Large Polaris Knob
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ミラーマウントPOLARIS-K1Eに取り付けられたノブF25USK2
  • 角分解能を高めるØ23.5 mm(0.925インチ)ノブ
  • 六角ソケットに対応する貫通穴

取外し可能なアジャスターノブはØ25.4 mm(Ø1インチ)、Ø38.1 mm(Ø1.5インチ)およびØ50.8 mm(Ø2インチ)のPolarisキネマティックマウントPolarisキネマティックプラットフォームマウントを含めた当社の1/4"-100アジャスタにご使用いただけます。Ø23.5 mm(Ø0.925インチ)と大型なので、標準のPolarisノブに比べて高い角分解能をご提供します。

なお、ノブF25USK2は、サイドホールタイプのアジャスタが付いたPolarisマウントには対応しません。ノブの穴はサイドホールアジャスタのネジに届くほどの深さはありません。

+1 数量 資料 型番 - インチ規格 定価(税抜) 出荷予定日
F25USK2 Support Documentation
F25USK21/4”-100 アジャスターノブ、取外し可能 、Ø0.925インチ(インチ規格)
¥1,369
Today
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1/4”-100アジャスタ用着脱式ノブ


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光学素子を取り付けたマウントPOLARIS-K1C4と着脱式ノブPOLARIS-N5(マウントとは別売り)
  • 1/4"-100アジャスタの調整を容易に
  • アジャスターネジに直接取付け
  • マウントとは別売り

1/4"-100アジャスタ用Polaris®着脱式ノブを使用すると、Polarisキネマティックミラーマウントを手動で調整することが可能です。このノブは右表に記載している、一部のPolarisマウントにお使いいただけます。尚、こちらのマウントにノブをご使用の際は、アジャスターネジの側面にある貫通穴を塞ぐことになりますのでご注意ください。アジャスターネジの2 mm六角ソケットは、ノブを取り付けても使用可能です。

ノブは化学的に洗浄され、熱処理済みSUS303ステンレススチール製で、適切なベークアウトにより、25 °Cで10-9Torr(ベークアウトが行われなかった場合10-5Torr)までの真空度に対応します。

2016年9月21日以前にご購入のマウントPOLARIS-K1C4およびPOLARIS-K1S4にはこちらの着脱式ノブPOLARIS-N5はご使用になれません。対応するノブのご注文は当社までご連絡ください。
+1 数量 資料 型番 - ユニバーサル規格 定価(税抜) 出荷予定日
POLARIS-N5 Support Documentation
POLARIS-N5Polaris®取外し可能ノブ、1/4”-100アジャスタ用、1個
¥1,359
Today
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2 mm(5/64インチ)六角レンチ型アジャスタ

POLARIS-K1 with HKTS-5/64 Adjuster
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アジャスタHKTS-5/64が挿入されたPOLARIS-K1E
  • 2 mm(5/64インチ)の六角レンチを使用するアクチュエータの調整に便利
  • 赤色アルマイト加工の調整ノブで六角レンチのサイズが刻印
  • 六角チップは取り替え可能
  • 1パック4個入り

この2 mm(5/64インチ)六角レンチ型の調整用つまみネジを使用することで、2 mm六角レンチで調整するアクチュエータ(またはノブを取り外した標準タイプのアクチュエータ)が迅速に調整できます。 これは取り外し可能なノブであるため、調整の合間にネジの六角穴に取り付けたままにしておくことができて便利です(右の写真参照)。 #8-32止めネジ(2 mm六角)が取り替え可能の六角形のビットを固定します。この取り替え可能なビットは、一方の先端がつぶれてしまっても、逆向きで再利用できます。 交換用の六角レンチ型ビットが必要な場合には、当社にお問い合わせください。

つまみネジ型六角レンチには、0.050~3/16インチと2 mm~5 mmのサイズの製品があります。

+1 数量 資料 型番 - ユニバーサル規格 定価(税抜) 出荷予定日
HKTS-5/64 Support Documentation
HKTS-5/64Customer Inspired! 2 mm(5/64インチ)つまみネジ型六角レンチ、4個入り
¥3,894
Today
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1/4"-100アジャスタ用止めナット

クロススレッド(斜めにねじ込む状態)しないように止めナットを取り付けるには、まずアジャスタの先に止めナットをそっと置いてください。止めナットを緩める方向に回し、止めナットのネジ部分とアジャスタのネジ部分が整合してからアジャスタに締め込むようにしてください。動画では止めナットPOLARIS-LN1を低歪みマウントPOLARIS-K1F1に取り付ける方法をご紹介しています。

  • アジャスタの長期安定性を保持
  • Polarisマウントに対応(一部使用できない製品あり)
  • 1/4"-100内ネジ
  • 13 mm六角ナット

止めナットPOLARIS-LN1は、1/4"-100アジャスタ付きのPolarisキネマティックマウントを、長期安定性の必要な用途や、衝撃や振動にさらされるセットアップで使用する場合のために設計されています。なお、この止めナットは薄型アジャスタや、上部調整機構(アジャスタ)には使用しないでください。止めナットには、Polarisマウントと同様に、あらかじめ超高真空対応のアウトガスの少ないPTFEグリースが塗布されており、またアジャスタとの適合性も試験されています。

アジャスタをたびたび調整しなければならない場合には、止めナットは手でおよそ0.03~0.06 N·mのトルクで軽く締め付けるだけで十分です。長期的な安定性が求められる場合には、トルクレンチTW13(下記参照)を使用して各止めナットを0.23 N•mのトルクで締め付けることができます。止めナット取付け時のクロススレッド(斜めにねじ込む状態)を防ぐために、まず止めナットをアジャスタに当ててネジが緩む方向に回し、かすかなネジの段差の感触でネジが整合したことを確認してからネジを締めるようにしてください。

+1 数量 資料 型番 - インチ規格 定価(税抜) 出荷予定日
POLARIS-LN1 Support Documentation
POLARIS-LN11/4”-100止めナット、13 mm六角、ステンレススチール製(インチ規格)
¥1,277
Today
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1/4”-100アジャスタ用ロックカラー、Polaris®マウント用

  • アジャスタの長期安定性を保持
  • Polarisマウントに対応(一部使用できない製品あり)
  • Ø8.4 mm x 厚さ1.9 mmの薄型
  • スパナレンチPOLARIS-T2を使用して回転軸に沿った締め付けが可能

こちらのロック用カラーは、ピエゾ駆動のマウントや低頭アジャスタ付きのマウント(型番POLARIS-K1E3、POLARIS-K1E2)を除く、1/4"-100アジャスタが付いたPolarisマウントに対応します。アジャスタの長期安定性、または衝撃や振動にさらされる用途向けに設計されているこちらのロック用カラーには、Polarisマウントと同様、あらかじめ高真空対応のアウトガスの少ないPTFEグリースが塗布されており、またアジャスタとの適合性が試験されています。

スパナレンチPOLARIS-T2は、ロック用カラーPOLARIS-LNS1の固定用に特化して設計されています。ダブルスパナヘッドにより完全にかみ合い、またロック用カラーの調整はアジャスタと同一線上で行える設計です。スパナレンチの中心の貫通穴から2 mmボール(六角)ドライバが通るので、ロック用カラーを調整中にアジャスタを位置固定することができます。

アジャスタをたびたび調整しなければならない場合、ロック用カラーはおよそ0.03~0.06 N·mのトルクで軽く締め付けるだけで十分です。長期安定性を必要とする場合には、締め付けトルクとして0.23 N•mを推奨していますが、このトルクは当社のプリセット型トルクレンチTW13(下記参照)とスパナレンチPOLARIS-T2を合わせてご使用いただくと得ることができます。ロック用カラー締付け時のクロススレッド(斜めにねじ込む状態)を防ぐには、カラーをアジャスタの反対側に置き、カラーがアジャスタのネジにはまるまで緩める方向に回し、その後、アジャスタにねじ込んでください。

+1 数量 資料 型番 - インチ規格 定価(税抜) 出荷予定日
POLARIS-LNS1 Support Documentation
POLARIS-LNS11/4"-100ロック用カラー、ステンレススチール製(インチ規格)
¥1,504
7-10 Days
+1 数量 資料 型番 - ユニバーサル規格 定価(税抜) 出荷予定日
POLARIS-T2 Support Documentation
POLARIS-T2スパナレンチ、ロック用カラーPOLARIS-LNS1用
¥7,520
Today
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トルクレンチ、Polaris止めナット用

Coaxial Connector Wrench
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トルクレンチTW13を使用して、ミラーマウントPOLARIS-K2S2に取付けられた止めナットPOLARIS-LN1を固定
Coaxial Connector Wrench
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各レンチには型番とプリセットされたトルク値が刻印されています。
  • 0.23 N•mにプリセットされたレンチ(対応製品:止めナットPOLARIS-LN1、スパナレンチPOLARIS-T2および止めナットPOLARIS-LN4)
  • 適切なトルクを確実に負荷できるブレークオーバー(Break-Over)型
  • 長期的に固定する用途に適しています。
  • 六角サイズ: 13 mm

このトルクレンチには、Polarisマウントの止めナットを長期的に固定するうえで適切なトルク値がプリセットされています。仕様については下表をご覧ください。プリセットされたトルク値に達すると、右の写真のようにピボットジョイントが折れ曲がる仕組みになっています。レンチの六角ヘッドは力を抜くと元の位置に戻ります。この設計により、止めナットに設定値以上のトルクが加わるのを防止しています。指標として刻印されている線は、定められたトルクをかけるためにレンチを回転させる角度を示しています。この線を越えてハンドルを回転させると、止めナットを締め付けすぎていることになります。レンチには、使用時に識別しやすいように、プリセットのトルク値、トルクをかける方向、レンチサイズ、および型番が刻印されています。

このレンチは、クリーンルームや真空チャンバ内でも使用可能です。Carpenter AAA不動態化処理による化学洗浄を行い、表面から硫黄、鉄、汚染物質などを除去しています。不動態化処理の後は、クリーンな(汚染されていない)環境下で組み立て、2重の真空バッグに入れてクリーンルームに搬入するまでの間に汚染されないようにしています。各レンチは、レーザが使用されているセットアップで作業するときに反射光が最小限に抑えられるよう、ビードブラスト仕上げになっています。

なお、このレンチはアジャスタを高頻度で調整するためのものではありません(そのような用途で必要とされるトルク値は、通常0.03~0.06 N•mです)。

Item #TorqueTorque AccuracyHexCompatible Item #s
TW1332 oz-in (0.23 N•m)±1.92 oz-in (0.014 N•m)13 mmPOLARIS-LN1, POLARIS-T2, POLARIS-LN4
+1 数量 資料 型番 - ユニバーサル規格 定価(税抜) 出荷予定日
TW13 Support Documentation
TW13Customer Inspired! プリセット型トルクレンチ、13 mm、Polaris止めナット用、0.23 N•m
¥17,703
Lead Time