Vytran®ファイバーリコーター、UV硬化用LED搭載

- Recoat Spliced Fibers for Full Protection and Flexibility
- UV Curing LEDs Provide Fast Curing Times and Long Lifetimes
- Available with Manual or Automatic Mold Assembly and Recoat Injector
PTR404B
100 mm Fiber Recoater with
Manual Recoat Injector
PTR305
50 mm Fiber Recoater with Automatic
Mold Assembly and Recoat Injector
RM430UVA
50 mm Mold Assembly for
Manual Recoaters
(Sold Separately)
VHJT
Fiber Holding Block Top Insert (Sold Separately)
VHV400
Fiber Holding Block Bottom Insert for Ø400 µm Fiber (Sold Separately)

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ファイバ加工システムの構築について
ファイバ加工システムを構築するには、ベースユニットに加えて、加工するファイバのサイズに合った部品を追加購入いただく必要があります。ご注文前に当社にご相談いただければ、ベースユニットの選択や必要な部品の選定についてお手伝いいたします。また、到着後すぐにお使いいただけるように、予めベースユニットに必要な部品を組み込み、工場でアライメントを行ったうえで出荷させていただくことも可能です。
ご希望のお客様は、当社までご連絡ください。
Fiber Recoaters with UV Curing LEDs | |||
---|---|---|---|
Item # | Mold Assembly | Recoat Injector | Max Recoat Length |
PTR305 | Automatic | Automatic | 50 mm |
PTR403 | Manual | Automatic | 50 mm |
PTR403B | Manual | Manual | 50 mm |
PTR404B | Manual | Manual | 100 mm |

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当社のファイバーリコータPTR403B。モールドアセンブリ、ファイバーホールドブロックとインサートがそれぞれ赤い矢印で示されています。
特長
- 融着接続されたファイバの融着部分を保護し、柔軟性を回復するためのリコート
- 手動または自動が選択可能
- 付属のコントローラでプログラム可能
- リコータのプッシュボタン操作でリコート工程の開始と終了が可能
- 耐久性の高い石英モールドプレートは10,000回以上のリコートが可能
- 交換部品は別売りでご用意(下記参照)
当社のVytran®ファイバーリコータは、融着接続したファイバに被覆を施します。 リコート剤は、上部プレートの十字交差チャネルからモールドアセンブリに注入し、その後、紫外線LEDにより硬化されます。LEDは、ほかのファイバーリコータに使用されるハロゲンランプよりも硬化時間が速く、寿命も長いです。自動モールドアセンブリのリコータを1モデル、その他は手動モールドアセンブリのリコータをご用意しております。自動リコータでは、空圧式モールドアセンブリを利用してリコート剤をモールドキャビティに直接注入します。これに対し手動リコータでは、ヒンジ付きトップを用いて手動開閉できるようになっています。自動リコータ、手動リコータとも2枚構成の石英モールドを使用します。プレートの間に侵入したコーティング剤が硬化して、ファイバのリコート部分に異物として付着するのを防ぐため、このモールド表面はコーティング加工されています。
リコータではディスペンシングポンプを使用してリコート剤をモールドキャビティに注入します。PTR305とPTR403には自動注入システム、PTR403BとPTR404Bには手動注入システムが内蔵されています。リコートされたファイバは、その後モールドアセンブリ筐体内に内蔵されたUV LEDで硬化されます。ファイバのリコート工程では、融着接続時に被覆を除去したファイバにバッファーコーティングを復元し、製造時と同様の柔軟性を与えます。一般的な熱収縮保護スリーブとは異なり、リコートファイバは巻き付けを含む、通常のファイバと同様の取り扱いが可能です。
リコート工程開始時にはファイバの融着接続部分をモールドアセンブリの中央に設置します。配置できたら、ファイバーホールドブロック内のインサートで融着接続したファイバを固定します。 リコート剤はキャビティにポンプで注入され、その後UV硬化されます。ファイバーリコータは、融着接続したファイバをもとの状態に復元する機能を有しているため、海底光ケーブル、ファイバーレーザ、DBRレーザ(Distributed Bragg Reflector Laser)のような高い応力に耐えることが求められるファイバや変動に敏感なファイバの製造に適しています。
「チュートリアルビデオ」タブではリコータとご使用いただける様々な製品やファイバーリコートの実演をご覧いただけます。
モールドアセンブリ
自動リコータPTR305には、被覆径Ø430 µmのファイバ用のモールドアセンブリが標準装備されています。手動モールドアセンブリを使用するリコータ用のモールドアセンブリは別売りとなっており、用途に合った被覆径をお選びいただけます。 カスタム仕様のモールドは、最大Ø900 µmの被覆径まで対応可能です。モールドアセンブリを予め取り付けた状態でご提供することも可能です。 詳細については当社までお問い合わせください。
ファイバーホールドブロック用インサート
上記に加え、当社ではリコータのファイバーホールドブロック内で使用し、様々な被覆径のファイバを保持するためのインサートも多数ご用意しています。リコータには合計4つのインサート(上部インサート2、底部インサート2)が必要です。詳細は下記をご覧ください。
リコート剤
こちらでご紹介しているリコータ用に、高屈折率(型番AB950200)*および低屈折率(型番PC373)のリコート剤をご用意しています。リコータ(型番PTR403BとPTR404B)の手動注入ポンプはどちらのリコート剤にも対応します。リコータPTR305およびPTR403の自動注入ポンプは高屈折率のリコート剤のみに対応します。自動インジェクタは、低屈折率および高屈折率のリコート剤の両方をお使いいただけるようにカスタマイズすることができます。詳細については当社までお問い合わせください。
*高屈折率のリコート剤AB950200は国内では販売しておりません。日本国内での高屈折率リコート剤の入手方法については当社までお問い合わせください。
Item # | PTR305 | PTR403 | PTR403B | PTR404B |
---|---|---|---|---|
Recoater Type | Automatic | Manual | ||
Recoater Mold | Pneumatic Split Quartz Platesa | Hinged Split Quartz Plates | ||
Recoat Diameterb | 430 µm | 280 µm, 430 µm, or 600 µmc | ||
UV Curing Source | 32 UV LEDs | 14 UV LEDs (Integrated in Mold Assembly) | 28 UV LEDs (Integrated in Mold Assembly) | |
Maximum Recoat Length | 50 mm | 100 mm | ||
Recoat Material | High-Index UV Curable Acrylate | High- or Low-Index UV Curable Acrylate | ||
Recoat Injection | Automatic | Manuald | Manuale | |
Recoat Volume | Programmable (µL) | Manual | ||
Recoat Injection Rate | Programmable (≤1.8 µL/s) | Manual | ||
Cure Timef | 17 s (Typical) | 15 s (Typical) | 16 s (Typical) | |
Mold Cleaning Requirementg | At Start Up and Shut Downh | After Every Recoat | ||
Total Cycle Time | 45 s (Typical) | 60 s (Typical) | ||
Dimensions (L × W × H) | 10.14" × 5.77" × 6.50" (257.6 mm × 146.7 mm × 165.1 mm) | 10.14" × 5.30" × 6.88" i (257.4 mm × 134.6 mm × 174.8 mm) | 10.13" × 5.30" × 7.13" i (257.4 mm × 134.6 mm × 181.2 mm) | |
AC Power | 110 - 120 V / 200 - 240 V, 47-63 Hz | 100 - 240 VAC; 47 - 63 Hz | ||
Controller Type | Handset (Item # VYT300C) |
下記のファイバーリコータはハンドセットコントローラVYT300Cとともに発送いたします。1台のハンドセットコントローラで複数のファイバ加工ユニットのパラメータ設定に連続してご使用いただけます。ハンドセットコントローラの使用方法については各デバイスのマニュアルをご覧ください。下記のスクリーンショットで、GUIの主な機能がご覧いただけます。

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ハンドセットコントローラVYT300Cのスタート画面では硬化を開始するボタンが表示されます。ほかのメニューについてはタッチパネルを左か右にスワイプするか、画面上部をタップすることでアクセスが可能です。

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硬化中、コントローラ画面ではEditタブで定義されたパラメータおよび硬化の進捗状況が表示されます。硬化動作はStopボタンを押すと終了できます。

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Recoat画面では、現在動作中のアクションも表示されます。

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Editのメニューでは、注入量、注入速度、硬化収縮時間、パージサイクルなどの注入パラメータが設定可能です(これらの設定はPTR403のみでご用意しております)。PTR403とPTR403Bのどちらにもある硬化パラメータには、硬化用UV LEDの各ペアの開始・終了時間とLEDパワーが含まれます。

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ハンドセットコントローラにより可能なツール一式の中には、装置のトータルの硬化時間(Process Counter下)の記録が含まれます(タブレットコントローラでは表示されません)。これらのツールについて詳細は対応するファイバーリコータのマニュアルをご覧ください。

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ハンドセットコントローラでは、対応するシステムのパラメータのファイルを開き、保存し、削除、エクスポート、インポートすることができます。ファイルのエクスポート、インポートには、ハンドセットコントローラのProgramポートにメモリーデバイスを接続する必要があります。
チュートリアルビデオ
当社のPTRシリーズのファイバーリコータを初めてご使用になるお客様、もしくはしばらくご使用されていなかったお客様向けに、この機械を操作するうえでの基礎的なスキルをチュートリアル動画としてまとめました。動画内の字幕をお読みいただくためには、フルスクリーン、1080pの解像度でご覧になることを推奨します。ファイバーリコータLDCシリーズの使用方法についてご質問などは当社までお問い合わせください。
![]() Product DemonstrationsThorlabs has demonstration facilities for the Vytran® fiber glass processing systems offered on this page within our Morganville, New Jersey; Shanghai, China; and Exeter, Devonshire offices. We invite you to schedule a visit to see these products in operation and to discuss the various options with a fiber processing specialist. Please schedule a demonstration at one of our locations below by contacting technical support. We welcome the opportunity for personal interaction during your visit! Thorlabs Vytran Europe
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Posted Comments: | |
Tomer Yoselevich
 (posted 2024-11-25 18:02:09.437) Hi
the supplied SDS is out of date
Thanks
Tomer cdolbashian
 (posted 2024-11-27 09:26:36.0) Thank you for reaching out to us with this observation. The SDS from our vendor is recent, as of January 2024. If there is something wrong with the information provided within the SDS, we are happy to resolve it for you. I have contacted you directly to discuss your findings. Demetrios Poulios
 (posted 2023-08-04 15:48:47.37) would it be possible to get a certificate of conformance or material certification for the high and low recoat materials? we would be using these for a space flight application. Thanks for your help! cdolbashian
 (posted 2023-08-30 09:27:06.0) Thank you for reaching out to us with this inquiry. While we do provide an SDS for this material, we do not have such requested documentation to share. I have contacted you directly to discuss the acquisition of this documentation. Katharina Hausmann
 (posted 2023-05-30 12:11:41.057) It would be highly recommended to have an up-to-date safety data sheet for this material in English and/or German. This SDS is not up to date as hazard pictograms are present in the Japanese version but not in the English version.
Thank you. |
下の表では、すべてのPTRシリーズ製品と関連製品の互換性についてまとめています。
Vytran® PTR Series Recoater and Proof Tester Selection Guide | ||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Item # | UV Curing Source | Mold Assembly | Proof Tester | Recoat Injection Pump | Max Recoat Length | Recoat Material | Mold Cleaning Requirement | |
High Index (Item # AB950200) | Low Index (Item # PC373) | |||||||
Dedicated Proof Testers | ||||||||
PTR301 | N/A | N/A | Linear | N/A | N/A | - | - | N/A |
PTR302 | Rotary | - | - | |||||
Dedicated Recoatersa | ||||||||
PTR403 | LEDs | Manual | N/A | Automatic | 50 mm | ![]() | - | After Every Recoat Process |
PTR403B | Manual | 50 mm | ![]() | ![]() | ||||
PTR404B | Manual | 100 mm | ![]() | ![]() | ||||
PTR305 | LEDs | Automatic | N/A | Automatic | 50 mm | ![]() | - | Dailyb |
Recoaters with Proof Testersa | ||||||||
PTR406 | LEDs | Manual | Linear | Automatic | 50 mm | ![]() | - | After Every Recoat Process |
PTR406B | Manual | 50 mm | ![]() | ![]() | ||||
PTR407 | LEDs | Manual | Rotary | Automatic | 50 mm | ![]() | - | After Every Recoat Process |
PTR407B | Manual | 50 mm | ![]() | ![]() | ||||
PTR308 | LEDs | Automatic | Linear | Automatic | 50 mm | ![]() | - | Dailyb |

製品構成
- 自動ファイバーリコータ
- Ø430 µmの被覆径用の空圧式モールドアセンブリ
- 着脱が容易なスナップオン式コネクタを使用した圧縮空気源
- AC電源コード(日本国内用)
- ハンドセットコントローラ
- 外径3.2 mm圧力供給チューブおよび装着キット
別途ご購入が必要なもの
- ファイバーホールドブロック上部インサート(2個必要)
- ファイバーホールドブロック底部インサート(2個必要)
- 高屈折率のリコート剤(1本必要)*
- 80~120 psiの圧縮空気/ガス源(当社では取り扱っておりません)
- Ø430 µmの被覆径用を標準品としてご用意
- 長さ50 mmまでのファイバをリコート
- 高屈折率のリコート剤を使用可能*
- 中量~大量生産に対応
この自動ファイバーリコータは、すべてのファイバーリコート工程を自動で行います。完全にプログラム可能で、ハンドセットコントローラ(フルプログラミング機能)またはリコータ上部にあるボタンで操作します。
自動ファイバーリコータPTR305は、空圧式のモールドアセンブリを使用してモールドプレートを制御します。この設計により、リコート剤をモールドキャビティに直接注入できるため、リコート剤があふれにくく、リコート毎にクリーニングする必要がなくなります。また、ファイバをファイバーホールドブロック内に固定した後は、すべての工程が自動的に実施されます。このような装置を汚しにくい自動工程により、PTR305は大量生産に適しています。このリコータは、Ø430 µmのファイバ被覆径用です。また、ファイバーブロックインサート(下記参照)を別途ご購入いただく必要があります。ご使用になるファイバの被覆径に合ったインサートをお選びください。このリコータには、高屈折率のリコート樹脂(下記参照)のみお使いいただけます*。空圧式のモールドアセンブリには、80~120 psiの外部圧縮空気源(当社では取り扱っておりません)が必要です。
PTR305に標準装備されているハンドセットコントローラを用いてユニットを完全に制御しプラグラムすることが可能です。すべてのリコートのパラメータはこのコントローラで設定可能です。
モールドのサイズは、最大Ø900 µmまでの被覆径に対応できるように特注可能です。詳細は当社までご相談ください。
*高屈折率のリコート剤AB950200は国内では販売しておりません。日本国内での高屈折率リコート剤の入手方法については当社までお問い合わせください。

付属品
- ファイバーリコータ
- AC電源ケーブル(日本国内用)
- ハンドセットコントローラ
別途ご購入が必要なもの
- モールドアセンブリ(1個必要)
- ファイバーホルダ上部インサート(2個必要)
- ファイバーホルダ底部インサート(2個必要)
- 高屈折率のリコート剤(1本必要)*
交換用部品
- インジェクションチューブ
- Ø280 µm、Ø430 µm、Ø600 µmの被覆径用のモールドアセンブリに対応
- リコート長は最大50 mm
- 高屈折率のリコート剤を使用可能*
- 少量生産や研究開発用途
ファイバーリコータPTR403は、ヒンジ付きのモールドアセンブリ(下記参照)にリコート用のモールドキャビティが形成されています。この設計により、モールドの上部プレートにある十字交差チャネルからリコート剤を注入することができます。少量生産や研究開発用途向けのため、モールドアセンブリの交換やプロセスパラメータの変更が容易に行え、柔軟性や適応性に優れています。ただし、リコートを行うごとにモールドアセンブリをクリーニングする必要があります。
こちらのリコータには、リコート剤を注入するための自動ポンプが付いています。自動で注入できるリコート剤の量は、リコータ上部にある「Inject」ボタンで手動制御するか、付属のコントローラVYT300Cを使用してプログラムすることができます。 この自動インジェクタは、高屈折率のリコート剤(下記参照)のみご使用いただけます*。当社では、高屈折率ならびに低屈折率のどちらのリコート剤も使用できる自動注入のアドオンユニットも特注にてご提供可能です。詳細は当社までお問い合わせください。
ファイバーリコータをご購入の際には、別途モールドアセンブリと適切なサイズのファイバーホールドブロック用インサートを一式ご購入いただく必要があります。リコータPTR403には、ハンドセットコントローラが付属します。
モールドアセンブリ
モールドアセンブリは、Ø280 µm、Ø430 µm、Ø600 µmの被覆径に対応しています。最大Ø900 µmまでの被覆径に対応できるようにカスタマイズ可能です。詳細は当社までご相談ください。リコータPTR403の硬化用UV LEDは、モールドアセンブリ内に納められています。ユニット内には硬化用UV光源はありません。対応するモールドアセンブリについては下記をご覧ください。
ファイバーホールドブロック用インサート
リコータには合計で4つのインサート(上部インサート2、底部インサート2)が必要です。インサートはファイバ径80 µm~1000 µm用でご用意しています。対応するファイバーホールドブロック用インサートについては下記をご覧ください。
付属のコントローラ
リコータPTR403は、リコータのプログラミングと制御が可能なハンドセットコントローラVYT300Cとともに発送いたします。注入率や注入量、硬化時間、ランプのパワーなどの設定が調整でき、カスタム仕様のプログラミングが可能です。注入量の計算機能により、リコートのパラメータが推算できます。この値はお客様側で変更可能です。 詳細については「コントローラ」のタブをご覧ください。
*高屈折率のリコート剤AB950200は国内では販売しておりません。日本国内での高屈折率リコート剤の入手方法については当社までお問い合わせください。

付属品
- ファイバーリコータ
- AC電源ケーブル(日本国内用)
- ハンドセットコントローラ
別途ご購入が必要なもの
- モールドアセンブリ(1個必要)
- ファイバーホルダ上部インサート(2個必要)
- ファイバーホルダ底部インサート(2個必要)
- 高屈折率または低屈折率のリコート剤(どちらか1本必要)*
交換部品
- 手動インジェクタ
- インジェクションチューブ
- シリンジバレル

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PTR404Bの最大リコート長は100 mm、PTR403Bの最大リコート長は50 mmです。
- Ø280 µm、Ø430 µm、Ø600 µmのコーティング用のモールドアセンブリに対応
- リコート長は最大50 mmまたは100 mm
- 少量生産や研究開発用途
- 高屈折率および低屈折率のリコート剤を使用可能*
こちらの手動ファイバーリコータでは、ヒンジ付きのモールドアセンブリ(別売り、下記参照)を使用してリコート用のモールドキャビティを形成しています。この設計により、モールドの上部プレートにある十字交差チャネルからリコート剤を注入することができます。少量生産や研究開発用途向けのため、モールドアセンブリの交換やプロセスパラメータの変更が容易に行え、柔軟性や適応性に優れています。ただし、リコートを行うごとにモールドアセンブリをクリーニングする必要があります。
各リコータには、手動のリコートインジェクタが付いています。リコート剤はモールドキャビティに注入する必要があります。このシステムは、低屈折率および高屈折率のリコート剤(別売り、下記参照)の両方をご使用いただけます*。また交換用のインジェクタもご用意しております(下記参照)。
こちらのリコータをお選びいただいた場合、モールドアセンブリ(1個)と適切なサイズのファイバーホールドブロック用インサートが必要となります。リコータには、ハンドセットコントローラが付属します。
モールドアセンブリ
モールドアセンブリは、Ø280 µm、Ø430 µm、Ø600 µmの被覆径に対応しています。最大Ø900 µmまでの被覆径に対応できるようにカスタマイズ可能です。詳細は当社までご相談ください。硬化用UV LEDは、リコータのモールドアセンブリ内に納められています。ユニット内には硬化用UV光源はありません。対応するモールドアセンブリについては下記をご覧ください。50 mmおよび100 mmファイバーリコータ用にはそれぞれ別のモールドアセンブリをご用意しております。
ファイバーホールドブロック用インサート
リコータには合計で4つのインサート(上部インサート2、底部インサート2)が必要です。インサートはファイバ径80 µm~1000 µm用でご用意しています。対応するファイバーホールドブロック用インサートについては下記をご覧ください。
付属のコントローラ
リコータは、リコータのプログラミングと制御が可能なハンドセットコントローラVYT300Cとともに発送いたします。注入スピードや注入量、硬化時間、ランプのパワーなどの設定が調整でき、カスタム仕様のプログラミングが可能です。注入量の計算機能により、リコートのパラメータを見積もることができます。この値はお客様側で変更可能です。詳細については「コントローラ」のタブをご覧ください。
*高屈折率のリコート剤AB950200は国内では販売しておりません。日本国内での高屈折率リコート剤の入手方法については当社までお問い合わせください。

Item # | Coating Diameter | Max Recoat Length | Compatible Recoatersa |
---|---|---|---|
RM280UVA | 280 µm | 50 mm | PTR403 PTR403B |
RM430UVA | 430 µm | ||
RM600UVA | 600 µm | ||
RM280UVL | 280 µm | 100 mm | PTR404B |
RM430UVL | 430 µm | ||
RM600UVL | 600 µm |
- UV LEDファイバーリコータに対応
- モールドアセンブリ筐体内にUV LED内蔵
- モールドコーティング径は3種類ご用意:280 µm、430 µm、600 µm
- リコート長は最大50 mmまたは100 mm
このモールドアセンブリは2分割の石英モールドプレートでできており、閉じるとリコートするファイバの露出部の周りに円筒形のモールドキャビティが形成されます。Ø280 µm、Ø430 µm、Ø600 µmのファイバーコーティング径でご用意しております。また最大リコート長は50 mm(型番PTR403とPTR403Bに対応) または100 mm(PTR404Bに対応)です。最大Ø900 µmまでの被覆径に対応できるようにカスタマイズ可能です。詳細は当社までご相談ください。リコート長が50 mmのモールドアセンブリには、モールドの開閉に使用するレバーが付いています。
リコート剤(下記参照)は自動または手動でモールドアセンブリに注入されます。その後、内蔵のLEDから発光されるUV光がリコート剤を硬化させます。硬化時間はモールドのサイズならびにリコート剤によって15~90秒です。リコータ用モールドアセンブリは、リコートの毎工程後にイソプロピルアルコールまたはアセトンを使用してよく洗浄してください。モールドの洗浄度が信頼性と再現性に大きな影響を与えます。
手動ファイバーリコータを初めてご購入される場合は、リコータとご希望のファイバーコーティング径に合ったモールドアセンブリをご購入いただく必要があります。追加のモールドアセンブリも販売しています。交換はお客様側で行っていただけます。このアセンブリはリコータ上部にネジ止めされているだけなので、簡単に脱着できます。このような設計により、当社の手動リコータは作業現場での適応性と柔軟性に優れ、様々なファイバ径に素早く対応できます。モールドはご要望により、工場でリコータに取り付けて出荷することも可能です。当社までご連絡ください。ファイバーリコータを初めてご購入いただく場合でも、お手持ちのリコータを異なるファイバ径用にアップデートされる場合でも、ご使用になるファイバの径に合った適切なインサート(下記参照)をご購入いただくことが重要です。
なお、こちらのモールドアセンブリは手動リコータ(型番:PTR403、PTR403B、PTR404B)専用です。自動リコータPTR305にはあらかじめモールドアセンブリが取り付けられています。

- 当社のファイバーリコータ用ファイバーブロックインサート
- 2つの種類をご用意
- VHHシリーズインサート:リコータPTR305用
- VHJおよびVHVシリーズインサート:リコータPTR403、PTR403B、PTR404B用
- 上部インサートと底部インサートがそれぞれ2個ずつ必要
- インサートVHJTの交換用ストリップを別途ご用意しております(下記参照)。
上記のすべてのリコータには、それぞれ適切な組合せのインサートが必要です。1つのユニットには、合計4個のインサート(上部、底部それぞれ2個ずつ)が必要です。インサートはファイバーホールドブロックのスロット内に取り付けられ、止めネジ(セットスクリュ、リコータに付属)で固定されています。インサートが簡単に交換可能なことにより、リコータは素早くコーティング径の異なるファイバに対応してクランプすることができます。なお、リコート径を変更したい場合には、モールドアセンブリ(上記参照)の交換も必要です。
当社では4種類のインサートをご用意しております。VHHシリーズの上部インサートは、全ステンレススチール製で、底部インサートには高確度で再現性の高いリコートを実現するためのV溝と真空穴が付いています。 VHJTシリーズの上部インサートには、ラバーストリップが付いており、張った状態のファイバを保持するための十分な摩擦が得られます。VHVシリーズの底部インサートはV溝と、高確度で再現性の高いリコートを実現するためのV溝と真空穴が付いています。
サイズのカスタマイズも承ります。詳細は当社 までお問い合わせください。
Compatible Fiber Buffer/Coating Diameters & Recoaters | |||||
---|---|---|---|---|---|
Item # | Top or Bottom | Nominal Diameter | Min Diameter | Max Diameter | Compatible Recoatersa |
VHH000 | Top | - | 90 µm | 660 µm | PTR305 |
VHH900b | Top | 900 µm | 700 µm | 1000 µm | |
VHH100 | Bottom | 100 µm | 90 µm | 110 µm | |
VHH125 | Bottom | 125 µm | 113 µm | 137 µm | |
VHH160 | Bottom | 160 µm | 144 µm | 176 µm | |
VHH250 | Bottom | 250 µm | 225 µm | 275 µm | |
VHH300 | Bottom | 300 µm | 250 µm | 350 µm | |
VHH400 | Bottom | 400 µm | 350 µm | 450 µm | |
VHH500 | Bottom | 500 µm | 450 µm | 550 µm | |
VHH600 | Bottom | 600 µm | 540 µm | 660 µm | |
VHH900Sb | Bottom | 900 µm | 810 µm | 990 µm |
Compatible Fiber Buffer/Coating Diameters & Recoaters | |||||
---|---|---|---|---|---|
Item # | Top or Bottom | Nominal Diameter | Min Diameter | Max Diameter | Compatible Recoatersa |
VHJT | Top | - | 80 µm | 700 µm | PTR403(B) PTR404B |
VHJT900b | Top | 900 µm | 700 µm | 1000 µm | |
VHV100 | Bottom | 100 µm | 66 µm | 133 µm | |
VHV125 | Bottom | 125 µm | 83 µm | 167 µm | |
VHV160 | Bottom | 160 µm | 107 µm | 213 µm | |
VHV250 | Bottom | 250 µm | 167 µm | 333 µm | |
VHV300 | Bottom | 300 µm | 200 µm | 400 µm | |
VHV400 | Bottom | 400 µm | 266 µm | 533 µm | |
VHV500 | Bottom | 500 µm | 333 µm | 667 µm | |
VHV550 | Bottom | 550 µm | 367 µm | 733 µm | |
VHV600 | Bottom | 600 µm | 400 µm | 800 µm | |
VHV900b | Bottom | 900 µm | 600 µm | 1200 µm |

Item # | Recoat Material | Compatible Recoaters | |
---|---|---|---|
Automatic Injection | Manual Injection | ||
AB950200* | High Index | PTR303a, PTR304a, PTR306a, PTR307a, PTR305, PTR308, PTR403, PTR404, PTR406, PTR407 | PTR303Ba, PTR304Ba, PTR306Ba, PTR307Ba, PTR403B, PTR404B, PTR406B, PTR407B |
PC373 | Low Index | - |
- AB950200:高屈折率リコート剤*
- PC373:低屈折率リコート剤
PTRシリーズのファイバーリコータ用にUV硬化アクリルリコート剤をご用意しています。高屈折率タイプ(型番:AB950200)*と低屈折率タイプ(型番:PC373)を各ボトル30 g入りでご用意しています。高屈折率のリコート剤はPRL201以外の全てのリコータにご使用いただけますが、低屈折率のリコート剤は手動注入ポンプ付きのリコータにのみご使用いただけます
低屈折率リコート剤PC373の安全データシート(SDS)(日本語)は、赤い資料アイコンからご確認いただけます。
*高屈折率のリコート剤AB950200は国内では販売しておりません。日本国内での高屈折率リコート剤の入手方法については当社までお問い合わせください。

Item # | Component Description | Compatible Recoaters | |
---|---|---|---|
50 mm Recoaters | 100 mm Recoaters | ||
PTRRRM | Manual Injector | PTR303Ba, PTR306Ba, PTR307Ba, PTR406B, PTR407B | - |
PTRRRML | - | PTR304Ba, PTR404B | |
RRMTA | Injection Tube | PTR303Ba, PTR306Ba, PTR307Ba, PTR406B, PTR407B | - |
RRMTAL | - | PTR304Ba, PTR404B | |
RRMS | Syringe Barrel | PTR303Ba, PTR306Ba, PTR307Ba, PTR406B, PTR407B | PTR304Ba, PTR404B |

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2個の#4-40ネジを使用して手動インジェクタをリコータに取り付けます。
- リコート剤をモールド内に注入するための手動インジェクタの交換品
- リコート剤PC373ならびにAB950200*に対応
- インジェクションチューブの交換品、手動インジェクタ付きリコータ用
- シリンジバレルの交換品、手動インジェクタ用
手動インジェクタならびにインジェクションチューブは、当社の手動インジェクタ付きファイバーリコータの交換部品です。対応するシステムは右の表でご覧いただけます。 当社では交換用シリンジバレルもご用意しております。
インジェクタは、リコータ本体に付いている#4-40、3/32インチ六角ネジ2つを使用し、対応するファイバーリコータに取り付けることができます(右の写真参照)。インジェクタをリコータのモールド部分に取り付けるには、まず、緑色のプラスチック製チューブの先端にあるコネクタを締め付け、次に1/4回転緩めて回転できるようにします。
インジェクタには分配弁と2位置選択レバーが付いており、リコート剤の流れを調整できます。また、内側にプランジャが付いた刻み目付きディスペンシングネジがリコート剤のシリンジとして機能します。シリンジを充填するには、レバーを下方向(つまり、リコート剤のボトルの方向)に向け、刻み目付きディスペンシングネジを、自由に回転するまで反時計回りに回転させます(右の写真参照)。次に、リコート剤をモールド内に注入するために、レバーを水平方向(つまり刻み目付きネジの方向)に向けて、ディスペンシングネジの稼働範囲ぎりぎりまで時計回りに回転させます。ディスペンサは空にならないようにしてください。内側のプランジャが損傷する恐れがあります。また、ディスペンシングネジを取り付け直す際には、クロススレッド(斜めにねじ込む状態)しないようにご注意ください。シリンジの充填/注入を繰り返すとき、システム内の空気をしっかり抜く必要があります。モールドからあふれ出た余分なリコート剤は、レンズ用ティッシュペーパとアセトンまたはアルコールを使用して拭き取ってください。
インジェクションチューブならびにシリンジバレルRRMSは、手動インジェクタ用の交換部品です。インジェクションチューブは、刻み目付きの金具が取れたときやリコート剤が漏れ出したり、アセトンで洗浄しきれない詰まりができたら交換する必要があります。シリンジバレルは、シリンジで注入ができなくなったり、(システムに注入後)リコート剤に気泡が多数確認できる場合に交換が必要です。シリンジをリコートインジェクタに固定するには薄型の5/16インチスパナレンチが必要です。取付方法については、下の型番横の赤いアイコン()をクリックしてSpec Sheetをご覧ください。
*高屈折率のリコート剤AB950200は国内では販売しておりません。日本国内での高屈折率リコート剤の入手方法については当社までお問い合わせください。

対応するシステム
- 手動モールドアセンブリ、自動リコートインジェクタ対応製品PTR303*、PTR304*、PTR403
- 手動モールドアセンブリ(プルーフテスタ内蔵)、自動リコートインジェクタ対応製品PTR306*、PTR307*、PTR406、PTR407
*これらは旧製品で販売を終了しています。
- リコート剤をモールド内に注入するためのインジェクションチューブの交換品
- 自動インジェクタを使用するVytran手動モールドアセンブリ搭載ファイバーリコータに対応(右表参照)
- リコート剤AB950200**ならびにPC373に対応
こちらの交換用インジェクションチューブは、手動モールドアセンブリと自動インジェクタを使用する当社のVytranシリーズファイバーリコータに対応します(型番は右表参照)。各システムはインジェクションチューブが取付け済みですが、刻み目付きの金具が取れたときやリコート剤が漏れ出したり、アセトンで洗浄しきれない詰まりができたら交換する必要があります。
インジェクションチューブRRATAの取付方法については、下の型番横の赤いアイコン()をクリックしてSpec Sheetをご覧ください。
**高屈折率のリコート剤AB950200は国内では販売しておりません。日本国内での高屈折率リコート剤の入手方法については当社までお問い合わせください。


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ファイバーホールドブロックインサートVHJTの金属製溝の一部に挿入されたラバーストリップVHJR
- ファイバーホールドブロックインサートVHJT、VHJ250ならびにVHJ500向け交換用ラバーストリップ
- 長さ50.8 mm(適当なサイズに切断してください)
- 1パック12個入り
こちらの1パック12個入りの交換用ラバーストリップは、当社のファイバーホールドブロックインサートVHJT、VHJ250ならびにVHJ500に対応します。各インサートには予めラバーストリップが取り付けられていますが、ラバーストリップは時間がたつとすり減り、プルーフテスタの張りに耐えられなくなる場合があります。
ラバーストリップには凸部があるため、挿入時にこの凸部がインサートの金属溝の上にくるようにする必要があります。取付方法については、下の型番横の赤いアイコン ()をクリックしてご覧ください。


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リコータPTR403で使用時のコントローラVYT300Cのスクリーンショット
対応するシステム
- ファイバークリーバLDC401(A)
- ポータブルクリーバLDC450B
- 手動モールドアセンブリ搭載のファイバーリコータPTR303(B)、PTR304(B)、PTR306(B)、PTR307(B)、PTR403(B)、PTR404B、PTR406(B)、PTR407(B)
- 自動モールドアセンブリ搭載のファイバーリコータPTR305、PTR308
- 回転式プルーフテスタPTR301、PTR302
- 対応するシステム(右参照)に対してフル機能搭載
- 直感的に操作可能なGUI
- 静電容量方式タッチパネル
- 小さい面積
ハンドセットコントローラは、Vytran大径ファイバークリーバと、PTRシリーズファイバーリコータならびにファイバープルーフテスタに付属していたコントローラの代替品です。新PTRシリーズのリコータにはハンドセットコントローラが1台付属します。1台のハンドセットコントローラで複数のシステムの操作にご利用いただけます。1台のファイバ加工ユニットのパラメータ設定後、コントローラの接続を外しほかのユニット(同じ種類または異なる種類でも可)に接続すると、そのパラメータを設定します。
ハンドセットコントローラを使用するには付属のケーブルで接続する必要があります。コントローラは、接続されたシステムの電源が入ると自動的に電源が入ります。ハンドセットコントローラは起動時には常に接続されたシステムのパラメータを読み取ります。つまり、画面に表示されるパラメータは常に接続されたユニットにアップロードされたパラメータとなります。ユニットから読み取るパラメータが、ハンドセットコントローラ内で最後に開かれたファイルのパラメータと一致する場合、画面はファイル名を表示します。
ハンドセットコントローラにより可能なツール一式の中には、装置のトータルの硬化時間(Process Counter下)の記録が含まれます(タブレットコントローラでは表示されません)。この値はバルブを交換する度にリセットされる場合があります。
ハンドセットコントローラでは、対応するシステムのパラメータのファイルを開き、保存し、削除、エクスポート、インポートすることができます。ファイルのエクスポート、インポートには、ハンドセットコントローラのProgramポートにメモリーデバイスを接続する必要があります。
このコントローラの使用方法については対応するVytranシステムページ内のマニュアルでご覧いただけます。