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ファイバーフォトメトリーの概要![]()
DFM1 Kinematic Fluorescence Filter Cube MF525-39 GFP Emission Filter MD416 BFP Dichroic Filter M470F3 470 nm Fiber-Coupled LED CFM15L20 Fiber Optic Cannula, Stainless Steel Ferrule CFMC54L10 Fiber Optic Cannula, Ceramic Ferrule MAF1L1 Ø400 µm Core, 0.50 NA FC/PC Low‑Autofluorescence Patch Cable Related Items ![]() Please Wait ファイバーフォトメトリシステム用コンポーネント
当社では、インプラント用光ファイバーカニューラ、光ファイバーパッチケーブル、ロータリージョイント、LEDおよびレーザ光源など、in vivo光刺激用の製品を充実したラインナップでご提供しております。また、ファイバ出力型光源や特注のカニューラなど、カスタム仕様のフォトメトリシステムをご提供するための体制も整えています。フォトメトリ製品を選定する際にサポートを希望される場合は、こちらまでお問い合わせください。 フォトメトリに必要な製品は、オプトジェネティクス実験で使用される製品と非常に似ています。しかし、蛍光イメージングの性質上、信号強度を最適化するためにシステム全体を通して適切な光ファイバ部品を選択することが重要です。上記のオプトジェネティクスで一般的に使用されるツールに加えて、出射される励起光と入射してくる蛍光とをフィルタリングして分離するために、フィルタおよびダイクロイックとそれらの取付け用具、さらにファイバ-自由空間結合用のマルチモードファイバ用コリメータなどが必要です。コリメータおよびロータリージョイントにはアクロマティック設計を採用しているため、ファイバーフォトメトリに関連する可視(VIS)波長域全体にわたり挿入損失が一定です。 インタラクティブなファイバーフォトメトリシステムの概略図各コンポーネントをクリックするとオプトジェネティクス用製品の詳細をご覧いただけます。当社の拡充しつつあるファイバーフォトメトリ用製品のラインナップ情報については、こちらまでお問い合わせください。 ファイバーフォトメトリの概要![]() Click to Enlarge GCaMPトランスジェニック試料の神経活動を示す蛍光データの例 GCaMPは、カルシウムイオンと結合した場合にのみ蛍光を発し、カルシウムのダイナミクスと神経の応答パターンについて理解する手掛かりとなります。 ファイバーフォトメトリはオプトジェネティクスに関連する技術であり、これを用いて神経細胞集団の活動について詳細に観察することができます。この技術は、光によって神経を刺激し、カルシウムのダイナミクスに対応する蛍光信号を測定します。遺伝子にコードされたカルシウムインジケータ(GECI)からの蛍光強度の変化を検出することで、神経回路の活動とパターンに関連するカルシウムのダイナミクスをリアルタイムで測定できます。 この技術は、神経疾患や脳関連の外傷の治療法の開発に役立っています。光を使用することにより、他のニューロモデュレーションに比べて多くの利点が得られます。例えば、ミリ秒オーダーの時間分解能が得られますが、これは通常の神経活動の時間スケールに大変よく一致します。また、さまざまな波長を利用して、複数のニューロンセットを個別に刺激することもできます。 ファイバーフォトメトリでは、蛍光(F)の初期値(ベースライン)に対する蛍光の変化分(ΔF)を解析し、カルシウムの過渡的な変化(ΔF/F)に対応する信号の変化を観察することでデータを収集します。これらのインジケータは、一般にGFP、RFP、tdTomato、mCherryなどの蛍光色素分子をベースにしたものですが、GCaMPが最も一般的です。GCaMPには緑色蛍光タンパク質(GFP)が含まれています。そのため、GCaMPは単体のGFPと同じ蛍光パターンを示すだけではなく、カルシウムイオンに結合したときにのみ蛍光を発するため、カルシウムのダイナミクスに関する重要な情報が得られます。カルシウムイオンは、神経内で神経伝達物質の放出や膜興奮性などの重要なプロセスの調節をします。したがって、右のグラフに示すように、GCaMPの蛍光は神経の応答パターンに直接結びついています。 関心のある神経細胞集団内のGCaMPを励起するには、470 nmおよび405 nmのLED光源を使用して、蛍光色素の最大吸収波長と等吸収点波長で同時に光励起します。ΔF/Fのグラフの各ピークは、外部から加えられた光刺激に対する神経の応答を示しています。GCaMPを蛍光色素として使用する場合(ファイバーフォトメトリにおいて最も一般的な方法です)、405 nmおよび470 nmの光を同時に入射すると、525 nmの蛍光が発せられた時にピークが現れます。 この励起スキームの主な利点は、405 nmの等吸収点での励起によりカルシウムに依存しない蛍光が生成され、470 nmでの励起では対照的にカルシウムに依存する蛍光が生成されることです。励起光源を変調することで、2つの蛍光信号を独立かつ同時に読み取ることができます。これにより、検出された信号のどの部分がシステムノイズではなく、実際の活動情報に帰する信号かについての重要な情報が得られます。この場合のシステムノイズは、セットアップ内で使用された光ファイバーケーブル、インターコネクタおよびカニューラで発生します。ΔF/Fの測定で405 nmの等吸収点での励起による測定を並行して行わない場合、モーションアーティファクトによる鋭い特徴的な信号が記録され、これがカルシウム活動のスパイクとして誤解されるリスクがあります。 光ファイバーカニューラ
当社では標準品およびカスタム仕様の光ファイバーカニューラをご用意しており、定位ガイダンスを利用することで被験動物の頭蓋骨に外科的に埋め込むことができます。カスタムカニューラの場合、ステンレス製またはセラミック製のフェルールから選択でき、またファイバも様々な種類、長さ、終端処理から選択できます。詳細は「カスタムカニューラ」タブを御覧ください。 ファイバーフォトメトリにお使いになる場合は、信号強度を最大化し、かつ自家蛍光強度を最小化するために、Ø400 µm、NA0.50の光ファイバを使用することをお勧めいたします。そのような仕様に適合する低自家蛍光パッチケーブルもご用意しており、その詳細は以下でご紹介しています。 ![]() Click to Enlarge フェルールパッチケーブルは、当社のインプラント用光ファイバーカニューラとの接続に適しています。 ![]() Click to Enlarge 光ファイバーカニューラは様々な長さとフェルールサイズからお選びいただけます。 ![]() Click for Details インプラントガイドの組立て ![]() Click to Enlarge 接着剤を逃がすためのウィープホール ![]() Click for Details カニューラ用インプラントガイドOGFの取付け面 カニューラ用インプラントガイド
これらのカニューラ用インプラントガイドは、埋め込み処置中の光ファイバーカニューラのガイドとなり、作業の安定性を高めます。各インプラントガイドの底面は円形の溝が付いた粗面になっているため(右図参照)、歯科用セメントに対する表面積が広がり、被験体への接着性が向上します。インプラントガイドの長さ1.6 mmの突起は、埋め込み時にガイドを安定させるうえで有用です。軽量の外科用チタン(≤0.11 g)製で、使用前に消毒が可能です。 カニューラの埋め込みにおいて最良の結果を得るには、OGLおよびOGFはカニューラホルダおよび脳定位固定装置と組み合わせてご使用ください。カニューラをインプラントガイド内に取り付ける際は、まず、インプラントガイドのレセプタクルにカニューラを挿入します。次に、2つのØ0.8 mmのウィープホール(上の写真参照)を利用して少量のセメントまたは接着剤をカニューラに塗布します。最後に、カニューラのフェルールをカニューラホルダXCL(Ø1.25 mmフェルール用)またはXCF(Ø2.5 mmフェルール用)に取り付けます(上の写真参照)。 インプラントガイドOGLおよびOGFはそれぞれ当社の標準的なØ1.25 mm、Ø2.5 mmカニューラ(セラミック製およびステンレス製)に対応しています。組立てると、突き出ているファイバの有効長は1 mm(OGL)または2 mm(OGF)短くなります。そのため、これらのインプラントガイドは長さ2 mmのカニューラにはご使用いただけません。また、デュアルコアカニューラはファイバ間に距離があるため、こちらのインプラントガイドには対応していません。
光ファイバーパッチケーブルステップインデックスマルチモードパッチケーブル
当社では、SMA905(直線フェルール)およびFC/PCコネクタ付きのマルチモードステップインデックスファイバーパッチケーブルをご用意しています。これらのケーブルは250 nm~2400 nmの広い波長域でご利用いただけます。 各パッチケーブルには、コネクタの先端を埃や他の危険から保護するための保護キャップが2個付属しています。SMA905コネクタ用のゴム製キャップCAPMと金属製キャップCAPSMは、追加用として別売りでもご用意しております。こちらのページに記載されているパッチケーブルは標準品となっております。 当社のNA 0.50のパッチケーブルの多くはオレンジ色のPVC補強チューブ(Ø3 mm)で被覆されていますが、コア径Ø1500 µmのファイバはステンレススチール製ジャケットで被覆されています。コア径が大きい(≥Ø1000 µm)もしくはNAが大きい(≥0.50)ファイバを遮光が必要な用途で使用する場合は、Ø3 mm(型番:FT030)のファイバ被覆では周囲の迷光が透過しやすいため、ステンレススチール製の被覆をお勧めします。迷光がファイバに入るのを最小限に抑えるための他の方法として、黒色またはステンレススチール製の補強チューブ(型番:FT030-BK、FT038-BK、FT061PSなど)を使用したカスタムファイバーパッチケーブルをご注文いただくことも可能です。 これらのファイバはハイパワー光に対応するようには設計されておりません。過度の光パワーを入射すると、コネクタに使用されている接着剤が加熱されて損傷する恐れがあります。詳細については「損傷閾値」タブをご参照ください。当社では、コネクタ無しのファイバに加えて、ハイパワー光に対応する代替ケーブルのオプションもご用意しております。上の表にいくつかの選択肢へのリンクをご用意しておりますのでご参照ください。 当社では多様な種類のファイバ素線やファイバーコネクタを取り揃え、様々なパッチケーブルをご提供しています。ご用途に合ったケーブルが見つからない場合は、カスタムファイバーパッチケーブルのページをご覧ください。
ファイバ出力型LEDおよび変調LEDドライバ神経刺激では、一般にミリ秒オーダーのパルスで出力光を精密に時間制御する必要があります。in vivoの用途では、ファイバ出力型LEDを電気的に変調する方法は、機械式シャッタやその他の変調方法より望ましい面があります。一般的なファイバーフォトメトリ用の波長を有するファイバ出力型LEDを右の表に示します。 蛍光色素としてGCaMPを利用した場合のファイバーフォトメトリのセットアップでは、M470F3のような470 nmのLEDと、M405FP1のような405 nmのLEDをお使いいただけます。 当社のファイバ出力型LEDは、LEDD1Bのような当社のLEDドライバを使用したときには、複数の方法で変調することができます。LEDD1Bは、電流が最大1200 mAまでの高出力LEDを駆動するように設計されています。接続したLEDを保護するための調整可能なLED電流リミット機能が備わっています。出力電流のリミット値は、ユニット前面のアジャスタを使用して200 mA~1200 mAの範囲で連続的に設定することができます。他の設定や変調入力電圧が変化しても、出力電流がこのリミット値を超えることはありません。一般的なファイバーフォトメトリシステムでは、等吸収点波長と最大励起波長の両方の光を同時に出射することができる、2つの同期したドライバが必要です。 このLEDドライバは他のT-Cubeモジュールと同様にコンパクトな形状をしているため、プラットフォーム内に容易に組込むことができます。出荷時には取り外し可能なベースプレートが取付けられており、そのままでT-Cubeを光学テーブルに簡単に固定できます。LEDドライバLEDD1Bに対応する電源についてはこちらをご覧ください。 ファイバ結合型LEDにご利用いただける他のドライバとしてはDC4104がございます。このドライバは、コネクターハブDC4100-HUBを介して、0~1000 mAの電流範囲で最大4台までのファイバ結合型LEDを駆動することができます。LEDの電流はドライバで個別に設定することも、付属の外部変調用ケーブルを介して送信される4つの外部信号により個別に変調することも可能です。追加のケーブルについては当社までお問合せください。このドライバは前面パネルの回転型セレクタと3つのボタンで操作するか、またはUSB 2.0と付属のソフトウェアパッケージでリモート操作をします。 低自家蛍光パッチケーブル
低自家蛍光マルチモードパッチケーブルの殺菌にオートクレーブはご使用いただけませんのでご注意ください。消毒剤Virkon™が含まれた水性混合物を噴霧して代用できます。 ![]() Click to Enlarge Click Here for Raw Data グラフでは、低自家蛍光パッチケーブルと標準的なパッチケーブルに対して470 nmの光で12時間フォトブリーチングしたのち、それらの自家蛍光が復元する様子を比較しています。励起にはLED M470F3を使用し、525 nmにおける自家蛍光の強度はパッチケーブルからの出力光パワーに対する相対値として測定しました。 蛍光信号は微弱であることが特徴であるため、開口数とコア径が大きいファイバとカニューラを選択して信号光の集光を最大化することが重要です。一般に、適切な信号レベルを得るためにコア径Ø400 µm、NA 0.50のファイバをお勧めいたしますが、in vivo実験でのインプラントサイズを最小化するためにコア径Ø200 µmのファイバもご使用いただけます。一部のオプトジェネティクスの用途にはNA 0.39などの小さなNAのファイバを用いることも可能ですが、ファイバーフォトメトリ用としては信号強度が大きくなるNA 0.50のファイバをお勧めしています。ただし、高NAファイバにおけるポリマークラッド自体の自家蛍光(AF)はゼロではありません。入射側では、入力信号がクリーンであることを確実にするためにフィルタを使用する必要があります。出射側では、実験での観察対象である遺伝子にコードされたカルシウムインジケータ(GECI)からの蛍光と自家蛍光が混同される可能性があります。これはどちらも同じ周波数で変調されているためです。 このようなアーティファクトを低減するためには、低自家蛍光パッチケーブルを使用する必要があります。これらのケーブルは、可視(VIS)スペクトル域での自家蛍光が小さな部品や接着剤を用いて製造されていますが、ノイズをさらに最小化するために使用前にフォトブリーチングを行う必要があります(下のグラフ参照)。ファイバーフォトメトリでは、被験体の神経活動を示す蛍光の変化を測定するために高い感度を必要とします。このパッチケーブルは、上記のように自家蛍光を低減することにより、ファイバーフォトメトリに適したものになっています。上の概略図のように、低自家蛍光ケーブルはファイバーフォトメトリシステムの信号光の集光経路内で最も重要な役割を果たしています。 これらのパッチケーブルは、ファイバ素線、フェルール、接着剤などのパッチケーブル用部品の自家蛍光特性についての試験を行い、それに基づいて設計されています。 各パッチケーブルには長さ1 m、Ø400 µm、NA 0.50のマルチモードファイバ(型番:FP400URT)が使用されており、そのコネクタ構成は3種類ございます。一端にはFC/PCコネクタが付いており、もう一端にはFC/PCコネクタ、Ø1.25 mmステンレススチールフェルール、またはØ2.5 mmステンレススチールフェルールが付いています。ケーブルの黒色被覆により、光の漏れは最小限に抑えられています。 各パッチケーブルには、使用していない時にフェルール端を埃や他の危険から保護するために、保護キャップが2個付属しています。コネクタやフェルール端用のプラスチック製キャップ、金属製キャップおよびネジ付きキャップは、別売りでもご用意しております。ファイバ端に汚れが付着した場合に使用する検査用具およびファイバークリーニング用品もご用意しております。 こちらのフェルール端の付いたパッチケーブルは、当社の標準的なオプトジェネティクスパッチケーブルと同様にインターコネクタまたはスリーブを使用して光ファイバーカニューラに接続できます(対応する製品についてはセレクションガイドをご覧ください)。 被験体によるファイバ損傷から保護するための外装ケーブルや、埋め込んだ1本のファイバに複数の光源からの光を入射するファンアウトケーブルなど、カスタム仕様のケーブルもご提供可能です。ご用途に合ったケーブルが見つからない場合は、カスタムパッチケーブルのページをご覧ください。 ![]() Click to Enlarge ファイバーフォトメトリの用途には、アバランシェディテクタAPD440A2をお勧めいたします。 広帯域ディテクタ
当社では、光ファイバシステムにご使用いただけるアバランシェフォトディテクタ (APD)をご用意しています。これらのデバイスの利得は可変で、本体右側にあるノブで調整します。SM1ネジが付いているため、S120-FC2やS120-SMAのようなSM1内ネジ付きファイバーアダプタと組み合わせて使用するのに適しており、ファイバ端と検出素子を可能な限り近付けた遮光経路を構成することができます。 ![]() Click to Enlarge ロータリージョイントRJ1にはコネクタが付いており、幅広い種類のFC/PCパッチケーブルを接続できます。 1x1ロータリージョイント、FC/PCマルチモードパッチケーブル用
ロータリージョイント コリメータおよびロータリージョイントRJ1は、高NAファイバと組み合わせて使用するように設計されており、またアクロマティック設計を採用しているため、ファイバーフォトメトリに適した可視(VIS)のスペクトル全域にわたって挿入損失が一定です。フィルタおよびダイクロイックの選択は観察対象のGECIによって異なりますが、470 nm(gCaMP)と565 nm(rCaMP)が一般的です。 ロータリージョイントRJ1は蛍光を発することは無く、また回転変動も最小限であることが確認されており、これらは小さなレベルの信号を扱う場合には重要です。RJ1はアクロマティックになるように設計されており、挿入損失と回転に伴う変動が可視波長域(400~700 nm)全体を通じて非常に一定しているため、ここでも等吸収点を利用して、回転によるモーションアーティファクトと実際のカルシウムの過渡信号を区別することができます。ピグテール付きのロータリージョイントは、回転に伴う変動が大きいため、ファイバーフォトメトリの用途にはお勧めいたしません。 インターコネクタとスリーブ
当社でラインナップしているオプトジェネティクス用パッチケーブルと光ファイバーカニューラを接続するためのインターコネクタとスリーブをご用意しています。これらのフェルール結合用コンポーネントにより低損失での光結合が可能になり、またこれらはステンレススチール製およびセラミック(ジルコニア)製のどちらのフェルールにも対応します。 インターコネクタは埋め込み済みカニューラとの脱着を容易に行えるように設計されており、スリーブと比べると取り外す際の力は20%未満になります。一方、スリーブはパッチケーブルとカニューラを接続するための小さくて軽量(~0.18 g)なコンポーネントです。 ![]() 励起フィルタおよび吸収フィルタには、推奨する光の伝搬方向が矢印で示されています。 ![]() ダイクロイックフィルタには、ダイクロイックコーティングが施されている面にマークが付いています。本来の性能を得るには、コーティング面から光を入射することをお勧めします。 蛍光イメージング用のフィルタおよびダイクロイック
こちらでご紹介している励起フィルタ、吸収フィルタ、ダイクロイックフィルタは、蛍光イメージング用に特別に設計されています。業界標準のサイズなので、主要メーカのフィルターキューブにお使いいただけます。一般的な蛍光色素分子(BFP、CFP、WGFP、GFP、FITC、AlexaFluor®488、YFP、tdTomato、TRITC、Texas Red、mCherry、Cyanine(CY3.5))に個別に対応するフィルタおよびフィルターセットをご用意しています。また、それらのフィルタに対応する蛍光色素分子の代替品については、「蛍光色素分子」 タブをご覧ください。当社ではフィルタ取り付け済みの顕微鏡フィルターキューブもご用意しています。 フィルタ設計 黒色アルマイト処理が施されたリングにマウントされているため取扱いがしやすく、また散乱も制限されるためブロッキング性能を表すOD値も向上します。これらのフィルタは、当社のフィルターマウントやフィルターホイールに取り付けることができます。マウントにはネジが切られていないため、このフィルタを当社の内ネジ付きSM1レンズチューブに取り付ける際は、固定リングが必要になります。これらのフィルタを当社製、Olympus製、およびNikon製の蛍光顕微鏡でお使いになるお客様に向けて、当社ではドロップイン式顕微鏡用フィルターキューブをご用意しています。 ![]() Click to Enlarge フィルターキューブで蛍光フィルターセットを保持。フィルターセット:ダイクロイックミラー、励起フィルタ、吸収フィルタ(各1枚) 蛍光フィルタおよびダイクロイック用ケージキューブ
当社の蛍光フィルターキューブは、自作のファイバーフォトメトリシステム用のケージシステムに対応しており、その内部に蛍光フィルターセット(ダイクロイックミラー、励起フィルタ、吸収フィルタ)を保持できます。このインサートは長方形光学素子(ダイクロイックのミラーやフィルタなど)を保持するように設計されています。キューブインサートには、吸収フィルタ用および励起フィルタ用の円形ポートが全部で4つ付いています。これらのフィルタは2通りの光路構成で取り付けられ、付属の固定リングで保持します。取付けには当社のスパナレンチ(別売り)がご利用いただけます。 吸収フィルタ用ポートは、不要な戻り光を減らすため、キューブの面に対して3°の傾斜が付いています。フィルタの管理用として、上部には取り付けられたフィルタやミラーに関するラベルを記載できるスペースがあります。キューブインサートはキューブベースに対して1つの向きに挿入するよう設計されているので、キューブアセンブリ全体を適切な向きに配置しておくことが重要です。こちらのページでご紹介している30 mmケージキューブおよびケージインサートには、左向き反射用と右向き反射用の両方をご用意しております。
![]() Click to Enlarge F950FC-Aのような高NAアクロマティックコリメータは高NAのマルチモードファイバに適合しており、従ってファイバーフォトメトリの用途に適しています。 マルチモードコリメータ
当社の高NAアクロマティックコリメータは、高NAのマルチモードファイバ用として設計されており、従ってファイバーフォトメトリなどの用途に適しています。これらのトリプレットコリメータにはメニスカスレンズおよびアクロマティック複レンズが採用されており、可視スペクトル域における球面収差を抑えて高い性能を発揮します。レンズの空気/ガラスの境界面には350~700 nm用の広帯域反射防止(AR)コーティングが施され、表面反射による損失は最小限に抑えられています。各コリメータは工場において473 nmでアライメントされています。コリメータの筐体には、FC/PC 2.2 mmワイドキーコネクタまたはSMA905ポートが付いていますが、一般にFC/PCの結合効率の方が高くなっています。 このマルチモードコリメータはアダプタAD15FおよびAD15NTに取り付けられるため、SM1ネジやØ25.4 mm(Ø1インチ)の内ネジ無し取付け穴に適合させなければならないセットアップにもご利用いただけます。また、これら以外にもコリメータ用アダプタをご用意しております。このコリメータを自由空間カプラとしてご使用の場合は、結合効率を良くするためには精密なアライメントが必要です。自家蛍光やファイバーフォトメトリにお使いの場合、コリメートされた自由空間光を蛍光イメージングフィルタの方向に向けるには、当社の蛍光フィルターキューブが適しています。 また、あおり調整(チップ&チルト)ができるキネマティックマウントと、XYZ軸調整機能付きのプラットフォームを組み合わせてお使いいただくこともできます(例えばキネマティックV字型マウントKM100V/MとXYZ移動ステージMT3/M)。これらのコリメータをキネマティックマウント無しで使用した場合、1 dBまたはそれ以上の損失が発生する場合がありますのでご注意ください。 当社ではこれらのコリメータと組み合わせてご使用いただける、様々な種類のマルチモードパッチケーブルをご用意しています。その中には、オプトジェネティクス用の軽量ケーブルやファイバーフォトメトリ用の低自家蛍光マルチモードパッチケーブルなども含まれます。 また、焦点固定型コリメータや調整機能付きFiberPortコリメーターパッケージなど、広い波長範囲でご利用いただける非球面レンズ付きファイバーコリメータも取り扱っております。コリメートおよびカップリング用製品のラインナップについては「コリメーターガイド」タブをご覧ください。
![]() ![]() 光源当社では生体内光刺激用に様々なファイバ出力型光源をご用意しております。当社のファイバ出力型LEDには、様々な波長の選択肢があり、また耐久性も高い製品です。当社のファイバ出力型レーザ、ピグテール付き半導体レーザ、ベンチトップ型半導体レーザを使用するとカニューラ先端で高い光パワーが得られ、マルチチャンネル光源 を使用すると1台のコンパクトなユニットで様々な波長の光が得られます。 ![]() Click to Enlarge マルチモード光ファイバ ![]() Click to Enlarge SMA905コネクタ用部品 ケーブルおよびカニューラ組み立て用の製品
当社では、光ファイバ、フェルール、コネクタ、チューブおよびコネクタ取付け工具等、お客様が光ファイバーカニューラおよびパッチケーブルの組立てに必要なコンポーネントを取り揃えています。当社のコネクタ取付けマニュアルFN96A(無料ダウンロード可能)には、光ファイバへのコネクタの取付け方が解りやすく記載されています。
オプトジェネティクスセレクションガイド当社では、多岐にわたるオプトジェネティクス部品をご用意しております。以下では、標準的な構成における製品の互換性について説明しています。こちらのガイドに記載されていないオプトジェネティクス用カスタム製品などについては、当社までお問い合わせください。
単領域刺激1つの光源を1つのカニューラの埋め込みに使用する場合試料へin vivoの光刺激を行う最もシンプルな方法は、1つのLED光源に1本のファイバを接続する方法です。1つのLEDドライバで単一波長のLED光源を制御し、パッチケーブルによるファイバ接続を通じて光源からの光を生体組織に埋め込み済みのカニューラから出力します。このセットアップを製作するために必要なパッチケーブルとカニューラについては、下の図および対応表をご参照ください。適切なLEDとドライバをお選びいただくには、下記または製品ページをご覧ください。 各部品をクリックすると詳細がご覧いただけます。 ![]() Ø1.25 mm (LC)フェルール用パッチケーブル、カニューラ、インターコネクタはこちらをクリックしてください。Ø2.5 mm (FC)フェルール用パッチケーブル、カニューラ、インターコネクタはこちらをクリックしてください。
両側同時刺激試料内の複数の場所に正確かつ同時に光を導く機能は、多様なオプトジェネティクス実験に求められています。例えば、同時刺激の技術は一般に空間的に離れた2つの領域にあるニューロンに要求された行動を引き起こさせるために使用されます。ニューロンの同時阻害や同時刺激を含むより複雑な実験では、2つの異なる単一波長の光を近接した場所に照射することで複数のカニューラを挿入する必要がなくなり、試料に与えるストレスを減らすことができます。 両側刺激は実験内容に応じてそれぞれ異なる構成で行われます。以下では当社のオプトジェネティクス製品を使用した種々の構成例をご覧いただけます。 オプション1:ロータリージョイントスプリッタを用いて、1つの光源を2つのカニューラのインプラントに使用する場合当社の1x2 ロータリージョイントスプリッタRJ2はオプトジェネティクス用に設計されており、1つの入力光を2つの出力光に均等に分岐します。ロータリージョイントのインターフェース部分は、接続されたパッチケーブルが自由に回転できる構造になっているため、被験動物の動きによるファイバ損傷のリスクが低減します。このセットアップを構築するために必要なケーブルとカニューラについては、下の図および対応表をご参照ください。LEDとドライバについての詳細は、下記または 製品ページをご参照ください。. ![]() ロータリージョイントスプリッタRJ2と組み合わせて使用するうえで推奨されるØ1.25 mm (LC)フェルール用部品についてはこちらをクリックしてください。ロータリージョイントスプリッタRJ2と組み合わせて使用するうえで推奨されるØ2.5 mm (FC)フェルール用部品についてはこちらをクリックしてください。オプション2:1つまたは2つの光源を2つのカニューラの埋め込みに使用する場合試料を2つの出力で刺激する実験(2つのカニューラの埋め込み)には、2種類の方法があります。1つの光源を2つのカニューラに接続して光を同時制御する場合、2分岐ファイバーバンドルを用いてLEDからの光をそれぞれのカニューラに分岐させることができます。デュアル波長による光刺激(2種類の波長をそれぞれのカニューラから出力)を行う場合、またはカニューラ間の分岐比を制御したい場合は、マルチモードカプラを用いて1つまたは2つのLED光源をカニューラに接続します。1つのケーブル端しか使用しなかった場合、未使用のカプラのケーブル端にライトトラップを取り付けることができます。このセットアップを構築するために必要なケーブルとカニューラについては、下の図および対応表をご参照ください。 LEDとドライバについての詳細は、下記または製品ページをご参照ください。 各部品をクリックすると詳細がご覧いただけます。 ![]() ![]()
2つの光源を1つのデュアルコアカニューラの埋め込みに使用する場合試料を両側から同時に刺激する用途では、2つのカニューラを近接(約1 mm)して設置する必要があります。当社では、このような特殊な用途に適したデュアルコアパッチケーブルならびにカニューラをご用意しております。各コアは別々の光源によって駆動するため、試料の同じ領域内の神経細胞を同時に刺激、抑制することができます。このセットアップを製作するために必要なケーブルとカニューラについては、下の図および対応表をご参照ください。LEDとドライバについての詳細は、下記または製品ページをご参照ください。 ![]() Click on Each Component for More Information
照明![]() Click to Enlarge M470F3 ファイバ出力型LEDとドライバ当社のファイバ出力型LEDは、オプトジェネティクス用途にも適しています。幅広い波長のラインナップと機構部のオプトジェネティクスパッチケーブルへの簡便な接続が特長の製品となっております。当社のファイバ出力型LEDは、280 nm~1050 nmの公称波長範囲でご用意しています。右の表では、オプトジェネティクスの用途によく使用される波長のLEDを記載しています。下のリンクをクリックすると対応するLEDドライバがご覧いただけます。 ![]() カスタム仕様の光ファイバーカニューラ下記のフォームで選択をしていただくことで、カスタム仕様のカニューラをご提供することができます。カスタム仕様のカニューラのお見積りをご希望の場合には、このフォームより見積もり依頼をお送りください。
レーザによる石英ファイバの損傷このチュートリアルではコネクタ無し(素線)ファイバ、コネクタ付きファイバ、およびレーザ光源に接続するその他のファイバ部品に関連する損傷メカニズムを詳しく説明しています。そのメカニズムには、空気/ガラス界面(自由空間結合時、またはコネクタ使用時)ならびにファイバ内における損傷が含まれます。ファイバ素線、パッチケーブル、または溶融型カプラなどのファイバ部品の場合、損傷につながる複数の可能性(例:コネクタ、ファイバ端面、機器そのもの)があります。ファイバが対処できる最大パワーは、常にそれらの損傷メカニズムの中の最小の限界値以下に制限されます。 損傷閾値はスケーリング則や一般的なルールを用いて推定することはできますが、ファイバの損傷閾値の絶対値は利用方法やユーザ定義に大きく依存します。このガイドは、損傷リスクを最小に抑える安全なパワーレベルを推定するためにご利用いただくことができます。適切な準備と取扱い方法に関するガイドラインにすべて従えば、ファイバ部品は規定された最大パワーレベルで使うことができます。最大パワーの値が規定されていない場合は、部品を安全に使用するために下表の「実用的な安全レベル」の範囲に留めてご使用ください。 パワー処理能力を低下させ、ファイバ部品に損傷を与える可能性がある要因は、ファイバ結合時のミスアライメント、ファイバ端面の汚れ、あるいはファイバそのものの欠陥などですが、これらに限られるわけではありません。特定の用途におけるファイバのパワー処理能力に関するお問い合わせは当社までご連絡ください。 ![]() Click to Enlarge 損傷のないファイバ端 ![]() Click to Enlarge 損傷のあるファイバ端 空気/ガラス界面における損傷空気/ガラス界面ではいくつかの損傷メカニズムが存在する可能性があります。自由空間結合の時、またはコネクタで2本のファイバを結合した時、光はこの界面に入射します。高強度の光は端面を損傷し、ファイバのパワー処理能力の低下や恒久的な損傷につながる場合があります。コネクタ付きのファイバで、コネクタがエポキシ接着剤でファイバに固定されている場合、高強度の光によって発生した熱により接着剤が焼けて、ファイバ端面に残留物が残る可能性があります。
ファイバ素線端面での損傷メカニズムファイバ端面での損傷メカニズムはバルクの光学素子の場合と同様なモデル化ができ、UV溶融石英(UVFS)基板の標準的な損傷閾値を石英ファイバに当てはめることができます。しかしバルクの光学素子とは異なり、光ファイバの空気/ガラス界面においてこの問題に関係する表面積やビーム径は非常に小さく、特にシングルモードファイバの場合はそれが顕著です。 パワー密度が与えられたとき、ファイバに入射するパワーは、小さいビーム径に対しては小さくする必要があります。 右の表では光パワー密度に対する2つの閾値が記載されています。理論的な損傷閾値と「実用的な安全レベル(実用的な安全レベル)」です。一般に、理論的損傷閾値は、ファイバ端面の状態も結合状態も非常に良いという条件で、損傷のリスク無しにファイバの端面に入射できる最大パワー密度の推定値を表しています。「実用的な安全レベル」のパワー密度は、ファイバ損傷のリスクが極めて小さくなる値を示しています。ファイバまたはファイバ部品をこの実用的な安全レベルを超えて使用することは可能ですが、その時は取扱い上の注意事項を適切に守り、使用前にローパワーで性能をテストする必要があります。 シングルモードならびにマルチモードファイバの実効面積の計算 例として、シングルモードファイバSM400を400 nmで使用した時のモードフィールド径(MFD)は約Ø3 µmで、SMF-28 Ultraを1550 nmで使用したときのモードフィールド径(MFD)はØ10.5 µmです。これらのファイバの実効面積は下記の通り計算します。 SM400 Fiber: Area = Pi x (MFD/2)2 = Pi x (1.5 µm)2 = 7.07 µm2 = 7.07 x 10-8 cm2 ファイバ端面が対応できるパワーを推定するには、パワー密度に実効面積を乗じます。なおこの計算は均一な強度プロファイルを想定しています。しかしほとんどのレーザービームでは、シングルモード内でガウス分布を示すため、ビームの端よりも中央のパワー密度が高くなります。よって、これらの計算は損傷閾値または実用的安全レベルに対応するパワーとは若干異なることを考慮する必要があります。連続光源を想定して上記のパワー密度の推定値を使用すると、それぞれのパワーは下記のように求められます。 SM400 Fiber: 7.07 x 10-8 cm2 x 1 MW/cm2 = 7.1 x 10-8 MW = 71 mW (理論的損傷閾値) SMF-28 Ultra Fiber: 8.66 x 10-7 cm2 x 1 MW/cm2 = 8.7 x 10-7 MW = 870 mW (理論的損傷閾値) マルチモードファイバの実効面積は、そのコア径によって定義されますが、一般にシングルモードファイバのMFDよりもはるかに大きくなります。当社では最適な結合を得るためにコア径のおよそ70~80%にビームを集光することをお勧めしています。マルチモードファイバでは実効面積が大きくなるほどファイバ端面でのパワー密度は下がるので、より大きな光パワー(通常キロワットオーダ)を入射しても損傷は生じません。 フェルール・コネクタ付きファイバに関する損傷メカニズム![]() Click to Enlarge コネクタ付きシングルモード石英ファイバに入力可能なパワー処理限界値(概算)を示したグラフ。各線はそれぞれの損傷メカニズムに応じたパワーレベルの推定値を示しています。 入力可能な最大パワーは、損傷メカニズムごとに制限されるパワーのうちの一番小さな値(実線で表示)によって制限されます。 コネクタ付きファイバのパワー処理能力に関しては、ほかにも考慮すべき点があります。ファイバは通常、エポキシ接着剤でセラミック製またはスチール製のフェルールに取り付けられています。光がコネクタを通してファイバに結合されると、コアに入射せずにファイバを伝搬する光は散乱されてファイバの外層からフェルール内へ、さらにフェルール内でファイバを保持する接着剤へと伝搬します。光の強度が大きいとエポキシ接着剤が焼け、それが蒸発して残留物がコネクタ端面に付着します。これによりファイバ端面に局所的に光を吸収する部分ができ、それに伴って結合効率が減少して散乱が増加するため、さらなる損傷の原因となります。 エポキシ接着剤に関連する損傷は、いくつかの理由により波長に依存します。一般に、光の散乱は長波長よりも短波長で大きくなります。短波長用のMFDの小さなシングルモードファイバへの結合時には、ミスアライメントに伴ってより多くの散乱光が発生する可能性があります。 エポキシ樹脂が焼損するリスクを最小に抑えるために、ファイバ端面付近のファイバとフェルール間にエポキシ接着剤の無いエアギャップを有するファイバーコネクタを構築することができます。当社の高出力用マルチモードファイバーパッチケーブルでは、このような設計のコネクタを使用しております。 複数の損傷メカニズムがあるときのパワー処理限界値を求める方法ファイバーケーブルまたはファイバ部品において複数の損傷要因がある場合(例:ファイバーパッチケーブル)、入力可能なパワーの最大値は必ずファイバ部品構成要素ごとの損傷閾値の中の一番小さな値により決まります。この値が一般的にはパッチケーブルの端面に入射可能な最大のパワーを表します(出力パワーではありません)。 右のグラフは、シングルモードパッチケーブルにおけるファイバ端面での損傷とコネクタでの損傷に伴うパワー処理限界の推定値を例示しています。 ある波長におけるコネクタ付きファイバの総合的なパワー処理限界値は、その波長に対する2つの制限値の小さい方の値(実線)によって制限されます。488 nm付近で使用しているシングルモードファイバは主にファイバ端面の損傷(青い実線)によって制限されますが、1550 nmで使用しているファイバはコネクタの損傷(赤い実線)によって制限されます。 マルチモードファイバの実効面積はコア径で定義され、シングルモードファイバの実効面積より大きくなります。その結果、ファイバ端面のパワー密度が小さくなり、大きな光パワー(通常キロワットオーダ)を入射してもファイバに損傷は生じません(グラフには表示されていません)。しかし、フェルール・コネクタの損傷による限界値は変わらないため、マルチモードファイバが処理できる最大パワーはフェルールとコネクタによって制限されることになります。 上記の値は、取り扱いやアライメントが適切で、それらによる損傷が生じない場合のパワーレベルです。また、ファイバはここに記載されているパワーレベルを超えて使用されることもあります。しかし、そのような使い方をする場合は一般に専門的な知識が必要で、まずローパワーでテストして損傷のリスクを最小限に抑える必要があります。その場合においても、ハイパワーで使用するファイバ部品は消耗品と捉えた方が良いでしょう。 ファイバ内の損傷閾値空気/ガラス界面で発生する損傷に加え、ファイバのパワー処理能力はファイバ内で発生する損傷メカニズムによっても制限されます。この制限はファイバ自体が本質的に有するもので、すべてのファイバ部品に適用されます。ファイバ内の損傷は、曲げ損失による損傷とフォトダークニングによる損傷の2つに分類されます。 曲げ損失 特殊ファイバに分類されるダブルクラッドファイバは、コアに加えてファイバのクラッド(2層目)も導波路として機能するため、曲げ損失による損傷のリスクが抑えられます。クラッドと被覆の界面の臨界角をコアとクラッドの界面の臨界角より大きくすることで、コアから漏れた光はクラッド内に緩く閉じ込められます。その後、光はセンチメートルからメートルオーダーの距離に渡って漏れ出しますが、局所的ではないため損傷リスクは最小に留められます。当社ではメガワットレベルの大きなパワーにも対応するNA 0.22のダブルクラッドマルチモードファイバを製造、販売しております。 フォトダークニング しかし、上記の対応をとったとしても、UV光や短波長に使用したファイバはいずれフォトダークニングが生じます。よってこれらの波長で使用するファイバは消耗品としてお考えください。 光ファイバの準備ならびに取扱い方法一般的なクリーニングならびに操作ガイドライン
ハイパワーでファイバを使用するための要点
下の表は、当社のフィルターセットが対応可能な全ての蛍光色素です。最上段横列にはフィルターセットの型番、最左縦列には蛍光色素分子が記載されています。スクロールすると当社のフィルターセットと蛍光色素分子の対応がご覧いただけます。 Click on the
ファイバーコリメーターセレクションガイドコリメータのタイプまたは画像をクリックすると、各コリメータの詳細がご覧いただけます。
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