安定化ハイブリッド光源、重水素&タングステンハロゲンランプ


  • Light Output Over 200 - 2000 nm Wavelength Range
  • Dual Lamp Hybrid Design
  • SMA905 Fiber-Coupled Output
  • Compatible with SM1 Components and 30 mm Cage Systems

Touchscreen
Interface

SLS254B

Replacement
Deuterium Lamp

SLS251

Replacement
Halogen Lamp

SLS271

Replacement
Cold Mirror

SLS206

Broadband 200 - 2000 nm
Light Source

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Typical Lamp Spectrum
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Figure 1.1  光源SLS206のパワースペクトル密度。生データはこちらからダウンロードいただけます。 波長240 nm未満の光は検出限界以下であったため、実測値ではなく理論値を表示していますのでご注意ください。

特長

  • 重水素ランプおよびハロゲンランプのハイブリッド光源、200~2000 nm用
  • 閉ループフィードバックで安定化された光強度
  • 出力光パワーのドリフト: 0.02%/hr
  • 光出力部:SMA905によるファイバ結合(ダストカバー付き)
  • 出力開口部:SM1内ネジ付き
  • 30 mmケージシステムØ25 mm~Ø25.4 mm(Ø1インチ)レンズチューブの取付けが可能
  • Ø25 mm~Ø25.4 mm(Ø1インチ)用フィルターホルダを使用して別売りのフィルタの取付けが可能
  • 交換用のランプとミラーモジュールを別途ご用意

当社のハイブリッド光源SLS206は、波長範囲200 nm~2000 nmの安定な照明用として使用することができます。重水素(D2)ランプとタングステンハロゲンランプからの光を、コールドミラーを用いて単一の光路に束ねることで広帯域光の出力を実現しています。出力光はSMA905バルクヘッドに集光され、付属の耐ソラリゼーションファイバーパッチケーブルM114L01に結合されます。重水素ランプからの紫外(UV)波長域の強い連続スペクトル(200~400 nm)はUV分光用に適しています。タングステンハロゲンランプからは、広帯域黒体放射による可視(VIS)から近赤外(NIR)域の光が放射されます。 また、出力光パワーは閉ループフィードバックシステムによって安定化されています。各ランプは単独で動作させることもでき、また一対のシャッタにより各光路を最大周波数10 Hzでブロックすることもできます。光源とランプを冷却するために低ノイズのファンが付いており、連続運転が可能です(「グラフ」タブでは、70時間以上駆動したときの出力光パワーの安定性を示すグラフをご覧いただけます)。SLS206には日本国内用の電源コードが付属しています。

光源SLS206は、出力開口部にSMA905用ファイバーアダプタが取り付けられており、またネジ付きのダストキャップが付いています。アダプタを取り外してSM1内ネジを露出させ、ほかのSM1外ネジ付きファイバーアダプタを取り付けることもできます。この光源は、自由空間光の光源としても使用することができます。その場合は、30 mmケージロッド用の4つの#4-40タップ穴を利用して、30 mmケージシステム用コンポーネントを取り付けることができます。ケージシステムを使用することで、様々な光学マウントをランプの光軸に沿って取り付けられます。

光源の筐体内には、重水素ランプ、ハロゲンランプ、光路を統合させるためのコールドミラー、放射光をファイバーポートに集光するための一連のレンズなどが配置されています。重水素ランプ内ではアーク放電が生成されます。それによってガス状の重水素分子が励起され、それらの分子から連続スペクトルのUV光が放射されます。ハロゲンランプ内では、タングステン素子が加熱され、黒体放射光が出力されます。SLS206で使用されている重水素ランプの寿命は2,000時間、ハロゲンランプとコールドミラーの寿命は10,000時間です。交換用のランプとミラーの各モジュールは別途ご購入いただけます。各モジュールの交換方法については、「モジュールの交換方法」タブをご覧ください。

光源SLS206からは高強度の紫外(UV)光と近赤外(NIR)光が放射されますのでご注意ください。適切な目の保護具を使用し、動作中は出力光を直接見ないようにしてください。また、手や体の一部をビーム経路に入れないでください。

Item #SLS206
Wavelength Range200 - 2000 nm
Output FiberM114L01 Patch Cable (Included)
Ø600 µm, 0.22 NA, SMA905 Connectors
Fiber-Coupled Output Power (Typ.)a0.1 mW (UV Region, 200 - 400 nm)
1.3 mW (200 - 2000 nm)
Free-Space Output Power (Typ.)1.8 mW (UV Region, 200 - 400 nm)
30 mW (200 - 2000 nm)
Output Power Driftb0.02% Per Hour (Typical)
0.1% Per °C (Typical)
Output Power Stabilityc< 0.01%
Module LifetimedDeuterium Lamp: 2000 Hours
Halogen Lamp: 10 000 Hours
UV Cold Mirror: 10 000 Hours
Shutter Switch Time5 ms
Shutter Repetition Rate (Max)1 Hz (Long Term)
10 Hz (Burst)
Power Supply100 - 240 VAC, 50 - 60 Hz, 90 VA max.
Operating Temperature10 to 30 °C
Storage Temperature-15 to 70 °C
Dimensions (L x W x H)10.62" x 8.82" x 6.64"
(269.8 mm x 224.0 mm x 168.6 mm)
  • バルブの使用開始直後に、付属のファイバーパッチケーブルM114L01を使用して測定。
  • ファイバの劣化の影響も含まれます。
  • ファイバの出射端で測定された光パワーの1時間あたりの標準偏差
  • 最大出力光強度が初期値の50%に低下するまでの時間(典型値)
Front Panel
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Figure 2.1  前面パネル
Back Panel
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Figure 2.2  背面パネル
Spectrum
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光源SLS206のスペクトルパワー分布。波長240 nm未満の光は検出限界以下であったため、実測値ではなく理論値を表示していますのでご注意ください。
Spectrum
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SLS206を70時間連続動作させたときの出力光強度の安定性。光源が平衡状態になって出力光強度が安定化されるまでのウォームアップ時間(45分)内のデータは、このグラフには含まれていません。
Bulb Handling
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Figure 4.1  重水素ランプを扱うときは、手袋を着用して金属部分を持つようにしてください。ガラスのエンベロープ部には直接触れないようご注意ください。

モジュールの取り扱い方法

この光源に使用されているバルブは、動作中は大変高温になり、また光学コーティングは汚染に敏感です。不適切な取り扱いをすると大変危険であり、重大な傷害が発生する場合があります。取り扱う際は安全指示事項を遵守することが重要です。

下記のガイドラインは、モジュールの正しい取扱い方法を示しています。

  • ランプや光学素子に埃や油脂などが付着すると健全性が損なわれ、コンポーネントが故障したり、場合によっては破裂したりする可能性が高くなります。モジュールに付着した汚れ、油、糸くずなどは、アルコールとリントフリーの布またはティッシュで拭きとってください。
  • ぶつけたり、落としたり、過度の力を加えたり、あるいはモジュールに傷をつけたりしないでください。そのような物理的負荷により破裂する恐れがあります。
  • モジュールを運ぶ際は、取り付けるまで付属の保護ケースまたはカバーに入れておいてください。
  • 保護ケースやカバー、および梱包材(箱)は、使用済みモジュールを入れるためにとっておいてください。
  • モジュールを取り扱うときは常に手袋を着用し、ガラス部分は決して持たないようにしてください(Figure 4.1参照)。当社ではモジュールを取り扱う際にご使用いただける手袋もご用意しております。
  • ランプからは非常に高強度の紫外(UV)光と近赤外(NIR)光が放射されます。動作中は適切なレーザ用保護メガネを着用してください。
  • 動作中のランプは非常に熱くなります。モジュールの取り扱いは、動作終了後10分以上経過し、光源の温度が下がってから行ってください。
  • モジュールを取り扱うときは、静電気放電(ESD)対策をすることをお勧めします。

 

モジュールの取付け方法

ハイブリッド光源SLS206内のモジュールを交換する際の推奨手順を、以下に写真付きで説明しています。ユニットが高温の間は、この交換作業は行わないでください。モジュールの交換は、電源をオフにしてから少なくとも10分以上経過してから行ってください。

交換するときは、皮脂をモジュールに付着させないために、手袋を着用して実施することを強くお勧めします。コンポーネントに汚れが付着している可能性がある場合は、電源に接続する前にアルコールでクリーニングしてください。

SLS206 Source Modules
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Figure 4.3  取り付けられたモジュールの位置
Opened SLS206 Light Source
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Figure 4.2  ハッチを開けるとモジュールにアクセスできます。

重水素ランプモジュール

  1. 上部のラッチを押して内部にアクセスできるようにします(Figure 4.2参照)
  2. ランプモジュールのプラグを抜き(Figure 4.3の①)、モジュール上の長さ8 mmの2本のM3 x 0.5キャップスクリュを2 mm六角レンチを用いて緩め、ランプを引き抜きます。
  3. 新しいモジュールを取り付けるときは、この手順を逆に行ってください。

タングステンハロゲンランプモジュール

  1. 上部のラッチを押して内部にアクセスできるようにします(Figure 4.2参照)
  2. ランプモジュールのプラグを抜き(Figure 4.3の②)、モジュール上の長さ8 mmのM3 x 0.5固定ネジを2 mm六角レンチを用いて緩め、モジュールを引き抜きます。
  3. 新しいモジュールを取り付けるときは、この手順を逆に行ってください。

コールドミラーモジュール

  1. 上部のラッチを押して内部にアクセスできるようにします(Figure 4.2参照)
  2. モジュール上の長さ6 mmの2本のM3 x 0.5キャップスクリュを2 mm六角レンチを用いて緩め(Figure 4.3の③)、モジュールを引き抜きます。
  3. 新しいモジュールを取り付けるときは、この手順を逆に行ってください。

ソフトウェア

バージョン1.0 (2025年8月13日)

光源SLS206用ソフトウェアのインストールパッケージです。Softwareボタンをクリックするとソフトウェアのページにアクセスできます。

Software Download

ハイブリッド光源SLS206用ソフトウェア

SLS206用のソフトウェアを用いると、便利なGUIを介して、個別のランプ、シャッター、およびBNC入力をアクティベートすることができます。光源SLS206は、USBインターフェイスを介してPCに接続します。このソフトウェアにはC++、Python、およびLabView用のSDKと、それらを利用するための開発マニュアルも含まれています。


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下記は、当社のすべての白色広帯域照明用光源(ランプ)のセレクションガイドです。これらの光源以外に、マウント無し白色LEDマウント付き白色LEDファイバ出力型白色LEDSolis®高出力白色LEDもございます。

Broadband Light Source Selection Guide
Item #(Click to
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Not to Scale)
Emitter TypeWavelength
Range
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Output CouplingOutput PowerLamp
Electrical
Power
Color
Temperature
Lamp
Lifetime
Replacement
Lamp
SLS204Deuterium200 - 700 nmFree Space or
Fiber Coupled (SMA)
2 mWa
0.1 mWb
(Typ.)
30 WN/A2000 hcSLS254B
SLS206Deuterium &
Quartz Tungsten-Halogen
200 - 2000 nmFree Space or
Fiber Coupled (SMA)
1.3 mWb
(Typ.)
De.: 30 W
Hal.: 9 W
N/A2000 hc
10 000 hc
SLS254B
SLS251
SLS205Xenon Arc240 - 1200 nmFree Space or
Fiber Coupled (SMA)
290 mWa
5 mWd
(Typ.)
75 W5800 Ka
5400 Kd
2000 hcSLS255B
SLS401Xenon Arc240 - 2400 nmFree Spacee> 1.3 Wa150 W5800 K2000 hcSLS401Bf
or SLS402B
SLS402Mercury-Xenon Arc240 - 2400 nmFree Spacee> 1.3 Wa150 W6000 K2000 hcSLS401B
or SLS402Bf
SLS302Quartz
Tungsten-Halogen
360 - 2500 nmFree Spacee> 10 Wa150 W3400 K1000 hgSLS301B
SLS201L(/M)Quartz
Tungsten-Halogen
360 - 2600 nmFree Spacee or
Fiber Coupled (SMA)
500 mWa
10 mWh
9 W2796 K10 000 hSLS251
SLS301Quartz
Tungsten-Halogen
360 - 3800 nmFree Spacee> 1.6 Wa150 W3400 K1000 hgSLS301B
SLS603Xenon Arc380 - 780 nmØ3 mm
Liquid Light Guide
> 7 Wh300 W6000 Ki1000 hcSLS600B
SLS605Xenon Arc380 - 780 nmØ5 mm
Liquid Light Guide
> 15 Wh300 W6000 Ki1000 hcSLS600B
OSL2Tungsten-Halogen400 - 1600 nm
(Typical)
Fiber Bundle1.4 Wk150 W3200 K1000 hcOSL2Bf,
OSL2B2,
or OSL2BIR
OSL2IRTungsten-Halogen400 - 1750 nm
(Typical)
Fiber Bundle3.8 Wk150 W3200 K200 hcOSL2B,
OSL2B2,
or OSL2BIRf
QTH10(/M)Quartz
Tungsten-Halogen
400 - 2200 nmFree Space50 mW (Typ.)10 W2800 Kl (Typ.)2000 hQTH10B
SLS203F(/M)Silicon Carbide Globar500 nm - 9 µmFree Spacee or
Fiber Coupled (SMA)
1.8 Wa24 W1500 K10 000 hSLS253
SLS303Silicon Nitride Globar550 nm - 15 µmFree Space4.5 Wa70 W1200 K5000 hgSLS303B
  • ランプの使用開始直後に、アダプタを付けない状態で出射される自由空間光パワーの測定値
  • ランプの使用開始直後に、耐ソラリゼーションパッチケーブルM114L01から出射される光パワーの測定値
  • ランプの最大出力光パワーが使用開始時の50%に低下するまでの動作時間
  • ランプの使用開始直後に、耐ソラリゼーションパッチケーブルM111L01から出射される光パワーの測定値
  • 自由空間への出力光を液体ライトガイド(LLG)に結合するアダプタ(別売り)をご用意しております。
  • このランプは元の光源に付属しているランプと同じです。
  • コントローラがランプの出力光パワーを安定化できなくなるまでの動作時間
  • ランプの使用開始直後に、液体ライトガイドの先端で測定された値
  • LLGより前での値
  • ランプの使用開始直後に、接続した付属のファイバーパッチケーブルから出射される光パワーの測定値
  • ランプの最大出力強度におけるファイバ先端での光パワー
  • 色温度はユニットによって異なります。

安定化ハイブリッド光源

Simplified Optical Diagram of the SLS206
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Figure G1.1  SLS206では、2枚のコリメート用レンズと1枚の集光用レンズを使用して、2つのランプからの出力光を1本のファイバに結合しています。
  • 200~2000 nmの安定化光源
  • 付属の光結合用パッチケーブルM114L01から出力される光パワー:1.3 mW
  • 電源コード(日本国内用)が付属
  • ランプおよびミラーの交換用モジュールをご用意(下記参照)

当社の重水素ランプおよびタングステンハロゲンランプを用いた安定化ハイブリッド光源からは、200~2000 nmの広いスペクトル帯域を有する1.3 mWの安定した光パワーが得られます。この光源の出力光は紫外(UV)、可視(VIS)および近赤外(NIR)のスペクトル域をカバーしているため、分光用に適しています。内蔵のフィルターホルダには、厚さ3.5 mm以下のØ25 mm~Ø25.4 mm(Ø1インチ)フィルタを取り付けられます。

光源SLS206の出力光を付属のマルチモード耐ソラリゼーションファイバーパッチケーブルM114L01に結合させたとき、ファイバから得られる出力光パワーは1.3 mWです。上記よりコア径やNAが小さいパッチケーブル、または上記より長いファイバを使用すると、出力光パワーは小さくなります。反対に、上記より大きいコア径または短いファイバを使用すると、出力光パワーは大きくなります。この光源の前面に付いているSMA905用ファイバーアダプタは脱着可能で、SM1外ネジ付きファイバーアダプタであれば交換することができます。また、適切なカプラと液体ライトガイド(LLG)コリメート用アダプタを組み合わせて使用すれば、LLGシリーズに対応させることができます。ただしLLGに800 nmより長波長の光を1時間以上透過させると、LLGの端部が恒久的に損傷する恐れがあります。長時間使用による損傷を軽減するには、赤外光の透過を制限するフィルタを取り付けてください。

ファイバーアダプタは製造時にあらかじめ適切な位置に調整されているため、脱着する際にはご注意ください。出力ポートにパッチケーブルを使用しない場合は、自由空間光としてご使用いただけます。

+1 数量 資料 型番 - ユニバーサル規格 定価(税抜) 出荷予定日
SLS206 Support Documentation
SLS206NEW!安定化ハイブリッド光源、重水素&ハロゲンランプ、200~2000 nm
¥705,550
7-10 Days

交換用モジュール

  • SLS254B:交換用重水素ランプモジュール(寿命2,000時間)
  • SLS251:交換用タングステンハロゲンランプモジュール(寿命10,000時間)
  • SLS271:交換用UVコールドミラーモジュール(寿命10,000時間)

これらのモジュールは、安定化ハイブリッド光源SLS206の交換品です。交換方法の詳細は「モジュールの交換方法」タブをご覧ください。各モジュールは、それぞれの決められた正しい位置に取り付けてください。

注:安定化光源内のモジュールを交換する際は、皮脂がモジュールに付着しないように手袋を着用することを強くお勧めします。モジュールに汚れが付着している可能性がある場合は、電源に接続する前にアルコールでクリーニングしてください。

+1 数量 資料 型番 - ユニバーサル規格 定価(税抜) 出荷予定日
SLS254B Support Documentation
SLS254B交換用重水素ランプ
¥92,820
Today
SLS251 Support Documentation
SLS251Customer Inspired! 交換用タングステンハロゲンランプモジュール
¥21,420
Today
SLS271 Support Documentation
SLS271NEW!交換用コールドミラーモジュール
¥23,423
7-10 Days