FiberBench 偏光モジュール

- Polarization Optics Modules Designed for FiberBench Systems
- Interchangeable Modules Maintain Optical Axis Height
- Polarizers Available for Visible through Mid-IR
LPR-1550
Linear Polarization
Reference Module
FBRP-LPVIS
Precision Rotating Linear
Polarizer Module
PBB-VIS-10-L
Beam Displacer Module
Application Idea
Variable Optical Attenuator Constructed Within a FiberBench System (See Applications Tab)

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当社のFiberBenchシリーズにお使いいただける偏光モジュールをご用意しています。各モジュールは、ベースに2つの位置決めピンがあり、これによりFiberBench上で精密にアライメントすることができます。回転偏光子モジュールは、回転マウントFBRに取り付けられたナノ粒子フィルム型偏光子で構成されており、偏光状態(SOP)の調整が簡単に行え、500 nm~5.0 µmの波長範囲でご使用いただけます。直線偏光基準モジュール LPR1550は、PMファイバのアライメント、 偏光分析法、消光比の測定などに適しています。平行分離型偏光ビームスプリッタは、固定マウント用プラットフォーム上に固定されたARコーティング付きの方解石結晶を用いて構成されています。このプリズムは、さまざまな波長範囲で水平方向の偏光成分のビーム位置を移動させるよう設計されています。製品についてご質問やご要望などがございましたら当社までお問い合わせください。
Fiber Polarization Management Selection Guide | |||||
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Polarization Controllers | Linear Polarizers | ||||
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Paddle Operated | In-Line Manual Fiber Polarization Controller | Free-Space FiberBench | In-Line Package | Polarizing Fiber | Free-Space FiberBench Modules |
FiberBench Accessories | |||
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FiberPorts | Optic Mounts | Alignment Tools | Polarizers |
Beamsplitter Modules | Mirror Modules | Rotating Wave Plates | FiberBenches |
回転式直線偏光子モジュール
Item # Suffix | Wavelength | Transmission | Extinction Ratioa | Damage Threshold | Alignment Accuracya |
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-LPVIS | 500 - 720 nm | > 65% | > 40 dB (10 000:1) | 1 W/cm2 (Continuous Block) 5 W/cm2 (Continuous Pass) | ±3° (Typical) |
-LPNIR | 650 - 2000 nm | > 76% | > 30 dB (1 000:1) | 1 W/cm2 (Continuous Block) 5 W/cm2 (Continuous Pass) | |
750 - 1800 nm | > 80% | > 40 dB (10 000:1) | |||
850 - 1600 nm | > 82% | > 50 dB (100 000:1) | |||
-LPMIR | 1.5 - 5.0 µm | > 35% | > 30 dB (1 000:1) | 10 W/cm2 (Continuous Block) 25 W/cm2 (Continuous Pass) | |
2.0 - 4.5 µm | > 65% | > 40 dB (10 000:1) |
直線偏光基準モジュール
Item # | Wavelength | Transmission | Extinction Ratioa |
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LPR-1550 | 1510 - 1590 nm | > 98% | > 40 dB |
方解石ビーム分離プリズムモジュール
Item # | Wavelength | Transmission | Extinction Ratioa |
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PBB-VIS-10-L | 620 - 690 nm | > 96% | > 50 dB |
PBB-VIS-10-R | 620 - 690 nm | > 96% | > 50 dB |
PBB-NIR-10-L | 770 - 870 nm | > 97% | > 50 dB |
PBB-NIR-10-R | 770 - 870 nm | > 97% | > 50 dB |
PBB-YAG-10-L | 970 - 1080 nm | > 97% | > 50 dB |
PBB-YAG-10-R | 970 - 1080 nm | > 97% | > 50 dB |
PBB-IR-10-L | 1280 - 1625 nm | > 97% | > 50 dB |
PBB-IR-10-R | 1280 - 1625 nm | > 97% | > 50 dB |

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可変光学減衰器
Item #a | Qty | Description |
---|---|---|
FB-51W | 1 | Single-Axis FiberBench |
HCA3 | 2 | FiberBench Wall Plate |
- | 2 | FiberPort Collimator/Coupler |
- | 1 | Calcite Beam Displacer (Left-Handed)b |
- | 1 | Calcite Beam Displacer (Right-Handed)b |
- | 1 | Rotating Half-Wave Plate |
- | 2 | SM or PM Fiber Patch Cable |
可変光学減衰器
連続可変光学減衰器は、右表に記載のFiberBench部品を使用して組み立てられます。さまざまなARコーティングならびにコネクタをご提供可能なため、それぞれの用途に合った部品の選択をお勧めします。
FiberPortは、SMまたはPMファイバからのビームをコリメートし、その後このコリメート光は、方解石ビーム分離プリズム(walk-off偏光子)を透過することで、直交した2つの直線偏光(P偏光とS偏光)ビームに分離されます。波長板の回転により2つビームの偏光方向を変え、各ビームのP偏光成分とS偏光成分のエネルギを制御します。これにより必要な減衰量を調整することができます。次にビームは、逆に設置したビーム分離プリズムに入射されて、再結合されるか、さらに分離されます。出力ファイバに結合されるエネルギは、中心軸の信号だけになります。その後中心ビームは、出力PAF FiberPortで集光されてファイバに入射されます。

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出力ビームが1本となるように、1/2波長板を回転させています。つまり入射時と出射時の偏光状態が同じとなります。

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出力ビームが3本となるように1/2波長板を回転させます。波長板の回転方向によって、3つのビームのそれぞれのエネルギが変わります。中心ビームのエネルギのみが光ファイバに結合されます。減衰量は1~40 dBの任意の値に設定できます。

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出力ビームが、中心に対して左右対称形の2本となる(真ん中のビームが消える)ように、1/2波長板を回転させます。この位置では結合効率は最小となり、最大減衰量は40 dBとなります。

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偏光ビームスプリッタ
偏光スプリッタ
偏光スプリッタは、下表に掲載の部品を使用して組み立てられます。さまざまなARコーティング、コネクタ、そして構成が可能なため、それぞれの用途に合った部品の選択をお勧めします。
オフセット(ピックオフ)ミラーは、方解石ビーム分離プリズム(Walk-Off偏光子)からの変位ビームを90°に反射可能な位置にあります。この組み合わせで反射ビームを透過ビームから分離するため、複雑なシステムのアライメントもシンプルになり、反射ビームの独立した調整ができます。Walk-Offやピックオフの組み合わせではシステムのアライメントが重要です。ビームが大きすぎたり、中心の位置にないとクリッピングが起こる可能性があるからです。
Item #a | Qty | Description |
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FT-51X60 | 1 | Multi-Axis FiberBench |
HCA3 | 2b | FiberBench Wall Plate |
- | 2b | FiberPort Collimator/Couplerc |
- | 1 | Calcite Beam Displacer Module |
FBT-P01 | 1 | Adjustable Offset Mirror Module |
- | 2b | SM or PM Fiber Patch Cable |
バーニヤ目盛の読み方:主目盛が直線状の場合
バーニヤ目盛は、均等に分割された標準的な目盛(当社の回転マウント、ゴニオステージ、移動マウントに付いている目盛など)に対して、精密さを向上させるために一般的に使用されている目盛です。バーニヤ目盛は多くの精密測定器に使用されていますが、中でも良く知られているのはノギスやマイクロメータです。バーニヤ目盛を使用するときは、主目盛とバーニヤ目盛の2つの目盛を並べて使用します。バーニヤ目盛は、主目盛のN - 1目盛に対してN目盛が対応するように刻まれているため、その間隔は主目盛よりも若干狭くなります。そのため、主目盛の刻線とバーニヤ目盛の刻線とは一致しません。バーニヤ目盛の刻線で主目盛の刻線と最も良く一致するのは通常1本だけですが、それがバーニヤ目盛を読む要所になります。
図1~3では、直線状のバーニヤ目盛の仕組みについて3つの例をあげて説明しています。これらの図では、左側が主目盛で右側の小さい目盛がバーニヤ目盛です。バーニヤ目盛を読むときは、まず主目盛で大まかな数値を読み取り、次にバーニヤ目盛で精密な数値を読み取ります。この仕組みで、標準的なルーラやマイクロメータが精密な測定器になります。
バーニヤ目盛の0は「ポインタ」(図1~5で赤い矢印で表示)で、主目盛での読取値を示します。図1では、ポインタは主目盛の75.6の刻線と一致しています。これ以外で主目盛の刻線と一致しているバーニヤ目盛の刻線は、10だけであることに注目してください。ポインタが主目盛の75.6と一致しているので、図1から読み取れる値は75.60になります(どのような単位での測定でも同じです)。
これがバーニヤ目盛の読み取り方の基本です。バーニヤ目盛を用いると、簡単に測定器の精度を向上させることができます。図2で更に詳しくご説明します。ここではポインタは主目盛の刻線とは一致せず、75.6よりわずかに上側ですが75.7よりも下側にあります。この場合の大まかな読取値は75.6になります。主目盛と最も良く一致するバーニヤ目盛は5で、青い矢印で示されています。バーニヤ目盛は精密に読み取れる最小桁を示し、図2では5が主目盛と一致しているので、精密な測定値は75.65になります。
バーニヤ目盛は主目盛よりも10%小さくなっているので、バーニヤ目盛を主目盛の1/10だけ動かすと、バーニヤ目盛の次の刻線が一致します。ここで、測定値が1/10の精度を与えてくれるバーニヤ目盛の間にきてしまった場合はどうするのか、という疑問が生じます。図3ではこれについて説明しています。上述の通り、ポインタの刻線は75.6と75.7の間にあるので、大まかな読取値は75.6になります。よく見ると、バーニヤ目盛の7(青い矢印で表示)が主目盛とほぼ一致しているので、精密な測定値としては75.67になります。しかし、バーニヤ目盛の7は主目盛よりもわずかに上にあり、8(7のすぐ上)は主目盛よりもわずかに下にあります。このことから、図3の目盛は75.673 ± 0.002と読み取れます。この想定器では、読取誤差を約0.002とするのは適切です。

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図1:バーニヤ目盛の読み取り方の例。赤い矢印はポインタと呼ばれています。バーニヤ目盛の10が主目盛の1本と一致しているので、このバーニヤ目盛は75.60と読み取れます(どのような単位での測定でも同じです)。

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図2:赤い矢印はポインタを示し、青い矢印は主目盛と一致するバーニヤ目盛の刻線を示しています。この目盛では75.65と読み取れます。

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図3:赤い矢印はポインタを示し、青い矢印は主目盛と一致するバーニヤ目盛の刻線を示しています。これは75.67と読み取れますが、より精密には75.673 ± 0.002と読むことができます。
バーニヤ目盛の読み方:主目盛が回転式の場合
バーニヤ目盛は、主目盛とバーニヤ目盛が単位を共有していない回転式の目盛でも使用できます。図4と図5では、主目盛には度(°)を単位とする刻線があり、バーニヤ目盛には5 arcmin(60 arcmin = 1°)毎の刻線がある場合について、2つの例をあげて説明しています。これらの図では、上が主目盛を表し、下の小さい目盛がバーニヤ目盛を表します。
図4では、ポインタは主目盛の341°の刻線と一致しています。これ以外に主目盛と一致しているバーニヤ目盛は±60 arcminだけであることに注目してください。バーニヤ目盛の0が主目盛の341°と一致しているので、図4から読み取れる値は341.00°になります。
バーニヤ目盛の0が主目盛の2本の刻線の間にある場合は、2通りの読み取り方ができます。1つ目の方法では、ポインタの左側で主目盛と一致しているバーニヤ目盛の刻線を読み取り、その値(単位はarcmin)をポインタのすぐ右側にある主目盛の値から引きます。例として、図5ではバーニヤ目盛のポインタは342°と343°の間にあります。バーニヤ目盛の左側の青い矢印を使用して読むと、343° - 15 arcmin = 342.75°になります。2つ目の方法は、バーニヤ目盛のポインタの右側にある青い矢印から読み取った値を、主目盛のポインタより左側の小さな値に加える方法です。図5の右側の青い矢印を使用して読むと、342° + 45 arcmin = 342.75°になります。
このように、バーニヤ目盛を用いると標準的なスケール測定の精密さを向上させることができます。慣れるまでに少々時間がかかりますが、練習すれば非常に簡単に目盛を読めるようになります。順バーニヤ、逆バーニヤ*にかかわらず、すべてのバーニヤ目盛は同様の方法で読み取ることができます。
*逆バーニヤ目盛は目盛の間隔が主目盛よりも若干広く、主目盛のN + 1目盛に対してN目盛が対応するように刻まれています。

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図4: 主目盛の単位(度)とバーニヤ目盛の単位(arcmin)が異なる例。赤い矢印はポインタを示しています。この目盛では341.00°と読み取れます。

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図5:赤い矢印はポインタを示し、青い矢印はバーニヤ目盛で読み取れる精密な数値を示します。 この目盛では342.75°と読み取れます。
Posted Comments: | |
Brian Petro
 (posted 2022-07-28 13:55:33.017) Do these beam displacers come unmounted? I would like to put them on the Thorlabs FBTC rotation mounts through an adapter. jgreschler
 (posted 2022-08-08 09:06:16.0) Thank you for reaching out to Thorlabs. Components can be requested for quote by emailing techsupport@thorlabs.com. I have reached out to you directly to discuss this possibility, as well as alternatives from our catalogue. Mohamed S. Mohamed
 (posted 2019-11-25 14:46:22.983) Do you have a rotating linear polarizer fiber bench module with optimized transmission at a wavelength of 475 nm? nbayconich
 (posted 2019-11-27 09:52:37.0) Thank you for contacting Thorlabs. We do not have a stock module for this wavelength at the moment however we could provide a custom version. I will reach out to you directly to discuss our custom capabilities. user
 (posted 2013-06-25 14:59:10.19) How can I clean the PCB-2.5-1550 polarizer without damaging it? jlow
 (posted 2013-06-25 12:35:00.0) Response from Jeremy at Thorlabs: Dust and other loose contaminants can be usually be blown off using canned air. We also have an optic cleaning tutorial available at http://www.thorlabs.com/tutorials.cfm?tabID=26066 that details other cleaning methods as well. jjurado
 (posted 2011-03-31 17:57:00.0) Response from Javier at Thorlabs to Benjamin: Thank you for contacting us. The fiber bench components are attached to the bench through a slip fit of the dowel pins into the mounting holes. The diameter of the dowel pins is 0.125" and the mounting hole diameter is 0.126" (+0.001"/-0.000"), which provides a tight fit between these mating parts. As a result, our fiber tables provide a stable support for polarizer modules and a variety of other optical components, and is also suitable for interferometry applications. benju
 (posted 2011-03-31 14:46:38.0) How are items fastened/secured to the fiber table? Do they just slot in? Does that provide sufficient stability for interferometry applications? Thanks, Benjamin |

用途例
- 偏光の経時変化のモニタ
- 偏光消光比の測定
- 可変ビームスプリッタの構築
- FiberBench対応の筐体に取り付けたナノ粒子フィルム型偏光子
- 消光比> 10 000:1
- 360°連続回転
- 2°単位の目盛が刻印
- FBR-LPVISおよびFBR-LPNIRの有効径はØ2.5 mm
- FBR-LPMIRの有効径はØ4.0 mm
- カスタム仕様のマウントについては当社までお問い合わせください。
FiberBench回転式直線偏光モジュールでは、回転マウントFBRに取り付けられた薄膜のケイ酸ナトリウム偏光子が用いられています。このモジュールは偏光子の透過軸に合っていない光を吸収するタイプで、500~720 nm、650~2000 nm、1.5~5.0 µmの波長範囲でお使いいただけます。仕様のほぼ全波長範囲において>10 000:1という優れた消光比を有します(詳細は「仕様」タブをご参照ください)。 透過軸は偏光子セルの前面に刻印されています。
偏光子のマウントには回転セルが付いており、そのエッジにはローレット加工が施され、また2°単位の目盛が360°レーザ刻印されています。上部に付いている止めネジ(0.05インチ六角ボルト、レンチは付属しません)で、ステージの回転位置を固定します。
モジュールは、様々な偏光分析にご使用いただけます。回転式直線偏光子を用いると、温度やその他の要因で経時変化するビームの偏光状態をモニタすることができます。また、回転式偏光子を調整して最大透過率を維持することもできます。回転式偏光子を用いて、他の偏光素子の偏光消光比を測定することができます。このとき、各測定の間で光学素子の再調整をする必要はありません。 また、偏光モジュールと平行分離型偏光ビームスプリッタ(下記参照)を用いて、可変ビームスプリッタを構築することもできます。
マウントFBRをポスト取付け用アダプタFBA/Mと組み合わせて、他の用途にご使用いただくことも可能です。マウントにはSM05ネジが付いています。偏光子セルは、Ø12 mm~Ø12.7 mm(Ø1/2インチ)光学素子用のSM05固定リング(SM05RR)でマウントに固定されており、これらは取外しも可能です。モジュールの偏光子セルは、他のØ12 mm~Ø12.7 mm(Ø1/2インチ)光学素子用マウントにも対応しています。マウントの偏光子を交換する際は、偏光子の刻印が目盛の0°に一致するように取付けてください。 偏光子の薄膜はとてもデリケートなので、触れないようにご注意ください。
より高精密な用途向けには下記の精密回転式直線偏光モジュールをご覧ください。

用途例
- 偏光の経時変化のモニタ
- 偏光消光比の測定
- 可変ビームスプリッタの構築
- FiberBench対応の筐体に取り付けたナノ粒子フィルム型偏光子
- 消光比> 10 000:1
- 360°連続回転
- 2°単位の目盛が刻印、分解能10 arcminのバーニヤ目盛
- ±5.5°の微調整
- FBRP-LPVISおよびFBRP-LPNIRの有効径はØ2.5 mm
- FBRP-LPMIRの有効径はØ4.0 mm
- カスタム仕様のマウントについては 当社までお問い合わせください。
FiberBench精密回転式直線偏光モジュールでは、回転マウントFBRPに取り付けられた薄膜のケイ酸ナトリウム偏光子が用いられています。このモジュールは偏光子の透過軸に合っていない光を吸収するタイプで、500~720 nm、650~2000 nm、1.5~5.0 µmの波長範囲でお使いいただけます。仕様のほぼ全波長範囲において>10 000:1という優れた消光比を有します(詳細は「仕様」タブをご参照ください)。 透過軸は偏光子セルの前面に刻印されています。
偏光子のマウントには回転セルが付いており、そのエッジにはローレット加工が施され、また2°単位の目盛が360°レーザ刻印されています。また10 arcminの分解能で角度の位置決めが可能なバーニヤ目盛が付いています。マウントには精密調整アクチュエータも付いており、これによりネジ1回転につき0.48°(28.8 arcmin)の分解能で±5.5°の精密角度調整が可能です。係合用ネジを0.028インチ六角レンチで締め付けた後、上部のアクチュエータを0.050インチ六角レンチで回転させることにより、セルを精密に位置決めすることができます。
これらのモジュールは、様々な偏光分析にご使用いただけます。回転式直線偏光子を用いると、温度やその他の要因で経時変化するビームの偏光状態をモニタすることができます。また、回転式偏光子を調整して最大透過率を維持することもできます。回転式偏光子を用いて、他の偏光素子の偏光消光比を測定することができます。このとき、各測定の間で光学素子の再調整をする必要はありません。また、偏光モジュールと平行分離型偏光ビームスプリッタ(下記参照)を用いて、可変ビームスプリッタを構築することもできます。
マウントFBRPをポスト取付け用アダプタFBA/Mと組み合わせて、他の用途にご使用いただくことも可能です。マウントにはSM05ネジが付いています。偏光子セルは、Ø12 mm~Ø12.7 mm(Ø1/2インチ)光学素子用のステンレス製SM05固定リング(POLARIS-SM05RR)でマウントに固定されており、これらは取外しも可能です。モジュールの偏光子セルは、他のØ12 mm~Ø12.7 mm(Ø1/2インチ)光学素子用マウントにも対応しています。マウントの偏光子を交換する際は、偏光子の刻印が目盛の0°に一致するように取付けてください。 偏光子の薄膜はとてもデリケートなので、触れないようにご注意ください。


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4つの方向を選択可能(写真では4番目の方向は表示されていません)
用途
- 偏光消光比測定
- 偏光分析法
- PMファイバのアライメント
- 「用途」タブ参照
- 精密な直線偏光基準
- 0°、45°、90°、135°の方向
- 角度公差:<30 arcmin
- 磁石を用いた再現性の高い位置決め機能
- 波長範囲:1510~1590 nm
この直線偏光基準モジュールは、保持ケージの中に直線偏光子が納められた構造になっています。偏光子はモジュール前面の銀白色のホイール内に入っており(左写真参照)、0.035インチ六角レンチで止めネジ(セットスクリュ)を調整して回転させることができます。
このモジュールを使用するには、前面を光源に向けてケージに取り付け、「1」が上にくるようにセットします。 次に、前面のホイールを回転させて光源の偏光状態と一致させ、「2」の左側の面にある止めネジを0.035インチ六角レンチで締め付けます。この位置が入射偏光に対して0°の回転角度を示します。モジュールはここから簡単に「2」、「3」、「4」の位置に設定できます。これらの数字は入射偏光に対して時計回りにそれぞれ90°、45°、135°だけシフトすることに対応します。 「4」の位置にするには、モジュールを裏返します。筐体の裏面にあるホイールでは偏光子を回転させることはできませんが、基準として使用するために調整することはできます。
この直線偏光基準モジュールは1/4波長板は内蔵しておりません。ご要望に応じて、他の波長に対応した製品や1/4波長板を内蔵したユニット(手動の偏光計として機能)もお買い求めいただけます。詳細は当社までお問い合わせください。

- AR コーティング付き方解石偏光子
- 消光比 100 000:1
- 広帯域動作
- 開口: 6.0 mm x 3.5 mm
- 最大パワー:500 W/cm2
- 入射ビーム径: 1 mm(最大)
- ビーム偏移: 1 mm
- 表面品質:スクラッチ&ディグ40-20
- 詳細は「仕様」タブ参照
各平行分離型偏光ビームスプリッタは固定プラットフォームにマウントされたARコーティング付きの方解石結晶でできており、FiberBenchのセットアップに正しい高さで挿入できます。 これは主に水平偏光状態を1 mm変位させられるように設計されています。下記の偏光子は異なる波長用(可視、近赤外、YAG、赤外)に設計されており、右回り/左回りの両方をご用意しています。当社ではØ25.4 mm(Ø1インチ)の筐体に納められた方解石ビーム分離プリズムもご用意しております(こちらからご覧いただけます)。