60 mmケージシステム用回転式ケージセグメントプレート


  • Rotates a 60 mm Cage Segment About the Optical Axis
  • Rotation Scale with 2° Graduations
  • SM2-Threaded Bore

LCPU2

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各ケージプレートには、2°単位の目盛りが刻印されています。

特長

  • 固定されたSM2ネジ穴を中心に、60 mmケージシステムサブアセンブリ全体を回転
  • M4タップ穴にはポスト取付け可能
  • フレクシャー機構で回転を固定

当社の60 mmケージシステム用回転式ケージセグメントプレートLCPU2/Mを用いると、光軸を中心に60 mmケージサブシステム全体を回転させることができます。LCPU2/Mは2枚のプレートで構成されており、1枚を固定されたケージセグメントに取り付けると、もう1枚のプレートに取り付けられたケージセグメント全体を回転させることができます。2組の固定されたケージセグメント間に挿入するケージセグメントを回転させたい場合には、プレートLCPU2/Mが2個必要です(下図参照)。この回転式ケージセグメントは、複数の光学素子に同じ回転をさせたい場合に便利です(例えば、2個のシリンドリカルレンズを用いて半導体レーザの空間プロファイルを変更したい場合や、複数の偏光素子を使用する場合など)。

回転式ケージセグメントプレートの中心には深さ25.4 mmのSM2内ネジの付いた貫通穴があり、これはプレートが回転しても回転しません。光学素子を固定するための固定リングSM2RRが2個付属します。

ケージプレートの両面には、それぞれケージロッド取付け用の止まり穴が4つ付いています。止まり穴はプレートを貫通していないため、ケージロッドは取付けられたセグメントプレートで終端としなければなりません。各ロッドはそれぞれの横に付いているM4止めネジ(セットスクリュ)で固定します。それらの止めネジは2.0 mmのボール(六角)ドライバまたは六角レンチで締めることができます。 また2°単位で刻印されている目盛は、手動で位置決めする際の目安になります。(右上の写真参照)。回転位置を調整した後、フレクシャーロック機構でその位置を固定します。ロック機構の操作には2 mmの六角レンチを使用します。ケージプレートの固定側にはM4ネジ穴がついており、そこにØ12 mmまたはØ12.7 mm(Ø1/2インチ)ポストを取り付けることができます。

こちらのケージプレートと同様の機能を有する30 mmケージシステム用の製品もございます。こちらをご覧ください。

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LCPU2/Mを2個使用すると、2組の固定されたセグメントの間に回転するセグメントを挿入することができます。この写真では、2個のシリンドリカルレンズを使用して、半導体レーザからの出射光を円形に変換しています。詳細は「使用例」タブをご覧ください。

この動画では、固定されたケージセグメントに対して、もう一方のセグメントが回転する様子をご覧いただけます。ここではCPU1が使用されていますが、LCPU2(/M)でも動作は同じです。 ネジ穴が回転しないこともご確認ください。

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上の写真では、半導体レーザからの出射ビームの形状を円形にするために、2つのシリンドリカルレンズを2つの回転式ケージプレートLCPU2(/M)の間に取り付けています。

半導体レーザの出射ビーム形状の円形化

半導体レーザからの光は大きく発散するため、しばしば出射光をコリメートする必要性が生じます。また、そのビーム形状は楕円形をしており、円形のビームが必要とされる場合にはビームの空間プロファイルを変更しなければなりません。非球面レンズなどの円形の光学素子は、コリメーション用としては利用できますが、ビームの形状は変更されず楕円形のままです。円形ビームを必要とする場合、シリンドリカルレンズを1軸方向のビームエキスパンダとして使用することで円形ビームにすることができます。半導体レーザからの光に対して2個のシリンドリカルレンズを共にアライメントする必要があるため、レンズのアライメントには回転式ケージセグメントが使用されます。

右の写真では、半導体レーザはマウントLDM56(/M)に取り付けられています。そのため、この半導体レーザは当社の様々な半導体レーザードライバやTECコントローラで駆動できます(表示されていません)。マウント付き非球面レンズは、まずSM1ネジ付きアダプタに取付け、そのアダプタを用いてマウントLDM56(/M)の前面のSM1ネジに取付けています。この非球面レンズは光をコリメートするのに使用されます。

次に、4本のケージアセンブリロッドER1をマウントLDM56(/M)に取り付け、ロッドのもう一方の端に回転式ケージセグメントプレートLCPU2(/M)の固定側を取り付けます。さらに4本のERシリーズロッドを用いて回転するケージセグメントを組み立てます(ロッドの長さは、2つのシリンドリカルレンズの間隔として必要な距離で決まります)。正と負のそれぞれの焦点距離を有するシリンドリカルレンズを1つずつ用意すれば、ビームエキスパンダを構成してビームを円形にすることができます。

ここではØ25.4 mmの円形シリンドリカルレンズを調整機能付きレンズチューブSM1V05に取り付け、さらにアダプタSM2A6を介してケージプレートLCP34/MのSM2ネジに取付けています。各調整機能付きレンズチューブでは、それぞれのレンズの方向を独自に調整できます。レンズを取り付けたケージプレートを回転ケージセグメント内に適切な間隔で配置します。シリンドリカルレンズの方向はLCPU2を回転させることで同時に調整できます。ビーム形状を円形にした後、もう1つの回転ケージセグメントをERシリーズロッドの他端に取り付け、その先にポストなどで固定されたケージセグメントをさらに追加して取り付けることができます。

ご使用になる半導体レーザによって、使用すべきコントローラ、非球面レンズ、およびシリンドリカルレンズが異なりますのでご注意ください。ご使用になりたい半導体レーザに適したコントローラや光学素子については当社までお問い合わせください。

シリンドリカルレンズ用回転式ケージマウント

回転式ケージセグメントプレートLCPU2/MとケージマウントCYLCP/Mを組み合わせると、60 mmケージシステムの光軸に対してシリンドリカルレンズを回転させることができます(下図参照)。このアセンブリに使用されているすべてのコンポーネントは下の表に記載されています。

型番数量Description
ER2-P41Ø6 mmケージアセンブリーロッド、長さ 50.8 mm、4個入り
ER4-P41Ø6 mm ケージアセンブリーロッド、長さ 101.6 mm、4個入り
TR21Ø1/2インチポスト、#8-32ネジ、1/4”-20タップ穴付き、長さ2インチ(インチ規格)
UPH21Ø12 mm~Ø12.7 mmスイベル式ポストホルダ、バネ式六角固定つまみネジ付き、長さ2インチ (インチ規格)
LCPU2160mm回転式ケージセグメントプレート、固定リングSM2RR 2個付き(インチ規格)
CYLCP160 mmケージマウント、シリンドリカルレンズ用、#8-32タップ穴(インチ規格)
LJ1430L1-A1N-BK7平凸シリンドリカルレンズ -f = 60.00 mm -H =30mm -L =32mm (ARコーティング:350-700nm)
型番数量Description
ER2-P41Ø6 mmケージアセンブリーロッド、長さ 50.8 mm、4個入り
ER4-P41Ø6 mm ケージアセンブリーロッド、長さ 101.6 mm、4個入り
TR50/M1Ø12.7 mmポスト、M4ネジ、M6タップ穴付き、長さ50 mm(ミリ規格)
UPH50/M1Ø12 mm~Ø12.7 mmスイベル式ポストホルダ、バネ式六角固定つまみネジ付き、長さ50 mm (ミリ規格)
LCPU2/M160mm回転式ケージセグメントプレート、固定リングSM2RR 2個付き(ミリ規格)
CYLCP/M160 mmケージマウント、シリンドリカルレンズ用、M4タップ穴(ミリ規格)
LJ1430L1-A1N-BK7平凸シリンドリカルレンズ -f = 60.00 mm -H =30mm -L =32mm (ARコーティング:350-700nm)

ケージシステムの概要

当社のケージアセンブリシステムでは、自由で迅速な組み立てと正確なアライメントが可能で、大きなオプトメカニクスシステムを構築するのに便利です。

16 mm、30 mm、60 mmのケージシステム規格

当社はケージシステム用ロッドを取り付けるネジ穴同士の中心間の距離に従って、3つの規格に分けています(下図参照)。 16 mmのケージシステム30 mmのケージシステム60 mmのケージシステムはそれぞれØ12 mm~Ø12.7 mm(Ø1/2インチ)、Ø25 mm~Ø25.4 mm(Ø1インチ)、Ø50 mm~Ø50.8 mm(Ø2インチ)の光学素子を納められる設計です。 小さなサイズの光学素子を大きなサイズのケージシステムに直接組み込むことのできる特殊設計のケージプレートもご提供しています。

標準ネジ規格

ケージシステムは、しっかりと規定された取付け方法とネジ規格により、多くの種類の製品が直接取り付けられるように柔軟性の高いアセンブリシステムとなっています。 最も使用されている3つのネジ規格として、当社のSM05シリーズ、SM1シリーズ、SM2シリーズがあり、これら全てのネジ規格は、一般的な大きさの光学素子が収納できるように規定されています。 当社のレンズチューブのような構成要素部品は、これらの規格に対応する部品に直接取り付けられます。


ケージシステムの接続性を規定する標準のケージプレート寸法の1例
Standard Cage System Measurements
Cage System16 mm30 mm60 mm
Thread SeriesSM05SM1SM2
Rod to Rod Spacing16 mm (0.63")30 mm (1.18")60 mm (2.36")
Total Length25 mm (0.98")41 mm (1.60")71.1 mm (2.80")
ケージシステム部品
ケージロッド16 mmロッドは、ケージプレート、光学素子マウントなどの部品をケージシステムに組み込む際に利用します。 16 mmケージシステムにはSRシリーズケージロッド、30 mmや60 mmケージシステムにはERシリーズケージロッドを使用します。
30 mm
60 mm
ケージプレート16 mmケージプレートはケージシステムの基本となる構成部品です。 ケージプレートの中心穴にはSMシリーズのネジ切り加工が施されている場合やネジ切りなしの場合がありますが、この中心穴には業界標準規格の光学素子や当社のSMシリーズのレンズチューブが挿入できます。他にも FiberPort用など特殊な穴が開いているケージプレートもあります。
30 mm
60 mm
光学素子用マウント16 mm当社ではケージシステム用に特別に設計された固定式、キネマティック式、回転式、移動マウントをご用意しています。
30 mm
60 mm
ケージキューブ16 mmケージキューブは、プリズムやミラーなどの大きな光学素子、そしてビームスプリッタなどの光路に対して一定の角度で位置決めする必要のある光学素子を納めるのに適しています。 当社では、光学素子がマウント済みのケージキューブ、および何もマウントしていないケージキューブをご用意しています。
30 mm
60 mm
交換用止めネジ(セットスクリュ)交換用止めネジは、当社の16 mmケージシステム製品用 (SS4B013SS4B025SS4B038)および30 mmケージシステム製品用(SS4MS5SS4MS4)にご用意しております。
ポストおよびブレッドボード取付け用部品ケージシステムの取付け方法についてはケージシステム構築部品のページをご参照ください。 ケージシステムは、テーブルの表面に対して、平行または直角の両方の向きに取付けできます。
ケージシステム変換アダプタケージシステム変換用アダプタは、異なるケージシステムやネジ規格の部品を組み合わせるために用います。
特殊部品当社では幅広い部品がケージシステムに組み込めるように、特別設計のケージシステム用部品もご提供しています。例としてはフィルターホイールHeNeレーザーマウントFiberPort用ケージプレートアダプタなどがあります。 ケージシステム関連製品の詳細は、関連ページをご参照ください。

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60 mmケージシステム用回転式ケージセグメントプレート

+1 数量 資料 型番 - インチ規格 定価(税抜) 出荷予定日
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¥31,442
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+1 数量 資料 型番 - ミリ規格 定価(税抜) 出荷予定日
LCPU2/M Support Documentation
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