キネマティックフィルターキューブ、マルチモードファイバー用
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FOFD3-A
Kinematic Multimode
Fiber Optic Filter Cube
Magnetic Coupling Offers Repeatable Alignment of a Fluorescence Filter Set
Additional Cube Inserts Available Separately
- Quickly Interchange Filter Sets with Repeatable Alignment
- Three Multimode Fiber Collimator Ports & One Free Space Port
- Achromatic Performance Across the Visible Spectrum
- Mounts Ø1" Round Optics and 25 mm x 36 mm Rectangular Optic
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ケージキューブ用コネクタC4W-CCを用いて、2つのキューブFOFD3(/M)-Aを接続することができます。このようにして行う実験の詳細についてはファイバーフォトメトリの概要をご覧ください。
特長
- ファイバーフォトメトリー、蛍光測定、マルチモード波長分割多重(WDM)などのための光ファイバー用キネマティックフィルターキューブ
- マルチモードファイバ用コリメータ付きポートが3つ
- アクロマティックな波長域: 400~700 nm
- コア径≥Ø200 µm、NA≤0.5のファイバを推奨
- 2.2 mmのFC/PCワイドキーレセプタクル
- 自由空間光用ポートが1つ
- パワーメータやØ25 mm~Ø25.4 mm(Ø1インチ)レンズチューブの取り付けが可能なSM1内ネジ付き
- 30 mmケージシステムに対応する#4-40タップ穴が4つ
- 蛍光フィルターセットを保持するためのインサートDFM1T1が付属
- 使用していないファイバ端子や自由空間光用ポートのための遮光キャップが付属
- 追加のインサートDFM1T1は下記にて別途ご購入いただけます。
- 2つのキューブを接続する30 mmケージキューブコネクタC4W-CCも別売りでご用意(下記参照)
このマルチモードファイバ用キネマティックフィルターキューブFOFD3/M-Aには、予めアライメントされた高スループットのファイバーコリメータが取付けられています。このキューブにはフィルタやダイクロイックミラーを素早くかつ繰返し交換できる柔軟性があり、光を波長ごとに重ね合わせたり分離したりすることを必要とする様々なアプリケーションにご使用いただけます。フィルターキューブの用途や構成については、「用途」タブをご覧ください。
フィルターキューブFOFD3/M-Aの3つのポートには、マルチモードファイバを介してLEDまたはレーザからの光を接続するためのファイバーコリメータが取付けられています。このコリメータは400~700 nmの波長域でアクロマティックな特性を有しており、これに接続するファイバとしてはコア径≥Ø200 µm、NA ≤0.5のマルチモードファイバをお勧めしています。ファイバーコリメータの性能と、2つのファイバーコリメーターポート間の挿入損失については、「グラフ」タブをご覧ください。自由空間光用ポートにはSM1内ネジが付いており、Ø25 mm~Ø25.4 mm(Ø1インチ)レンズチューブ、標準的なフォトダイオードパワーセンサ、アバランシェフォトディテクタなどを取り付けることができます。信号レベルが低い場合に周囲からの光を遮光できるように、FCバルクヘッド用のプラスチック製ダストキャップが3つ、SM1用のスナップオン式プラスチック製ダストキャップが1つ付属します。
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DFM1T1には励起(EX)フィルタ用および吸収(EM)フィルタ用のポートがそれぞれ2つずつあります。同じ番号のポートを組み合わせて使用してください。
挿入について
キューブFOFD3/M-AにはインサートDFM1T1が1つ付属します。右上の動画のように、このインサートには長方形のダイクロイックフィルタを1枚、励起フィルタを2枚、吸収フィルタを2枚取付けられます。取付けられるフィルタのサイズは右下の表をご覧ください。インサートDFM1T1の4つのSM1ネジ付き穴の有効径は、いずれもØ20.5 mmです。長方形光学素子は板バネでそっと固定するため、均一な力で保持され、応力も最小限に抑えられます。 長方形光学素子を取り付けるには、まず#00のプラスドライバで板バネを取り外し、光学素子の反射コーティング面が下に来るように取り付けます。光学素子はわずかな力で固定することができます。ネジは完全に締め付ける前に両方のネジをある程度締めておくことをお勧めします。
励起フィルタおよび吸収フィルタは、2通りの光路構成で取付けることができます(右の写真参照)。フィルタは付属の固定リングSM1RRで固定しますが、その固定リングは当社のスパナレンチSPW606またはSPW602(いずれも別売り)で締め付けたり、緩めたりすることができます。キューブインサートをキューブベースに挿入する方向は1方向に限定されているため、キューブアセンブリ全体を適切な方向に向けておくことが重要です。
蛍光フィルタは別売りとなっております。単体でも販売しておりますが、一般的な蛍光イメージング用のセットとしてもお求めいただけます。波長に関するオプションについては、ハードコーティングバンドパスフィルタ、ハードコーティングエッジパスフィルタ、ダイクロイックビームスプリッタのページをご覧ください。フィルターセットの管理用として、インサートの上部には取り付けられているフィルタやミラーのラベルを記載できるスペースがあります。
FOFD3(/M)-A Fiber Collimator Specifications | ||
---|---|---|
Operating Wavelength | 400 - 700 nm | |
Transmissiona | LED | 60% (Typical) |
Laser | 70% (Typical) | |
Recommended Fiber Core Diameter | ≥Ø200 µm | |
Recommended Fiber NA | ≤0.50 NA |
FOFD3(/M)-A and DFM1T1 Compatible Filters | ||
---|---|---|
Type | Dimensions | Thickness |
Excitation Filtersa | Ø25 mm | ≤5.0 mm |
Emission Filtersa | Ø25 mm | ≤3.5 mm |
Dichroic Filters | Min: 25.0 mm x 35.6 mm Max: 25.2 mm x 36.0 mm | Min: 1.0 mm Max: 2.0 mm |
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2つのコリメーターポート間の結合損失の典型的な波長依存性を示しています。この測定では、旧製品の光源SLS201、光スペクトラムアナライザ、NA 0.39のコア径Ø200 µmのマルチモード光ファイバ、1x1ロータリージョイントRJ1内のコリメータを使用しました。この性能はFOFD3(/M)-Aのポート間損失と同等です。青く網掛けされた範囲は、光ファイバ用フィルターキューブの推奨使用範囲を示しています。LEDやレーザ光源用のコリメーターポート間の透過量、様々なファイバーコアサイズやNAなどについての詳細は、ロータリージョイントRJ1の製品ページ内にある「性能 」タブを覧ください。
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マルチモード光源からの光を、1 mのファイバを通してFOFD3(/M)-Aの高NAアクロマティックコリメータに入射したときの典型的な広がり角。光源にレーザを使用した場合、NA0.22~0.50のファイバでは同様の性能が得られます。青く網掛けされた範囲は、光ファイバ用フィルターキューブの推奨使用範囲を示しています。
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マルチモードファイバ出力型レーザの出力光を、1 mのマルチモードファイバ (NA0.22)を通してFOFD3(/M)-Aで使用されている高NAアクロマティックコリメータに入射し、その出射光のビーム径(90/10)をナイフエッジ法で測定した典型値。 NA0.22~0.50のファイバでも同様の結果が得られます。
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マルチモードファイバ出力型LEDの出力光を、1 mのファイバ (NA0.50)を通してFOFD3(/M)-Aで使用されている高NAアクロマティックコリメータに入射し、その出射光のビーム径(90/10)をナイフエッジ法で測定した典型値。
用途別の構成
フィルターキューブFOFD3(/M)-Aは、実験に応じて様々な配置でご使用いただけます。その一部を以下でご紹介します。 このキューブは、入射ポートや出射ポートを再調整することなく、ダイクロイックフィルターセットや入射用ケーブルを交換して、さまざまな波長での実験に適した構成にすることができます。
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インサートDFM1T1内のロングパスダイクロイックフィルタにより、ファイバ結合ポートから励起光が試料に向けて出射されます。蛍光は同じポートを通って戻り、ダイクロイックフィルタを通過してファイバに結合されたディテクタに入ります。
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インサートDFM1T1内のロングパスダイクロイックフィルタにより、ファイバ結合ポートから励起光が試料に向けて出射されます。蛍光は同じポートを通って戻り、ダイクロイックフィルタを通過して自由空間光ポートから出射されます。ディテクタはSM1内ネジを利用してこのポートに取り付けられます。
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上図のように、2つのキューブはC4W-CCを使用してボルトで接続され、2つの波長の励起光は重ね合わせられます。ここに示したようなファイバーフォトメトリ実験用セットアップを組み立てるのに必要な機器については、ファイバーフォトメトリの概要をご覧ください。
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波長分割多重(WDM)の実験用に、ダイクロイックミラーを使用して2つの異なる波長の光を重ね合わせることができます。
Posted Comments: | |
Silvia Pittolo
 (posted 2024-10-11 12:51:26.1) Hi,
I am looking into a modular optical box for fiber photometry, and I liked this system.
However, are there Thorlabs parts that can be used to cover the free-space port that is not being used?
Also, do you plan to make cubes with just one or two adjacent fiber optic ports?
Finally, do you sell fiber optic ports with the FC/PC connections that can be mounted indiviually on any side of a regular kinematic filter cube?
Thnaks in advance for your help!
All the best,
Silvia mgarodia
 (posted 2024-10-15 02:04:34.0) Thank you for reaching out to us. The FOFD3(/M)-A includes light-tight caps for the free-space ports. We do not currently offer filter cubes with just one or two adjacent fiber optic ports, but we may be able to offer it in the future as a stock product. Yes, we do offer FC/PC fiber adapter plates with external threads that can be mounted on our regular kinematic filter cubes: https://www.thorlabs.com/newgrouppage9.cfm?objectgroup_id=69. I have reached out to you regarding this. |
Kinematic Cage Cubes Selection Guide (Click Image to Enlarge) | |||||
---|---|---|---|---|---|
Type | Empty Cubes for Fluorescence Filters | Empty Cubes for Beamsplitters | Empty Cubes for Right-Angle Optics | Beam-Turning Cubes with Pre-Mounted Prism Mirrors | Multimode Fiber Optic Filter Cube |
16 mm Cage Cubes | Full Web Presentation | - | - | - | - |
30 mm Cage Cubes | Full Web Presentation | Full Web Presentation | Full Web Presentation | Full Web Presentation | Full Web Presentation |
60 mm Cage Cubes | Full Web Presentation | - | Full Web Presentation | - | - |
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30 mmケージシステムのコンポーネントが取付けられたFOFD3-A
- マルチモードファイバ用コリメーターポートが3つと自由空間光用ポートが1つ
- アクロマティック特性の波長範囲:400~700 nm
- フィルターセット交換時の高いアライメント再現性
- 30 mmケージキューブコネクタC4W-CCを用いて、4ポートを使うアプリケーション用に2つのキューブの接続が可能
マルチモードファイバ用フィルターキューブFOFD3/M-Aを使用して、ファイバ結合型のLEDやレーザ光源を波長選択フィルタにアライメントし、蛍光観測やファイバーフォトメトリ実験のためのセットアップを素早く構築できます。
フィルターキューブの3つのポートにはコリメータが内蔵されており、これらにFC/PCコネクタ付きマルチモードファイバを接続して、光源や試料からの信号をディテクタまで伝送します。これらのコリメータは400~700 nmの波長範囲でアクロマティックな特性を有し、また2.2 mmのワイドキーFC/PCレセプタクルが付いています。接続するファイバとしては、コア径≥Ø200 µm、NA ≤0.5のマルチモードファイバのご使用をお勧めします。ファイバーコリメータの性能と、2つのファイバーコリメーターポート間の挿入損失については、「グラフ」タブをご覧ください。
キューブにはSM1ネジの付いた自由空間光用ポートが1つあり、その光軸高さは30.0 mmです。このポートには、SM1レンズチューブを取り付けたり、標準的なフォトダイオードパワーセンサを直接取り付けたりすることができます。自由空間光用ポートの周囲には#4-40タップ穴が4つあり、30 mmケージシステムを取り付けられます(右の写真参照)。
キューブベースの底面には3つのM6タップ穴があり、それにより当社のØ12 mm~Ø12.7 mm(1/2インチ)ポスト、Ø25 mm~Ø25.4 mm(Ø1インチ)ポストまたはØ38 mm(Ø1.5インチ)ポストに直接取り付けられます。
光ファイバ用フィルターキューブFOFD3/M-Aには、インサートDFM1T1が1つ付属します。フィルターセットを素早く交換するために追加のインサートが必要な場合は、下記のフィルターキューブ用インサートをご覧ください。左向き反射のキューブインサートDFM1T3もファイバ用フィルターキューブFOFD3/M-Aにご使用いただけますが、ファイバーポート間の透過率はわずかに減少します。
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1つのインサートDFM1T1に、ダイクロイックミラー1枚、励起フィルタ2枚、吸収フィルタ2枚を取付けられます。
- 空のインサート、お手持ちのフィルタの交換用
- 蛍光フィルターセットの保持
- アライメント済みの実験セットアップ内で蛍光フィルターセットを素早く交換可能
キネマティック式の蛍光フィルターキューブ用インサートDFM1T1を使用して、アライメント済みのセットアップ内で、フィルターセットを交換することができます。こちらの製品には、蛍光フィルタやダイクロイックミラーは含まれていません。
このインサートには、長方形のダイクロイックフィルタを1枚、励起フィルタを2枚、吸収フィルタを2枚取付けることができます。取付けられるフィルタのサイズは、上の「概要」内の表をご覧ください。インサートDFM1T1の4つのSM1ネジ付き穴の有効径は、いずれもØ20.5 mmです。
蛍光フィルタは別売りとなっております。単体でも販売しておりますが、一般的な蛍光色素をターゲットとしたセットとしてもお求めいただけます。波長に関するオプションについては、ハードコーティングバンドパスフィルタ、ダイクロイックビームスプリッタのページをご覧ください。「概要」内の動画では、フィルターキューブインサート内に光学素子を取付ける方法について詳しく説明しています。長方形のダイクロイックミラーを取り付ける際には、光学素子の厚さが2.0 mmを超えていないことを確認してください。
1つの吸収フィルタ用ポートは、不要な戻り光を減らすため、キューブの面に対して3°の傾斜が付いています。フィルタの管理用として、インサートの上部には取り付けられているフィルタやミラーのラベルを記載できるスペースがあります。キューブインサートをキューブベースに挿入する方向は1方向に限定されているため、キューブアセンブリ全体を適切な方向に向けておくことが重要です。
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ケージキューブコネクタC4W-CCを使用して2つのケージキューブDFM1(/M)-P01を接続
ケージキューブコネクタC4W-CCは、右の写真のように2つのキネマティックビーム偏向キューブや蛍光フィルターキューブを接続させることができます。C4W-CCの2本のピンをケージキューブのSM1ネジポート付き面のドリル穴に取り付けることでアライメントが保持されます。 蛍光フィルタや直角プリズムはキューブ筐体が接続したままでも取り外しや交換が可能です。
C4W-CCは当社の30 mmケージキューブにも対応します。