超低ノイズ単一周波数レーザーシステム、ベンチトップ型、1550 nm
- High-Power, Turnkey, Single-Frequency Laser Systems at 1550 nm
- Low-Noise Drive Electronics to Minimize RIN and Linewidth
- 20 MHz Current Modulation Bandwidth
- Linewidths as Low as 100 Hz Available
Narrow-Linewidth, Low-Noise Laser Systems, 1550 nm
The frequency noise spectral density gives a Lorentzian linewidth of 70 Hz for the ULN15TK and 43 kHz for the DFB15TK.
US Patents: 10193306, 10483718,
10476233, and 10454248
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Key Specification Comparison | ||
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Item # | ULN15TK | DFB15TK |
Typical Linewidth | 100 Hz | 50 kHz |
Typical RIN | -160 dBc/Hz | -150 dBc/Hz |
Mode-Hop-Free Single-Frequency Operating Current Region | Discontinuousa | Continuousb |
Temperature Tuning Range | 0.32 nmc | 2 nmd |
AC Current Modulation Depth | ±10 mA | ±100 mA |
DC Current Modulation Depth | ±10 mA | ±10 mA |
用途例
- リファレンスレーザ
- LiDAR/LADAR
- 光ファイバーセンサ
- 量子光学
- 原子時計
- ルビジウム冷却
特長
- Cバンド、高出力のターンキー式単一周波数レーザーシステム
- 超低ノイズ(ULN)で狭線幅のレーザーシステム
- 100 Hzの狭線幅、70 dB SMSR(いずれも典型値)
- 相対強度ノイズ(RIN): -160 dBc/Hz
- 非連続的なモードホップフリー領域: 20 mA~50 mA
- 温度による波長調整範囲(同時に電流調整時): 0.32 nm
- 分布帰還型(DFB)レーザーシステム
- 50 kHz の狭線幅、50 dB SMSR(いずれも典型値)
- 相対強度ノイズ(RIN): -150 dBc/Hz
- 連続的なモードホップフリーの動作電流領域
- 温度による波長調整範囲: 2 nm
- 相対強度ノイズと線幅を最小化する低ノイズの駆動エレクトロニクス
- DC電流、AC電流、レーザ温度用のアナログ変調入力
- 内蔵のファイバーアイソレータが、後方反射光の影響を最小限に抑制
- USB 2.0を介したコマンドラインインターフェイスにより、リモート動作および設定値の調整が可能
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レーザULN15TKは、4個のM6キャップスクリュを使用して光学テーブルに取り付け可能です。写真ではULN15TKの光出力部に偏波保持ファイバーパッチケーブルP3-1550PM-FC-5、アナログ変調ポートに3本のSMAケーブルCA2912がそれぞれ接続されています。
単一周波数動作のターンキー式低ノイズレーザーシステムには、レーザULN15PCまたはDFB1550Pが内蔵されており、すぐにお使いいただけるベンチトップ型装置の筐体内には低ノイズドライバと温度安定化装置があります。レーザの線幅と相対強度ノイズ(RIN)を最小化するために、これらのレーザには、電流ノイズを最小化するように設計された駆動エレクトロニクスが搭載されています。レーザの出力部には、レーザの後方反射の影響を最小化するためのファイバーアイソレータも内蔵されています。
ULN15TKは、レーザ共振器へのフィードバックにファイバーブラッググレーティング(FBG)を採用したハイブリッド外部共振器半導体レーザをベースとした超低ノイズ (ULN)レーザーシステムです。この特許取得済みの設計により、100 Hzという極めて狭いローレンツ線幅と、-160dBc/Hz以下の低い相対強度ノイズを可能にしています。レーザは出荷時に性能が最適化されており、120 mWの光出力と70 dBサイドモード抑圧比(SMSR)を有します(どちらも典型値)。この独自の設計により、モードホップのない単一周波数領域は、レーザ電流を調整する際には連続的ではなく、通常は20 mA~50 mA幅の電流領域に制限されます。レーザーのケース温度は第3の温度安定化回路によって安定化されているため、システムが標準的な実験室環境で使用される場合、長期的な出力と波長の安定性をもたらします。
DFB15TKは、レーザーチップ上の分布帰還型(DFB)共振器をベースにしており、-150 dBc/Hzの相対強度ノイズと50 kHzの線幅(いずれも典型値)の単一周波数レーザです。レーザは工場出荷時に性能が最適化されており、100 mWの光出力と50 dBサイドモード抑圧比(SMSR)を有します(どちらも典型値)。この設計により、モードホップのない広い単一周波数動作範囲 (350 mA~1000 mA)を可能にしています。レーザーシステムDFB15TKは、電流またはレーザーチップの温度を調整することによっても波長チューニング可能で、モードホップフリーでの温度よる波長チューニングレンジは最大2 nmです。
これらのレーザは、周波数ロック用途を念頭に設計されています。システムには、2つのアナログ電流変調ポート(DCおよびAC結合)とアナログ温度変調ポートが付いています。これらの変調入力は、サーボエレクトロニクスによりレーザ周波数を光共振器や参照光ににロックするために使用され、安定したレーザーシステムを構築します。
これらのレーザは、FC/APCバルクヘッド(2.0 mmナローキー)出力コネクタ付きのファイバ出力型です。最良の性能を得るために、P3-1550PM-FC-1などのPM1550-XPファイバを内蔵した偏波保持FC/APCファイバーパッチケーブルのご使用をお勧めいたします。なお、偏光軸はバルクヘッドコネクタのナローキーにアライメントされています。
システムは、12 VDC、4 A入力で動作できます。 各レーザには 電源 DS12が付属しています。デバイスに含まれる製品のリストについては、「発送品リスト 」タブをご覧ください。
単一周波数動作と波長のチューニング
レーザは、工場出荷時に単一周波数動作用に設定されており、プリセットされた駆動電流と温度があります。このレーザが、前面パネルの押しボタン式スイッチ(「 前面&背面パネル」タブ参照)で有効(Enable)にされるとレーザは予め設定された電流レベルで動作します。各レーザには、予め設定された動作条件で測定された試験データシートが付属します。サンプルデータはこちらからご覧いただけます。動作電流は、USB通信でコマンドを送信するか(下記の「リモート操作」を参照)、システムの前面パネルにある変調ポートの1つから電流に小さな変調を加えることで調整できます(下記の「アナログ変調」を参照)。動作電流を調整すると、出力パワーが変化するだけでなく、レーザ波長も変化します。動作電流に加えて、レーザーチップまたはファイバーブラッグレーティング(FBG)の温度も、コマンドラインインターフェース (USB)または前面パネルの変調ポートのいずれかを介して調整可能です。この温度変化は主に、比較的一定の出力パワーを維持しながらレーザ波長を調整するのに便利です。これらのレーザの電流と温度チューニングの詳細については、「グラフ」と「仕様」のタブをご覧ください。
アナログ変調
レーザの駆動電流または温度を制御することで、レーザ波長は設定値付近の小さな範囲内でモードホッピングなしで調整できます。前面パネルにはアナログ変調ポート(SMAメス)が3つあります。(「前面&背面パネル」タブ参照)。ポートのうちの2つでは、レーザ電流を現在の設定値付近で ±10 mA変調することができます。これらのうち、「AC Current(AC 電流)」のラベル付きポートは最大20 MHz の変調周波数に対応し、「DC Current(DC 電流)」のラベル付きポートはDC~5 MHzまでの周波数に対応します。3つ目のポートは「Temp(温度)」のラベルが付いており、FBG温度(ULN15TK)またはチップの温度(DFB15TK) を制御し、DC~1 Hzの変調周波数に対応します。レーザ波長を設定値付近でチューニングする方法については、「グラフ」タブ内の波長のチューニンググラフをご覧ください。
各変調ポートは、-5 V~5 Vの入力信号に対応しています。変調電圧を電流または温度に変換するには、「仕様」タブをご覧ください。
リモート操作
ユニット背面のUSBポート経由でレーザをPC(付属しません)に接続し、コマンドラインインターフェイスを使用することで、リモート操作も可能です。レーザのON/OFFを切り替えや、ステータスインジケータの読み取りなどの基本的な機能に加えて、コマンドラインを使用してレーザの動作設定値を変更することができます。コマンドの一覧についてはレーザのマニュアルでご覧いただけます。USB 2.0 Type-A - Mini-BケーブルUSB-AB-72は各デバイスに付属しています。
レーザのパラメータ (動作電流と温度)を調整することで、レーザの出力や波長を調整することができます。 レーザの中心波長チューニングとシングルモード動作領域を示す典型的な性能グラフは、「グラフ」タブでご覧いただけます。各デバイスには個別の性能データが記載されたデータシートが付属します。
RS-485通信プロトコル用のDサブメス型9ピンコネクタは、システムの背面パネルにあります。コネクタのピンの配列については「ピン配列 」タブをご参照ください。
固定設置
ベンチトップ型ULNレーザには、光学テーブルの取り付け用にM6キャップスクリュに対応する4つの貫通穴があります。
Item # | ULN15TK | DFB15TK |
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Laser Specificationsa | ||
Center Wavelengthb | 1550 nm ± 15 nm | 1555 nm ± 10 nm |
Output Powerc | > 90 mW (Typ. 120 mW) | ≥100 mW |
Linewidthd | < 250 Hz (Typ. 100 Hz) | < 100 kHz (Typ. 50 kHz) |
Relative Intensity Noise (RIN)e | -160 dBc/Hz | -150 dBc/Hz |
Side-Mode Suppression Ratio (SMSR) | > 60 dB (Typ. 70 dB) | > 30 dB (Typ. 50 dB) |
Polarization Extinction Ratio (PER) | > 18 dB | 23 dB |
Output Isolation | > 25 dB | 50 dB |
Mode-Hop-Free Operating Current | - | 350 mA - 1000 mA |
Mode-Hop-Free Power Range | - | 40 mW - 100 mW |
Slope Efficiency | - | 0.15 W/A |
Threshold Current | 50 mA | 50 mA |
Current Tuning Coefficient | 0.25 pm/mA | 0.006 nm/mA |
FBG Temperature Tuning Coefficient | 8 pm/°C | - |
FBG Temperature Tuning Range | 10 °C - 50 °C | - |
Laser Chip Tuning Coefficient | - | 0.10 nm/°C |
Laser Chip Temperature Tuning Range | - | 15 °C - 35 °C |
Fiber Specifications | ||
Output Fiber Typef | Corning® PM15-U25D | PM1550 |
Output Fiber Connectors | FC/APC Compatible, 2.0 mm Narrow Key | |
External Modulation Specifications | ||
AC Voltage to Current Conversion Rate | 2 mA/V | 20 mA/V |
DC Voltage to Current Conversion Rate | 2 mA/V | |
Voltage to Temperature Conversion Rate | Firmware Adjustable (Default = 0.2 °C/V) | |
Input Voltage Range (All Ports) | -5 V to 5 V | |
Input Impedance (All Ports) | 1 kΩ | |
AC Current Modulation Frequency Rangeg | 2 kHz to 20 MHz | |
DC Current Modulation Frequency Rangeg | DC to 5 MHz | |
Temperature Modulation Frequency Range | DC to 1 Hz |
Absolute Maximum Ratings | |
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Absolute Maximum Output Power | 145 mW |
Operating Temperature | 15 °C to 30 °C |
Storage Temperature | -10 °C to 40 °C |
General Specifications | |
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Input Voltage | 12 V (from DS12 Power Supply) |
Input Power | 20 W (Max) |
Dimensions (W x D x H) | 10.00" x 5.31" x 2.93" (254.0 mm x 135.0 mm x 74.4 mm) |
Weight | 4.7 lbs (2.1 kg) |
Laser Class | 1M |
下のグラフは、低ノイズ単一周波数レーザーシステムの相対強度ノイズ(RIN)と周波数ノイズを表しています。
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レーザーシステムULN15TKとDFB15TKを工場出荷時の設定条件で動作させた場合の周波数のノイズデータ例
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レーザーシステムULN15TKとDFB15TKを工場出荷時の設定条件で動作させた場合の典型的な低周波の相対強度ノイズ(RIN)
下のグラフは、超低ノイズレーザーシステムULN15TKの典型的な性能を示しています。 各デバイスには個別の性能データが記載されたデータシートが付属します。データシートのサンプルはこちらからご覧いただけます。
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詳細データはこちらからダウンロードいただけます。
27°Cのファイバーブラッググレーティング温度(TFBG)で駆動したレーザーシステムULN15TKの典型的なシングルモード動作領域
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詳細データはこちらからダウンロードいただけます。
励起電流とファイバーブラッググレーティング温度(TFBG)の変化に合わせた中心波長(λc)のチューニング。マルチモード領域は除外されています。
下のグラフは、低ノイズレーザーシステムDFB15TKの典型的な性能を示しています。 各デバイスには個別の性能データが記載されたデータシートが付属します。データシートのサンプルはこちらからご覧いただけます。
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ターンキー式ULNレーザULN15TKの背面パネル
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ターンキー式ULNレーザULN15TKの前面パネル
Front Panel | |
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Call Out | Description |
1 | Status Indicator LEDs |
2 | Laser Output Port (FC/APC, 2.0 mm Narrow Key, PM Fiber Output) |
3 | Laser Enable Push-Button Switch |
4 | AC Current Modulation Input (SMA Female) |
5 | DC Current Modulation Input (SMA Female) |
6 | Temperature Control Modulation Input (SMA Female) |
Back Panel | |
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Call Out | Description |
1 | RS-485 Communication (DB-9 Female) |
2 | USB Communication (USB Mini-B) |
3 | Remote Interlock Pin (2.5 mm Mono Phono Female) |
4 | DC Input (M8 Connector for the DS12 Power Supply) |
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ターンキー式DFBレーザDFB15TKの背面パネル
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ターンキー式DFBレーザDFB15TKの前面パネル
Front Panel | |
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Call Out | Description |
1 | Status Indicator LEDs |
2 | Laser Output Port (FC/APC, 2.0 mm Narrow Key, PM Fiber Output) |
3 | Laser Enable Push-Button Switch |
4 | AC Current Modulation Input (SMA Female) |
5 | DC Current Modulation Input (SMA Female) |
6 | Temperature Control Modulation Input (SMA Female) |
Back Panel | |
---|---|
Call Out | Description |
1 | RS-485 Communication (DB-9 Male) |
2 | USB Communication (USB Mini-B) |
3 | Remote Interlock Pin (2.5 mm Mono Phono Female) |
4 | Power Switch |
5 | DC Input (M8 Connector for the DS12 Power Supply) |
ULN15TKのピン配列
USB 2.0での通信
USB Mini-B
アナログ変調入力
SMAメス型
入力電圧: -5 V~5 V
入力インピーダンス: 1 kΩ
AC電流変調周波数領域: 2 kHz~20 MHz*
DC電流変調周波数領域: DC~5 MHz*
*仕様の帯域幅は、変調回路の3 dB電気帯域幅を表します。レーザの応答は、1 MHzを超える周波数で遅いロールオフを持ちます。
RS-485による通信
Dサブメス型9ピンコネクタ
Pin Assignment | |
---|---|
Pin | Output Signal |
1 | RS-485 Half-Duplex T/R+ |
2 | RS-485 Half-Duplex T/R- |
3 | Not Connected |
4 | Not Connected |
5 | Ground |
6 | Not Connected |
7 | Ground |
8a | Do Not Connect |
9a | Do Not Connect |
DFB15TKのピン配列
USB 2.0での通信
USB Mini-B
アナログ変調入力
SMAメス型
入力電圧: -5 V~5 V
入力インピーダンス: 1 kΩ
AC電流変調周波数領域: 2 kHz~20 MHz*
DC電流変調周波数領域: DC~5 MHz*
*仕様の帯域幅は、変調回路の3 dB電気帯域幅を表します。レーザの応答は、1 MHzを超える周波数で遅いロールオフを持ちます。
RS-485による通信
Dサブメス型9ピンコネクタ
Pin Assignment | |
---|---|
Pin | Output Signal |
1 | RS-485 Half-Duplex T/R+ |
2 | RS-485 Half-Duplex T/R- |
3 | Not Connected |
4 | Not Connected |
5 | Ground |
6 | Not Connected |
7 | Ground |
8a | Do Not Connect |
9a | Do Not Connect |
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レーザーシステムDFB15TKと付属品
ターンキー式超低ノイズレーザーシステムULN15TKには以下が含まれます。
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レーザ安定化用の実験セットアップ
レーザ安定化
ターンキー式超低ノイズレーザULN15TKは、並外れた光スペクトル純度を有し、セットアップの必要がほとんどないため到着後すぐにお使いいただける構成になっています。ただし、光学時計や高分解能分光法などの要件の厳しい用途では、技術的なノイズやドリフトをさらに抑制するために、アクティブな電子フィードバックが必要になる場合があります。このターンキー式レーザには複数の高帯域幅アナログ変調ポートがあり、光共振器や原子/分子遷移などの外部の光基準に同期させる際に役立ちます。
当社では低損失のスーパーミラーを単独、またはカスタム仕様のリファレンスキャビティとしてご提供しています。右の図では、超低膨張(ULE)ガラススペーサに取り付けられた結晶スーパーミラーXM12R8とXM12P8で構成されるリファレンスキャビティにレーザULN15TKをロックするために、PDH(Pound-Drever-Hall)ロック方式を使用する方法の一例を示しています。RF変調入力により、外部の光変調器なしでPDH側波帯を簡単に生成できます。キャビティからの反射信号の復調により、光共振器との共振を維持するためにサーボフィルタで処理できるエラー信号が生成されます。このターンキー式レーザには、高速変動を補正する高帯域幅のDC結合電流変調ポートと、低速ドリフトを補正する広い範囲の低速温度変調ポートがあります。
Key Specification Comparison | ||
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Item # | ULN15TK | DFB15TK |
Typical Linewidth | 100 Hz | 50 kHz |
Typical RIN | -160 dBc/Hz | -150 dBc/Hz |
Mode-Hop-Free Single-Frequency Operating Current Region | Discontinuousa | Continuousb |
Temperature Tuning Range | 0.32 nmc | 2 nmd |
AC Current Modulation Depth | ±10 mA | ±100 mA |
DC Current Modulation Depth | ±10 mA | ±10 mA |
ULN15TKとDFB15TKは、低ノイズ駆動エレクトロニクスを搭載した単一周波数動作のターンキー式レーザーシステムです。どちらのシステムもレーザの周波数変調が可能で、ロックエレクトロニクスと利用することで、レーザー周波数を参照光や共振器にロックすることができます。
超低ノイズ(ULN)システムは、非常に狭いローレンツ線幅(典型値100 Hz)と低い相対強度ノイズ(典型値-160dBc/Hz)で、厳しいノイズ性能を必要とする用途に対応します。ULNの設計は、レーザ共振器へのフィードバックにファイバーブラッググレーティング(FBG)を採用したハイブリッド外部共振器半導体レーザをベースにしています。その結果、ULNレーザのモードホップのない単一周波数領域は、レーザ電流が調整される時、連続的ではありません。各モードホップのない単一周波数領域は、通常、20 mA~50 mAの駆動電流に制限されます(ULN15TKの性能グラフは、「グラフ」タブを参照)。ULNシステムの波長は、チップの電流調整とFBGの温度調整の両方で調整できます。ULNシステムの最も広い波長調整範囲はFBGの温度調整によってもたらされ、通常0.4 nm未満に制限されます(FBGの温度を約40 ℃調整した場合)。温度が広い範囲で調整されても単一周波数動作を維持するためには、レーザ電流を同時に調整する必要があります。
DFB15TKの設計は、レーザーチップ上の分布帰還型(DFB)共振器をベースにしています。この設計により、モードホップのない単一周波数動作範囲(350 mA~1000 mA)を大幅に広げることができます。レーザのローレンツ線幅はULNシステムより広い50 kHz(典型値)で、相対強度ノイズも-150 dBc/Hz(典型値)と高くなっています。DFB15TKの線幅と相対強度ノイズは、低ノイズエレクトロニクスとオールインワンのターンキーシステムにより、このレーザータイプとしては極めて低くなっています。DFBシステムはまた、レーザーチップの電流または温度を調整することによって、どちらの方法でも波長調整することができます。最も広範な波長チューニングはチップ温度を調整することでもたらされ、典型的なチューニングレンジは最大2 nm(チップ温度を20℃調整した場合)です。ULNシステムとは異なり、DFBシステムは電流を同時に調整する必要なく、温度を調整しても単一周波数モードのままです。
まとめとして、ULNシステムは優れた位相ノイズ(線幅)と相対強度ノイズ性能を提供し、DFBシステムはより広いチューニングレンジとモードホップのない単一周波数動作領域をもたらします。また、DFBシステムは、ノイズや線幅の要求が低い用途においてはは、ULNシステムに代わる低コストな選択肢となります。
Posted Comments: | |
Oliver Dölle
 (posted 2023-04-03 14:53:43.483) Hi,
we will integrate the ULN15TK in our Laser stabilization system. Therefore I need the dimensions of the ULN15TK. Can you send me any technical drawings? Perhaps you have even a CAD model (step or iges)?
That would help me a lot!
Thank you,
Oliver Dölle, zeptocision GmbH cdolbashian
 (posted 2023-04-03 02:47:49.0) Thank you for reaching out to us Oliver! These types of information can be found by clicking the red-colored "Docs" icon to the left of each product part number within the overview tab above. |
詳細データはこちらからダウンロードいただけます。
グラフでは27°Cのファイバーブラッググレーティング温度(TFBG)で駆動したレーザーシステムULN15TKの典型的なシングルモード動作領域を示しています。
- 100 Hz ローレンツ線幅(典型値)
- 相対強度ノイズ(RIN): -160 dBc/Hz(典型値)
- 70 dB SMSR(典型値)
- 出力パワー: 120 mW(典型値)
当社のレーザULN15PCが内蔵されたターンキー式超低ノイズ(ULN)レーザーシステム ULN15TKは、製品到着後すぐにお使いいただけます。特許取得済みのファイバーブラッググレーティング(FBG)をベースに設計されており、ベンチトップ型の筐体内には低ノイズドライバと温度安定化装置があります。レーザーケースの温度は第3の温度安定化回路によって安定化されているため、システムが標準的な実験室環境で使用される場合、長期的な出力と波長の安定性をもたらします。典型的な性能仕様については下の表の青いInfoアイコン()をご覧ください。ルビジウム遷移にアクセスするための周波数倍増用1560 nmを含む、特定の波長(中心波長範囲内)のシステムのご要望については当社までお問合せください。
レーザーシステムULN15TKは、非常に狭いローレンツ線幅(典型値100 Hz)と低い相対強度ノイズ(典型値-160dBc/Hz)で、ノイズ性能が厳しい用途に対応します。ULNシステムの設計は、レーザ共振器へのフィードバックにファイバーブラッググレーティング(FBG)を採用したハイブリッド外部共振器半導体レーザをベースにしています。その結果、ULNレーザーシステムのモードホップのない単一周波数領域は、レーザ電流が調整され時には連続的ではありません。各モードホップのない単一周波数領域は、通常、20 mA~50 mAの駆動電流に制限されます(「グラフ」タブを参照)。ULNシステムの波長は、チップの電流調整とFBGの温度調整の両方で調整できます。温度が広い範囲で調整されても単一周波数動作を維持するためには、レーザ電流を同時に調整する必要があります。
システムには、2つのアナログ電流変調ポート(ACおよびDC結合)とアナログ温度変調ポートが付いており、それらのポートはサーボエレクトロニクスによりレーザ周波数を光共振器や参照光にロックするために使用され、安定したレーザーシステムを構築します。リモートレーザをPC(付属しません)に接続し、コマンドラインインターフェイスを使用することで、リモート操作も可能です。
このレーザは、FC/APCバルクヘッド(2.0 mmナローキー)出力コネクタ付きのファイバ出力型です。最良の性能を得るために、PM1550-XPファイバを内蔵した偏波保持FC/APCファイバーパッチケーブルのご使用をお勧めいたします。各レーザには 電源DS12が付属しています。デバイスに含まれる製品のリストについては、「発送品リスト」タブをご覧ください。
1542 nmや1560 nmを含む中心波長範囲内の特定波長のシステムについてのご要望も承ります。詳細は当社までお問い合わせください。
- 50 Hz ローレンツ線幅(典型値)
- 相対強度ノイズ(RIN): -150 dBc/Hz(典型値)
- 連続モードホップフリーの単一周波数動作
- 温度による波長調整範囲: 2 nm
ターンキー式低ノイズのDFBレーザーシステムには、レーザDFB1550Pが内蔵されており、すぐにお使いいただけるベンチトップ型の筐体内には低ノイズドライバと温度安定化装置があります。典型的な性能仕様については下の表の青いInfoアイコン()をご覧ください。各DFBレーザーシステムは個別のデータシートとともに発送いたします。サンプルデータシートについてはこちらをご覧ください。
DFBシステムの設計は、50 kHzのローレンツ狭線幅と-150 dBc/Hzの典型的な相対強度ノイズ(どちらも典型値)を維持しながら、モードホップのない広い単一周波数動作領域(350 mA~1000 mA)を可能にしています。波長チューニングは、電流またはレーザーチップの温度を調整することで可能で、典型的な温度による波長チューニングレンジは最大2 nm(チップ温度を20℃調整した場合)です。DFB15TKは電流を同時に調整する必要なく、温度を調整しても単一周波数モードを維持します。
システムには、2つのアナログ電流変調ポート(ACおよびDC結合)とアナログ温度変調ポートが付いており、それらのポートはサーボエレクトロニクスによりレーザ周波数を光共振器や参照光にロックするために使用され、安定したレーザーシステムを構築します。リモートレーザをPC(付属しません)に接続し、コマンドラインインターフェイスを使用することで、リモート操作も可能です。
このレーザは、FC/APCバルクヘッド(2.0 mmナローキー)出力コネクタ付きのファイバ出力型です。最良の性能を得るために、PM1550-XPファイバを内蔵した偏波保持FC/APCファイバーパッチケーブルのご使用をお勧めいたします。各レーザには 電源DS12が付属しています。デバイスに含まれる製品のリストについては、「発送品リスト」タブをご覧ください。