透過型回折格子、近赤外(NIR)域用


  • Gratings Designed for Optimum Use in the NIR
  • Two Groove Angles Available: 24.8° and 31.7°
  • Two Sizes Available: 25 mm x 25 mm and 50 mm x 50 mm

GTI50-03A

(50 mm x 50 mm)

GTI25-03A

(25 mm x 25 mm)

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Selection Guide
Transmission Gratings
RuledUV
Visible
Near IR
Volume Phase
Holographic
Visible
Near IR
Reflective Gratings
RuledUV
Visible
Near IR
Mid IR
Holographic
Echelle
Common Specifications
Substrate MaterialSchott B270
Thickness3 mm Nominal
Dimensional Tolerances±0.5 mm
Thickness Tolerance±0.5 mm

特長

  • 近赤外域で適切な性能を発揮する設計
  • 固定回折格子用途に適した製品
  • Schott社製 B270ガラス基板
  • サイズの特注が可能

近赤外(NIR)域用透過型回折格子は、500 nm~1.8 μm範囲用に設計されています。透過型回折格子はシンプルな構造なので、スペクトログラフのような格子を固定して使用する用途に適しています。入射光は回折格子の反対側で一定の角度で発散されます。透過型回折格子はアライメントの影響を受けにくいので、アライメントエラーを最小限に抑えられます。 これらのブレーズ型回折格子は、近赤外域に最適化された設計で、異なるレベルの分散を与えます。同じ波長範囲で使用された場合、ほとんどの場合において、この回折格子の効率はブレーズド回折格子またはホログラフィック回折格子のような反射型回折格子の効率に匹敵します。

透過型回折格子は、高い効率を維持するために溝の間隔は比較的広く開いている必要があります。 回折角が高い溝密度を伴って大きくなると、基板材料の屈折特性によって長波長における透過率が低くなり性能も低下しますが、 回折格子の分散特性は、小型の検出アレイを用いたコンパクトなシステムには適しています。 また、回折格子は偏光に比較的影響を受けません。 当社の近赤外光透過型回折格子のサイズは2種類あり、それぞれ2種類のブレーズ角からお選びいただけます。 性能については右のグラフをご参照ください。

また、用途に適した回折格子の選択は「回折格子ガイド」タブをご覧ください。

マウントとアダプタ

当社の回折格子はすべて精密かつ安定的な取り付けとアライメントをもたらすキネマティック長方形光学素子用マウントKM100C(右手配列)ならびにKM100CL(左手配列)に直接取り付け可能です。

注意:

回折格子は湿気や指紋、エアゾール、研磨性のある材質が僅かに触れただけでも簡単に損傷を受けます。 回折格子は必要な時だけ取り扱い必ず側面を持つようにしてくださ い。 ラテックス製手袋や似たような保護カバーを着用して、指紋(皮脂)がグレーティング表面に付着するのを防止してください。 クリーニングは清浄で乾いた空気または窒素ガスで埃を吹き払うだけにしてください。溶剤のご使用は回折格子の表面に損傷を与える可能性があります。

当社では、クリーンルームで回折格子をシステムに組み込んでいます。 回折格子をサブシステムやシステムに組み込む場合には、当社までお問い合わせください。

絶対効率のプロット図にはフレネル反射が含まれています。
生データはこちらからダウンロードしていただけます。

Grating Arrows
Click to Enlarge

上図: 回折格子の1つの側面には表面と平行にブレーズの方向を示す矢印があります。
下図: 回折格子の反対側の側面には表面に垂直に光の透過方向を示す矢印があります。

回折格子のチュートリアル

はじめに

回折格子は、透過型、反射型のどちらも回折格子内の繰り返し構造により異なる波長の光を分離します。この構造により、入射光の振幅、位相のいずれか、または両方が変化し、出射光に干渉縞が生じます。透過型の場合、細いスリットが狭い間隔で多数配置されていることにより繰り返し構造が実現されています。このマルチスリットにおける放射照度を波長と位置の関数として解くと、= 0°のときの全ての回折格子に当てはまる次のような一般式が得られます。

Grating Equation 1

(1)

この式は回折格子の式として知られています。この式では、間隔aの回折格子により、λに依存した離散的な角度(theta sub m)で光を偏向する様子を表しています。ここでは回折次数です。回折角theta sub m は、回折格子の表面垂線から測定した出射光の出射角です。(1)の式から、次数mが与えられると、異なる波長の光は異なる角度で回折格子を出ることが分かります。これは白色光源の場合は、波長特性が角度依存を持つ連続スペクトルとして表されることを示しています。

Transmission Grating
図1.透過型回折格子

透過型回折格子

一般的な回折格子の1つに透過型回折格子があります。図1で示しているこの表面に溝のある回折格子は、透明な基板に狭い幅の溝を一定距離離して繰り返しスクラッチまたはエッチングすることによって作られます。aこの構造により、光が散乱する領域ができます。

入射光は表面垂線からtheta sub iの角度で回折格子に入射します。次数mが大きくなると、出力角度(表面垂線からのtheta sub m角度)も大きくなります。入射角0°の場合の一般的な回折格子の式(1)を、幾何学的条件を考慮して変形すると、透過型回折格子の式は以下のようになります。

Grating Equation 2

(2)

ここで図1のように回折格子の表面垂線を基準として入射光と回折光の角度が反対側となるとき、は正(+)とします。この場合、格子垂線に対して同じ側であれば は負となります。

 
Reflective Grating
図2.反射型回折格子

反射型回折格子

一般的な回折格子として、ほかに反射型回折格子があります。反射型回折格子は、一般的に、表面に平行な溝を刻んだ光学素子に金属コーティングを施して作製します。反射型回折格子は、マスタをエポキシやプラスチックにインプリントする方法でも作製可能です。いずれの場合でも、光は異なる次数ならびに波長に応じて異なる角度で刻線面から反射されます。反射型回折格子の例が図2に示されています。透過型と同様の幾何学配置として設定すれば、反射型回折格子の方程式は以下のようになります。

Grating Equation 3

(3)

ここで、図2のように入射光ならびに回折光が回折格子の表面垂線に対して互いに反対側にあればは正、は負とします。回折格子の垂線に対して互いに同じ側であれば、角度は両方とも正です。

反射型も透過型も0次光の場合には回折パターンがないため、通常の表面反射、または透過のように見えます。theta sub i = theta sub mとして(2)の式を解くと、得られる解はm=0のみで、波長や格子の間隔に依存しないことが分かります。この条件では波長に依存した情報が得らません。

この問題は、特殊な表面反射形状を有する繰り返し表面パターンを作製することによって解決することができます。このタイプの回折格子は通常ブレーズド(または刻線)回折格子と呼ばれています。詳細については下記をご覧ください。

ブレーズド(刻線)回折格子

Blazed Grating
図4.ブレーズド回折格子、0次光の反射
Blazed Grating
図3.ブレーズド回折格子の形状

ブレーズド回折格子は、刻線回折格子の名でも知られていますが、特殊な形状をした反射型または透過型の回折格子で、特定の回折次数において最大の回折効率を発揮するように設計されています。つまり、光量のほとんどが設計した回折次数に収まり、他の次数(特に0次)への光量の配分による損失が最小限に留められます。この設計により、ブレーズド回折格子はブレーズ波長と呼ばれる特定の波長で動作します。

ブレーズ波長はブレーズド回折格子を決定づける3つの特性のうちの1つです。他の2つは図3に示している溝またはファセット(facet)の間隔a、そしてブレーズ角gammaです。ブレーズ角gammaは、右図に示すように回折格子に平行な面と表面構造の間の角度です。これはまた表面垂線とファセット垂線の間の角度でもあります。

ブレーズド回折格子は、これまで説明してきた透過型ならびに反射型回折格子と形状が似ています。入射角()と次の反射角()は、回折格子の表面垂線を基準として決定されます。大きな違いは、鏡面反射が回折格子の表面垂線ではなく、ブレーズ角gammaに依存するということです。つまり、回折格子のブレーズ角を変更するだけで回折効率が変えられます。

ブレーズド回折格子を使用した場合の0次光の反射を図4に示しています。 m = 0ではtheta sub iの角度で入射した光はtheta sub mで反射します。(3)の式により、得られる解はtheta sub i = –theta sub mのみです。これは平面における鏡面反射と似ています

Blazed Grating
図6.ブレーズド回折格子、格子表面に垂直に入射した光
Blazed Grating
図5.ブレーズド回折格子、ファセットによる鏡面反射

図5に示すように、ブレーズド回折格子における鏡面反射はその表面構造により、平面における鏡面反射とは異なります。ブレーズド回折格子での鏡面反射theta sub rは、ブレーズ角に依存します。反射角が回折格子表面垂線に対してtheta sub iと同じ側にある場合、この角度は負として定義されます。簡単な幾何学的計算により下記(4)式が導かれます。

Grating Equation 2

(4)

図6はtheta sub i= 0°、すなわちビームが回折格子表面に垂直に入射した場合を示しています。この場合、0次反射光も0°の方向を向いています。(3)と(4)の式により、下記(5)式のようにブレーズ角の2倍の回折格子の方程式を得ます。

Grating Equation 2

(5)

反射型回折格子のリトロウ構成

リトロウ構成とはブレーズド回折格子における特定の配置を意味し、モノクロメータや分光計で重要な役割を果たします。この時、は回折効率が最大となる角度になります。この構成では光の入射角と回折の角度が同じtheta sub i = theta sub mであり、m > 0のため、下記(6)式が得られます。

Grating Equation 2

(6)

Blazed Grating
図7.リトロウ構成

リトロウ角度Theta sub Lは、最大の光強度の次数(m = 1)、設計波長lambda sub Dならびに格子の間隔aによって決まります。リトロウ角度Theta sub Lは設計波長においてブレーズ角度gammaと同じであることは簡単に示されます。当社のブレーズド回折格子のリトロウ/ブレーズ角はすべて回折格子の仕様表に記載されています。

Grating Equation 2

(7)

垂直に入射した光に対する回折次数が大きくなるにつれ、波長に依存する角度間隔も大きくなることが分かります(theta sub i= 0°の場合、theta sub mmが増加すると増加します)。高次回折パターンの使用は、次数が低い回折パターンと比べて不利な点が2点あります。(1)次数が高くなると回折効率が減少すること、そして(2)以下で定義されるフリースペクトルレンジFree Spectral Range が狭くなることです。

Grating Equation 2

(8)

 

ここでlambdaは中心波長、mは次数です。

高次回折パターンにおける1つ目の問題点は、大きいブレーズ角と比較的低い溝密度で構成された特殊な刻線回折格子であるエシェル回折格子を使用することで解決します。大きいブレーズ角は、高次回折にエネルギを集めるのに適しています。2つ目の問題点は、回折格子、分散プリズム、あるいは他の分散光学素子など、別の光学素子を使用して、エシェル回折格子を通った後に波長/次数を分離することで解決できます。

Holographic Gratings
図8.体積位相ホログラフィック回折格子

透過型体積位相ホログラフィック回折格子(VPHグレーティング)

従来の回折格子とは異なり、体積位相ホログラフィック回折格子(VPHグレーティング)の表面には溝がついていません。体積型位相ホログラフィック回折格子は、2つのガラス基板の間に重クロム酸ゼラチン(DCG)フィルムが入っている構成となっております。VPHグレーティングは、ブレーズド回折格子で生じる周期エラーを低減するために設計されています。表面の溝密度の高い回折格子では偏光依存損失の問題もあります。こちらのユニークな透過型1次回折格子は、高い回折効率のピーク、低い偏光依存性損失、広い帯域幅での均一な性能といった特性を有します。

回折格子パターンは、一定の距離間隔のラインの繰り返しaで構成されています。透過型回折格子の干渉パターンは図8に示すようにプレートの平面に対して垂直なため、あらゆる周波数の光がプレートを通ることができます。回折は入射光がDCGフィルムを通るときに起こります。そのために性能を決定する3つの要素は、フィルムの厚さ、バルクの屈折率(ブラグ面間の平均屈折率)、変調指数(ブラグ面間の屈折率の差)です。入射光は表面垂線から測定された角度theta sub iで回折格子に入射します。次数mが大きくなると、出力角度(表面垂線からのtheta sub m角度)も大きくなります。上述の回折格子の式は、体積型位相ホログラフィック回折格子では回折角を算出するのに用いることができます。なぜなら分散がライン密度に依存するからです。回折格子の品質は干渉縞のコントラストによって決定します。コントラストが弱いということは、回折効率が低いか、全く回折格子が形成されていないことを意味します。

DCGフィルムは、複数の品質管理工程を経て基準の性能を満たすことを確認後、適切なサイズに切断されています。フィルムは2つのガラスカバーの間に封止され、材質の品質が下がることを防いでいます。DCGフィルムが2枚のガラス基板に入っているため、VPHグレーティングは耐性が高く、寿命が長いうえに、容易に損傷を受けやすい回折格子と比較してメンテナンスしやすい製品となっております。

Holographic Gratings
図9.ホログラフィック回折格子

ホログラフィック表面回折格子

ブレーズド回折格子は設計波長において高い回折効率を発揮しますが、ゴーストなどの周期エラーの発生や比較的大きな散乱光量により、高感度測定に悪影響を及ぼすことがあります。ホログラフィック回折格子はこのようなエラーを低減または取り除くために設計されています。しかし、ホログラフィック回折格子は、ブレーズド回折格子と比べて回折効率が低いという欠点があります。

ホログラフィック回折格子は、マスタを用いて刻線回折格子と同様のプロセスにより作成されます。マスタのホログラフィック回折格子は通常、感光性材料に2本のレーザービームを干渉させて露光することによって作られます。干渉パターンを周期パターンとして表面に露光し、その後物理的または化学的に処理を行い、正弦波形状のパターンを形成します。ホログラフィック回折格子の例は図9に示しております。

なお、分散は1 mmあたりの溝の数のみで決まり、溝の形状には影響されません。よって、ホログラフィック回折格子も刻線ブレーズド回折格子と同じ回折格子の方程式が使用可能です。

透過型回折格子

透過型回折格子は刻線回折格子と体積型位相ホログラフィック回折格子の2種類をご用意しております。 刻線回折格子は、透明な基板に繰り返し平行な構造をスクラッチまたはエッチングすることによって作られます。これらの回折格子は鋸歯の形状をしており、レプリケーションと呼ばれる工程でマスタからエポキシやプラスチックにインプリントして製造されています。体積型位相ホログラフィック回折格子は、2つのガラス基板の間に重クロム酸ゼラチン(DCG)フィルムが入っている構成となっております。これらの回折格子では、DCGフィルムに正弦波の回折パターンがにレーザ描画されています。詳細については「回折格子のチュートリアル」のタブをご参照ください。

刻線回折格子
UV透過型刻線回折格子は、入射光を回折格子の反対側の特定の角度方向に発散させます。それぞれの製品は仕様化されている波長範囲において適切な回折効率が得られるように、刻線されています。また比較的偏光依存性は小さく、同じ波長範囲の反射型回折格子と同等の回折効率を有します。分光器のように固定型回折格子が必要な用途に適しています。
Visible
Near IR
UV域用刻線(ブレーズド)透過型回折格子
可視域用刻線(ブレーズド)透過型回折格子
近赤外域用刻線(ブレーズド)透過型回折格子
体積型位相ホログラフィック回折格子
Volume Phase Holographic体積型位相ホログラフィック回折格子は、2つのガラス基板の間にDCGフィルムが入っている構成となっております。こちらのユニークな透過型回折格子はメンテナンスが容易で、高い1次回折効率のピークと、広い帯域幅で均一な性能を発揮します。
可視(VIS)域用VPH透過型回折格子
近赤外(NIR)域用VPH透過型回折格子

反射型回折格子

反射型回折格子は、平行な溝を刻んだ光学素子の表面に金属コーティングを施すことで作製されます。当社の反射型回折格子は、マスタからエポキシやプラスチックにインプリントする、レプリケーションと呼ばれる工程により作製されています。いずれの場合でも、光は異なる次数ならびに波長に応じて異なる角度で刻線面から反射されます。当社の刻線反射型回折格子はブレーズド回折格子とも呼ばれますが、その表面はすべて鋸歯の形状をしています。一方で、ホログラフィック反射型回折格子は正弦波の形状をしています。詳細については「回折格子のチュートリアル」のタブをご参照ください。

刻線回折格子
UV刻線回折格子はブレーズ角によりホログラフィック回折格子よりも高い回折効率を得られます。ブレーズ波長に近い波長を中心とした用途に適しています。当社では刻線回折格子を様々なサイズとブレーズ角でご用意しております。.
Visible
Near IR
Mid IR
UV域用刻線(ブレーズド)反射型回折格子
可視域用刻線(ブレーズド)反射型回折格子
近赤外域用刻線(ブレーズド)反射型回折格子
中赤外域用刻線(ブレーズド)反射型回折格子
ホログラフィック回折格子
Holographicホログラフィック回折格子は周期エラーが発生しにくいため、刻線回折格子で生じるようなゴーストイメージが発生しません。少ない迷光、および高い信号対雑音比が必要となるラマン分光法などの用途に適しています。
ホログラフィック正弦波反射型回折格子
エシェル回折格子
Echelleエシェル回折格子は高次光用に設計された長い周期の回折格子です。通常、ほかの回折格子やプリズムと併用してオーバーラップしている回折次数を分離します。高分解能分光の用途に適しています。
エシェル刻線(ブレーズド)回折格子

用途に適した回折格子を選ぶには、下記のような様々な要素を考慮する必要があります。

回折効率:
一般的に刻線回折格子は、ホログラフィック回折格子より回折効率が高くなります。ホログラフィック回折格子は回折効率が低くなりますが、有効波長範囲は広くなります。刻線回折格子の高い回折効率は、蛍光励起ほか、光誘起性の化学反応などの用途に適していると考えられます。

ブレーズ波長:
刻線回折格子には、回折格子基板表面をエッチングして鋸歯状の溝が作られています。それにより、ブレーズ波長付近で鋭い効率のピークが得られます。ホログラフィック回折格子のブレーズ化は難しく、正弦波状の溝となります。よって設計波長付近での効率のピークも低くなります。狭い波長範囲を中心とした用途には、その波長でブレーズ化されている刻線回折格子が有効と考えられます。

迷光:
溝の作成法の違いにより、ホログラフィック回折格子は刻線回折格子よりも迷光が少なくなります。刻線回折格子のすべての溝は一括して機械加工されているため、エラーの頻度も高くなります。ホログラフィック回折格子は、リトグラフの工程で作製されるため、一般的に刻み目のない滑らかなマスタとなります。これらのマスタから作製されたレプリカは迷光が少なくなります。迷光が少ないホログラフィック回折格子は、高い信号対雑音比が必要となるラマン分光法などの用途に適しています。 

分解能:
回折格子の分解能は、2つの波長を空間的に分離する能力です。分解能はレイリの基準を回折最大値に適用することによって求められます。この基準では、1つの波長の最大値がもう1つの波長の最小値に一致する場合、この2つの波長は分解できる、としています。色分解能(R)はR = λ/Δλ = n*Nで定義されます。Δλは分解する波長差、nは回折次数、Nは照射されている範囲の溝の数です。エシェル回折格子では、高次の回折次数を利用するため、分解能が高くなります。

偏光依存:
表面の溝密度が高い回折格子には偏光依存性損失の問題があり、垂直偏光と比べて特に平行偏光において回折効率が大幅に低くなることがあります。体積型位相ホログラフィック回折格子は、高い空間周波数において低い偏光依存性損失が要求される用途向けに設計されています。

回折格子の詳細と用途に適した回折格子の選択については「回折格子のチュートリアル」をご参照ください。

表面に溝が付いた回折格子の注意点:
表面が溝がついた回折格子は指紋、エアロゾル、水分のほか、ほんの少しの研磨材が接触しただけで損傷する場合があります。回折格子は、必要時のみ、側面だけを持って取り扱ってください。回折格子の表面に指の油分がつかないよう、ラテックス製手袋などを着用する必要があります。溶剤も回折格子の表面に損傷を与える可能性があります。クリーンで乾燥した空気か、窒素で埃を吹き飛ばす方法以外に回折格子のクリーニングは行わないでください。回折格子表面の引っかき傷などの小さな表面的な欠陥では、通常、回折格子の特性に影響を与えることはありません。一方、体積型位相ホログラフィック回折格子は、一般的な光学素子のクリーニング手順でクリーニングが可能で、高い耐性もあります。


Posted Comments:
Xichen Hu  (posted 2023-09-11 15:23:04.31)
We would like to know the damage threshold of GTI50-03 for ultrafast (30fs) laser. It would be nice if you could provide damage thresholds for all your gratings. Thank you.
cdolbashian  (posted 2023-09-25 08:49:40.0)
Thank you for reaching out to us with this request. This is indeed a good idea moving forward. I have contacted you with the information we currently have regarding the pulse damage threshold for these components.
月 石  (posted 2022-09-12 12:03:14.51)
请问贵司透射型闪耀光栅的结构单元是三角形还是锯齿形?为什么实验中会出现800nm正负一级衍射角不同的情况?
cdolbashian  (posted 2022-09-16 09:41:12.0)
Thank you for reaching out to us with this inquiry! Our gratings are sawtooth style blazed gratings. I have reached out to you regarding you inquiry surrounding the 800nm experiment for clarification.
永威 吴  (posted 2022-09-05 21:57:57.403)
Whether the positive and negative first-order light and the zero order light diffracted by the transmission grating have the same light intensity
cdolbashian  (posted 2022-09-19 10:35:29.0)
Thank you for reaching out to us with this inquiry! We do share some guiding equations regarding where the light will fall spatially, but for the relative intensities of light in different optical configurations, a bit more algebra is required. I have emailed you with some explicit and helpful sources, which may assist you with your particular inquiry.
Jhon pabon  (posted 2021-11-12 11:21:26.35)
There is a problem with the Auto CAD PDF
YLohia  (posted 2021-11-12 04:52:29.0)
Thank you for contacting Thorlabs. I have reached out to you directly to gather more information on the issue, as the AutoCAD pdf is loading correctly for us.
user  (posted 2020-10-26 09:01:42.303)
We are designing a Prism Grating Prism in the NIR 0.8 um to 1.6 um with a central wavelength 1.2 um. We choose the GTI25-03A transmission grating 300 lines/mm and 31.7 blaze. How choose the incident angle at central wavelength that maximize the energy in the first order m=1? We started doing the angle incident and difracted at central wavelength be the same given angle at 10.37 degree, it's fine?. But if we taking into account the Littrow conf with blaze angle at 31.7 changed a lot of. Finally the question is which is the criteria to maximize the energy in the first order for my central wavelenght?
asundararaj  (posted 2021-01-28 03:29:54.0)
Thank you for contacting Thorlabs. Unfortunately, we do not have any data available for various AOI’s that would increase efficiency. That being said, for transmission gratings, depending on the wavelength of interest a change from the standard 0° AOI may improve the performance curve slightly. However, large AOI’s will quickly diminish any gains in efficiency due to the surface reflection on both the front and back surface of the optic.
user  (posted 2020-06-24 14:30:46.807)
Is there a solution for mounting these square 25 mm gratings onto a rotation mount like the PRM2?
YLohia  (posted 2020-07-14 03:26:01.0)
Thank you for contacting Thorlabs. Unfortunately, we don't offer an adapter specifically for this at the moment. You could use the CYLCP cage plate to mount your transmission grating and attach it to the PRM2 using our 6mm cage rods. That being said, we have noted your request and will consider offering a similar product in the future.
user  (posted 2020-05-20 20:34:21.513)
Dear Thorlabs Supporting Team, Can I mount this grating(GTI25-03A) on KM100S? If I can, is there anything to be paid special attention to during mounting? It will be good if some illustrates or photos are provided. In addition, if I want to design a rotational stage for this grating, how should I mount? Thanks in advance! Yours Ethel
YLohia  (posted 2020-05-26 10:20:54.0)
Hello Ethel, thank you for contacting Thorlabs. The KM100S would be fine to mount the GTI25-03A (the locking set screw will need to be screwed an extra 0.4 mm). That being said, the better choice for mounting this optic would be the KM100C. If you are hoping to provide rotation along the optical axis, then you may use the CYLCP coupled to the PRM2 using our cage rods. If you are hoping to adjust the AOI of your beam onto the optic, we offer many rotation stages here: https://www.thorlabs.com/navigation.cfm?guide_id=3.
Ethel Chen  (posted 2020-02-15 23:36:05.41)
Hello, Could you please answer questions below? 1.What does Groove Angles mean? 2.What does "Blaze Angle" mean for a transmission grating? 3.What will be the diffraction angle be if light is normally incident? Thank you very much! Ethel Chen
nbayconich  (posted 2020-02-19 10:33:09.0)
Thank you for contacting Thorlabs.  The Blaze or Groove angle of a diffraction grating is the physical angle between the surface structure and the surface parallel. It is also the angle between the surface normal and the facet normal.  The groove angle and the blaze angle are the same thing, there is no difference between the two definitions. The diffracted angle can be calculated by the equation below, a is the groove spacing Θm is your diffracted angle Θi is your incident angle, m being the diffraction order and λ the wavelength of your source. a[sinΘm - sinΘi]=m*λ
hmardanpur  (posted 2017-07-29 14:19:02.01)
Dear support team, I bought a GTI25-03 NIR grating from thorlabs. I can not find the exact equation for using Transmission Gratings with grove 24.8 deg in the website. Should I use: "a.sin(theta) = m.L" where a=grove density, m=order, L= wavelength, theta= diffraction angle? The tutorial explains the reflective gratings with blazed angles clearly but Transmission is not clear. Second question: should I use incident light as normal (90 deg) to back side of grating or should I use blaze angle as incident angle? I look forward to hearing from you soon. Your Sincerely Hossein Mardanpour
tfrisch  (posted 2017-09-12 01:23:19.0)
Hello, thank you for contacting Thorlabs. In the general case, you can use equation (2) from the Gratings Tutorial to characterize light transmitted through a grating. The angle given is the blaze angle which is used when operating in the Littrow configuration which maximizes m=1 efficiency. Blaze angle is equal to the angle of incidence in this special configuration. I will reach out to you directly to discuss your application.
afardad  (posted 2014-04-15 13:11:57.74)
Hi there, I am wondering if you make costume design transmission grating? I need some at 871nm with >1500lines/mm. please notify me via e-mail. Thanks.
pbui  (posted 2014-05-01 04:24:17.0)
We will contact you directly to find out more about your application and requirements to see if we can provide a custom solution.
scottie730318  (posted 2013-03-31 04:10:28.183)
Dear Sir: The absolute efficiency of the GTI NIR transmission grating at the overview page is different to the Catalog.pdf file in the website (http://www.thorlabs.com/thorProduct.cfm?partNumber=GTI25-03). In the overview (http://www.thorlabs.com/images/TabImages/GTI_Trans_780.gif), the blue line is the GTIxx-03 (24.8° Blaze Angle), but the Catalog.pdf file show the blue line is the GTIxx-03A. Can you tell me which is correct? Thank you very much.
sharrell  (posted 2013-04-02 09:35:00.0)
Response from Sean at Thorlabs: Thank you for pointing out the inconsistency. The plot on our catalog page was correct. We have updated the plots on our webpage for correctness and clarity.
jjurado  (posted 2011-05-09 10:39:00.0)
Response from Javier at Thorlabs to Mutsuo Ogura: Thank you very much for contacting us. We will contact you directly in order to assist you with your application.
ogura-m  (posted 2011-05-08 22:18:28.0)
Dear sirs, I would like to make a spectrometer between 0.8 and 1.5 micron using NIR Transmission Gratings. The line sensor has a width of about 10mm Will you give any related optical configulation? Sincerely, Mutsuo Ogura, AIST Japan
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近赤外光透過型回折格子、ブレーズ角24.8°

+1 数量 資料 型番 - ユニバーサル規格 定価(税抜) 出荷予定日
GTI25-03 Support Documentation
GTI25-03NIR Transmission Grating, 300 Grooves/mm, 24.8° Groove Angle, 25 mm x 25 mm
¥16,113
7-10 Days
GTI50-03 Support Documentation
GTI50-03NIR Transmission Grating, 300 Grooves/mm, 24.8° Groove Angle, 50 mm x 50 mm
¥31,247
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近赤外光透過型回折格子、ブレーズ角31.7°

+1 数量 資料 型番 - ユニバーサル規格 定価(税抜) 出荷予定日
GTI25-03A Support Documentation
GTI25-03ANIR Transmission Grating, 300 Grooves/mm, 31.7° Groove Angle, 25 mm x 25 mm
¥16,113
Today
GTI50-03A Support Documentation
GTI50-03ANIR Transmission Grating, 300 Grooves/mm, 31.7° Groove Angle, 50 mm x 50 mm
¥31,247
7-10 Days