Polaris®KAマウント、SM1ネジホールドタイプ、Ø25.4 mm(Ø1インチ)光学素子用


  • SM1-Threaded Mounting Bore
  • Matched Actuator and Back Plate Threading Minimize Drift and Backlash
  • Lightweight Aluminum Front and Back Plates
  • Sapphire Adjuster Seats Prevent Wear Over Time

Sapphire Adjuster Seats Prevent Wear Over Time

KA1T

2 Adjusters with Side Holes

KA1TA

3 Adjusters with Side Holes

KA1TB

2 Low-Profile Adjusters

F25USK3

Aluminum Removable Knob for 1/4"-100 Adjusters

Application Idea

KA1T Ø1" Mirror Mount with Mirror on a Ø1" Post for Polaris Mounts

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KA1T Adjustments
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Figure 1.1  Ø25.4 mm(Ø1インチ)光学素子用マウントKA1Tの調整方法
A: 2.0 mm六角レンチをアジャスタの先端に挿入して調整
B: 調整ツールSA1をアジャスタのサイドホールに挿入して調整
C: 六角ノブHKTS-5/64とサイドホールに挿入した1.5 mmボールドライバを使用して精密調整
D: トルクレンチTW13を使用してロックナットLN25100H を固定
KA1T Test Data
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Figure 1.2  PolarisKAシリーズマウントは様々な温度試験を経て、その高い性能が実証されています。試験結果は「試験データ」タブをご覧ください。

特長

  • 時効処理された7075アルミニウム合金から機械加工により製作され、引張強度、剛性、表面靭性、寸法安定性などで優れた特性
  • 高い耐久性と滑らかな動きを実現するために、硬化処理ステンレススチール製ボールとの接点にはサファイアシートを使用
  • 整合したアクチュエータと背面プレートにより、安定性と滑らかなキネマティック調整を実現
  • 様々な試験により、温度幅15 °Cの温度サイクル後の角度変化として4 μrad未満を保証(詳細は「試験データ」タブ参照)
  • 真空用および高出力レーザ共振器用として設計された製品で、特殊アルマイト処理されたフレームと不動態化処理されたステンレススチール製アジャスタで構成
  • 汚染を低減するバネの設計(特許申請中)
  • 取付け穴を選ぶことで、右手系または左手系の選択が可能
  • カスタム仕様のマウントについては当社までお問い合わせください。

Polaris®KAシリーズ低ドリフトキネマティックミラーマウントは、低ドリフト特性が得られるように設計されており、材料には白色アルマイト処理された7075アルミニウムが使用されています。そのため、アライメントの長期安定性を必要とする産業分野での使用に適しています。

光学素子の保持
これらのØ25.4 mm(Ø1インチ)光学素子用ミラーマウントの光学素子取付け穴にはSM1内ネジが付いており、様々な光学素子を取り付けることができます。各マウントには、白色アルマイト加工のアルミニウム製固定リングが2個付属しています。この固定リングは別途追加購入されることも可能です。

Polarisミラーマウントの光学素子取付け穴は、温度変化や移動時の衝撃・振動など、様々な環境変化に対して最良のビームポインティング安定性が得られるように精密加工されています。しかし、Ø25.4 mm(Ø1インチ)マウントにØ25 mm光学素子や外径公差が0より大きい光学素子を取付けた場合には、その性能は低下してしまいます。

設計
時効処理された軽量の7075アルミニウム合金から機械加工されたPolarisKAシリーズマウントには、ボール接触やサファイアシートを用いて精密に整合されたアジャスタが使用されているため、滑らかなキネマティック調整が可能です。「試験データ」タブでご覧いただけるように、これらのマウントは様々な試験により、その高い性能が実証されています。Polaris製品は、ビームに生じるミスアライメントの一般的な要因にすべて対応するように設計されています。詳しくは「設計の波長」タブをご覧ください。

ポストへの取り付け
PolarisKAシリーズミラーマウントには、ポストに取り付けるためのM4用ザグリ穴があります。推奨する取付け方法等については「使用方法」タブをご覧ください。

クリーンルームおよび真空への対応について
全てのPolarisKAシリーズマウントはクリーンルームや真空で使用できるように設計されており、最高ベークアウト温度および最高動作温度は80°Cです。詳細は「仕様」タブおよび「設計の波長」タブをご覧ください。

PolarisKAシリーズマウントの前面および背面のアルミニウム製プレートは、酸エッチング、特殊アルマイト処理による5 µmの薄い酸化皮膜形成、ニッケルによる2重シール形成などの工程の後、逆浸透脱イオン水(RODI)による煮沸処理が施されています。この工程により、金属全体に清浄性、滑らかさ、薄さ、硬さ、無孔性などの特性面で優れた表面が形成され、また酸化膜によって密封されます。これと同じ表面処理は、一部の真空チャンバーメーカでも、裸のアルミニウムの表面に自然酸化膜が形成されるのを防止するために使用されています。この表面仕上げでは、標準的なアルマイト処理よりも優れた表面特性が得られます。PolarisKAシリーズマウントに対しては、最高ベークアウト温度を80 °C以下に抑えることを推奨しています。詳細は「仕様」タブをご覧ください。

超高真空(UHV)システム内でのアウトガスの発生をさらに低減するために、裸のアルミニウムに酸エッチングのみを施した部材で組み立てたマウントも、ご要望に応じてご提供可能です。ご要望の際は、当社までお問い合わせください。表面硬度が低下するため、これらのマウントの表面の強靭さは低下し、それに伴ってレンズセルやアジャスターネジの摩耗が早くなります。このようなマウントでは、表面汚染や自然酸化膜の形成を防ぐためにも、取扱いと保管は慎重に行う必要があります。一方、このようなカスタムマウントでは、ベークアウト温度を最高200 °Cまで上げることができます。

超高真空(UHV)システムで最もアウトガスの少ないマウントを使用したい場合は、当社のPolaris製品のラインナップの中のステンレススチール製マウントをご検討ください。これらはベークアウト温度を最高200 °Cまで上げることができます。

Item #KA1TAKA1TKA1TB
Optic SizeaØ1"
Optic Thickness (Max)0.34" (8.6 mm)
Number of AdjustersThreeTwoTwo, Low Profile
Adjuster Drive5/64" (2.0 mm) Hex, Ø0.07" Side Adjustment Holes5/64" (2.0 mm) Hex
Adjuster Thread1/4"-100
Actuator MatchingMatched Actuator/Body Pairs
Measured Point-to-Point
Mechanical Resolution per Adjuster
5 µrad (Typical);
2 µrad (Achievable)
Adjustment Resolutionb~7.7 mrad/rev
Mechanical Angular Range (Nominal)±4°
Front Plate Separation at Pivot Adjuster3.175 mm (Nominal)
Front Plate Translation (Max)6 mmN/A
Beam Deviationc After Thermal Cycling< 4 μrad
Recommended Optic Mounting Torqued5 - 7 oz-in for 6 mm Thick UVFS Optics
Maximum SM-Threaded Component Mounting Torque30 lb-in for SM1-Threaded Parts
Maximum Front Plate Payload (Torque / Weight) from Mounted Components1 lb-in (0.11 N·m) / 1 lb (4.5 N)
MountingTwo #8 (M4) Counterbores at 90°
CleaningeAdjuster screws are passivated per ASTM-967;
Frames are acid etched, anodized to MIL-A-8625,
Type 2, Class 1, with a thin dense oxide layer and
duplex sealed using nickel followed by
boiling in reverse osmosis deionized (RODI) water.
Vacuum Compatibilityf10-9 Torr at 25 °C with Proper Bake Out
10-5 Torr at 25 °C without Bake Out
Grease Vapor Pressure: 10-13 Torr at 20 °C; 10-5 Torr at 200 °C
Epoxy Meets Low Outgassing Standards NASA ASTM E595, Telcordia GR-1221
Mass (Weight)69 g (2.4 oz)65 g (2.3 oz)62 g (2.2 oz)
Operating Temperature Range-30 to 80 °C
  • 最良の性能を得るには、直径公差が+0/-0.1 mmの光学素子をご使用ください。
  • 前面プレートが背面プレートに対して平行な場合
  • マウントをステンレススチール製Ø1インチポストとクランプフォークPOLARIS-CA1を用いて高さ76.2 mm(3インチ)のビーム位置に固定したとき、15 °Cの温度サイクル試験後のビーム位置は初期位置の4 μrad以内に復帰します。詳細は「試験データ」タブをご参照ください。
  • なお、光学素子を取り付ける際の適切なトルク値は、光学素子の厚さや公差の累積により変化します。
  • All Polaris®KAシリーズマウントは、すべてクリーンな環境で組立てられたのち、2重の真空バッグに封入されています。詳細は当社までお問い合わせください。
  • Polaris KAシリーズマウントの前面および背面のアルミニウム製プレートは、酸エッチング、特殊アルマイト処理による5 µmの薄い酸化皮膜形成、ニッケルによる2重シール形成などの工程の後、逆浸透脱イオン水(RODI)による煮沸処理が施されています。この工程により、金属全体に清浄性、滑らかさ、薄さ、硬さ、無孔性などの特性面で優れた表面が形成され、また酸化膜によって密封されます。これと同じ表面処理は、一部の真空チャンバーメーカでも、裸のアルミニウムの表面に自然酸化膜が形成されるのを防止するために使用されています。この表面仕上げでは、標準的なアルマイト処理よりも優れた表面特性が得られます。脱ガスや汚染等に対する注意が必要な真空システムの場合は、その内部に設置する全てのコンポーネントについて、真空システムに入れる前にベークアウトオーブンでよくプリベークし(80°C以下)、水分や表面の揮発性物質を全て取り除く必要があります。詳細は当社までお問い合わせください。PolarisKAシリーズマウントに付属しているM4のキャップスクリュは、10-5 Torr以下の真空圧力には対応していません。

Polaris®KAシリーズミラーマウントの試験データ

当社では、すべてのPolaris低ドリフトキネマティックミラーマウントに対して、その高い性能を保証するために幅広い試験を実施しています。熱衝撃試験ではマウントの優れた安定性を確認し、一時的な温度変化による変位の後にマウントが確実に初期位置に戻ることを実証しています。干渉計を用いた波面歪みの試験では、Polarisマウントで光学素子を保持したときに、その表面を大きく歪ませることがないことを実証しています。



Video 3.1  Polarisマウントの振動試験(この動画ではØ19 mm光学素子用Polarisマウントを使用)

振動試験

目的: この試験は、PolarisKAシリーズミラーマウントが激しい物理的振動を受けた時に、どの程度確実に動作するかを判断するために実施しました。

手順: 同じ種類のミラーマウント(KA1T)のペアを、それぞれPolarisミラーマウント用のØ1インチポストに取り付け、クランプアームPOLARIS-CA1を用いてステンレススチール製のブレッドボードに固定しました。レーザービームをミラーで反射し、同じブレッドボード上に配置した2つの位置センシングディテクタ(PSD)に入射しました。プラットフォーム全体を様々な周波数と振幅で加振し、ディテクタ上のビーム位置の変化を記録しました。2つの光路は直交させ、振動方向は一方のマウントのミラー面に対しては平行に、他方のマウントのミラー面に対しては垂直になるようにしました。Video 3.1でPolarisマウントの振動試験の様子をご覧いただけます(この動画で使用されているマウントはØ19 mm光学素子用POLARIS-K19S4です)。

結果:周波数範囲5~500 Hzで最大加速度6 Gまで加振しましたが、KA1Tは正常な機械的状態を保持していました。マウントの角度位置は、平行および垂直の両方向の振動に対して約10 µrad以内で安定していました。

結論:当社のPolarisKAシリーズミラーマウントは、過酷な使用条件下でも優れた性能を保持します。従って、振動ノイズが想定される環境において非常に高い安定性が求められるシステムにも、これらのマウントをご使用いただくことができます。


熱衝撃後の位置再現性

目的:この試験は、熱衝撃を受けたマウントが、ヒステリシスなしでミラーをどの程度確実に初期位置に戻せるかを測定するものです。測定結果から、光学システムのアライメントが熱衝撃の影響を受けないことを示します。

手順:PolarisKAマウントをØ1インチポストに取り付け、次に温度制御された環境下に置かれたステンレススチール製光学テーブルに固定しました。取付ける際の注意事項については「使用方法」タブをご参照ください。次に、独立に温度制御されている半導体レーザからのビームをこのミラーで反射し、ビーム位置センシングディテクタ(PSD)に入射するようにセットしました。ミラーマウントの温度を37 °C以上まで上昇させ、マウント全体の温度が定常状態になるまで維持しました。その後、ミラーマウントの温度を試験開始時の温度に戻しました。試験結果はTable 3.2、3.5、3.8でご覧いただけます。 

結果: これらのプロット図に示すように、マウントの温度が初期値に戻ると、マウントに取り付けられているミラーの角度(ピッチとヨー)は、初期位置の4 µrad以内に戻りました。マウントの性能試験は、温度変化のサイクルをさらに繰り返して実施しました。各サイクルの後、ミラーの位置は初期位置の4 µrad以内に確実に戻っています。

比較:PolarisKAシリーズマウントの1/4"-100ネジアジャスタをわずか0.2°(1回転の1/1800)回転させただけで、マウントの角度は4 µrad変わります。高度な技術を有する作業者が行える微調整は0.3°(1回転の1/1200)ほどで、これはマウントの角度として6 μradの変化に相当します。

結論:PolarisKAシリーズミラーマウントは、温度を繰り返し変化させてもミラーを確実に初期位置に戻すことができる、高性能で高安定なマウントです。従って、PolarisKAマウントはアライメントの長期安定性を必要とする用途に適しています。

Table 3.2  KA1TA 3-Adjuster Mount with Adjuster Side Holes, SM1 Threaded
Table 3.5  KA1T 2-Adjuster Mount with Adjuster Side Holes, SM1 Threaded
Table 3.8  KA1TB 2-Adjuster Mount with Low-Profile Adjusters, SM1 Threaded

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Figure 4.1  KA1Tシリーズマウントの特長

光学系のミスアライメントには、一般にいくつかの共通要因があります。それには、ミラー位置の温度に対するヒステリシス、クロストーク、ドリフト、バックラッシュなどが上げられます。Polaris®ミラーマウントは、特にこれらのミスアライメント要因を最小化するように設計されており、その結果として極めて高い安定性が実現されています。高い安定性が求められる実験に適したキネマティックミラーマウント用コンポーネントを選定するために、広範な研究、先進の設計ツールを用いた様々な設計検討、および何か月にも渡る厳格な試験を実施しました。

熱ヒステリシス
多くの実験室の室内温度は、空調、室内の人数、設備の動作状況などの影響により一定ではありません。そのため、精密なアライメントが求められる光学セットアップに使用されるマウントには、温度によるアライメントへの影響を最小化する設計が求められます。PolarisKAシリーズミラーマウントの重要な部品は、すべて厳選された寸法安定性の高い材料から作られています。具体的には、温度依存性ヒステリシスの原因となる内部応力を低減させるために時効処理された7075アルミニウムの丸棒を使用し、材料の剛性と強度を向上させるために最適な焼き戻しを行なっています。そのため、ミラーマウントの温度を元の温度に戻したときに、光学系のアライメントも元に戻ります。

クロストーク
クロストークについては、マウントの前面プレートと背面プレートの寸法公差を注意深く調整し、ピッチとヨーのアクチュエータの動きを直交させることで最小化しています。さらに、3つの接触点には全てサファイアシートが使用されています。標準的な金属-金属の接触点は、時間の経過とともに摩耗します。PolarisKAシリーズマウントでは研磨されたサファイアシートが使用されているため、アクチュエータの硬化処理されたステンレススチール製先端との接触面は、時間が経過してもその良好な状態が保持されます。

ドリフトおよびバックラッシュ
ミラーマウントの位置のドリフトとバックラッシュを最小化するには、アジャスタ内のあそびと潤滑剤の量を制限する必要があります。アクチュエータを調整(操作)すると、余分な潤滑剤は絞り出されて他の部位に蓄積します。この非平衡状態にある潤滑剤はゆっくりと平衡状態に戻っていきます。それにより、マウントの前面プレートが移動する場合があります。PolarisKAシリーズマウントでは、工業規格よりも厳しい基準で本体やブッシュと整合するアジャスタを使用しているため、アジャスタの潤滑剤はほんのわずかしか必要ありません。そのため、調整後もこれらのマウントのアライメントは極めて高い安定性を示します(詳しくは「試験データ」タブをご参照ください)。また、アジャスタは滑らかに動かすことができるので、繰り返し細かい調整を行なうことができます。

クリーンルームおよび真空への対応
PolarisKAマウントの前面プレートと背面プレートは時効処理された7075アルミニウム合金から機械加工されており、そのため引張強度、剛性、表面靭性、および寸法安定性などの特性が優れています。それらは酸エッチング、特殊アルマイト処理による5 µmの薄い酸化皮膜形成、ニッケルによる2重シール形成などの工程の後、逆浸透脱イオン水(RODI)による煮沸処理が施されています。この工程により、金属全体に清浄性、滑らかさ、薄さ、硬さ、無孔性などの特性面で優れた表面が形成され、また酸化膜によって密封されます。そのため、このような部材はレーザーシステムやクリーンルームで組み立てるような低アウトガスのシステムでの使用にも適しています。これと同じ表面処理は、一部の真空チャンバーメーカでも、裸のアルミニウムの表面に自然酸化膜が形成されるのを防止するために使用されています。この表面仕上げでは、標準的なアルマイト処理よりも優れた表面特性が得られます。PolarisKAシリーズマウントに対しては、最高ベークアウト温度を80 °C以下に抑えることを推奨しています。

超高真空(UHV)システム内でのアウトガスの発生をさらに低減するために、裸のアルミニウムに酸エッチングのみを施した部材で組み立てたマウントも、ご要望に応じてご提供可能です。ご要望の際は、当社までお問い合わせください。十分に表面処理されたマウントに比べて表面硬度が低下するため、これらのマウントの表面の強靭さは低下し、それに伴ってレンズセルやアジャスターネジの摩耗が早くなります。このようなマウントでは、表面汚染や自然酸化膜の形成を防ぐためにも、取扱いと保管は慎重に行う必要があります。一方、このようなカスタムマウントでは、ベークアウト温度を最高200 °Cまで上げることができます。

超高真空(UHV)システムで最もアウトガスの少ないマウントを使用したい場合は、当社のPolaris製品ラインナップの中のステンレススチール製マウントをご検討ください。これらはベークアウト温度を最高200 °Cまで上げることができます。

Double Vacuum Bagging for Polaris Mounts
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Figure 4.2  すべてのPolarisマウントは2重の真空バッグに封入して発送しています。

サファイアシートは、NASAで認証されたアウトガスの少ない手法を用いて、所定の位置に接着されています。また、アジャスタには、DuPont社製LVP高真空対応グリースKrytox(超高真空対応のアウトガスの少ないPTFEグリース)を使用しています。このような技術により、高真空への対応とアウトガスの低減を実現しています。10-5 Torrより低い真空圧力で使用するときは、アウトガスによる汚染を最小限に止めるために、マウントを設置する前に適切なベークアウト処理を施すことを強くお勧めします。なお、Polarisマウントに付属しているM4キャップスクリュは、10-5 Torr以下の真空圧力には対応していませんのでご注意ください。

クリーンルームに対応した包装
真空対応のPolarisマウントは、クリーンな(汚染されていない)環境下で組み立てられた後、2重の真空バッグに封入されます(Figure 4.2参照)。真空気密により袋が密着するためマウントが安定し、輸送時の衝撃等による前面プレートの移動も制限されます。また、密着することで袋とマウントの摩擦も最小限に抑えられるため、袋の材料が削られてクリーンなマウントを汚染することも防げます。

真空封止の工程では、水分が含まれた空気がパッケージから排出されます。そのため、乾燥剤を使用することなく、不要な表面反応を防止できます。真空バッグは、輸送および保管中の空気や埃による汚染からマウントを保護し、さらに2重であることでクリーンルームへの入室手順をシンプルで有効性の高いものにしています。クリーンルームの外で外側の袋を外し、汚染されていない内側の袋に入ったマウントをクリーンなコンテナに入れてクリーンルーム内に搬入できます。この間、真空バッグの利点は保持されています。クリーンルーム内では、マウントを内側の袋から取り出して、すぐにご使用いただくことができます。

KA1T mount on 1" post
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Figure 5.1  こちらでご紹介しているマウントは、Polarisマウント用Ø25 mmポストクランプアームを使用して、光学テーブル等の面に取り付けられます。長さ25.4 mm(1インチ)のポストを使用した場合、光軸の高さはテーブルの表面から50.8 mm(2インチ)になります。

Polaris®KAキネマティックミラーマウントは、温度変化や振動のある環境下においても、長期の使用に耐えられるように設計されています。以下では、その優れた性能を引き出すための使用上のヒントをご覧いただけます。

取付けガイドライン
PolarisKAシリーズマウントを取り付ける際は、Polarisマウント用Ø25 mmポストクランプアームのご使用をお勧めします。これらを使用できない場合には、アルミニウム製の製品への取付けを推奨します。

太いポストの使用
これらのマウントは、Polarisマウント用のポストやクランプアームを使用すると、その性能を十分に発揮できます。これらのポストはステンレススチール製であり、またマウントに対して2本の線で接触するため、周囲温度が変化してもマウント底面は安定しています。そのためアライメントに係る問題の発生を最小限に抑えられます。

光学素子の取付け
光学素子は取付け穴の中で動くことがあるので、マウントをセットアップから外した状態で光学素子を正確に取り付け、ミスアライメントの影響を最小限に抑えるようにしてください。SM1ネジ付き光学マウントに光学素子を取り付けるときは、トルクレンチTD24とスパナビットSPB1を組み合わせて使用することをお勧めします。推奨するトルク値は「仕様」タブをご参照ください。固定リングに過度なトルクを加えると光学素子の表面に大きな歪みが生じます。

前面プレートの位置
こちらのページでご紹介しているマウントの角度は、最大8°の調整ができるように設計されています。しかし、最良の性能を得るためには、前面プレートを背面プレートに対して可能な限り平行にすることをお勧めします。そうすることで高い安定性が得られます。

テーブルの表面にできるだけ近付けて設置
振動や温度変化の影響を最小限に抑えるために、光学系の高さはできるだけ低くしてください。短いポストを使用すると温度変化によるY軸方向の動きが小さくなり、また振動による動きも小さく抑えられます。マウントはM6 x 1.0 - M4 x 0.7のネジアダプタ(型番AE4M6M)を用いて直接光学テーブルやブレッドボードに取り付けることもできます。そうすることで、ポストによる不安定さを取り除くことができます。これらのマウントは、アルミニウム製ベースプレートに直接取り付けたときに、最良の性能が得られます。

接触部の研磨とクリーニング
マウントとポストの接触部、およびポストとテーブルの接触部はクリーンな状態を維持し、傷や欠陥が生じないように注意してください。最も効果的な方法として、テーブル面には研磨石を、ポストの上下面とマウントの底面には研磨パッドLF1Pを使用してクリーニングすることをお勧めします。

Polaris用調整ツールの使用
調整ツールSA1の先端は、マウントKA1TAやKA1Tに使用されているØ1.8 mmのサイドホール付きアジャスタに精密にフィットするように設計されています。ハンドルには2.0 mm六角レンチが付いており、これはアジャスターネジ端部の六角穴にご使用いただけます。マウントKA1TAやKA1Tが衝撃や振動に晒される場合のために、当社では1/4"-100止めナットLN25100Hをご用意しています。頻繁に調整が必要な場合には、止めナットLN25100Hを0.03〜0.06 N•mのトルクで、手で締め付けて保持することができます。長期的な安定性が求められる場合には、トルクレンチTW13を使用してロックナットを0.23 N•mのトルクで締め付けることができます。

推奨されない使用方法
背面プレートからアジャスタを取り外すことは、ネジに汚れが付着する場合があるため、お勧めしていません。汚れが付着すると、精密調整機能が大きく損なわれる場合があります。また前面プレートを引き離すような操作は避けてください。バネが作動範囲以上に伸びてしまったり、サファイアシートに亀裂が入ったりする可能性があります。光学素子を所定の位置に保持する板バネを固定するネジは、締め付け過ぎないようにご注意ください。光学素子の位置を固定するにはわずかな力で十分です。


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Figure 122A  Diagram of Thread Features

ネジ仕様

下記はネジの概要についての説明です。仕様や寸法の詳細については、市販のMachinery's Handbook等をご参照ください。

ネジ山の名称
ネジ山は頂点(crest)、斜面(flank)、谷(root)の3つが繰り返されることで構成されています(Figure 122A参照)。特殊な場合を除き、ネジ山は、頂点または谷の中心に垂直な線を描いたとき、両側が対称的で、同じ角度で傾斜しています。隣り合うネジ山の間の距離はネジピッチと呼ばれます。フランク角とは、ネジ軸に対して垂直な線と斜面がなす角度と定義します。別途特記のない限り、ネジ山の斜面角度は30°なので、斜面と斜面の間の角度は合計で60°となります。それぞれの名称はFigure 122Aで示されています。

ネジの外径はネジ山の頂点の径、内径はネジの谷の径となります。ほとんどのネジでは頂点や谷の先端が鋭点ではないため、外径や内径の定義には頂点や谷を丸めた値が含まれています。ピッチ径は、外径と内径のおおよその中間値となります。 

Thread Form
Thread Formはネジの特長を定義しています。世界の多くで使用されているのはISOミリネジで、国際単位系で測定されています。またアメリカではインチ単位で測定されたユニファイネジが一般的です。ユニファイネジには様々な形状がありますが、UN規格は谷の輪郭が平ら、UNR規格では丸くなります。UNやUNRに文字を追加することによりネジ山の形状が詳細に説明されます。例えば谷の輪郭が平ら(UN規格)で極細目(extremely fine)のネジはUNEFネジとなります。またユニファイネジ規格で特殊なネジはUNSネジとなります。 

Thread Series
ほとんどのネジはThread Seriesで識別されます。Thread Seriesは外径とネジ山の密度で示されます。ネジ山の密度はミリネジではネジピッチ、ユニファイネジではThreads per Inch(TPI)で規定されています。ユニファイネジの場合、1/4"-20キャップスクリュのバレルは直径が1/4インチ、ピッチは20 TPIと表されます。ミリ規格のM4 x 0.7キャップスクリュのバレルは直径が4 mm、ピッチが0.7 mmです。M4 x 0.7はよくM4に省略されています。 

Table 122B  Unified Thread Class Tolerancing
LocationLooseOptimalStrict
Internal1B2B3B
External1A2A3A
Table 122D  Metric Thread Tolerance Positions
LocationLooseOptimalStrict
Internal-GH
Externale or fgh
Table 122C  Metric Thread Tolerance Grades
DimensionLocationTolerance Gradesa
Minor DiameterInternal4, 5, 6, 7, 8
Major DiameterExternal4, 6, 8
Pitch DiameterInternal4, 5, 6, 7, 8
External3, 4, 5, 6, 7, 8, 9
  • 公差等級が上がると公差が大きくなります。通常の長さのはめあいでは下線が引いてある等級が使用されます。

Thread Class
ネジ山の公差と許容差は、ネジのクラス(thread class)によって示されます。ユニファイネジは英数字で識別されます。数字は1から3まであり、大きいほど公差が厳しくなります。また、Aは外ネジ、Bは内ネジを示しています。

ミリネジは、数字の3から9までの公差等級と、eからhまでの公差位置で公差が決まります。等級がそのまま公差の度合を示しており、数字が小さいほど公差が厳しくなります。位置はピッチ径からの公差の距離を示しています。またアルファベットの大文字は内ネジ、小文字は外ネジです。 

Machinery's Handbook, 29th Edition, p. 1885より(和訳):「公差域クラスは、最初にピッチ径の等級と位置が記述され、次に外ネジの場合は外径のの等級と位置、内ネジの場合は内径の等級と位置が記述されます。よって外ネジの場合は4g6g、内ネジの場合5H6Hというような表記となります。2つの等級と位置が同じの場合は、繰り返す必要がないため、4g4gの場合は4g、5H5Hの場合は5Hとなります。」

当社のSMシリーズ規格
SMシリーズ規格は、当社のレンズチューブやケージシステム部品に使用されています。Table 122E~122Nはご用途に合ったコンポーネントを機械加工する際にご参照ください。多くのSMシリーズネジ規格は特殊ネジ(UNSネジ)で、側面角度は30°、ネジクラスは2A および2Bになっております。ただしSM30シリーズネジはミリネジで、側面角度は30°、公差は6H/6gです。当社ではCマウントやRMSネジ付きの製品もご用意しております。ネジ規格はTable 122E~122Nをご覧ください。なお、他社製品は公差が下記ネジと異なる場合がありますのでご注意ください。こちらに掲載されていないネジの規格については当社までお問い合わせください。 

Table 122E  SM05 Threading: Ø1/2" Lens Tubes, 16 mm Cage Systems
External Thread, 0.535"-40.0 UNS-2AInternal Thread, 0.535"-40.0 UNS-2B
Max Major Diameter0.5340"Min Major Diameter0.5350"
Min Major Diameter0.5289"Min Pitch Diameter0.5188"
Max Pitch Diameter0.5178"Max Pitch Diameter0.5230"
Min Pitch Diameter0.5146"Min Minor Diameter (and 83.3% of Thread)0.508"
Max Minor Diameter0.5069"Max Minor Diameter (and 64.9% of Thread)0.514"
Table 122F  RMS Threading: Objective, Scan, and Tube Lenses
External Thread, 0.800"-36.0 UNS-2AInternal Thread, 0.800"-36.0 UNS-2B
Max Major Diameter0.7989"Min Major Diameter0.8000"
Min Major Diameter0.7934"Min Pitch Diameter0.7820"
Max Pitch Diameter0.7809"Max Pitch Diameter0.7866"
Min Pitch Diameter0.7774"Min Minor Diameter (and 83.3% of Thread)0.770"
Max Minor Diameter0.7688"Max Minor Diameter (and 64.9% of Thread)0.777"
Table 122G  C-Mount Threading: Machine Vision Lenses, CCD/CMOS Cameras
External Thread, 1.000"-32.0 UN-2AInternal Thread, 1.000"-32.0 UN-2B
Max Major Diameter0.9989"Min Major Diameter1.0000"
Min Major Diameter0.9929"Min Pitch Diameter0.9797"
Max Pitch Diameter0.9786"Max Pitch Diameter0.9846"
Min Pitch Diameter0.9748"Min Minor Diameter (and 83.3% of Thread)0.966"
Max Minor Diameter0.9651"Max Minor Diameter (and 64.9% of Thread)0.974"
Table 122H  SM1 Threading: Ø1" Lens Tubes, 30 mm Cage Systems
External Thread, 1.035"-40.0 UNS-2AInternal Thread, 1.035"-40.0 UNS-2B
Max Major Diameter1.0339"Min Major Diameter1.0350"
Min Major Diameter1.0288"Min Pitch Diameter1.0188"
Max Pitch Diameter1.0177"Max Pitch Diameter1.0234"
Min Pitch Diameter1.0142"Min Minor Diameter (and 83.3% of Thread)1.008"
Max Minor Diameter1.0068"Max Minor Diameter (and 64.9% of Thread)1.014"
Table 122J  SM30 Threading: Ø30 mm Lens Tubes
External Thread, M30.5 x 0.5 – 6H/6gInternal Thread, M30.5 x 0.5 – 6H/6g
Max Major Diameter30.480 mmMin Major Diameter30.500 mm
Min Major Diameter30.371 mmMin Pitch Diameter30.175 mm
Max Pitch Diameter30.155 mmMax Pitch Diameter30.302 mm
Min Pitch Diameter30.059 mmMin Minor Diameter (and 83.3% of Thread)29.959 mm
Max Minor Diameter29.938 mmMax Minor Diameter (and 64.9% of Thread)30.094 mm
Table 122K  SM1.5 Threading: Ø1.5" Lens Tubes
External Thread, 1.535"-40 UNS-2AInternal Thread, 1.535"-40 UNS-2B
Max Major Diameter1.5339"Min Major Diameter1.535"
Min Major Diameter1.5288"Min Pitch Diameter1.5188"
Max Pitch Diameter1.5177"Max Pitch Diameter1.5236"
Min Pitch Diameter1.5140"Min Minor Diameter (and 83.3% of Thread)1.508"
Max Minor Diameter1.5068"Max Minor Diameter (and 64.9% of Thread)1.514"
Table 122L  SM2 Threading: Ø2" Lens Tubes, 60 mm Cage Systems
External Thread, 2.035"-40.0 UNS-2AInternal Thread, 2.035"-40.0 UNS-2B
Max Major Diameter2.0338"Min Major Diameter2.0350"
Min Major Diameter2.0287"Min Pitch Diameter2.0188"
Max Pitch Diameter2.0176"Max Pitch Diameter2.0239"
Min Pitch Diameter2.0137"Min Minor Diameter (and 83.3% of Thread)2.008"
Max Minor Diameter2.0067"Max Minor Diameter (and 64.9% of Thread)2.014"
Table 122M  SM3 Threading: Ø3" Lens Tubes
External Thread, 3.035"-40.0 UNS-2AInternal Thread, 3.035"-40.0 UNS-2B
Max Major Diameter3.0337"Min Major Diameter3.0350"
Min Major Diameter3.0286"Min Pitch Diameter3.0188"
Max Pitch Diameter3.0175"Max Pitch Diameter3.0242"
Min Pitch Diameter3.0133"Min Minor Diameter (and 83.3% of Thread)3.008"
Max Minor Diameter3.0066"Max Minor Diameter (and 64.9% of Thread)3.014"
Table 122N  SM4 Threading: Ø4" Lens Tubes
External Thread, 4.035"-40 UNS-2AInternal Thread, 4.035"-40.0 UNS-2B
Max Major Diameter4.0337"Min Major Diameter4.0350"
Min Major Diameter4.0286"Min Pitch Diameter4.0188"
Max Pitch Diameter4.0175"Max Pitch Diameter4.0245"
Min Pitch Diameter4.0131"Min Minor Diameter (and 83.3% of Thread)4.008"
Max Minor Diameter4.0066"Max Minor Diameter (and 64.9% of Thread)4.014"

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Ø25.4 mm(Ø1インチ)光学素子用Polaris®KA SM1ネジ付きキネマティックミラーマウント、3アジャスタ型


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Figure G1.1  マウントKA1TAには、サイドホール付きアジャスタが3つ付いています。
  • 3アジャスタ、六角レンチ操作型、サイドホール付き
  • Ø25.4 mm(Ø1インチ)光学素子用
  • 本体と整合した1/4"-100ネジ付きアジャスタ
  • 角度調整範囲:±4°(公称値)
  • 分解能:約7.7 mrad/回転
  • 温度サイクル試験後の変化量は4 µrad以下(詳細は「試験データ」タブ参照)
  • 汚染を低減するバネの設計(特許申請中)

Ø25.4 mm(Ø1インチ)光学素子用の3アジャスタ付きPolarisKAシリーズキネマティックミラーマウントKA1TAは、高分解能での調整を容易に行うことができるだけでなく、産業用として必要なアライメントの長期安定性も得られるように設計されています。光学素子取付け穴にはSM1内ネジが付いており、これに厚さ8.6 mm以下のØ25.4 mm(Ø1インチ)光学素子またはSM1ネジ付きコンポーネントを取り付けることができます。 アジャスタが3つあることで、あおり調整(チップ&チルト)に加えて、Z軸(光軸)方向の移動調整も可能です。 このほか、2アジャスタ型の製品もご用意しております(下記参照)。

1/4"-100ネジ付きアジャスタにはØ1.8 mmの貫通穴が3つあり、当社の精密サイドホール調整ツールSA1(下記参照)、または1.5 mmのボール(六角)ドライバや六角レンチを使用して側面から操作することができます。各アジャスタには2.0 mm六角穴があり、SA1の端に付いている六角レンチやつまみネジ型六角レンチHKTS-5/64(下記参照)、あるいは一般的な2.0 mm六角レンチでも操作できます。このマウントのアジャスタは調整ノブF25USK3でも調整することができ、また止めナットLN25100Hでロックすることも可能です(いずれも別売り、下記参照)。アジャスタをたびたび調整しなければならない場合には、止めナットはおよそ0.03~0.06 N·mのトルクで軽く締めるだけで十分です。長期安定性を必要とする場合には、締め付けトルクとして0.23 N•mを推奨していますが、このトルクは当社のプリセット型トルクレンチTW13(下記参照)をご使用いただくと得ることができます。

取り付けた光学素子は、2つの白アルマイト加工アルミニウム製の固定リング(付属しています)を用いて保持します。この固定リング(型番SM1KRR)は、別途、追加購入いただくこともできます。ポストへの取付けには、互いに90°の位置に配置された2つのM4用ザグリ穴のどちらかを用います。当社では、このマウントの取付け用ポストとして、Polarisミラーマウント用のステンレススチール製Ø25 mmポストをお勧めしています。

注:これらのマウントはØ25.4 mm(Ø1インチ)光学素子用に設計されており、ミリ規格のØ25 mmミラーには対応しておりませんのでご注意ください。

+1 数量 資料 型番 - ユニバーサル規格 定価(税抜) 出荷予定日
KA1TA Support Documentation
KA1TANEW!Customer Inspired! Ø25.4 mm(Ø1インチ)光学素子用Polaris®KA SM1ネジ付きキネマティックミラーマウント、3アジャスタ型(サイドホール付き)、固定リング2個付属
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7-10 Days
SM1KRR Support Documentation
SM1KRRNEW!Customer Inspired! SM1ネジ付き白アルマイト加工アルミニウム製固定リング
¥1,759
7-10 Days

Ø25.4 mm(Ø1インチ)光学素子用Polaris®KA SM1ネジ付きキネマティックミラーマウント、2アジャスタ型


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Figure G2.1  マウントKA1Tにはサイドホール付きのアジャスタが2つ付いており、KA1TBには六角レンチで調整可能な低頭アジャスタが2つ付いています。
  • 2つのサイドホール付きアジャスタ、または六角レンチで調整可能な2つの低頭アジャスタ
  • Ø25.4 mm(Ø1インチ)光学素子用
  • 本体と整合した1/4"-100ネジ付きアジャスタ
  • 角度調整範囲:±4°(公称値)
  • 分解能:約7.7 mrad/回転
  • 温度サイクル試験後の変化量は4 µrad以下(詳細は「試験データ」タブ参照)
  • 汚染を低減するバネの設計(特許申請中)

Ø25.4 mm(Ø1インチ)光学素子用2アジャスタ型SM1ネジ付きPolarisKAキネマティックミラーマウントKA1TおよびKA1TBは、上記の標準的な3アジャスタ付きの製品と似ていますが、3つ目のアジャスタが硬化鋼製のボールに置き換えられています。2アジャスタの場合は動きの自由度が制限されるため、マウントの安定性が向上します。そのため、このようなマウントは、過酷な環境で信頼性の高い動作が求められる、組み込み(OEM)用途に適しています。 光学素子取付け穴にはSM1内ネジが付いており、これに厚さ8.6 mm以下のØ25.4 mm(Ø1インチ)光学素子またはSM1ネジ付きコンポーネントを取り付けることができます。 各アジャスタには2 mm六角穴があり、SA1の端についている六角レンチやつまみネジ型六角レンチHKTS-5/64(下記参照)、あるいは一般的な2 mm六角レンチでも操作できます。

マウントKA1TのアジャスタにはØ1.8 mmの貫通穴があるため、当社の精密サイドホール調整ツールSA1(下記参照)、または1.5 mmのボール(六角)ドライバや六角レンチを使用して側面から操作することができます。このマウントのアジャスタは調整ノブF25USK3でも調整することができ、また止めナットLN25100Hでロックすることも可能です(いずれも別売り、下記参照)。アジャスタをたびたび調整しなければならない場合には、止めナットはおよそ0.03~0.06 N·mのトルクで軽く締めるだけで十分です。長期安定性を必要とする場合には、締め付けトルクとして0.23 N•mを推奨していますが、このトルクは当社のプリセット型トルクレンチTW13(下記参照)をご使用いただくと得ることができます。

マウントKA1TBには、狭い空間にも対応できるように、KA1Tのアジャスタよりも8.1 mm短い低頭六角アジャスタが付いています。アジャスタが短いため、マウントKA1TBには止めナットLN19100Hや調整ノブF25USK3はご使用いただけません。

取り付けた光学素子は、2つの白アルマイト加工アルミニウム製の固定リング(付属しています)を用いて保持します。この固定リング(型番SM1KRR)は、別途、追加購入いただくこともできます。ポストへの取付けには、互いに90°の位置に配置された2つのM4用ザグリ穴のどちらかを用います。当社では、これらのマウントの取付け用ポストとして、Polarisミラーマウント用のステンレススチール製Ø25 mmポストをお勧めしています。

注:これらのマウントはØ25.4 mm(Ø1インチ)光学素子用に設計されており、ミリ規格のØ25 mmミラーには対応しておりませんのでご注意ください。

+1 数量 資料 型番 - ユニバーサル規格 定価(税抜) 出荷予定日
KA1T Support Documentation
KA1TNEW!Customer Inspired! Ø25.4 mm(Ø1インチ)光学素子用Polaris®KA SM1ネジ付きキネマティックミラーマウント、2アジャスタ型(サイドホール付き)、固定リング2個付属
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KA1TB Support Documentation
KA1TBNEW!Customer Inspired! Ø25.4 mm(Ø1インチ)光学素子用Polaris®KA SM1ネジ付きキネマティックミラーマウント、2アジャスタ(低頭、六角穴付き)、固定リング2個付属
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7-10 Days
SM1KRR Support Documentation
SM1KRRNEW!Customer Inspired! SM1ネジ付き白アルマイト加工アルミニウム製固定リング
¥1,759
7-10 Days

着脱可能ノブ、1/4"-100アジャスターネジ用、アルミニウム製


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Figure 801A  アルミニウム製アジャスターネジF25USK3の取り付けられたサイドホールド型マウントKA1
  • 1/4"-100アジャスターネジの調整用
  • アジャスターネジに直接取付け可能
  • 1個単位で販売

アルミニウム製の着脱可能ノブF25USK3を用いると、1/4"-100アジャスターネジを手で回すことができるようになります。PolarisKA マウントと同じアルミニウム合金製で、製造方法も同じです(詳細は「仕様」タブをご覧ください)。ノブはアジャスターネジに直接ねじ込むことができます。ノブの取付け後も2.5 mmの貫通穴からアジャスターネジの2 mm六角ソケットにアクセスできるため、六角レンチ等での操作は可能です。なお、PolarisKAシリーズマウントにこのノブを取り付けると、アジャスターネジのサイドホールがブロックされますのでご注意ください。なお、これらのノブは低頭アジャスタの付いたPolarisマウントには取り付けられませんのでご注意ください。

+1 数量 資料 型番 - ユニバーサル規格 定価(税抜) 出荷予定日
F25USK3 Support Documentation
F25USK3NEW!Customer Inspired! 取外し可能ノブ、サイドホール付き1/4"-100アジャスターネジ用、アルミニウム製
¥1,319
Lead Time

2 mm(5/64インチ)つまみネジ型六角レンチ

POLARIS-K1 with HKTS-5/64 Adjuster
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Figure 206A  アジャスタHKTS-5/64が挿入されたPOLARIS-K1E2
  • 2 mm(5/64インチ)の六角レンチを使用するアクチュエータの調整に便利
  • 赤色アルマイト加工の調整ノブで六角レンチのサイズが刻印
  • 六角チップは取り替え可能
  • 1パック4個入り

この2 mm(5/64インチ)六角レンチ型の調整用つまみネジを使用することで、2 mm六角レンチで調整するアクチュエータ(またはノブを取り外した標準タイプのアクチュエータ)が迅速に調整できます。 これは取り外し可能なノブであるため、調整の合間にネジの六角穴に取り付けたままにしておくことができて便利です(Figure 206A参照)。 #8-32止めネジ(2 mm六角)が取り替え可能の六角形のビットを固定します。この取り替え可能なビットは、一方の先端がつぶれてしまっても、逆向きで再利用できます。 交換用の六角レンチ型ビットが必要な場合には、当社にお問い合わせください。

つまみネジ型六角レンチには、0.050~3/16インチと2 mm~5 mmのサイズの製品があります。

+1 数量 資料 型番 - ユニバーサル規格 定価(税抜) 出荷予定日
HKTS-5/64 Support Documentation
HKTS-5/64Customer Inspired! 2 mm(5/64インチ)つまみネジ型六角レンチ、4個入り
¥4,166
Today

サイドホール調整ツールPolaris®マウント用


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Figure 658A  SA1を用いたPOLARIS-K1S4のサイドホールと六角レンチによる調整
  • Polarisアジャスタのサイドホールに精密にフィットするØ1.7 mmの先端 
  • ハンドル部分に2.0 mm六角レンチ
  • 化学洗浄済みで、磁性のあるステンレススチール製 

サイドホール調整ツールには、Polarisマウントのサイドホールアジャスタに精密にフィットするように設計されたØ1.7 mmの先端があります。ハンドルには2.0 mm六角レンチがついており、SA1を小さなつまみのように使用することができます。また中央のナットには6.0 mmレンチが取付け可能なため、長めのレバーアームを構成することもできます。精密な先端は調整時のバックラッシュが小さく、また深さストッパにより調整中のツールをサイドホール内にしっかり固定しておくことができます。Ø25 mmよりも大きいミラーマウントに対しては、ツールの長さが41.2 mmであるため、マウント背面にあるほかのアジャスタと干渉せずにアクチュエータを360°調整できます。 

SA1は化学洗浄と硬化処理を施されたステンレススチール製で、耐久性があるうえにクリーンな環境にも対応します。磁性があるため、スペースのない、あるいは振動に敏感なセットアップでは磁石を使用してツールを回収することができます。

+1 数量 資料 型番 - ユニバーサル規格 定価(税抜) 出荷予定日
SA1 Support Documentation
SA1Customer Inspired! サイドホール調整ツール、Polarisマウント用、先端Ø1.7 mm、2.0 mm六角レンチ機能付き
¥5,301
7-10 Days

アジャスタ用止めナット&プリセット型トルクレンチ


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Figure 800B  トルクレンチTW13を使用して、ミラーマウントKA1のアジャスタを止めナットLN25100Hで固定

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Figure 800A  トルクレンチTW13には型番とプリセットされたトルク値が刻印されています。
  • 1/4"-100アルミニウム製止めナットLN25100Hでアジャスタの長期安定性を確保
  • 長期的に固定するのに適したトルクレンチTW13
    • プリセット値:0.23 N•m
    • 適切なトルクを確実に負荷できるブレークオーバー(Break-Over)型

止めナットLN25100Hは、1/4"-100アジャスタ付きのPolarisKAシリーズマウント用に設計されています(低頭アジャスタの付いたKA1Bと KA1TBを除く)。この止めナットは、アジャスタに対して長期的な安定性や、衝撃や振動にさらされるセットアップに使用したときの安定性などが求められるアプリケーション用として設計されています。PolarisKAシリーズマウントと同じアルミニウム合金製で、製造方法も同じです(詳細は「仕様」タブをご覧ください)。

アジャスタをたびたび調整しなければならない場合には、止めナットは手でおよそ0.03~0.06 N·mのトルクで軽く締めるだけで十分です。長期的な安定性が求められる場合には、トルクレンチTW13(下記参照)を使用して各止めナットを0.23 N•mのトルクで締め付けることができます。止めナット取付け時のクロススレッド(斜めにねじ込む状態)を防ぐために、まず止めナットをアジャスタに当ててネジが緩む方向に回し、かすかなネジの段差の感触でネジが整合したことを確認してからネジを締めるようにしてください。

プリセット型トルクレンチ
このトルクレンチには、Polarisマウントのアジャスタを、13 mm止めナットで長期的に固定するうえで適切なトルク値がプリセットされています。プリセットされたトルク値に達すると、Figure 800Bのようにピボットジョイントが折れ曲がるように設計されています。力を抜くと、レンチの六角ヘッドは元の位置に戻ります。この設計により、止めナットに設定値以上のトルクが加わるのを防止しています。指標として刻印されている線は、定められたトルクをかけるためにレンチを回転させる角度を示しています。この線を越えてハンドルを回転させると、止めナットを締め付けすぎていることになります。レンチには、使用時に識別しやすいように、プリセットのトルク値、トルクをかける方向、レンチサイズ、および型番が刻印されています。

このレンチは、クリーンルームや真空チャンバ内でも使用可能です。Carpenter AAA不動態化処理による化学洗浄を行い、表面から硫黄、鉄、汚染物質などを除去しています。不動態化処理の後は、クリーンな(汚染されていない)環境下で組み立て、2重の真空バッグに入れてクリーンルームに搬入するまでの間に汚染されないようにしています。また、レンチはビードブラスト加工されており、レーザが使用されているセットアップで作業するときに、反射光が最小限に抑えられるようになっています。

なお、このレンチはアジャスタを高頻度で調整するためのものではありません。そのような用途で必要とされるトルク値は、通常0.03~0.06 N·mです。

+1 数量 資料 型番 - ユニバーサル規格 定価(税抜) 出荷予定日
LN25100H Support Documentation
LN25100HNEW!Customer Inspired! 1/4"-100止めナット、13 mm六角、アルミニウム製
¥1,319
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TW13 Support Documentation
TW13Customer Inspired! プリセット型トルクレンチ、13 mm、Polaris止めナット用、0.23 N•m
¥18,943
Today

1/4”-100アジャスタ用ロックカラー、Polaris®マウント用

  • アジャスタの長期安定性を保持
  • Polarisマウントに対応(一部使用できない製品あり)
  • Ø8.4 mm x 厚さ1.9 mmの薄型
  • スパナレンチPOLARIS-T2を使用して回転軸に沿った締め付けが可能

こちらのロック用カラーは、ピエゾ駆動のマウントや低頭アジャスタ付きのマウント(型番POLARIS-K1E3、POLARIS-K1E2)を除く、1/4"-100アジャスタが付いたPolarisマウントに対応します。アジャスタの長期安定性、または衝撃や振動にさらされる用途向けに設計されているこちらのロック用カラーには、Polarisマウントと同様、あらかじめ高真空対応のアウトガスの少ないPTFEグリースが塗布されており、またアジャスタとの適合性が試験されています。

スパナレンチPOLARIS-T2は、ロック用カラーPOLARIS-LNS1の固定用に特化して設計されています。ダブルスパナヘッドにより完全にかみ合い、またロック用カラーの調整はアジャスタと同一線上で行える設計です。スパナレンチの中心の貫通穴から2 mmボール(六角)ドライバが通るので、ロック用カラーを調整中にアジャスタを位置固定することができます。

アジャスタをたびたび調整しなければならない場合、ロック用カラーはおよそ0.03~0.06 N·mのトルクで軽く締め付けるだけで十分です。長期安定性を必要とする場合には、締め付けトルクとして0.23 N·mを推奨していますが、このトルクは当社のプリセット型トルクレンチTW13(下記参照)とスパナレンチPOLARIS-T2を合わせてご使用いただくと得ることができます。ロック用カラー締付け時のクロススレッド(斜めにねじ込む状態)を防ぐには、カラーをアジャスタの反対側に置き、カラーがアジャスタのネジにはまるまで緩める方向に回し、その後、アジャスタにねじ込んでください。

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POLARIS-T2 Support Documentation
POLARIS-T2スパナレンチ、ロック用カラーPOLARIS-LNS1用
¥8,046
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+1 数量 資料 型番 - インチ規格 定価(税抜) 出荷予定日
POLARIS-LNS1 Support Documentation
POLARIS-LNS11/4"-100ロック用カラー、ステンレススチール製(インチ規格)
¥1,610
Today