反射型コリメータ、UV域強化アルミニウムコーティング


  • Achromatic Collimator/Coupler
  • UV-Enhanced Aluminum Reflective Coating
  • Ø1.8 mm, Ø3.9 mm, Ø8.6 mm, or Ø13.2 mm Collimated Beam for a 0.13 NA Fiber
  • FC/PC, FC/APC, or SMA905 Connector

RC12SMA-F01

Ø13.2 mm Beam

RC08FC-F01

Ø8.6 mm Beam

RC04APC-F01

Ø3.9 mm Beam

RC02SMA-F01

Ø1.8 mm Beam

RC12APC-F01

Reflective Collimator
with Patch Cable
Shown Mounted to an
LMR1 on a Ø1/2" Post

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Key Specificationsa
Item # PrefixRC02RC04RC08RC12
Collimated Beam
(for 0.13 NA Fiber)
Ø1.8 mmØ3.9 mmØ8.6 mmØ13.2 mm
Numerical Aperture (NA)0.400.360.1670.216
Reflected Focal Length (RFL)7 mm15 mm33 mm50.8 mm
External Threading of Housing SM05 (0.535"-40)SM1 (1.035"-40)
Clear ApertureØ7.5 mmØ11 mmØ22 mm
Reflectance (Avg.)> 90% (250 nm - 450 nm)
  • 詳細については「仕様」タブをご参照ください。
Monting the RC02 into an Optical Mount
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RC02シリーズコリメータ。左はØ12 mm~Ø12.7 mm(Ø1/2インチ)用キネマティックマウントKM05(/M)、右はØ25.4 mm(Ø1インチ)用Polaris®キネマティックマウント(旧製品)に取り付けています。どちらのマウントもファイバ結合用のビームアライメントにご使用いただけます。
Reflective Collimator Cross Section光ファイバからの光をコリメート
(マルチモードファイバであればコリメート光をファイバに入射することも可能)

特長

  • ミラーの反射帯全域でコリメートビームが得られるアクロマティック設計
  • UV域強化アルミニウムコーティング(波長範囲250 nm~450 nm)による高反射
  • マルチモードファイバに多色光を結合する際の使用に適しています。
  • 表面粗さ:< 100 Å (RMS)
  • 開口: Ø7.5 mm、Ø11 mm、Ø22 mm
  • 非磁性のステンレススチール製筐体

当社のUV域強化アルミニウムコーティング付き反射型コリメータは、90°軸外放物面ミラーをベースにしています。レンズと違い、金属製ミラーの焦点距離は広い波長範囲にわたり一定です。軸外放物面ミラーのコリメータは、それぞれの光波長に合わせた調整が不要なため、多色光の用途に適しています。一般的に多数の波長をコリメートするシステムや、UV光のコリメート・結合、大径マルチモードファイバに多色光を結合する用途などに使用されています。

このUV域強化アルミニウムコーティング付き反射型コリメータは250 nm~450 nmの波長範囲で優れた反射特性があります。詳細は「仕様」タブをご覧ください。UVから可視域内で多波長システムに用いる場合、こちらの反射型コリメータは多色光をコリメートして大きなコア径のマルチモードファイバに入射したり、反対に光ファイバから出射された多色光をコリメートすることができます。マルチモードファイバからの光をコリメートする場合、筐体で光がクリッピングされないよう、ファイバのNAはそれぞれ< 0.40(RC02)、< 0.36(RC04)、< 0.167(RC08)、< 0.216(RC12)に抑えてください。なお、一般的にマルチモードファイバからの出力光は完全にコリメートすることはできません。ファイバからの光結合を最適化する方法については「コリメートチュートリアル」タブをご覧ください。

反射型コリメータRC02、RC04、RC08の筐体にはSM05外ネジ、RC12の筐体にはSM1外ネジが付いています。したがって、それぞれレンズマウントLMR05/MLMR1/MなどのSM05またはSM1ネジ付きオプトメカニクス部品に直接取り付けが可能です。反射型コリメータRC02の背面はØ12.7 mm(1/2インチ)に機械加工されているため、Ø12 mm~Ø12.7 mm(Ø1/2インチ)光学素子用のキネマティックマウントに直接取り付けることができます(右の写真をご覧ください)。また、RC02、RC04、RC08は、直接Ø25 mm~Ø25.4 mm(Ø1インチ)キネマティックマウントに取り付けることもできます。まず筐体の前部についているローレット加工付きリングを取り外して、そのリングをØ25.4 mm(Ø1インチ)ザグリ穴後方の突き当ての上からねじ込みます(スパナレンチSPW909または調整機能付きスパナレンチSPW801を使用)。 コリメータは、マウントの止めネジ(セットスクリュ)を締め付けることで固定できます。取り付け後のセットアップは右の写真でご覧いただけます。

ミラー表面からの散乱が最小限(633 nmで約2%)に抑えられているのは、軸外放物面ミラー製造時のダイヤモンド旋削工程により表面粗さが100 Å RMS以下に抑えられているためです。

当社では450 nm~20 µmの波長範囲に対応する製品として、大きなNAのファイバ用の保護膜付き銀コーティングの反射型コリメータや、ケージシステムへの組み込みが容易な保護膜付き銀コーティングの小型コリメータ もご用意しております。

反射型コリメータ用ファイバーパッチケーブル
当社では光の結合ならびにコリメートに使用するシングルモード偏波保持マルチモードの光ファイバーパッチケーブルをご用意しております。標準品の中から用途に適したパッチケーブルが見つからない場合は、カスタムパッチケーブルのページをご覧ください。

F01 Reflection
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UV域反射強化型アルミニウムコーティング(AOI 45°)の250 nm~20 µmにおける生データのExcelシートはこちらからダウンロードいただけます。
Common Specifications
CoatingUV-Enhanced Aluminum
Wavelength Range250 - 450 nm
Reflectance (Avg)>90%
Surface Quality40-20 Scratch-Dig
Surface Roughness<100 Å RMS
Reflected Wavefront Error
λ/4 at 633 nm
Full Angle Beam Divergencea0.02°
Pointing Errorb
(FC/PC- and FC/APC-Connectorized Models)
<10 mrad
  • ビーム広がり角(近似値) 。広がり角はファイバのMFDに基づきます。 0.02°はS460-HPファイバ、波長543 nmの条件で得られた数値です。
  • SMAコネクタは金属フェルールなのでポインティングエラーの値は保証されません。
Item #Fiber ConnectoraClear ApertureBeam DiameterbMirror NARFLcPFLd
RC02FC-F01FC/PCØ7.5 mm1.8 mm0.407 mm3.5 mm
RC04FC-F01Ø11 mm3.9 mm0.3615 mm7.5 mm
RC08FC-F01Ø11 mm8.6 mm0.16733 mm16.5 mm
RC12FC-F01Ø22 mm13.2 mm0.21650.8 mm25.4 mm
RC02APC-F01FC/APCØ7.5 mm1.8 mm0.407 mm3.5 mm
RC04APC-F01Ø11 mm3.9 mm0.3615 mm7.5 mm
RC08APC-F01Ø11 mm8.6 mm0.16733 mm16.5 mm
RC12APC-F01Ø22 mm13.2 mm0.21650.8 mm25.4 mm
RC02SMA-F01SMA905Ø7.5 mm1.8 mm0.407 mm3.5 mm
RC04SMA-F01Ø11 mm3.9 mm0.3615 mm7.5 mm
RC08SMA-F01Ø11 mm8.6 mm0.16733 mm16.5 mm
RC12SMA-F01Ø22 mm13.2 mm0.21650.8 mm25.4 mm
  • FC/PCおよびFC/APCシリーズはワイドキーコネクタを使用
  • 近似値、ファイバNAは0.13
  • 反射焦点距離
  • Parent Focal Length (軸上焦点距離) : 軸外パラボリックミラーは個別に作るか、軸上パラボリックミラーから切り取りも可能です。軸外パラボリックミラーが軸上パラボリックミラーから切り取られる場合、PFLの仕様は上昇します。PFLは軸上ミラーのEFLです。上記表内のEFLは、軸外パラボリックミラーの仕様です。詳細は右図をご覧ください。

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高NAファイバ:赤色の線は、コリメータの筐体によってクリッピングされるビームのエンベロープを示しています。緑色の点線は、ビーム中でOAPミラーによってコリメートされる部分を示しています。

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低NAファイバ:緑色の線は、OAPミラーによってコリメートされるビームのエンベロープを示しています。

必要とされる出力ビーム径に応じたミラーの選択

ファイバーパッチケーブルからの光のコリメートに反射型ファイバーコリメータを使用する際、多くの場合、適切なミラーは必要な出力ビーム径とファイバの開口数(NA)に基づいて選択されます。ファイバからの光の発散角はファイバのNAによって決定されます。ファイバのNAと発散半角の関係は、下記の式で表されます。

ここでθは発散半角を表し、また周囲の媒質は空気(n = 1)であることを仮定しています。発散光がOAPミラーに入射したときに得られるコリメート光の径は、OAPの反射焦点距離(RFL)とファイバのNAに関係し、小角度近似を用いると下記の式で求めることができます。

ここでdはビーム径です。ファイバのNA値の決め方によって、上記の式で得られるビーム径は、1/e2ではなく5%あるいは1%での径となる場合があります。 コリメートビームの理論的な発散角は下記の式で求められます。 

ここでθcはコリメート後のビームの発散角です。 コリメート後の発散角は比較的小さくなるため、こちらの反射型コリメータは、低NAのシングルモードファイバーパッチケーブルからの出力光をコリメートするのに適しています。

ビームは所定のビーム径まで理論的には拡大できますが、マルチモードファイバからの光をコリメートする場合には主な制限事項が2つあります。まず、ほとんどのマルチモードファイバは発散角が大きく(例:NA = 0.22、0.39または0.50)、光はOAPミラーにたどり着く前にコリメータの筐体でクリッピングされます(右の図参照)。従って、マルチモードパッチケーブルからの光をコリメートする場合、筐体で光がクリッピングされないよう、ファイバのNAはそれぞれ<0.40(RC02)、<0.36(RC04)、<0.167(RC08)、<0.216(RC12)に抑えてください。また、発散角はわずかにファイバのコア径の影響も受けますので、コア径が大きくなるほど、NAの最大許容値は若干小さくなります。ビーム径が反射型コリメータの開口よりも大きい場合、出力ビームはコリメータの筐体でクリッピングされます。どちらのケースも出力ビームの品質低下につながります。

下表は、ミラーの反射焦点距離とシングルモードならびにマルチモードファイバのNAが与えられたときの、出力ビーム径を示しています。

Calculated Beam Diameter for Given Fiber NA and RFL
Fiber NA0.13 NA, Single Mode0.22 NA, Multimode0.39 NA, Multimode
7 mm RFL (Item # Prefix RC02)1.8 mm3.1 mm5.5 mm
15 mm RFL (Item # Prefix RC04) 3.9 mm6.6 mm11.7 mma
33 mm RFL (Item # Prefix RC08) 8.6 mm14.5 mma,b25.7 mma,b
50.8 mm RFL (Item # Prefix RC12)13.2 mm22.4 mma,b39.6 mma,b
  • ファイバのNAが大きいため、出力ビームはコリメータの筐体でクリッピングされます。
  • 出力ビーム径は、反射型コリメータの開口部より大きくなっています。

ファイバーコリメーターセレクションガイド

コリメータの種類または画像をクリックすると、各コリメータの詳細がご覧いただけます。 

Type Description
焦点固定型FC、APC、SMAファイバーコリメータFixed SMA Fiber Collimatorこちらのファイバーコリメーターパッケージは、FC/PC、FC/APC、またはSMAコネクタ付きファイバからの出射光をコリメートするように、予めアライメントされています。各コリメーターパッケージは、405 nm~4.55 µmの波長で回折限界性能が得られるように工場で調整されています。設計波長以外でコリメータを使用することは可能ですが、色収差が生じるため最適な性能が得られるのは設計波長においてのみです。非球面レンズの実際の焦点距離は、色収差により波長に依存します。
エアスペース型複レンズ、大径ビームコリメータAir-Spaced Doublet Fiber Collimator大径ビーム(Ø5.3 mm~Ø8.5 mm)用として、FC/PC、FC/APC、SMAコネクタ付きエアスペース型複レンズコリメータをご用意しています。こちらのコリメーターパッケージは、FCやSMAコネクタ付きファイバからの出射光をコリメートし、設計波長で回折限界性能が得られるように工場で予めアライメントされています。
トリプレットレンズコリメータTriplet Fiber Collimator高品質なトリプレットコリメーターパッケージは、エアスペース型トリプレットレンズを使用しており、非球面レンズを用いたコリメータよりも優れたビーム品質が得られます。収差の小さいトリプレットを用いることの利点は、M2値として1(ガウシアン)に近い値が得られ、広がり角や波面エラーが小さくなることなどです。
マルチモードファイバ用アクロマティックコリメータTriplet Fiber Collimator高NAアクロマティックコリメータは、メニスカスレンズとアクロマティック複レンズを組み合わせることで、可視スペクトル域において球面収差の少ない優れた性能を発揮します。高NAのマルチモードファイバ用に設計されているため、オプトジェネティクスやファイバーフォトメトリの用途に適しています。 
反射型コリメータReflective Fiber Collimator金属コーティング反射型コリメータは、90°軸外放物面(OAP)ミラーをベースにしています。レンズと違い、ミラーは広い波長範囲にわたり焦点距離が変化しません。この特性により、軸外放物面(OAP)ミラーを用いたコリメータは広い波長範囲に対応させるための調整が不要となるため、多色光を用いる用途に適しています。当社の反射型コリメータはシングルモードファイバからの光のコリメートには適していますが、シングルモードファイバへの結合には適していません。当社では、小型で当社の16 mmケージシステムに直接取付け可能な保護膜付き銀コーティングの反射型コリメータもご用意しております。
FiberPortFiberport Fiber Collimatorこちらのコンパクトで極めて安定なFiberPortマイクロポジショナは、FC/PC、FC/APCまたはSMAコネクタ付き光ファイバとの光の入出射用として、安定で使いやすいプラットフォームです。シングルモード、マルチモードまたは偏波保持ファイバと組み合わせて使用することができ、ポスト、ステージ、プラットフォーム、レーザなどに取り付けることができます。組み込まれている非球面またはアクロマティックレンズのARコーティングは5種類から選択でき、また5軸のアライメント調整(3つの移動調整と2つの角度調整)が可能です。コンパクトでアライメントの長期安定性に優れたFiberPortは、ファイバへの光の結合、コリメート、組み込み用途(OEM用途)などに適しています。
調整可能型ファイバーコリメータAdjustable Fiber Collimatorこのコリメータは、FC/PC、FC/APCまたはSMAコネクタに接続するよう設計されており、内部にはARコーティング付き非球面レンズが取付けられています。非球面レンズとファイバ先端との距離は、焦点距離の変化を補正したり、波長や対象までの距離に合わせて再コリメートしたりするために調整することができます。 
アクロマティックファイバーコリメータ、焦点調整可能large beam collimators焦点調整の可能な当社のアクロマティックファイバーコリメータは、20 mm、40 mmまたは80 mmの有効焦点距離(EFL) を有し、その光学素子のARコーティングは3種類の広帯域ARコーティングから選ぶことができます。また、接続用コネクタの種類としては、FC/PC、FC/APCまたはSMA905をご用意しています。4枚のレンズを使用したエアスペース型設計であるため、非球面レンズのコリメータに比べてビーム品質に優れ(1に近いM2)、波面誤差は小さくなっています。これらのコリメータは自由空間光のファイバへの結合や、ファイバからの出射光のコリメートなどにご使用いただけます。また、距離をとって配置した2つのコリメータを用いて光を結合させると、光が2番目のコリメータに入る前にそのビームを操作することが可能になります。
ズーム機能付きファイバーコリメータZoom Fiber Collimatorこちらのコリメータは、ビームをコリメートしたまま、6~18 mmの範囲で焦点距離を変えることができます。そのため、コリメートした状態でビームサイズを変更できます。このデバイスは、用途に適した固定のファイバーコリメータを探す手間を省けるという利点に加え、1つで様々な幅広い用途に対応することができます。FC/PC、FC/APCまたはSMA905コネクタが付いており、反射防止コーティングは3種類からお選びいただけます。 
シングルモードファイバーピグテール付きコリメータPigtailed Fiber Collimatorシングルモードファイバーピグテール付きコリメータは、長さ1メートルのファイバとそれに対して予めアライメントされたARコーティング付き非球面レンズとで構成されており、532 nm、633 nm、780 nm、850 nm、1030 nm、1064 nm、1310 nm、1550 nmの8波長用の製品をご用意しています。コーティング波長域内のどの波長でもコリメートできますが、設計波長からずれると結合損失が増加します。
偏波保持ファイバーピグテール付きコリメータ偏波保持ファイバーピグテール付きコリメータは、長さ1メートルのファイバとそれに対して予めアライメントされたARコーティング付き非球面レンズとで構成されており、633 nm、780 nm、980 nm、1064 nm、1550 nmの5波長用の製品をご用意しています。波長やコネクタについてはカスタム仕様も対応可能です。筐体の外側にはスロー軸と平行なラインが刻印されています。これは入射光の偏光面をアライメントする際の目安としてお使いいただけます。コーティング波長域内のどの波長でもコリメートできますが、設計波長からずれると結合損失が増加します。
GRINレンズコリメータGRIN Fiber CollimatorGRINレンズファイバーコリメータは、630~1550 nmの範囲内の様々な波長に対してアライメントされた製品をご用意しており、FCまたはAPCコネクタ付きもしくはコネクタ無しのタイプからお選びいただけます。この有効径Ø1.8 mmのGRINレンズコリメータは、ファイバへの後方反射光を抑えるためにARコーティングが施されており、標準のシングルモードファイバまたはグレーデッドインデックス(GI)マルチモードファイバに結合されています。 
GRINレンズGRIN Lensこの屈折率分布型(GRIN)レンズは630 nm、830 nm、1060 nm、1300 nm、または1560 nmの波長用にARコーティングが施されており、光ファイバから出射した光が自由空間の光学系を通過して再度別のファイバに入射するまでの各用途にご利用いただけます。また半導体レーザの出射光のファイバへの結合、ファイバからの出射光のディテクタへの集光、レーザ光のコリメートなどにも適しています。このGRINレンズは当社の ピグテール付きガラスフェルールやGRINレンズ/フェルール用スリーブと組み合わせてお使いいただくこともできます。

Insights:軸外放物面(OAP)ミラー

こちらのページでは軸外放物面(OAP)ミラーの利点や使用方法についてご覧いただけます。

  • なぜ球面ミラーの代わりに放物面ミラーを使うのか?
  • 軸外放物面ミラーの利点
  • OAPミラーをベースにした反射型コリメータにおける光の方向性

このほかにも実験・実習や機器に関するヒントをまとめて掲載しています。こちらからご覧ください。

 

なぜ球面ミラーの代わりに放物面ミラーを使うのか?

Spherical Mirror Ray Trace with Focus Indicated
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図2:球面ミラーでは、コリメート光のすべての光線が1つの点を通過するように反射することはできません。焦点体積内での光線同士の交差点を、いくつか選んで黒点で示しています。
Parabolic Mirror Ray Trace with Focus Indicated
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図1:放物面ミラーでは、コリメート光のすべての光線が1つの焦点に集められます。

放物面ミラーは、点光源からの光をコリメートしたりコリメート光を集光したりする場合には、球面ミラーよりも優れた性能を有します。

コリメート光の集光
放物面ミラー(図1)を用いると、コリメートされている入射光を回折限界スポットに集光することができます。 これに対して球面ミラー(図2)を用いた場合は、コリメートされている入射光を回折限界スポットよりも大きな体積のスポットにしか集光できません。球面ミラーのこの焦点体積(Focal Volume)の大きさは、コリメートされた入射ビームの径を小さくすることで小さくすることができます。

点光源からの光のコリメート
点光源からの光はすべての方向に放射されます。この発散光の光源を放物面ミラーの焦点に置くと、ミラーから出てくる光は非常に良くコリメートされています。理想的な点光源の場合、反射されたすべての光線は互いに完全に平行になります。

点光源を球面ミラーの焦点体積内に置いたときには、ミラーから出てくる光は放物面ミラーと比較してそれほど良くコリメートされません。点光源からの各光線は、球面ミラーで反射されたときには完全な平行にはなりませんが、球面ミラー表面上の近い点で反射された2本の光線は遠い点で反射された2本の光線よりも平行に近い状態になります。そのため、反射面積を小さくすればコリメート光としての品質は向上します。これは焦点体積内の光源から放射される光の角度範囲を制限することと等価です。

放物面ミラーと球面ミラーの選択について
放物面ミラーを選択するのが常に良いとは限りません。アプリケーションにおいて要求されるビーム径、コスト面の制約、スペース上の制限、性能要件など、すべてが選択に影響します。ビーム径が影響するのは、ビーム径が小さいと放物面ミラーと球面ミラーの性能が近くなるためです。放物面ミラーは反射部分の加工がより難しいため、球面ミラーより高価になります。また放物面ミラーのサイズは一般に球面ミラーよりも大きくなります。コストや物理的なサイズの違いに比べて、向上する性能が重要な場合もあれば、重要でない場合もあります。

最終更新日:2019年12月4日

 

軸外放物面ミラーの利点

Off-Axis Parabolic Mirror Has Accessible Focal Point
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図4:軸外放物面(OAP)ミラーは、大きな放物面の一部分と考えられます。どちらも焦点は同じですが、OAPミラーのほうがよりアクセスしやすくなっています。
On-Axis Parabolic Mirror Has Obstructed Focal Point
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図3:通常の放物面ミラーの焦点は反射面に近く、また一般に反射面に囲まれているため、焦点にアクセスしにくくなっています。

放物面ミラーの主な利点の1つは、焦点が1つであることです。ミラー軸に対して平行に伝搬する光線は、反射されるとすべてこの点を通過します。これは、レーザ光を回折限界スポットに集光させることを要求されるイメージングや製造などの分野で、様々な目的に利用できます。

焦点周りに対称な通常の放物面ミラーを使用する場合、いくつかのマイナス面があります(図3)。1つは、一般にミラーの側面が妨げとなり、焦点にアクセスできないことです。もう1つは、ミラーを発散光のコリメートに使用したとき、光源の筐体がコリメート光の一部をブロックすることです。特にミラーの光軸に対して小さな角度で放射された光がブロックされます。

軸外放物面(OAP)ミラー(図4)を使用するのは、このような問題の解決策の1つです。このミラーの反射面の形状は放物面ですが、焦点周りに対称ではありません。OAPミラーの反射面は、焦点から離れた位置にある親放物面(Parent Parabola)上の一部分に対応します。どの部分の面を選択するかは、焦点とミラー中心間の角度や距離に対する要求に依存します。

最終更新日:2019年12月4日

 

OAPミラーをベースにした反射型コリメータにおける光の方向性

Cut-away view of OAP-based fiber collimator
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図6: コリメータの反射光学素子はOAPミラーです。ミラー基板は赤で示されています。この反射面は、放物面の頂点から離れた位置の放物面の一部分です。親放物面とOAPミラーの焦点は一致しています。
OAP-based fiber collimator
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図5:当社ではファイバーコネクタ用のポートと、光軸に対して平行に伝搬するコリメートされた自由空間光用のポートを備えた、反射型コリメータをご用意しています。

当社の反射型コリメータの2つのポートは入れ替えることができません。1つのポートには光ファイバのコネクタを取付けますが、そこでは発散光を放出する点光源であることが要求されます。もう1つのポートはコリメートされた自由空間光用として設計されています(図5参照)。

自由空間光用ポート
このポートに入射する光は、光軸に対して平行なコリメート光でなければなりません。ファイバ端面、半導体レーザやその他の光源などからの発散光は入射しないでください。そのような光はファイバーコネクタ用のポートではコリメートされておらず、またファイバーポートに接続されたファイバに結合もされません。

ファイバーコネクタ用ポート
このポートではファイバの端面がミラーの焦点にアライメントされます。ファイバの端面は焦点に置かれた点光源に近いため、自由空間ポートからはコリメートされたビームが出射されます。ファイバ端面を焦点にアライメントすることは、自由空間光用ポートからの光がコリメートされ、光軸に対して平行に出射される理由でもあります。

光の方向性について
コリメータにおける光の方向は、反射素子として回転非対称の軸外放物面(OAP)を使用していることで決まっています(図6)。断面図では、ファイバの端面がOAPミラーの焦点でもある親放物面の焦点に置かれていることを示しています。

最終更新日:2019年12月4日


Posted Comments:
Sebastian Schlichting  (posted 2024-05-16 07:58:25.247)
Es wäre gut, wenn es die Kollimatoren (auch RC08SMA) optional mit verstellbarem Fokus geben würde. Der SMA-Anschluss ist ja mit einer Madenschrauve fixiert und verstellbar. Leider ist alles nachträglich verklebt. Einfach optional den Kleber weg lassen!
fnero  (posted 2024-05-17 03:05:30.0)
Thank you for your feedback and improvement suggestion. RC-collimators with adjustable focus is in development. We can also offer unglued fiber connectors on request for custom alignment, if needed.
Won-il Lee  (posted 2024-04-30 13:41:39.093)
I would like to know what the reflectance is in the wavelength range of 1200nm to 1700nm.
mkarlsson  (posted 2024-04-30 08:54:55.0)
Thank you for your inquiry! An excel sheet with raw data on the reflectance from 250 nm to 20 µm can be found under the specs tab. I've also reached out to you directly with this information.
高 成  (posted 2023-11-20 13:58:20.603)
这个器件的光学调整架可不可以用 KM05?
jeklof  (posted 2023-11-21 04:18:02.0)
"Can KM05 be used as the optical kinematic mount for this device?” -It is possible but it would be, due to stability reasons, be better to use for example a SM-threaded kinematic mount or a kinematic V-mount. Please reach out to techsupport-cn@thorlabs.com to discuss this further.
Rick Harrison  (posted 2022-11-11 08:42:10.56)
I would love a SM2 version of this with the UV -enhanced fiber collimator.
cdolbashian  (posted 2022-11-16 03:42:48.0)
Thank you for reaching out to us with this inquiry Rick. Unfortunately at this time, we cannot fulfill this type of custom request, though I have submitted this internally as a product request, as it will surely be a good product for a future release.
Trung Ngo  (posted 2022-06-24 14:02:22.517)
Dear Ladies and Gentlemen, 1- I have Fiber-Coupled LEDs / MWWHF2 with an SMA connector and I am trying to use a reflective collimator to produce a narrow collimated beam. I think the RC02SMA-F01 is the suitable one. I would like to confirm the compatibility of those devices and I would like to ask whether this reflective collimator significantly reduces the light intensity. Our previous setup (MWWHF2, P2-460B-PCSMA-1 Fiber, RC02FC-P01) did not work well. The output beam was weak and not collimated. Is the RC02SMA-F01 compatible with the KM05CP/M mount? 2- If you have any alternative solution to produce a LED narrow beam, could you suggest me? Regards, Trung
ksosnowski  (posted 2022-06-24 04:05:31.0)
The reflective collimators are good for broadband sources due to their achromaticity. The RC02x variants have the shortest focal length and smallest beam output of this series. The external SM05 threading is correct size to mount in the KM05CP(/M) however this mount is not threaded so would use the locking screw to secure it in place. Producing a narrow beam from a naturally large area and divergent source can be challenging, and will come at the cost of optical power. Using SM fiber will act as a spatial filter, and while this reduces power, this also reduces the etendue of the LED output enabling high quality beam output from a collimator. When a higher power with narrower beam is required, sometimes a laser emitter can be more effective. The drawback is that laser spectra are typically narrow. Regarding your previous setup, I've reached out directly to discuss this application further.
Felix Koch  (posted 2022-01-25 13:29:06.23)
Dear ladies and gentlemen, we want to use your OAP-collimators for free-space-coupling with 200 or 400 µm multimode fibers with a broad spectrum of 190...800 nm. Can you provide the reflectivity for the whole spectrum for UV-enhanced Al? Could you also provide these products with bare Al coating? To our experiance this is the best option for broad spectrum applications. Otherwise a shift of the maximum from 250 to 200 nm would also be of interest because we want to optimize throughput for the DUV range. We need quantities of 5...10 for the moment, but we often deal with similar problems. I would appreciate if you were open for further discussions on this matter! Best regards Felix
cdolbashian  (posted 2022-01-31 05:19:40.0)
Thank you for reaching out to us here at Thorlabs Felix. I have reached out to you with tabulated extended reflectivity data to the range of interest. Regarding a custom solution I have forwarded your request to our Solutions Team. For future custom requests, please feel free to email our Solutions Team at Techsales@thorlabs.com
ivan.maleev  (posted 2017-08-04 17:03:55.017)
Do you have available RC02 & RC04 reflective collimators with coatings that extend down to 200nm?
tfrisch  (posted 2017-08-16 02:41:08.0)
Hello, thank you for contacting Thorlabs. I will post your need in our internal engineering forum, but at this time, our UV-enhanced coating is only suitable down to 250nm.
ericb  (posted 2017-07-13 08:08:03.193)
Hi, We are interested in a vacuum compatible version of this reflective collimator. What would it take to make this, or a similar item vacuum compatible? Best Regards, Eric
tfrisch  (posted 2017-07-28 02:39:50.0)
Hello, thank you for contacting Thorlabs. I will reach out to you for details for a quote.
user  (posted 2017-02-19 23:21:30.493)
What about the reflected wavefront error.? Is there any estimation?
tfrisch  (posted 2017-02-20 10:15:49.0)
Hello, thank you for contacting Thorlabs. These collimators use our stock Off Axis Parabolic Mirrors, so the RWE spec of wave/4 at 633nm will hold for these as well.
j.hood  (posted 2016-01-18 17:53:21.47)
How would one go about calculating the collimated beam divergence for multimode fibre? For example if a Dia. 600μm, 0.22NA fibre is used with λ=337nm, what would be the expected divergence of the collimated beam?
besembeson  (posted 2016-01-20 10:26:59.0)
Response from Bweh at Thorlabs USA: The divergence for multimode fibers can be estimated based on the chiefray of the outer field point of fiber. Depending on the focal length of the reflective collimator, you may use the expression we have at the following link, under the tab "Specs" to estimate the full divergence angle, with D replaced by your fiber core size. http://www.thorlabs.com/newgrouppage9.cfm?objectgroup_id=1337 With the RC08 for example and your 600um core fiber, you get a half divergence angle of about 0.52deg.
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FC/PCコネクタ付き反射型コリメータ、UV域強化アルミコーティング

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SMA905コネクタ付き反射型コリメータ、UV域強化アルミコーティング

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