成型ガラス非球面レンズ、ARコーティング: 405 nmまたは1064 nm


  • Coatings: 405 nm or 1064 nm
  • Diffraction-Limited Design
  • Collimate or Focus Light with a Single Element

C110TMD-1064

C240TMD-1064

357775-405

 

354280-1064

354240-1064

Application Idea

Aspheric Lens in a Fiber Launch Application

Related Items


Please Wait
各種資料のご案内
 info icon仕様の詳細は、仕様表内のInfo欄の青いアイコンからご覧いただけます。
Performance のリンクいくつかの波長における特定のスポット図や焦点距離のシフトデータをご覧いただけます。
Zemax Files
型番横の赤いアイコンをクリックするとZemaxファイルをダウンロードいただけます。また、こちらからは当社の全てのZemaxファイルを一括ダウンロードできます。

特長

  • 成形ガラス非球面レンズ
  • 球面収差を生じさせずに光を集光またはコリメート
  • マウント無しの製品と、非磁性SUS303ステンレススチール製レンズセルに
    取付け済み(型番刻印付き)の製品をご用意
  • ARコーティング:405 nmまたは1064 nm

非球面レンズは、球面収差を生じることなく、光を集光またはコリメートします。単色光源を用いた場合でも、球面単レンズを用いて光の集光やコリメートをしたときには、球面収差によって回折限界性能に到達できないことがあります。従って、球面収差が補正されている非球面レンズは、ファイバまたは半導体レーザの出力のコリメート、光のファイバへの入射空間フィルタディテクタ上への光のイメージング等、多くの用途に適したレンズになります。

こちらのページでご紹介しているレンズは、すべて両面に405 nmまたは1064 nmの反射防止(AR)コーティングが施されています。その他のARコーティングの種類については、右のSelection Guideの表をご覧ください。

全ての成形ガラス製レンズは、SUS303非磁性ステンレスのレンズセルにマウントされており、識別が簡単なように型番が刻印されています。これらのマウント付き非球面レンズは、光学系の組立てまたはOEM用の用途でご使用いただけるようミリ規格のネジ切りが付いています。このマウント付き非球面レンズは、当社の非球面レンズアダプタを使うことによって、SM1シリーズのレンズチューブに簡単に適合できます。マウント付き非球面レンズは、当社の顕微鏡対物レンズアダプターエクステンションチューブと組み合わせることによって、複数の光学素子を用いた顕微鏡対物レンズの代替品としてご利用いただけます。

マウント無しの非球面レンズを用いて点光源または半導体レーザからの光をコリメートする場合は、曲率半径が大きい(平面に近い)面を点光源または半導体レーザ側に向けてください。マウント付きの非球面レンズを用いて光をコリメートする場合は、マウントの外ネジが付いた端が光源に向くように配置してください。

これらのレンズの損傷閾値は、コーティングによって決まります。参考値として、当社の1064 nm Vコーティング付きレンズのパワー耐性は、1064 nmにおいて、100 W/cm2 CW入力パワー、または0.1 J/cm2パルスエネルギとなります。成形ガラス製非球面レンズは、既定の性能を発揮するために多様な光学ガラスから製造されています。またレンズの成形工程により、ガラスの特性(例えば、アッベ数)はガラスの製造業者から提供される特性からわずかに変化します。各レンズの具体的な材料特性は、下記表内のアイコンをクリックし、Glassタブを選ぶとご覧いただけます。

Transmission of 120 Grit Diffusers
Click to Enlarge

生データはこちらからダウンロードいただけます。
Transmission of 120 Grit Diffusers
Click to Enlarge

生データはこちらからダウンロードいただけます。

レンズの選択

非球面レンズは通常、1~5 mm 径の入力ビームをシングルモードファイバに結合する際に使用されます。正しいレンズを選択する上で考慮すべき主要な仕様を簡単にご紹介します。

:
ファイバ:
P1-630A-FC-2
レンズに入力するコリメート経: Ø3 mm

P1-630A-FC-2、波長630 nm、FC/PCシングルモードパッチケーブルの仕様は、モードフィールド経 (MFD)が4.3 μmとなることを示しています。この数値は、下式を適用した回折限界のスポットサイズと一致します。

Equation for Diffraction-Limited Spot

ここで f はレンズの焦点距離、λは波長、Dは入力コリメート光の径を示しています。望まれるコリメートレンズの焦点距離は以下で算出されます。

focal length of collimating lens

当社では多くの種類の非球面レンズ(マウント付き、マウント無し)をラインナップしています。上記で算出された焦点距離である16 mmに最も近いfのレンズとしてf=15.29 mmの製品(型番 354260-BまたはA260-B)があります。 このレンズはコリメートビームの直径よりも大きな開口を有しています。 そのため、この条件(シングルモードファイバP1-630A-FC-2、コリメート径3 mm)には適したレンズであることがわかります。 カップリングを最適化するためには、集光ビームのスポットサイズは、シングルモードファイバのMFDより小さくなければなりません。 正確にマッチするレンズがない場合は、算出された最適焦点距離よりも短いレンズを選んでください。 または、レンズの有効径が十分大きい場合、一度ビームを拡大して非球面レンズで集光することによりスポットサイズを小さくすることができます。

非球面レンズを設計するための式

Definitions of Variables
zSag (Surface Profile) as a Function of Y
YRadial Distance from Optical Axis
RRadius of Curvature
kConic Constant
Annth Order Aspheric Coefficient

こちらのレンズの非球面は、光軸からの半径方向の距離Yについての多項式展開で表すことができます。表面プロファイルまたはサジッタ(簡略化してsag、サグとも呼ばれる)はzによって表され、下記の式で与えられます。

ここでRは曲率半径、kは円錐定数、Ann次の非球面係数です。Rの符号は、レンズ表面の曲率中心がレンズの頂点の右側か左側のどちらにあるかによって決まります。Rが正の面の曲率中心は頂点の右側に、Rが負の面の曲率中心は頂点の左側にあります。例えば、両凸レンズの左側の面の曲率半径は正に、右側にある曲率半径は負になります。

非球面レンズの係数

レンズ表面は回転対称であるため、上記の多項式展開にはY の偶数次の項のみが含まれています。 各製品の非球面係数の目標値は、下表の青いInfoアイコン(info)または各製品の型番横にある赤いアイコン(docs)をクリックするとご覧いただけます。

半導体レーザに適したコリメート用レンズの選択

半導体レーザの出力光は大きく発散するため、コリメート用の光学素子が必要になります。非球面レンズは球面収差が生じにくいので、コリメート光のビーム径を1~5 mmにしたい場合は非球面レンズを用いるのが一般的です。ここでは目的の用途に適したレンズを選定する上での重要な仕様について、簡単な例をあげてご説明します。下の例2では、さらに楕円形のビームを円形化する方法を説明しています。

例1:発散光のコリメート

  • 使用する半導体レーザ:L780P010
  • 目標とするコリメート後のビーム径: Ø3 mm(長軸)

コリメート用レンズを選ぶときには、ご使用の光源の発散角と必要とする出射ビームの径を把握することが必要です。半導体レーザL780P010の仕様によると、水平方向と垂直方向の典型的なビーム発散角(FWHM)はそれぞれ8°と30°です。従って光が発散するにつれて、ビームは楕円形になっていきます。コリメートするときにできるだけ多くの光を集光するために、計算では2つの発散角のうちの大きい方の数値を使ってください(この場合は30°)。楕円ビームを円形化したい場合は、ビームの1軸方向を拡大するアナモルフィックプリズムペアの使用をお勧めします。詳細は下の例2をご覧ください。

レンズの厚さが曲率半径に比べて十分に薄いと仮定すると、薄レンズ近似を用いて非球面レンズの適切な焦点距離が求められます。発散角が30°(FWHM)、目標とするビーム径が3 mmと仮定します。

laser diode collimation drawingfocal length calculation
Θ = 発散角Ø = ビーム径f = 焦点距離r = コリメートされたビームの半径 = Ø/2

なお、一般に必要とする光源とレンズ間の距離に等しい焦点距離のレンズが存在するわけではありません。

これらの情報をもとに、適切なコリメート用レンズの選定をします。当社では様々な種類の非球面レンズをご用意しています。この使用例における理想的なレンズは、780 nmに対応した-B反射防止コーテイングが施された、焦点距離が約5.6 mmのモールドレンズです。非球面レンズのC171TMD-B(マウント付き)や354171-B(マウント無し)の焦点距離は6.20 mmなので、その場合のコリメート後のビーム径(主軸)は3.3 mmになります。次に半導体レーザの開口数(NA)がレンズのNAより小さいことを確認します。

0.30 = NALens > NADiode ≈ sin(15°) = 0.26

ここまで、ビームの特性を表すのにビームの半値全幅(FWHM)を用いてきました。しかし、より優れた方法は1/e2ビーム径を用いることです。ガウシアンビームプロファイルにおいては、1/e2ビーム径の方が半導体レーザの出力光をより多く捕捉することになり(光パワーの利用率向上)、さらにファーフィールド回折も最小限に留められます(入射光のケラレが少ないため)。

経験則として、レーザーダイオードのNAの2倍のNAを有するレンズを選ぶのが良いとされています。例えばA390-BA390TM-BのNAはいずれも0.53で、これは半導体レーザのNA(0.26)の約2倍です。なお、これらのレンズの焦点距離は4.6 mmで、楕円ビームの長径は約2.5 mmになります。一般に、焦点距離の短いコリメート用レンズを使用すると、コリメート光の径は小さくなり、ビーム発散角は大きくなります。これに対して、焦点距離の長いコリメート用レンズを使用するとコリメート光の径は大きくなり、ビーム発散角は小さくなります。

例2:楕円ビームを円形化する方法

上で選択した半導体レーザと非球面レンズに、当社のアナモルフィックプリズムペアを使用して、コリメートされた楕円ビームを円形ビームに変換することができます。

Prism Ray Diagram

例1では大きい方の発散角しか見ませんでしたが、今度は小さい方の発散角を見ます。例1で選んだ非球面レンズA390-Bの有効焦点距離を用いて、コリメート後の楕円ビームの短半径を求めることができます。

r' = f * tan(Θ'/2) = 4.6 mm * tan(4°) = 0.32 mm

短軸のビーム径は短半径の2倍で0.64 mmとなります。短径を長径と同じ2.5 mmまで長くするには、アナモルフィックプリズムペアを用いて3.9倍に拡大する必要があります。当社ではマウント付きとマウント無しのプリズムペアをご用意しております。マウント付きのプリズムペアは、安定な筐体のために、アライメントを維持しやすいという利点があります。一方、マウント無しのプリズムペアでは任意の角度に配置できるため、必要とする倍率に正確に設定することができます。

波長950 nmのビームに対するマウント付きプリズムペアPS883-Bの倍率は4.0倍です。波長が短いビームほどプリズムペアを通ったときの倍率は大きくなるため、波長が780 nmのビームでは4.0倍よりも若干大きくなります。従って、ビームには小さな楕円率が残ることになります。

一方、マウント無しプリズムペアPS871-Bを使用すると、円形ビームにするのに必要な短軸の倍率を正確にセットすることができます。こちらのデータを使用すると、波長670 nmのビームの場合にはPS871-Bを下記の角度に配置すると4.0の倍率が得られることが分かります。

α1: +34.608°α2: -1.2455°

α1およびα2の定義については右の図をご覧ください。780 nmレーザがこの角度でプリズムを通ると、倍率は670 nmのビームよりも若干小さくなります。正確な倍率にするには、ある程度の試行錯誤が必要な場合があります。一般的な方法は下記のとおりです。

  • 倍率を上げるには、1つ目のプリズムを時計回りに回し(α1増大)、2つ目のプリズムを反時計回りに回します(α2減少)。
  • 倍率を下げるには、1つ目のプリズムを反時計回りに回し(α1減少)、2つ目のプリズムを時計回りに回します(α2増大)。

なお、プリズムペアでは入射ビームと出射ビームの間にオフセットが生じ、このオフセットは倍率を大きくするほど大きくなることにご留意ください。

Damage Threshold Specifications
Coating Designation
(Item # Suffix)
TypeDamage Threshold
-1064Pulsed0.1 J/cm2 (1064 nm, 10 ns)
CW100 W/cm2 (1064 nm)

当社のARコーティング付き成形ガラス製非球面レンズの損傷閾値データ

右の仕様は当社のARコーティング付き成形ガラス製非球面レンズの測定値です。損傷閾値の仕様はレンズの取付けオプションや焦点距離にかかわらずすべての1064 nmのARコーティング付き成形ガラス製非球面レンズで同じです。

 

レーザによる損傷閾値について

このチュートリアルでは、レーザ損傷閾値がどのように測定され、使用する用途に適切な光学素子の決定にその値をどのようにご利用いただけるかを総括しています。お客様のアプリケーションにおいて、光学素子を選択する際、光学素子のレーザによる損傷閾値(Laser Induced Damage Threshold :LIDT)を知ることが重要です。光学素子のLIDTはお客様が使用するレーザの種類に大きく依存します。連続(CW)レーザは、通常、吸収(コーティングまたは基板における)によって発生する熱によって損傷を引き起こします。一方、パルスレーザは熱的損傷が起こる前に、光学素子の格子構造から電子が引き剥がされることによって損傷を受けます。ここで示すガイドラインは、室温で新品の光学素子を前提としています(つまり、スクラッチ&ディグ仕様内、表面の汚染がないなど)。光学素子の表面に塵などの粒子が付くと、低い閾値で損傷を受ける可能性があります。そのため、光学素子の表面をきれいで埃のない状態に保つことをお勧めします。光学素子のクリーニングについては「光学素子クリーニングチュートリアル」をご参照ください。

テスト方法

当社のLIDTテストは、ISO/DIS 11254およびISO 21254に準拠しています。

初めに、低パワー/エネルギのビームを光学素子に入射します。その光学素子の10ヶ所に1回ずつ、設定した時間(CW)またはパルス数(決められたprf)、レーザを照射します。レーザを照射した後、倍率約100倍の顕微鏡を用いた検査で確認し、すべての確認できる損傷を調べます。特定のパワー/エネルギで損傷のあった場所の数を記録します。次に、そのパワー/エネルギを増やすか減らすかして、光学素子にさらに10ヶ所レーザを照射します。このプロセスを損傷が観測されるまで繰返します。損傷閾値は、光学素子が損傷に耐える、損傷が起こらない最大のパワー/エネルギになります。1つのミラーBB1-E02の試験結果は以下のようなヒストグラムになります。

LIDT metallic mirror
上の写真はアルミニウムをコーティングしたミラーでLIDTテストを終えたものです。このテストは、損傷を受ける前のレーザのエネルギは0.43 J/cm2 (1064 nm、10 ns pulse、 10 Hz、Ø1.000 mm)でした。
LIDT BB1-E02
Example Test Data
Fluence# of Tested LocationsLocations with DamageLocations Without Damage
1.50 J/cm210010
1.75 J/cm210010
2.00 J/cm210010
2.25 J/cm21019
3.00 J/cm21019
5.00 J/cm21091

試験結果によれば、ミラーの損傷閾値は 2.00 J/cm2 (532 nm、10 ns pulse、10 Hz、 Ø0.803 mm)でした。尚、汚れや汚染によって光学素子の損傷閾値は大幅に低減されるため、こちらの試験はクリーンな光学素子で行っています。また、特定のロットのコーティングに対してのみ試験を行った結果ではありますが、当社の損傷閾値の仕様は様々な因子を考慮して、実測した値よりも低めに設定されており、全てのコーティングロットに対して適用されています。

CWレーザと長パルスレーザ

光学素子がCWレーザによって損傷を受けるのは、通常バルク材料がレーザのエネルギを吸収することによって引き起こされる溶解、あるいはAR(反射防止)コーティングのダメージによるものです[1]。1 µsを超える長いパルスレーザについてLIDTを論じる時は、CWレーザと同様に扱うことができます。

パルス長が1 nsと1 µs の間のときは、損傷は吸収、もしくは絶縁破壊のどちらかで発生していると考えることができます(CWとパルスのLIDT両方を調べなければなりません)。吸収は光学素子の固有特性によるものか、表面の不均一性によるものかのどちらかによって起こります。従って、LIDTは製造元の仕様以上の表面の質を有する光学素子にのみ有効です。多くの光学素子は、ハイパワーCWレーザで扱うことができる一方、アクロマティック複レンズのような接合レンズやNDフィルタのような高吸収光学素子は低いCWレーザ損傷閾値になる傾向にあります。このような低い損傷閾値は接着剤や金属コーティングにおける吸収や散乱によるものです。

Linear Power Density Scaling

線形パワー密度におけるLIDTに対するパルス長とスポットサイズ。長パルス~CWでは線形パワー密度はスポットサイズにかかわらず一定です。 このグラフの出典は[1]です。

Intensity Distribution

繰返し周波数(prf)の高いパルスレーザは、光学素子に熱的損傷も引き起こします。この場合は吸収や熱拡散率のような因子が深く関係しており、残念ながらprfの高いレーザが熱的影響によって光学素子に損傷を引き起こす場合の信頼性のあるLIDTを求める方法は確立されておりません。prfの大きいビームでは、平均出力およびピークパワーの両方を等しいCW出力と比較する必要があります。また、非常に透過率の高い材料では、prfが上昇してもLIDTの減少は皆無かそれに近くなります。

ある光学素子の固有のCWレーザの損傷閾値を使う場合には、以下のことを知る必要があります。

  1. レーザの波長
  2. ビーム径(1/e2)
  3. ビームのおおよその強度プロファイル(ガウシアン型など)
  4. レーザのパワー密度(トータルパワーをビームの強度が1/e2の範囲の面積で割ったもの)

ビームのパワー密度はW/cmの単位で計算します。この条件下では、出力密度はスポットサイズとは無関係になります。つまり、スポットサイズの変化に合わせてLIDTを計算し直す必要がありません(右グラフ参照)。平均線形パワー密度は、下の計算式で算出できます。

ここでは、ビーム強度プロファイルは一定であると仮定しています。次に、ビームがホットスポット、または他の不均一な強度プロファイルの場合を考慮して、おおよその最大パワー密度を計算する必要があります。ご参考までに、ガウシアンビームのときはビームの強度が1/e2の2倍のパワー密度を有します(右下図参照)。

次に、光学素子のLIDTの仕様の最大パワー密度を比較しましょう。損傷閾値の測定波長が光学素子に使用する波長と異なっている場合には、その損傷閾値は適宜補正が必要です。おおよその目安として参考にできるのは、損傷閾値は波長に対して比例関係であるということです。短い波長で使う場合、損傷閾値は低下します(つまり、1310 nmで10 W/cmのLIDTならば、655 nmでは5 W/cmと見積もります)。

CW Wavelength Scaling

この目安は一般的な傾向ですが、LIDTと波長の関係を定量的に示すものではありません。例えば、CW用途では、損傷はコーティングや基板の吸収によってより大きく変化し、必ずしも一般的な傾向通りとはなりません。上記の傾向はLIDT値の目安として参考にしていただけますが、LIDTの仕様波長と異なる場合には当社までお問い合わせください。パワー密度が光学素子の補正済みLIDTよりも小さい場合、この光学素子は目的の用途にご使用いただけます。

当社のウェブ上の損傷閾値の仕様と我々が行った実際の実験の値の間にはある程度の差があります。これはロット間の違いによって発生する誤差を許容するためです。ご要求に応じて、当社は個別の情報やテスト結果の証明書を発行することもできます。損傷解析は、類似した光学素子を用いて行います(お客様の光学素子には損傷は与えません)。試験の費用や所要時間などの詳細は、当社までお問い合わせください。

パルスレーザ

先に述べたように、通常、パルスレーザはCWレーザとは異なるタイプの損傷を光学素子に引き起こします。パルスレーザは損傷を与えるほど光学素子を加熱しませんが、光学素子から電子をひきはがします。残念ながら、お客様のレーザに対して光学素子のLIDTの仕様を照らし合わせることは非常に困難です。パルスレーザのパルス幅に起因する光学素子の損傷には、複数の形態があります。以下の表中のハイライトされた列は当社の仕様のLIDT値が当てはまるパルス幅に対する概要です。

パルス幅が10-9 sより短いパルスについては、当社の仕様のLIDT値と比較することは困難です。この超短パルスでは、多光子アバランシェ電離などのさまざまなメカニクスが損傷機構の主流になります[2]。対照的に、パルス幅が10-7 sと10-4 sの間のパルスは絶縁破壊、または熱的影響により光学素子の損傷を引き起こすと考えられます。これは、光学素子がお客様の用途に適しているかどうかを決定するために、レーザービームに対してCWとパルス両方による損傷閾値を参照しなくてはならないということです。

Pulse Durationt < 10-9 s10-9 < t < 10-7 s10-7 < t < 10-4 st > 10-4 s
Damage MechanismAvalanche IonizationDielectric BreakdownDielectric Breakdown or ThermalThermal
Relevant Damage SpecificationNo Comparison (See Above)PulsedPulsed and CWCW

お客様のパルスレーザに対してLIDTを比較する際は、以下のことを確認いただくことが重要です。

Energy Density Scaling

エネルギ密度におけるLIDTに対するパルス長&スポットサイズ。短パルスでは、エネルギ密度はスポットサイズにかかわらず一定です。このグラフの出典は[1]です。

  1. レーザの波長
  2. ビームのエネルギ密度(トータルエネルギをビームの強度が1/e2の範囲の面積で割ったもの)
  3. レーザのパルス幅
  4. パルスの繰返周波数(prf)
  5. 実際に使用するビーム径(1/e2 )
  6. ビームのおおよその強度プロファイル(ガウシアン型など)

ビームのエネルギ密度はJ/cm2の単位で計算します。右のグラフは、短パルス光源には、エネルギ密度が適した測定量であることを示しています。この条件下では、エネルギ密度はスポットサイズとは無関係になります。つまり、スポットサイズの変化に合わせてLIDTを計算し直す必要がありません。ここでは、ビーム強度プロファイルは一定であると仮定しています。ここで、ビームがホットスポット、または他の不均一な強度プロファイルの場合を考慮して、おおよその最大パワー密度を計算する必要があります。ご参考までに、ガウシアンビームのときは一般にビームの強度が1/e2のときの2倍のパワー密度を有します。

次に、光学素子のLIDTの仕様と最大エネルギ密度を比較しましょう。損傷閾値の測定波長が光学素子に使用する波長と異なっている場合には、その損傷閾値は適宜補正が必要です[3]。経験則から、損傷閾値は波長に対して以下のような平方根の関係であるということです。短い波長で使う場合、損傷閾値は低下します(例えば、1064 nmで 1 J/cm2のLIDTならば、532 nmでは0.7 J/cm2と計算されます)。

Pulse Wavelength Scaling

 

波長を補正したエネルギ密度を得ました。これを以下のステップで使用します。

ビーム径は損傷閾値を比較する時にも重要です。LIDTがJ/cm2の単位で表される場合、スポットサイズとは無関係になりますが、ビームサイズが大きい場合、LIDTの不一致を引き起こす原因でもある不具合が、より明らかになる傾向があります[4]。ここで示されているデータでは、LIDTの測定には<1 mmのビーム径が用いられています。ビーム径が5 mmよりも大きい場合、前述のようにビームのサイズが大きいほど不具合の影響が大きくなるため、LIDT (J/cm2)はビーム径とは無関係にはなりません。

次に、パルス幅について補正します。パルス幅が長くなるほど、より大きなエネルギに光学素子は耐えることができます。パルス幅が1~100 nsの場合の近似式は以下のようになります。

Pulse Length Scaling

お客様のレーザのパルス幅をもとに、光学素子の補正されたLIDTを計算するのにこの計算式を使います。お客様の最大エネルギ密度が、この補正したエネルギ密度よりも小さい場合、その光学素子はお客様の用途でご使用いただけます。ご注意いただきたい点は、10-9 s と10-7 sの間のパルスにのみこの計算が使えることです。パルス幅が10-7 sと10-4 sの間の場合には、CWのLIDTも調べなければなりません。

当社のウェブ上の損傷閾値の仕様と我々が行った実際の実験の値の間にはある程度の差があります。これはロット間の違いによって発生する誤差を許容するためです。ご要求に応じて、当社では個別のテスト情報やテスト結果の証明書を発行することも可能です。詳細は、当社までお問い合わせください。


[1] R. M. Wood, Optics and Laser Tech. 29, 517 (1997).
[2] Roger M. Wood, Laser-Induced Damage of Optical Materials (Institute of Physics Publishing, Philadelphia, PA, 2003).
[3] C. W. Carr et al., Phys. Rev. Lett. 91, 127402 (2003).
[4] N. Bloembergen, Appl. Opt. 12, 661 (1973).


Posted Comments:
Elaine Su  (posted 2021-12-22 00:50:38.37)
透镜描述里的Geltech是什么意思?
YLohia  (posted 2021-12-22 02:34:04.0)
Thank you for contacting Thorlabs. An applications engineer from our team in China (techsupport-cn@thorlabs.com) will discuss this directly with you.
AR Coating Abbreviations
AbbreviationDescription
UUncoated: Optics Do Not have an AR Coating
ABroadband AR Coating for the 350 - 700 nm Range
BBroadband AR Coating for the 600 - 1050 nm or 650 - 1050 nm Range
CBroadband AR Coating for the 1050 - 1620 nm or 1050 - 1700 nm Range
VNarrowband AR Coating Designed for the Wavelength Listed in the Table Below

下の表は、当社ご提供のすべての可視ならびに近赤外域用の成形ガラス非球面レンズを掲載しております。赤外域用の成形ガラス非球面レンズについてはこちらをクリックしてご覧ください。表内の型番はマウント無し、コーティング無しのレンズを示しています。5つのARコーティングの欄における「X」の印は、そのコーティング付きのレンズをご用意していることを示しています(Vコーティングについてはその設計波長が記載されています)。右の表はARコーティングの記号とその仕様範囲を示しています。特定のレンズの詳細についてはXのリンクをクリックしてください。マウント付き、マウント無しでご用意しております。

Base Item #AR Coating OptionsEffective
Focal Length
NAOuter Diameter of
Unmounted Lens
Working DistanceClear Aperture of
Unmounted Lens
UABCVUnmountedMounted
354710XXXX 1.5 mm0.52.650 mm0.5 mma0.4 mma,bS1: Ø1.15 mm
S2: Ø1.50 mm
354140XXXX 1.5 mm0.62.400 mm0.8 mmc0.8 mmcS1: Ø1.14 mm
S2: Ø1.60 mm
355151XXXX 2.0 mm0.53.000 mm0.5 mma0.3 mma,bS1: Ø1.09 mm
S2: Ø2.00 mm
355440XXXX 2.8 mmS1: 0.3
S2: 0.5
4.700 mmS1: 2.0 mma
S2: 7.1 mmc
S1: 1.8 mma,b
S2: 7.09 mmc
S1: Ø3.76 mm
S2: Ø4.12 mm
355392XXXX 2.8 mm0.64.000 mm1.5 mmc1.0 mmb,cS1: Ø2.50 mm
S2: Ø3.60 mm
355390XXXX 2.8 mm0.64.500 mm2.2 mmc2.0 mmb,cS1: Ø3.60 mm
S2: Ø3.60 mm
355660XXXX 3.0 mm0.54.000 mm1.6 mmc1.3 mmb,cS1: Ø2.35 mm
S2: Ø3.60 mm
354330XXXX 3.1 mm0.76.325 mm1.8 mmc1.8 mmb,cS1: Ø3.84 mm
S2: Ø5.00 mm
N414 XXX 3.30 mm0.474.50 mm1.94 mmc1.83 mmb,cØ3.52 mm
354340XXX  4.0 mm0.66.325 mm1.48 mma1.2 mma,bS1: Ø3.77 mm
S2: Ø5.10 mm
357610XXX4.0 mm0.66.325 mm1.5 mma1.1 mma,bS1: Ø3.39 mm
S2: Ø4.80 mm
357775XXX 4054.0 mm0.66.325 mm1.9 mma1.5 mma,bS1: Ø3.45 mm
S2: Ø4.80 mm
354350X XX 4.5 mm0.44.700 mm2.2 mmc1.6 mmb,cS1: Ø2.05 mm
S2: Ø3.70 mm
355230XXXX10644.5 mm0.66.325 mm2.8 mma2.4 mma,bS1: Ø3.93 mm
S2: Ø5.07 mm
A230XXXX 4.51 mm0.556.34 mm2.91 mmc2.53 mmb,cØ4.95 mm
354453XXXX4.6 mm0.56.000 mm2.0 mma0.9 mma,bS1: Ø3.38 mm
S2: Ø4.80 mm
A390 XX  4.60 mm0.536.00 mm2.70 mmc1.64 mmb,cØ4.89 mm
354430X XX 5.0 mm0.22.000 mm4.4 mmc4.0 mmb,cS1: Ø1.40 mm
S2: Ø1.60 mm
354105XXXX5.5 mm0.67.200 mm3.1 mma2.0 mma,bS1: Ø4.96 mm
S2: Ø6.00 mm
354171XXXX 6.2 mm0.34.700 mm3.4 mma2.8 mma,bS1: Ø2.72 mm
S2: Ø3.70 mm
355110XXXX10646.2 mm0.47.200 mm2.7 mma1.6 mma,bS1: Ø2.93 mm
S2: Ø5.00 mm
A110XXXX 6.24 mm0.407.20 mm3.39 mmc2.39 mmb,cØ5.00 mm
A375 XXX 7.50 mm0.306.51 mm5.90 mmc5.59 mmb,cØ4.50 mm
354240XXXX10648.0 mm0.59.950 mm4.9 mma3.8 mma,bS1: Ø6.94 mm
S2: Ø8.00 mm
A240XXXX 8.00 mm0.509.94 mm5.92 mmc4.79 mmb,cØ8.00 mm
354060XXXX9.6 mm0.36.325 mm7.5 mma7.1 mma,bS1: Ø5.13 mm
S2: Ø5.20 mm
354061XXXX11.0 mm0.26.325 mm8.9 mma8.5 mma,bS1: Ø4.63 mm
S2: Ø5.20 mm
A220XXX  11.00 mm0.267.20 mm7.97 mmc6.91 mmb,cØ5.50 mm
354220XXXX106411.0 mm0.37.200 mm6.9 mma5.8 mma,bS1: Ø4.07 mm
S2: Ø5.50 mm
355397XXXX11.0 mm0.37.200 mm9.3 mma8.2 mma,bS1: Ø6.24 mm
S2: Ø6.68 mm
A397 XXX 11.00 mm0.307.20 mm9.64 mmc8.44 mmb,cØ6.59 mm
354560XXXX 13.86 mm0.26.325 mm12.1 mmc11.7 mmb,cS1: Ø4.54 mm
S2: Ø5.10 mm
A260 XXX 15.29 mm0.166.50 mm14.09 mmc13.84 mmb,cØ5.00 mm
354260XXXX 15.3 mm0.26.500 mm12.7 mma12.4 mma,bS1: Ø4.61 mm
S2: Ø5.00 mm
A280 XXX 18.40 mm0.156.50 mm17.13 mmc16.88 mmb,cØ5.50 mm
354280XXXX106418.4 mm0.156.500 mm15.9 mma15.6 mma,bS1: Ø5.15 mm
S2: Ø5.50 mm
  • マウント付きの場合、作動距離は筐体のネジが切られていない部分の端から測定したものです。
  • 作動距離は、コリメートされる半導体レーザのウィンドウ(光の出射位置ではありません)からレンズまでの距離で測定しています。
  • マウント無しレンズの有効径はそれぞれの面で異なります。詳細については各レンズの説明ページをご覧ください。
Back to Top

成型ガラス製非球面レンズ、Vコーティング:405 nm

Item #
(Unmounted/
Mounted)
InfoEFLaNAODWDbCAcTCDWLWTdGlassPerformanceThreadSuggested
Spanner Wrench
357775-405info4.0 mm0.66.325 mm1.9 mmeS1: Ø3.45 mm
S2: Ø4.80 mm
2.898 mm408 nm0.250 mmD-LAK6Focal Shift /
Spot Size Cross Section
--
C775TMD-4059.2 mm1.5 mme,fM9 x 0.5SPW301
  • マウント無しレンズの設計波長での仕様
  • 設計波長での仕様
  • S1およびS2により非球面レンズの面を特定しています。詳細については上の型番横の青いInfoアイコン()をクリックしてご覧ください。
  • LWTの仕様が記載されているレンズは半導体レーザのコリメート用に設計されています。この場合、NA、作動距離、および波面は、示されている厚さのレーザーウィンドウ(付属していません)があることを前提にして定義されています。
  • この作動距離は、コリメートされた半導体レーザのウィンドウ前面までの距離を測定したものです。
  • マウントからの測定値

EFL = 有効焦点距離
NA = 開口数
CA = 開口

WD = 作動距離
DW = 設計波長
TC = 中央の厚さ

OD = 外径
LWT = レーザーウィンドウの厚さ


*マウント無しレンズの場合、外径寸法の最終桁が省略されている場合がございます。詳細は概要の「外径寸法に関するご注意」をご一読ください。
+1 数量 資料 型番 - ユニバーサル規格 定価(税抜) 出荷予定日
357775-405 Support Documentation
357775-405f = 4.0 mm, NA = 0.60, WD = 1.9 mm, Unmounted Geltech Aspheric Lens, ARC: 405 nm
¥22,728
7-10 Days
C775TMD-405 Support Documentation
C775TMD-405f = 4.0 mm, NA = 0.60, WD = 1.5 mm, Mounted Geltech Aspheric Lens, ARC: 405 nm
¥25,174
Today
Back to Top

成型ガラス製非球面レンズ、Vコーティング:1064 nm

Item #
(Unmounted/
Mounted)
InfoEFLaNAODWDbCAcTCDWLWTdGlassPerformanceThreadSuggested
Spanner Wrench
355230-1064info4.5 mm0.556.325 mm2.8 mmeS1: Ø3.93 mm
S2: Ø5.07 mm
2.708 mm780 nm0.250 mmD-ZLaF52LAFocal Shift /
Spot Size Cross Section
--
C230TMD-10649.2 mm2.4 mme,fM9 x 0.5SPW301
355110-1064info6.2 mm0.407.200 mm2.7 mmeS1: Ø2.93 mm
S2: Ø5.00 mm
5.158 mm780 nm0.275 mmD-ZLaF52LAFocal Shift /
Spot Size Cross Section
--
C110TMD-10649.2 mm1.6 mme,fM9 x 0.5SPW301
354240-1064info8.0 mm0.59.936 mm4.9 mmeS1: Ø6.94 mm
S2: Ø8.00 mm
3.434 mm780 nm0.250 mmD-ZK3Focal Shift /
Spot Size Cross Section
--
C240TMD-106412.2 mm3.8 mme,fM12 x 0.5SPW302
354220-1064info11.0 mm0.257.200 mm6.9 mmeS1: Ø4.07 mm
S2: Ø5.50 mm
5.032 mm633 nm0.250 mmD-ZK3Focal Shift /
Spot Size Cross Section
--
C220TMD-10649.2 mm5.8 mme,fM9 x 0.5SPW301
354280-1064info18.4 mm0.156.500 mm15.9 mmeS1: Ø5.15 mm
S2: Ø5.50 mm
2.178 mm780 nm0.250 mmD-ZK3Focal Shift /
Spot Size Cross Section
--
C280TMD-10649.2 mm15.6 mme,fM9 x 0.5SPW301
  • 設計波長ではなく1064 nmでの仕様です。
  • 設計波長での仕様
  • S1およびS2により非球面レンズの面を特定しています。詳細については上の型番横の青いInfoアイコン ()をクリックしてご覧ください。
  • LWTの仕様が記載されているレンズは半導体レーザのコリメート用に設計されています。この場合、NA、作動距離、および波面は、示されている厚さのレーザーウィンドウ(付属していません)があることを前提にして定義されています。
  • この作動距離は、コリメートされた半導体レーザのウィンドウ前面までの距離を測定したものです。
  • マウントからの測定値

EFL = 有効焦点距離
NA = 開口数
CA = 開口

WD = 作動距離
DW = 設計波長
TC = 中央の厚さ

OD = 外径
LWT = レーザーウィンドウの厚さ


*マウント無しレンズの場合、外径寸法の最終桁が省略されている場合がございます。詳細は概要の「外径寸法に関するご注意」をご一読ください。
+1 数量 資料 型番 - ユニバーサル規格 定価(税抜) 出荷予定日
355230-1064 Support Documentation
355230-1064f = 4.5 mm, NA = 0.55, WD = 2.8 mm, Unmounted Aspheric Lens, ARC: 1064 nm
¥8,808
7-10 Days
C230TMD-1064 Support Documentation
C230TMD-1064f = 4.5 mm, NA = 0.55, WD = 2.4 mm, Mounted Aspheric Lens, ARC: 1064 nm
¥16,463
Lead Time
355110-1064 Support Documentation
355110-1064f = 6.2 mm, NA = 0.40, WD = 2.7 mm, Unmounted Aspheric Lens, ARC: 1064 nm
¥12,434
7-10 Days
C110TMD-1064 Support Documentation
C110TMD-1064f = 6.2 mm, NA = 0.40, WD = 1.6 mm, Mounted Aspheric Lens, ARC: 1064 nm
¥16,335
7-10 Days
354240-1064 Support Documentation
354240-1064f = 8.0 mm, NA = 0.50, WD = 4.9 mm, Unmounted Aspheric Lens, ARC: 1064 nm
¥14,791
7-10 Days
C240TMD-1064 Support Documentation
C240TMD-1064f = 8.0 mm, NA = 0.50, WD = 3.8 mm, Mounted Aspheric Lens, ARC: 1064 nm
¥27,679
7-10 Days
354220-1064 Support Documentation
354220-1064f = 11.0 mm, NA = 0.25, WD = 6.9 mm, Unmounted Aspheric Lens, ARC: 1064 nm
¥8,808
7-10 Days
C220TMD-1064 Support Documentation
C220TMD-1064f = 11.0 mm, NA = 0.25, WD = 5.8 mm, Mounted Aspheric Lens, ARC: 1064 nm
¥17,270
7-10 Days
354280-1064 Support Documentation
354280-1064f = 18.4 mm, NA = 0.15, WD = 15.9 mm, Unmounted Aspheric Lens, ARC: 1064 nm
¥8,808
7-10 Days
C280TMD-1064 Support Documentation
C280TMD-1064f = 18.4 mm, NA = 0.15, WD = 15.6 mm, Mounted Aspheric Lens, ARC: 1064 nm
¥15,662
7-10 Days