ガスセル、サファイアウィンドウ付き


  • Empty Alumina Gas Cell for Spectroscopy
  • Ø1/2" Wedged Sapphire Windows Angled at 1°
  • High Transmission Across 200 nm - 4.5 μm Wavelength Range

Sealed Windows Angled at 1°

GC20S

Empty Alumina Cell with Ø1/2" Wedged Sapphire Windows Angled at 1°

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Specifications
Item #GC20S
Cell Lengtha20.0 ± 3.0 mm
Path Lengthb14.0 ± 3.0 mm
Cell Outer Diameter12.7 ± 0.2 mm
Cell Clear Aperture> Ø5.0 mm
Pressure< 10-7 Torr to 5 psi at 25 °C
Fill Tube Length26.0 mm
Fill Tube Outer Diameter6.4 mm (0.25")
Window Angle1.0° ± 1.0°
Window Item #WW30530
Window Flatnessλ
Window Wedge Angle30 ± 10 arcmin
Window SubstrateSapphire
Window Transmission Data
(Click for Plot)

Raw Data
Diagram (Click to View)Gas Cell with Angled Windows
Click to Enlarge

ウェッジ付きウィンドウで空のセルを封止

特長

  • 分光用途向けのガスセル
  • 1°の角度付きウィンドウ(両側)
    • 反射による迷光を光路から排除
    • ビームのオフセットを補正
  • ウェッジ付きウィンドウによりエタロン効果を除去
  • 両端にØ12.7 mmのウィンドウ
  • セルの基材をアルミナにしたことで、強度、硬度、腐食性化学物質に対する耐性が向上
  • 紫外(UV)~赤外(IR)の広い透過波長域(右の表のグラフ参照)
  • 充填用チューブは1本
  • カスタム仕様の設計や製造も承ります(当社までお問い合わせください)

このサファイアウィンドウ付きの空のガスセルは、200 nm~4.5 µmの波長域で高い透過率を有します(サファイアウィンドウの透過率のグラフは右の表でご覧いただけます)。ウィンドウに角度が付いている(上の写真参照)ため、反射による迷光が光路に影響するのを防止できます。2枚のウィンドウは互いに逆方向の角度で取り付けられているため、1枚目のウィンドウによるビームの移動は2枚目のウィンドウによって補正されます。ウィンドウには、エタロン効果を除去するために30 arcminのウェッジが付いています。当社では、多様な分光用途にご利用いただけるように、様々なセルをご用意しています(下の表参照)。

充填チューブが1本付いていますが、これは試料ガスの充填後に封止して計測に用いる場合に便利です。この充填用のチューブの外径は6.35 mm(1/4インチ)で、1/4インチのフレアレス継手に対応します。詳細は「真空封止」タブをご覧ください。セルの長さや直径、充填チューブの構成などについて、ご要望によりカスタム仕様のセルを製造することも可能です。詳細は当社までお問い合わせください。

セルは頑丈なアルミナ製であるため、機械強度、表面硬度、および腐食性化学物質への耐性に優れています。セルの両端には、Ø12.7 mm(Ø1/2インチ)のウェッジ付きサファイアウィンドウが付いています。このセルは 10-7 Torr以下の真空圧力を保持でき、また5 psi(~34kPa)までの圧力にも耐えられます。製造後のセルは、まず超音波洗浄を行い、さらにメタノールで洗浄しています。その後、セルを真空システムに接続して真空リーク試験を行っています。セル出荷時のパッケージは真空封止されていませんので、真空システム内にセットする前に、前述と同様のクリーニングを行うことをお勧めします。

これらのセルは、一般に吸収分光法で使用されます。吸収分光法での一般的なセルの使い方については「用途」タブをご覧ください。当社ではガス吸収分光法用として、小型マルチパスセルヘリオット型マルチパスセルもご用意しています。

取付けおよびヒータについて
こちらのガスセルは当社の標準のV字型キネマティックV字型Ø38 mm(Ø1.5インチ)ポスト用V字型の各クランプマウントに取付け可能です。セルの外径がマウントに対応することをご確認ください。

吸収分光法

ガラスセル内の参照用物質は、それぞれを特徴づける固有の吸収スペクトルを有します。下図に示す線形吸収法による測定によって、参照用セル内の物質を特定することができます。対象とする波長域を波長可変レーザで走査し、フォトディテクタで光の吸収を検出すると、セル内の気体の特徴を示す一連のピークを記録することができます。

Reference Cell Setup
KF25CAdapterISO
Click for Details

KF25フランジ-フレアレス管継手用アダプタの
分解図

KFフランジを用いた真空封止の方法

当社の石英製セルへのガスの流出入は、KF16フランジKF25フランジの付いたコンポーネント、および関連するアクセサリと組みあわせて使用することで、制御することができます。Ø6.35 mmの充填用チューブが1本付いているガラスセルは、フランジ-フレアレス管継手用アダプタKF16C025またはKF25C025に挿入できます。

以下では、ガラスセルをKF16またはKF25フランジの付いた真空システムに取り付ける方法をご紹介します。

  1. ガラスセルの充填用チューブの径に対応したKF16またはKF25フランジ-フレアレス管継手用アダプタを選びます。
  2. 洗浄された点検済みのセンタリングOリングKF16CR-FまたはKF25CR-Fに真空用グリースを塗布し、ベースのポストまたはパイプの上に置きます。
  3. センタリングOリングの上にフランジ-フレアレス管継手用アダプタを置き、ウィングナットクランプKF16WNCまたはKF25WNCで固定します。
  4. フランジ-フレアレス管継手用アダプタのローレット加工された固定ノブを緩め、ノブ、Oリング、およびシールリングを外して結合面を点検します。また付属のOリングに真空用グリースを塗布します。こうすることで、ガラスセルの充填用チューブがシステムに挿入されたときに、真空封止が可能になります。
  5. ガラスセルの充填用チューブの開口端を、まずローレット加工された固定用ノブの上側(Thorlabsの刻印側)から挿入し、次にシールリング(Oリング用のザグリがアダプタ本体方向に向くように)、およびフランジ-フレアレス管継手用アダプタのOリング(この順番で)に挿入します。
  6. 続いてフランジアダプタ本体に挿入し、Oリング、シールリング、固定ノブをアダプタ本体まで移動させます。最後に、固定ノブを手で締め付けます。

組立てられた状態のフランジ-フレアレス管継手用アダプタに、ガラス管を直接挿入することはお勧めしません。ガラス管の鋭端部でOリングを傷つけ、真空封止ができない場合があります。


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