成型ガラス非球面レンズ、ARコーティング: 405 nmまたは1064 nm


  • Coatings: 405 nm or 1064 nm
  • Diffraction-Limited Design
  • Collimate or Focus Light with a Single Element

C110TMD-1064

C240TMD-1064

352671-405

354280-1064

354240-1064

Application Idea

Aspheric Lens in a Fiber Launch Application

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アイコンやリンクについて
 info icon各製品表のInfoアイコンをクリックすると、仕様の詳細がご覧いただけます。
Performance のリンクいくつかの波長における特定のスポット図や焦点距離のシフトデータをご覧いただけます。
Zemaxファイル
下の型番横の赤いアイコンをクリックすると、そのZemaxファイルをダウンロードできます。またこちらからは当社の全てのZemaxファイルを一括ダウンロードできます。

成形ガラス製非球面レンズ: 405 nm Vコーティング、または1064 nm Vコーティング 

非球面レンズは、球面収差を生じることなく、光を集光またはコリメートします。 モノクロ光源においても、球面単レンズでは球面収差があることから、光を集光およびコリメートする際に回折限界性能を実現できないことがあります。 従って、球面収差が補正されている非球面レンズは、ファイバまたは半導体レーザの出力のコリメート、光のファイバへの結合空間フィルタディテクタ上への光のイメージングなどの多くの用途で、多くの用途で適したレンズになります。

全ての成形ガラス製非球面レンズは、SUS303非磁性ステンレスのレンズセルにマウントされており、識別が簡単なように型番が刻印されています。 これらのマウント付き非球面レンズは、光学系の組立てまたはOEM用の用途でご使用いただけるようミリ規格のネジ切りが付いています。このマウント付き非球面レンズは、当社の非球面レンズアダプタを使うことによって、SM1シリーズのレンズチューブに簡単に適合できます。 マウント付き非球面レンズは、当社の顕微鏡対物レンズアダプターエクステンションチューブと組み合わせることによって、複数の光学素子を用いた顕微鏡対物レンズの代替品としてご利用いただけます。 

マウント無し非球面レンズが点光源または半導体レーザからの光をコリメートするために使われている場合、曲率半径が大きい(平面に近い面)面を点光源または半導体レーザ側に向ける必要があります。マウント付き非球面レンズを使って光をコリメートする場合、マウントの外ネジが付いた端が光源に向くように配置してください。

これらのレンズの損傷閾値は、反射防止(AR)コーティングによって決まります。参考値として、これらのコーティングのパワー耐性は、1064 nmにおいて、100 W/cm2 CW入力パワー、または0.1 J/cm2 10 nsパルスエネルギとなります。 成形ガラス製非球面レンズは、既定の性能を発揮するために多様な光学ガラスから製造されています。 レンズの成形過程により、成形後のガラスの特性は材料自体の特性から少しずれます(例えば、アッベ数)。 各レンズの材料特性については、青いInfoアイコンをクリックし、「Glass」タブからご覧いただけます。

外径寸法に関するご注意:マウント無しガラス成型非球面レンズのウェブ上に記載されている外形寸法は、最終桁が省略されている場合があり、その外形寸法を用いてレンズマウントを自作されるとレンズがマウントできない等の不具合が発生する可能性があります。現在ウェブ上の外形寸法を順次修正しておりますが、修正完了までに時間を要するため、ホルダ等を自作される場合は当社へご相談ください。 

レンズの選択

非球面レンズは通常、1~5 mm 径の入力ビームをシングルモードファイバに結合する際に使用されます。正しいレンズを選択する上で考慮すべき主要な仕様を簡単にご紹介します。

:
ファイバ:
P1-630A-FC-2
レンズに入力するコリメート経: Ø3 mm

P1-630A-FC-2、波長630 nm、FC/PCシングルモードパッチケーブルの仕様は、モードフィールド経 (MFD)が4.3 μmとなることを示しています。この数値は、下式を適用した回折限界のスポットサイズと一致します。

Equation for Diffraction-Limited Spot

ここで f はレンズの焦点距離、λは波長、Dは入力コリメート光の径を示しています。望まれるコリメートレンズの焦点距離は以下で算出されます。

focal length of collimating lens

当社では多くの種類の非球面レンズ(マウント付き、マウント無し)をラインナップしています。上記で算出された焦点距離である16 mmに最も近いfのレンズとしてf=15.29 mmの製品(型番 354260-BまたはA260-B)があります。 このレンズはコリメートビームの直径よりも大きな開口を有しています。 そのため、この条件(シングルモードファイバP1-630A-FC-2、コリメート径3 mm)には適したレンズであることがわかります。 カップリングを最適化するためには、集光ビームのスポットサイズは、シングルモードファイバのMFDより小さくなければなりません。 正確にマッチするレンズがない場合は、算出された最適焦点距離よりも短いレンズを選んでください。 または、レンズの有効径が十分大きい場合、一度ビームを拡大して非球面レンズで集光することによりスポットサイズを小さくすることができます。

Definitions of Variables
zSag (Surface Profile)
YRadial Distance from Optical Axis
RRadius of Curvature
kConic Constant
A44th Order Aspheric Coefficient
A66th Order Aspheric Coefficient
Annth Order Aspheric Coefficient

定数のターゲット値については、下表内の青いInfoアイコンをクリックすると表示されるウィンドウからPDFおよびDXF形式でダウンロード可能です。これらファイルへのリンクは、型番をクリックすると表示されるページの「Drawings and Documents」内にもございます。

レンズの設計公式

  • 正の半径は、頂点が曲率中心の左側にあるということを示しています。
  • 負の半径は、頂点が曲率中心の右側にあるということを示しています。
Aspheric Lens Equation
非球面レンズの公式

半導体レーザに合ったコリメート用レンズの選択

半導体レーザの出力は大きく拡散するので、コリメートするには光学素子が必要となります。非球面レンズは球面収差の補正に優れているので、 コリメート径を1~5 mmとしたい場合は非球面レンズを用いるのが一般的です。 ここでは目的の用途に合った適切なレンズを選定する上で重要な仕様について、簡単な例をあげてご説明します。

例:
使用する半導体レーザ:L780P010
目的とするコリメート後のビーム径: Ø3 mm (主軸)

半導体レーザL780P010の仕様書によると、光線の水平と垂直方向におけるビーム発散角(FWHM)はそれぞれ10oと30oです。 従って光が発散するにつれて、光線は楕円形になっていきます。 コリメートの段階でできるだけ多くの光を集光するために、計算する際は2つの発散角のうちの大きな方の数値を使ってください(この場合は30o)。 楕円形の光線を丸形に変換したい場合はアナモルフィックプリズムペアを使用してください。それにより、ビームの一軸方向を拡大することができます。

laser diode collimation drawing

Ø = ビーム径

Θ = 発散角

レンズの厚さが曲率半径に比べて無視できる程度であると仮定すると、薄レンズの近似を用いて非球面レンズの適切な焦点距離が求められます。発散角が30° (FWHM)、ビーム径が3 mmと仮定します。

focal length calculation

これらの情報をもとに、適切なコリメート用レンズの選定を行います。 当社では数多くの種類の非球面レンズをご用意しております。 この使用例における理想的なレンズは、焦点距離が5.6 mm付近のコードBのARコーテイングが施された成型ガラス非球面レンズです。 C171TMD-B (マウント付き)または354171-B (マウント無し)の非球面レンズの焦点距離は6.20 mmなので、コリメート後のビーム径(主軸)は3.3 mmになります。 次に半導体レーザのNA(開口数)がレンズのNAより小さいことを確認してください。

0.30 = NALens > NADiode ≈ sin(15°) = 0.26

ここまでビーム径基準として、FWHM(半値幅)ビーム径を用いてきましたが、1/e2ビーム径を用いる方がより適切です。ガウシアンビームプロファイルにおいて、1/e2ビーム径はFWHM径の約1.7倍になります。 よって、1/e2ビーム径の方が半導体レーザの出力光をより多く捉え(より大きな光パワーを伝達することになり)、さらにファーフィールド回折を最小限に留めます(入射光のケラレが少ないため)。

経験則に従えば、NAが半導体レーザの2倍のレンズを選ぶと良いでしょう。 例えばA390-BまたはA390TM-Bをご使用になる場合、NAは0.53で、半導体レーザのNA(0.26)の約2倍となります。 なお、これらのレンズの焦点距離は4.6 mmで、主軸のビーム径は約2.5 mmとなります。一般的に、焦点距離の短いコリメート用レンズを使用すると、コリメート光の径は小さくなり、ビーム広がり角は大きくなります。これに対して、焦点距離の長いコリメート用レンズを使用するとコリメート光の径は大きくなり、ビーム広がり角は小さくなります。

Damage Threshold Specifications
Damage Specification TypeDamage Threshold
Pulse0.1 J/cm2 (1064 nm, 10 ns)
CW100 W/cm2 (1064 nm)

当社のARコーティング付き成形ガラス製非球面レンズの損傷閾値データ

右の仕様は当社のARコーティング付き成形ガラス製非球面レンズの測定値です。損傷閾値の仕様はレンズの取付けオプションや焦点距離にかかわらずすべての405 nmまたは1064 nmのARコーティング付き成形ガラス製非球面レンズで同じです。

 

レーザによる損傷閾値について

このチュートリアルでは、レーザ損傷閾値がどのように測定され、使用する用途に適切な光学素子の決定にその値をどのようにご利用いただけるかを総括しています。お客様のアプリケーションにおいて、光学素子を選択する際、光学素子のレーザによる損傷閾値(Laser Induced Damage Threshold :LIDT)を知ることが重要です。光学素子のLIDTはお客様が使用するレーザの種類に大きく依存します。連続(CW)レーザは、通常、吸収(コーティングまたは基板における)によって発生する熱によって損傷を引き起こします。一方、パルスレーザは熱的損傷が起こる前に、光学素子の格子構造から電子が引き剥がされることによって損傷を受けます。ここで示すガイドラインは、室温で新品の光学素子を前提としています(つまり、スクラッチ&ディグ仕様内、表面の汚染がないなど)。光学素子の表面に塵などの粒子が付くと、低い閾値で損傷を受ける可能性があります。そのため、光学素子の表面をきれいで埃のない状態に保つことをお勧めします。光学素子のクリーニングについては「光学素子クリーニングチュートリアル」をご参照ください。

テスト方法

当社のLIDTテストは、ISO/DIS 11254およびISO 21254に準拠しています。

初めに、低パワー/エネルギのビームを光学素子に入射します。その光学素子の10ヶ所に1回ずつ、設定した時間(CW)またはパルス数(決められたprf)、レーザを照射します。レーザを照射した後、倍率約100倍の顕微鏡を用いた検査で確認し、すべての確認できる損傷を調べます。特定のパワー/エネルギで損傷のあった場所の数を記録します。次に、そのパワー/エネルギを増やすか減らすかして、光学素子にさらに10ヶ所レーザを照射します。このプロセスを損傷が観測されるまで繰返します。損傷閾値は、光学素子が損傷に耐える、損傷が起こらない最大のパワー/エネルギになります。1つのミラーBB1-E02の試験結果は以下のようなヒストグラムになります。

LIDT metallic mirror
上の写真はアルミニウムをコーティングしたミラーでLIDTテストを終えたものです。このテストは、損傷を受ける前のレーザのエネルギは0.43 J/cm2 (1064 nm、10 ns pulse、 10 Hz、Ø1.000 mm)でした。
LIDT BB1-E02
Example Test Data
Fluence# of Tested LocationsLocations with DamageLocations Without Damage
1.50 J/cm210010
1.75 J/cm210010
2.00 J/cm210010
2.25 J/cm21019
3.00 J/cm21019
5.00 J/cm21091

試験結果によれば、ミラーの損傷閾値は 2.00 J/cm2 (532 nm、10 ns pulse、10 Hz、 Ø0.803 mm)でした。尚、汚れや汚染によって光学素子の損傷閾値は大幅に低減されるため、こちらの試験はクリーンな光学素子で行っています。また、特定のロットのコーティングに対してのみ試験を行った結果ではありますが、当社の損傷閾値の仕様は様々な因子を考慮して、実測した値よりも低めに設定されており、全てのコーティングロットに対して適用されています。

CWレーザと長パルスレーザ

光学素子がCWレーザによって損傷を受けるのは、通常バルク材料がレーザのエネルギを吸収することによって引き起こされる溶解、あるいはAR(反射防止)コーティングのダメージによるものです[1]。1 µsを超える長いパルスレーザについてLIDTを論じる時は、CWレーザと同様に扱うことができます。

パルス長が1 nsと1 µs の間のときは、損傷は吸収、もしくは絶縁破壊のどちらかで発生していると考えることができます(CWとパルスのLIDT両方を調べなければなりません)。吸収は光学素子の固有特性によるものか、表面の不均一性によるものかのどちらかによって起こります。従って、LIDTは製造元の仕様以上の表面の質を有する光学素子にのみ有効です。多くの光学素子は、ハイパワーCWレーザで扱うことができる一方、アクロマティック複レンズのような接合レンズやNDフィルタのような高吸収光学素子は低いCWレーザ損傷閾値になる傾向にあります。このような低い損傷閾値は接着剤や金属コーティングにおける吸収や散乱によるものです。

Linear Power Density Scaling

線形パワー密度におけるLIDTに対するパルス長とスポットサイズ。長パルス~CWでは線形パワー密度はスポットサイズにかかわらず一定です。 このグラフの出典は[1]です。

Intensity Distribution

繰返し周波数(prf)の高いパルスレーザは、光学素子に熱的損傷も引き起こします。この場合は吸収や熱拡散率のような因子が深く関係しており、残念ながらprfの高いレーザが熱的影響によって光学素子に損傷を引き起こす場合の信頼性のあるLIDTを求める方法は確立されておりません。prfの大きいビームでは、平均出力およびピークパワーの両方を等しいCW出力と比較する必要があります。また、非常に透過率の高い材料では、prfが上昇してもLIDTの減少は皆無かそれに近くなります。

ある光学素子の固有のCWレーザの損傷閾値を使う場合には、以下のことを知る必要があります。

  1. レーザの波長
  2. ビーム径(1/e2)
  3. ビームのおおよその強度プロファイル(ガウシアン型など)
  4. レーザのパワー密度(トータルパワーをビームの強度が1/e2の範囲の面積で割ったもの)

ビームのパワー密度はW/cmの単位で計算します。この条件下では、出力密度はスポットサイズとは無関係になります。つまり、スポットサイズの変化に合わせてLIDTを計算し直す必要がありません(右グラフ参照)。平均線形パワー密度は、下の計算式で算出できます。

ここでは、ビーム強度プロファイルは一定であると仮定しています。次に、ビームがホットスポット、または他の不均一な強度プロファイルの場合を考慮して、おおよその最大パワー密度を計算する必要があります。ご参考までに、ガウシアンビームのときはビームの強度が1/e2の2倍のパワー密度を有します(右下図参照)。

次に、光学素子のLIDTの仕様の最大パワー密度を比較しましょう。損傷閾値の測定波長が光学素子に使用する波長と異なっている場合には、その損傷閾値は適宜補正が必要です。おおよその目安として参考にできるのは、損傷閾値は波長に対して比例関係であるということです。短い波長で使う場合、損傷閾値は低下します(つまり、1310 nmで10 W/cmのLIDTならば、655 nmでは5 W/cmと見積もります)。

CW Wavelength Scaling

この目安は一般的な傾向ですが、LIDTと波長の関係を定量的に示すものではありません。例えば、CW用途では、損傷はコーティングや基板の吸収によってより大きく変化し、必ずしも一般的な傾向通りとはなりません。上記の傾向はLIDT値の目安として参考にしていただけますが、LIDTの仕様波長と異なる場合には当社までお問い合わせください。パワー密度が光学素子の補正済みLIDTよりも小さい場合、この光学素子は目的の用途にご使用いただけます。

当社のウェブ上の損傷閾値の仕様と我々が行った実際の実験の値の間にはある程度の差があります。これはロット間の違いによって発生する誤差を許容するためです。ご要求に応じて、当社は個別の情報やテスト結果の証明書を発行することもできます。損傷解析は、類似した光学素子を用いて行います(お客様の光学素子には損傷は与えません)。試験の費用や所要時間などの詳細は、当社までお問い合わせください。

パルスレーザ

先に述べたように、通常、パルスレーザはCWレーザとは異なるタイプの損傷を光学素子に引き起こします。パルスレーザは損傷を与えるほど光学素子を加熱しませんが、光学素子から電子をひきはがします。残念ながら、お客様のレーザに対して光学素子のLIDTの仕様を照らし合わせることは非常に困難です。パルスレーザのパルス幅に起因する光学素子の損傷には、複数の形態があります。以下の表中のハイライトされた列は当社の仕様のLIDT値が当てはまるパルス幅に対する概要です。

パルス幅が10-9 sより短いパルスについては、当社の仕様のLIDT値と比較することは困難です。この超短パルスでは、多光子アバランシェ電離などのさまざまなメカニクスが損傷機構の主流になります[2]。対照的に、パルス幅が10-7 sと10-4 sの間のパルスは絶縁破壊、または熱的影響により光学素子の損傷を引き起こすと考えられます。これは、光学素子がお客様の用途に適しているかどうかを決定するために、レーザービームに対してCWとパルス両方による損傷閾値を参照しなくてはならないということです。

Pulse Durationt < 10-9 s10-9 < t < 10-7 s10-7 < t < 10-4 st > 10-4 s
Damage MechanismAvalanche IonizationDielectric BreakdownDielectric Breakdown or ThermalThermal
Relevant Damage SpecificationN/APulsedPulsed and CWCW

お客様のパルスレーザに対してLIDTを比較する際は、以下のことを確認いただくことが重要です。

Energy Density Scaling

エネルギ密度におけるLIDTに対するパルス長&スポットサイズ。短パルスでは、エネルギ密度はスポットサイズにかかわらず一定です。このグラフの出典は[1]です。

  1. レーザの波長
  2. ビームのエネルギ密度(トータルエネルギをビームの強度が1/e2の範囲の面積で割ったもの)
  3. レーザのパルス幅
  4. パルスの繰返周波数(prf)
  5. 実際に使用するビーム径(1/e2 )
  6. ビームのおおよその強度プロファイル(ガウシアン型など)

ビームのエネルギ密度はJ/cm2の単位で計算します。右のグラフは、短パルス光源には、エネルギ密度が適した測定量であることを示しています。この条件下では、エネルギ密度はスポットサイズとは無関係になります。つまり、スポットサイズの変化に合わせてLIDTを計算し直す必要がありません。ここでは、ビーム強度プロファイルは一定であると仮定しています。ここで、ビームがホットスポット、または他の不均一な強度プロファイルの場合を考慮して、おおよその最大パワー密度を計算する必要があります。ご参考までに、ガウシアンビームのときは一般にビームの強度が1/e2のときの2倍のパワー密度を有します。

次に、光学素子のLIDTの仕様と最大エネルギ密度を比較しましょう。損傷閾値の測定波長が光学素子に使用する波長と異なっている場合には、その損傷閾値は適宜補正が必要です[3]。経験則から、損傷閾値は波長に対して以下のような平方根の関係であるということです。短い波長で使う場合、損傷閾値は低下します(例えば、1064 nmで 1 J/cm2のLIDTならば、532 nmでは0.7 J/cm2と計算されます)。

Pulse Wavelength Scaling

 

波長を補正したエネルギ密度を得ました。これを以下のステップで使用します。

ビーム径は損傷閾値を比較する時にも重要です。LIDTがJ/cm2の単位で表される場合、スポットサイズとは無関係になりますが、ビームサイズが大きい場合、LIDTの不一致を引き起こす原因でもある不具合が、より明らかになる傾向があります[4]。ここで示されているデータでは、LIDTの測定には<1 mmのビーム径が用いられています。ビーム径が5 mmよりも大きい場合、前述のようにビームのサイズが大きいほど不具合の影響が大きくなるため、LIDT (J/cm2)はビーム径とは無関係にはなりません。

次に、パルス幅について補正します。パルス幅が長くなるほど、より大きなエネルギに光学素子は耐えることができます。パルス幅が1~100 nsの場合の近似式は以下のようになります。

Pulse Length Scaling

お客様のレーザのパルス幅をもとに、光学素子の補正されたLIDTを計算するのにこの計算式を使います。お客様の最大エネルギ密度が、この補正したエネルギ密度よりも小さい場合、その光学素子はお客様の用途でご使用いただけます。ご注意いただきたい点は、10-9 s と10-7 sの間のパルスにのみこの計算が使えることです。パルス幅が10-7 sと10-4 sの間の場合には、CWのLIDTも調べなければなりません。

当社のウェブ上の損傷閾値の仕様と我々が行った実際の実験の値の間にはある程度の差があります。これはロット間の違いによって発生する誤差を許容するためです。ご要求に応じて、当社では個別のテスト情報やテスト結果の証明書を発行することも可能です。詳細は、当社までお問い合わせください。


[1] R. M. Wood, Optics and Laser Tech. 29, 517 (1997).
[2] Roger M. Wood, Laser-Induced Damage of Optical Materials (Institute of Physics Publishing, Philadelphia, PA, 2003).
[3] C. W. Carr et al., Phys. Rev. Lett. 91, 127402 (2003).
[4] N. Bloembergen, Appl. Opt. 12, 661 (1973).


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AR Coating Abbreviations
AbbreviationDescription
UUncoated: Optics do not have an AR Coating of any kind
ABroadband AR Coating for the 350 - 700 nm or 400 - 600 nm range
BBroadband AR Coating for the 600 - 1050 nm or 650 - 1050 nm range
CBroadband AR Coating for the 1050 - 1620 nm or 1050 - 1700 nm range
VNarrowband AR Coating designed for the wavelength listed in the table below

下の表は、当社ご提供のすべての可視ならびに近赤外域用の成形ガラス非球面レンズを掲載しております。赤外域用の成形ガラス非球面レンズについてはこちらをクリックしてご覧ください。表内の型番はマウント無し、コーティング無しのレンズを示しています。5つのARコーティングの欄における「X」の印は、そのコーティング付きのレンズをご用意していることを示しています(Vコーティングについてはその設計波長が記載されています)。右の表はARコーティングの記号とその仕様範囲を示しています。特定のレンズの詳細についてはXのリンクをクリックしてください。マウント付き、マウント無しでご用意しております。

Base Item #AR Coating OptionsEffective
Focal Length
NAOuter Diameter of
Unmounted Lens
Working DistanceEntrance
Clear Aperture of
Unmounted Lens
UABCVUnmountedMounteda
354710XXXX 1.5 mm0.52.650 mm0.5 mmb0.4 mmbS1: 1.15 mm
S2: 1.50 mmc
354140XXXX 1.5 mm0.62.400 mm0.8 mm0.8 mmS1: 1.14 mm
S2: 1.60 mmc
355151XXXX 2.0 mm0.53.000 mm0.5 mmb0.3 mmbS1: 1.09 mm
S2: 2.00 mmc
355440XXXX 2.8 mm0.3/0.5c4.700 mm2.0 mmb1.8 mmbS1: 3.76 mm
S2: 4.12 mmc
355392XXXX 2.8 mm0.64.000 mm1.5 mm1.0 mmS1: 2.50 mm
S2: 3.60 mmc
355390XXXX 2.8 mm0.64.500 mm2.2 mm1.9 mmS1: 3.60 mm
S2: 3.60 mmc
355660XXXX 3.0 mm0.54.000 mm1.6 mm1.3 mmS1: 2.35 mm
S2: 3.60 mmc
354330XXXX 3.1 mm0.76.325 mm1.8 mm1.77 mmS1: 5.00 mm
S2: 3.84 mmc
N414 XXX 3.30 mm0.474.50 mm1.94 mm1.83 mm3.52 mm
354340XXX  4.0 mm0.66.325 mm1.5 mmb1.2 mmbS1: 3.77 mm
S2: 5.10 mmc
352610 XX  4.00 mm0.606.325 mm1.52 mm1.22 mm4.80 mm
352671 XX 4054.02 mm0.606.325 mm1.37 mm1.06 mm4.80 mm
354350X XX 4.5 mm0.44.700 mm2.2 mm1.6 mmS1: 2.05 mm
S2: 3.70 mmc
355230XXXX 4.5 mm0.66.330 mm2.8 mmb2.4 mmbS1: 3.93 mm
S2: 5.07 mmc
A230XXXX 4.51 mm0.556.34 mm2.91 mm2.53 mm4.95 mm
352230    10644.51 mm0.5516.325 mm2.67 mm2.43 mm4.95 mm
354453XXXX4.6 mm0.56.000 mm2.0 mmb0.9 mmbS1: 3.38 mm
S2: 4.80 mmc
A390 XX  4.60 mm0.536.00 mm2.70 mm1.64 mm4.89 mm
354430X XX 5.0 mm0.22.000 mm4.4 mm4.0 mmS1: 1.40 mm
S2: 1.60 mmc
354105XXXX5.5 mm0.67.200 mm3.1 mmb2.0 mmbS1: 4.96 mm
S2: 6.00 mmc
354171XXXX 6.2 mm0.34.700 mm3.4 mmb2.8 mmbS1: 2.72 mm
S2: 3.70 mmc
355110XXXX 6.2 mm0.47.200 mm2.7 mmb1.6 mmbS1: 2.93 mm
S2: 5.00 mmc
352110   10646.24 mm0.407.20 mm2.67 mm1.70 mm5.00 mm
A110XXXX 6.24 mm0.407.20 mm3.39 mm2.39 mm5.00 mm
A375 XXX 7.50 mm0.306.51 mm5.90 mm5.59 mm4.50 mm
354240XXXX8.00 mm0.59.950 mm5.90 mmb4.80 mmbS1: 8.00 mm
S2: 6.94 mmc
A240XXXX 8.00 mm0.509.94 mm5.92 mm4.79 mm8.00 mm
352240 10648.0 mm0.59.950 mm4.9 mm3.8 mmS1: 8.00 mm
S2: 6.94 mmc
354060XXXX9.6 mm0.36.325 mm7.5 mmb7.1 mmbS1: 5.13 mm
S2: 5.20 mmc
354061XXXX11.0 mm0.26.325 mm8.9 mmb8.5 mmbS1: 4.63 mm
S2: 5.20 mmc
352220    106411.00 mm0.257.215 mm6.97 mm5.83 mm5.50 mm
A220XXX  11.00 mm0.267.20 mm7.97 mm6.91 mm5.50 mm
354220XXXX11.0 mm0.37.200 mm6.9 mmb5.8 mmS1: 4.07 mm
S2: 5.50 mmc
355397XXXX11.0 mm0.37.200 mm9.3 mmb8.2 mmbS1: 6.24 mm
S2: 6.68 mmc
A397 XXX 11.00 mm0.307.20 mm9.64 mm8.44 mm6.59 mm
354560XXXX 13.86 mm0.26.330 mm12.1 mm11.7 mmS1: 4.54 mm
S2: 5.10 mmc
A260 XXX 15.29 mm0.166.50 mm14.09 mm13.84 mm5.00 mm
354260XXXX 15.3 mm0.26.500 mm12.7 mmb12.4 mmbS1: 4.61 mm
S2: 5.00 mmc
352280   106418.40 mm0.156.500 mm15.88 mm15.63 mm5.50 mm
A280 XXX 18.40 mm0.156.50 mm17.13 mm16.88 mm5.50 mm
354280XXXX 18.4 mm0.26.500 mm15.9 mmb15.6 mmbS1: 5.15 mm
S2: 5.50 mmc
  • マウント付きの場合、作動距離は筐体のネジが切られていない部分の端から測定したものです。
  • 作動距離は、コリメートされる半導体レーザのウィンドウ(光の出射位置ではありません)からレンズまでの距離で測定しています。
  • マウント無しレンズの有効径はそれぞれの面で異なります。詳細については各レンズの説明ページをご覧ください。

成型ガラス製非球面レンズ、Vコーティング:405 nm

Item #
(Unmounted/
Mounted)
InfoEFLaNACAWDbDWODGlassMPerformanceThreadSuggested
Spanner Wrench
352671-405info4.02 mm0.604.80 mm1.37 mm408 nm6.325 mmECO-550671_Asph.pdf--
C671TME-4051.06 mm9.2 mmM9 x 0.5SPW301
  • EFLは設計波長ではなく405 nmでの仕様です。
  • このWDは、レンズから、コリメートする半導体レーザーウィンドウ(光の出射位置ではありません)までを測定した値です。

EFL = 有効焦点距離
NA = 開口数
CA = 開口

WD = 作動距離
DW = 設計波長

OD = マウント無しレンズの外径
M = 倍率


*マウント無しレンズの場合、外径寸法の最終桁が省略されている場合がございます。詳細は概要の「外径寸法に関するご注意」をご一読ください。
+1 数量 資料 型番 - ユニバーサル規格 定価(税抜) 出荷予定日
352671-405 Support Documentation
352671-405Customer Inspired! f = 4.02 mm, NA = 0.6, Unmounted Geltech Aspheric Lens, AR: 405 nm
¥16,740
Today
C671TME-405 Support Documentation
C671TME-405Customer Inspired! f = 4.02 mm, NA = 0.6, Mounted Geltech Aspheric Lens, AR: 405 nm
¥17,585
Lead Time

成型ガラス製非球面レンズ、Vコーティング:1064 nm

Item #
(Unmounted/
Mounted)
InfoEFLaNACAbWDcDWODGlassMPerformanceThreadSuggested
Spanner Wrench
355230-1064info4.5 mm0.6S1: Ø3.93 mm
S2: Ø5.07 mm
2.8 mm780 nm6.330 mmD-ZLaF52LAFocal Shift /
Spot Size Cross Section
--
C230TMD-10642.4 mm9.2 mmM9 x 0.5SPW301
355110-1064info6.2 mm0.4S1: Ø2.93 mm
S2: Ø5.00 mm
2.7 mm780 nm7.200 mmD-ZLaF52LAFocal Shift /
Spot Size Cross Section
--
C110TMD-10641.6 mm9.2 mmM9 x 0.5SPW301
354240-1064info8.0 mm0.5S1: Ø6.94 mm
S2: Ø8.00 mm
4.9 mm780 nm9.950 mmD-ZK3Focal Shift /
Spot Size Cross Section
--
C240TMD-10643.8 mm12.2 mmM12 x 0.5SPW302
354220-1064info11.0 mm0.3S1: Ø4.07 mm
S2: Ø5.50 mm
6.9 mm633 nm7.200 mmD-ZK3Focal Shift /
Spot Size Cross Section
--
C220TMD-10645.8 mm9.2 mmM9 x 0.5SPW301
354280-1064info18.4 mm0.2S1: Ø5.15 mm
S2: Ø5.50 mm
15.9 mm780 nm6.500 mmD-ZK3Focal Shift /
Spot Size Cross Section
--
C280TMD-106415.6 mm9.2 mmM9 x 0.5SPW301
  • EFLは設計波長ではなく1064 nmでの仕様です。
  • S1 and S2 refer to the sides of the asphere. For more information, click on the info icon () next to the item number above.
  • このWDは、レンズから、コリメートする半導体レーザーウィンドウ(光の出射位置ではありません)までを測定した値です。

EFL = 有効焦点距離
NA = 開口数
CA = 開口

WD = 作動距離
DW = 設計波長

OD = マウント無しレンズの外径 
M = 倍率


*マウント無しレンズの場合、外径寸法の最終桁が省略されている場合がございます。詳細は概要の「外径寸法に関するご注意」をご一読ください。
+1 数量 資料 型番 - ユニバーサル規格 定価(税抜) 出荷予定日
355230-1064 Support Documentation
355230-1064NEW!f = 4.5 mm, NA = 0.6, Unmounted Aspheric Lens, AR: 1064 nm
¥7,094
5-8 Days
C230TMD-1064 Support Documentation
C230TMD-1064NEW!f = 4.5 mm, NA = 0.6, Mounted Aspheric Lens, AR: 1064 nm
¥13,260
5-8 Days
355110-1064 Support Documentation
355110-1064NEW!f = 6.2 mm, NA = 0.4, Unmounted Aspheric Lens, AR: 1064 nm
¥10,014
5-8 Days
C110TMD-1064 Support Documentation
C110TMD-1064NEW!f = 6.2 mm, NA = 0.4, Mounted Aspheric Lens, AR: 1064 nm
¥13,156
5-8 Days
354240-1064 Support Documentation
354240-1064NEW!f = 8.0 mm, NA = 0.5, Unmounted Aspheric Lens, AR: 1064 nm
¥11,912
5-8 Days
C240TMD-1064 Support Documentation
C240TMD-1064NEW!f = 8.0 mm, NA = 0.5, Mounted Aspheric Lens, AR: 1064 nm
¥22,295
5-8 Days
354220-1064 Support Documentation
354220-1064NEW!f = 11.0 mm, NA = 0.3, Unmounted Aspheric Lens, AR: 1064 nm
¥7,094
5-8 Days
C220TMD-1064 Support Documentation
C220TMD-1064NEW!f = 11.0 mm, NA = 0.3, Mounted Aspheric Lens, AR: 1064 nm
¥13,910
5-8 Days
354280-1064 Support Documentation
354280-1064NEW!f = 18.4 mm, NA = 0.2, Unmounted Aspheric Lens, AR: 1064 nm
¥7,094
5-8 Days
C280TMD-1064 Support Documentation
C280TMD-1064NEW!f = 18.4 mm, NA = 0.2, Mounted Aspheric Lens, AR: 1064 nm
¥12,614
5-8 Days