ベンチトップ型電圧コントローラー、液晶デバイス用

Click to Enlarge
液晶コントローラLCC25の背面パネル

特長

• 矩形波出力電圧
  • 振幅(調整可能):0～±25 VAC
  • 周波数:2,000 ± 5 Hz
• 最大出力電流: 15 mA
• ユーザ設定の3つの動作モード:電圧1、電圧2, 変調モード
• 2つの出力電圧振幅による変調は内部あるいは外部から制御可能
  • 内部制御: 0.5～150 Hz
  • 外部制御(0～5 V TTL信号):0.5～500 Hz
• デバイスの前面パネルまたはUSB入力によるPC制御により設定が編集可能
• 前面パネルコントローラよりスタンドアローン操作で設定が保存可能
• 寸法：146 mm x 78 mm x 309 mm

液晶コントローラLCC25は、当社の多くの液晶(LC)デバイスに対応します(右の表参照)。2000 Hz矩形波AC電圧を出力し、振幅は0 V_rms～±25 V_rmsで調整可能です。ネマチック液晶リターダは、液晶層内の分離と帯電を防ぐためにAC駆動をしないと、デバイスが焼けてしまう場合があります。コントローラLCC25は、2000 HzのAC駆動電圧に加えて、電荷の蓄積を妨ぐ目的で液晶デバイスのDCバイアスを自動的にゼロ(10 mV以内)にしています。

図2:2つの設定出力電圧の間で変調されている場合の液晶コントローラLCC25の出力電圧

図1:定電圧モードで動作している場合の液晶コントローラLCC25の出力電圧

AC出力電圧振幅は、前面パネルのコントローラ、0～5 VDC TTL外部信号、USBインターフェイスで設定可能です。前面パネルとUSBインターフェイスでは、電圧1と電圧2という2つの電圧レベルを設定することができます。LCC25を定電圧モードで動作させた場合、コントローラの出力は、2つの設定電圧レベルのいずれかに等しい振幅で2000 Hzの矩形波となります(図1)。また、変調モードにおいて2000 Hz矩形波出力の振幅は、内部制御による周波数(0.5 Hz～150 Hz、図2参照)、あるいは0～5 V TTLの外部入力信号 (0.5 Hz～500 Hz)のトリガで、電圧1と電圧2を切り替えます。変調モードを使うとLCリターダの応答時間を測定することができます。

USBインターフェイスによりコマンドラインを送り、LCC25を自動化された実験シーケンスで使えるようにすることもできます。これによりインターフェイスターミナルからの操作や、作成したプログラムを使用したデバイスの制御が可能となります。

当社では液晶コントローラK-Cube^® KLC101もご用意しております。

Click to Enlarge
変調モードにおけるGUIインターフェイスのスクリーンショット

ソフトウェア

バージョン4.0.1

PCから液晶リターダーコントローラを制御するためのGUIインターフェイス。ダウンロードするには下記のボタンをクリックしてください。

コントローラLCC25用ソフトウェア

グラフィカルユーザーインターフェイス
ソフトウェアに付属するGUIでは、液晶コントローラの全ての設定ができます。例えば、過去に設定した2つの電圧のうちの1つを選択するか、2つの電圧間をユーザ定義の周波数で切り替える変調モードが選択できます。右のスクリーンショットのように、GUIには時間を軸にした出力電圧グラフも含まれます。出力や外部入力はGUIからON/OFFの切り替えが可能です。また、開始電圧、終了電圧、電圧ステップサイズ、滞在時間を指定して、カスタム波形を定義する機能があります。この波形は、リターダに出力される前に画面でプレビューしたり、LCC25に保存することができるので、次回以降素早く再開することができます。GUIは、既製版だけでなく、柔軟な実装に対応するため、LabVIEWベースでもご提供しています。

カスタムソフトウェア開発
液晶リターダーコントローラを他の機器に実装するには、CまたはC++言語やLabVIEWソフトウェア開発キットを使用することもできます。C++のサンプルコードとLabVIEWのサンプルプログラムにより、C言語のコマンドとLabVIEWのVIがどのように使われるかが分かります。使用できるコマンドの一覧はソフトウェアに付属しています。