顕微鏡用水浸対物レンズ(Water Dipping/Immersion)


  • Especially Suited for Multiphoton Imaging
  • Numerical Aperture Options: 0.30 to 1.15
  • Working Distance Options: 0.59 to 5.5 mm
  • Options for UV to NIR Wavelengths

Dendridic Spine Image Collected with the N60X-NIR Objective at a Laser Wavelength of 1040 nmb

TL20X-MPL

0.6 NA, 5.5 mm WD

N25X-APO-MP

1.1 NA, 2.0 mm WD

Deep Tissue Imaging of Mouse Embryo Section with the N20X-PFH Objectivea

N20X-PFH

1.0 NA, 2.0 mm WD

N16XLWD-PF

0.8 NA, 3.0 mm WD

a. This mouse embryo sample is courtesy of Dr. Rieko Ajima, National Cancer Institute, Frederick, MD.
b. This dendritic spine image is courtesy of Dr. Tobias Rose, Max Planck Institute for Neurobiology, Martinsreid, Germany.

Related Items


Please Wait
Objective Lens Selection Guide
Objectives
Super Apochromatic Microscope Objectives
Microscopy Objectives, Dry

Microscopy Objectives, Oil Immersion
Physiology Objectives, Water Dipping or Immersion
Phase Contrast Objectives
Long Working Distance Objectives
Reflective Microscopy Objectives
UV Focusing Objectives
VIS and NIR Focusing Objectives
Scan Lenses and Tube Lenses
Scan Lenses
F-Theta Scan Lenses
Infinity-Corrected Tube Lenses
Thorlabs Dog

Did You Know?

システムの倍率は、顕微鏡対物レンズ、チューブレンズ、接眼レンズなど、複数の光学素子の組み合わせによって決まります。詳細は「倍率視野」タブをご参照ください。

Objective Immersion Methods
Click for Details

水浸対物レンズ(Water Dipping、Water Immersion)の設計例
顕微鏡用対物レンズの種類の詳細は「対物レンズチュートリアル」タブをご参照ください。)

特長

  • 大きな開口数(NA)と長い作動距離(WD)
  • 無限遠補正されたアポクロマートまたはプランフルオール(プランフルオリート)設計

当社では、生理学の用途向けに設計された、様々な倍率の精選された水浸対物レンズをご用意しています。 これらの対物レンズは、広い波長域にわたって優れた性能を有するため、生命科学分野で用いられる多光子顕微鏡法などのイメージングにおいて、励起光や放射信号光を透過させるのに特に適しています。 下記掲載のアポクロマートおよびプランフルオール(プランフルオリート)対物レンズは複数の波長に対して色収差の補正を行っており、UV~近赤外の波長域の光をシャープにフォーカスできます。

作動距離(WD)が長く、先端のアプローチ角が大きいため、光学素子を追加したり電気生理学でよく使用されるマイクロマニピュレータなどのツールを配置したりするのに十分なスペースを確保することができます。また開口数(NA)も大きいため、励起光を小さな体積に集束させることができ、これは軸方向および横方向の分解能向上に寄与します。信号光の集光においても、開口数が大きいために組織内で散乱される光子を捉えることができ、大きな信号強度を得ることができます。

Water dipping用の水浸対物レンズは、カバーガラスを使用せず、対物レンズの先端を試料を覆う水に浸してメニスカスを形成するか、あるいは完全に水没させて使用します。Water immersion用の水浸対物レンズは、カバーガラスの上に水を一滴垂らし、対物レンズの先端とカバーガラスとの間にメニスカスを形成して使用します。対物レンズN25X-APO-MPおよびN25X-APO-MP1300には補正環が付いており、カバーガラスの有無にかかわらず使用できます。上の構造図では、2種類の水浸対物レンズ(Water dipping/immersion)の典型的な特徴を示しています。

これらの対物レンズにはM25 x 0.75またはM32 x 0.75のネジが付いており、同焦点距離は60 mmまたは75 mmです。 こちらの対物レンズを他のネジ規格でご使用の場合は、顕微鏡対物レンズ用ネジアダプタのページをご覧ください。当社では、M25 x 0.75ネジ付き対物レンズの同焦点距離を60 mmから75 mmに延長する同焦点距離エクステンダPLE153もご用意しております。

Magnification10X16X20X25X40X60X
Item #N10XW-PFN16XLWD-PFTL20X-MPLN20X-PFHN25X-APO-MPN25X-APO-MP1300N40XLWD-NIRN40X-NIRN60X-NIR
ManufacturerNikonThorlabsOlympusNikon
Manufacturer Part #MRH07120MRP07220TL20X-MPL1-U2B965MRD77220MRD77225MRD77410MRD07420MRD07620
Objective ClassPlan FluoritePlan FluoriteApochromatPlan FluoriteApochromatApochromatApochromatApochromatApochromat
Numerical Aperture (NA)0.300.800.601.001.101.150.801.00
Effective Focal Length (EFL)20 mm12.5 mm10.0 mm9.0 mm8.0 mm5.0 mm5.0 mm3.3 mm
Entrance PupilaØ12 mmØ20.0 mmØ12 mmØ18 mmØ17.6 mmØ11.5 mmØ8.0 mmØ6.7 mm
Working Distance3.5 mm3.0 mm5.5 mm2.00 mm2.0 mm0.59 - 0.61 mm3.5 mm2.8 mm
Resolutionb1.1 µm0.4 µm0.6 µm0.3 µm0.3 µm0.3 µm0.4 µm0.3 µm
Parfocal Length60 mm75 mm58.4 mm75 mm75 mm60 mm
Design Tube Lens Focal Lengthc200 mm180 mm200 mm
Coverslip CorrectiondN/A0 - 0.17 mm0.15 - 0.19 mmN/A
ImmersionWater DippingWater Dipping or
Water Immersion (Coverslip)
Water Immersion (Coverslip)Water Dipping
Wavelength Range360 - 1500 nm380 - 1100 nm400 - 900 nm400 - 900 nm380 - 1050 nm420 - 1400 nm360 - 1100 nm380 - 1100 nm380 - 1100 nm
ThreadingM25 x 0.75M32 x 0.75M25 x 0.75M25 x 0.75M32 x 0.75M25 x 0.75
Thread Depth5.1 mm5.0 mm3.6 mm5.8 mm4.7 mm5.1 mm
Temperature Rangee-18 - 60 °C (0 - 140 °F)N/A-18 - 60 °C (0 - 140 °F)
  • 瞳径(EP)は対物レンズの後方開口部で定義され、EP=2*NA*EFLで求められます。
  • レイリー分解能(理論値)は0.61*λ/NA、λ = 550 nmで求められています。
  • チューブレンズと対物レンズの適合性については、「倍率&視野」タブをご参照ください。
  • 補正環が付いている対物レンズには、カバーガラスの厚さ補正範囲が示されています。(詳細は「対物レンズチュートリアル」タブ参照)。
  • 温度範囲はこれらの対物レンズに推奨される使用範囲を示しています。これらの対物レンズの極端な温度環境での使用はお勧めいたしません。Nikon製対物レンズの仕様は23 °Cで測定されています。
Chromatic Aberration Correction per ISO Standard 19012-2
Objective ClassCommon AbbreviationsAxial Focal Shift Tolerancesa
AchromatACH, ACHRO, ACHROMATC' - δF'| ≤ 2 x δob
Semiapochromat
(or Fluorite)
SEMIAPO, FL, FLUC' - δF'| ≤ 2 x δob
F' - δe| ≤ 2.5 x δob
C' - δe| ≤ 2.5 x δob
ApochromatAPOC' - δF'| ≤ 2 x δob
F' - δe| ≤ δob
C' - δe| ≤ δob
Super ApochromatSAPOSee Footnote b
Improved Visible ApochromatVIS+See Footnotes b and c
  • 479.99 nm (F'-line)、546.07 nm (e-line)および643.85 nm (C'-line)のうち2つの波長の焦点距離の差(δ)の測定値と、理論的な焦点距離δobとの比較。理論的な焦点距離はδob = (n*λe)/(2*NA^2)で与えられます。ここでn は物体空間内の媒質の屈折率、NAは対物レンズの開口数、λeは546.07 nm (e-line)です。
  • 現在はISO 19012-2: Microscopes -- Designation of Microscope Objectives -- Chromatic Correctionでは定義されていません。
  • Yueqian Zhang and Herbert Gross, “Systematic design of microscope objectives. Part I: System review and analysis,” Adv. Opt. Techn., Vol. 8, No. 5, pp. 313-347 (2019); doi: 10.1515/aot-2019-0002.

顕微鏡用対物レンズの各部名称
各部名称をクリックすると詳細をご覧いただけます。

Parts of a Microscope ObjectiveThread DepthShoulderCorrection CollarLabel AreaMagnification IdentifierImmersion IdentifierIris RingParfocal Length TextWorking Distance TextRetraction Stopper

上の顕微鏡用対物レンズは1例です。アスタリスク(*)で示されている機構はすべての対物レンズに備わっているわけではありません。必要性や用途に応じて、追加されたり、位置が変更されたり、あるいは削除されたりしています。

対物レンズのチュートリアル

このチュートリアルでは対物レンズの様々な機構や表示、およびそれらが示す対物レンズの性能について説明します。

対物レンズの種類と収差補正

対物レンズは一般にその種類によって分類されています。対物レンズの種類によって、対物レンズがどのようにイメージング収差を補正するかが簡単に分かります。 対物レンズの種類によって示される収差補正には、像面湾曲と色収差の2つがあります。

像面湾曲(またはペッツヴァルの湾曲)は、対物レンズの焦点面が球面状に湾曲している状態を表します。この収差があるレンズでは、像面の中心に焦点を合わせると四隅が焦点から外れてしまうため、ワイドフィールド観察やレーザ走査などが困難になります。種類が「Plan」から始まる対物レンズの場合は、その焦点面が平面になるように補正されています。

また結像に際して色収差が生じる場合があり、そのときには1点から放射された光は波長により分散して1点に焦点を結びません。対物レンズによっては、性能と設計の複雑性の間でバランスをとるために、有限数のターゲット波長においてそれらの収差を補正するものがあります。

5種類の一般的な対物レンズを右表に示します。このうち3種類のみがISO 19012-2: Microscopes -- Designation of Microscope Objectives -- Chromatic Correctionで定義されています。より良い性能を表すために、当社ではISO規格には無い2つの種類を追加しています。 

浸漬方法
詳細についてはそれぞれの対物レンズの画像をクリックしてご覧ください。

Immersion Methods DryDippingImmersion

対物レンズは、イメージングのための光が透過する媒質によって分類することができます。ドライ対物レンズは空気中で使用しますが、液浸(DippingまたはImmersion)対物レンズは対物レンズと試料の間に液体を介在させて使用するように設計されています。

用語解説
後方焦点距離と無限遠補正後方焦点距離は、中間結像面の位置を定義します。最新の対物レンズではこの面が無限遠の位置に置かれ(無限遠補正と呼ばれる)、そのようなレンズには(∞)が記されています。無限遠補正対物レンズは、対物レンズと接眼レンズの間にチューブレンズを挿入して使用するように設計されています。顕微鏡システムの互換性向上に加えて、このような無限遠補正された空間が対物レンズとチューブレンズの間にあることで、ほかのモジュール(ビームスプリッタ、フィルタ、同焦点距離エクステンダなど)を光路内に配置することが可能になります。

なお、旧型の対物レンズや特殊なタイプの対物レンズは、有限の後方焦点距離で設計されている場合があります。当初、有限の後方焦点距離の対物レンズは、顕微鏡の接眼レンズに直接対応するように作られていました。
入射開口対物レンズを適切に機能させるために使用すべきビーム径を表す測定値です。

Entrance Aperture = 2 × NA × Effective Focal Length(入射開口 = 2 × 開口数(NA) × 有効焦点距離)
視野数と視野視野数は、物体空間の視野の直径(mm単位)に対物レンズの倍率を乗じた値です。

Field Number = Field of View Diameter × Magnification(視野数= 視野直径 × 倍率)
倍率対物レンズの倍率(M)はチューブレンズの焦点距離(L)を対物レンズの焦点距離(F)で割った値です。有効焦点距離はEFLと略記されることがあります。

M = L / EFL .

システムの総合倍率は、対物レンズの倍率に接眼レンズまたはカメラチューブの倍率を乗じて得られます。顕微鏡用対物レンズ筐体に示されている倍率は、その対物レンズに対応する焦点距離のチューブレンズと組み合わせてお使いになる場合にのみ正しい値です。対物レンズには、倍率を示す色のリングが付いています。これは比較的どのメーカでも共通しています。詳細は上の「顕微鏡用対物レンズの各部名称」をご覧ください。
開口数(NA)開口数は、対物レンズの最大受光角を表す無次元量です。一般的には下の式で表されます。

NA = ni × sinθa

ここでθaは対物レンズの最大受光角度の1/2(半角)、niは媒質の屈折率です。典型的な媒質は空気ですが、水や油などほかの物質の場合もあります。
作動距離
作動距離(WD)は対物レンズの設計に依存しており、対物レンズの前面から試料の上部(カバーガラスを使用しない場合)まで、またはカバーガラスの上部までの距離を表します。対物レンズに刻印されているカバーガラスの厚さの仕様値により、カバーガラスを使用すべきかどうかが分かります。

Close

 

このネジにより対物レンズを対物レンズ用ホルダあるいはターレットに取り付けることができます。対物レンズには様々なネジピッチがあります。当社では対物レンズを様々なシステムに取り付けられるよう顕微鏡対物レンズ用ネジアダプタをご用意しております。

Close

 

対物レンズのネジの座面に位置し、対物レンズを対物レンズ用ホルダや他のマウントに完全にねじ込んだときに、この位置から先の対物レンズ本体が露出します。

Close

 

カバーガラス(カバースリップ)は含水試料の上にのせる薄いガラスで、イメージングするための平面を作ります。

最も一般的な標準のカバーガラス#1.5は、厚さが0.17 mmに設計されています。製造工程により実際の厚さにはばらつきがある場合があります。対物レンズによっては補正環が付いていますが、これは内部の光学素子の相対位置を調整して、カバーガラスの厚さの違いを補正するのに使用されます。なお、多くの対物レンズにはカバーガラスの厚さの違いを補正する機能は無く、その場合には補正環は付いていません。例えば、カバーガラス#1.5専用に設計されている対物レンズなどがございます。補正環は上の図のような上部にではなく、対物レンズの下部にある場合もあります。


Click to Enlarge

上のグラフは、632.8 nmの光を使用したときの、カバーガラスの厚さと球面収差の大きさの関係を示しています。厚さ0.17 mmの一般的なカバーガラスを使用する場合、NA 0.40までの対物レンズではカバーガラスによる球面収差が回折限界を超えることはありません。

Close

 

ラベルの位置は、通常対物レンズ本体の中央部です。このラベルはISO 8578: Microscopes -- Marking of Objectives and Eyepiecesに基づいて記載されていますが、すべてのメーカのラベルがこの基準に厳密に従っているわけではありません。一般的には、下記の情報が記載されています。

  • ブランド名/メーカ名
  • 収差補正(対物レンズの種類)
  • 倍率
  • 開口数(NA)
  • 後方焦点距離(無限遠補正)
  • 適切なカバーガラスの厚さ
  • 作動距離

また、ラベルには対物レンズの仕様波長範囲、特殊な機能、設計特性などが記載されている場合があります。正確な位置やサイズは対物レンズによって異なる場合があります。

Close

 

ほぼすべての顕微鏡用対物レンズの本体には、倍率が素早く識別できるようにカラーリングが付いています。下の表に、各色が表す倍率を示します。

Magnification Identifier Color Ring
Codes per ISO 8578
Black1X or 1.25XLight Green16X or 20X
Grey1.6X or 2XDark Green25X or 32X
Brown2.5X or 3.2XLight Blue40X or 50X
Red4X or 5XDark Blue63X or 80X
Orange6.3X or 8XWhite100X, 125X, or 160X
Yellow10X or 12.5X

Close

 

Immersion Identifier Color Ring Codes
per ISO 8578
NoneDry
BlackOil
WhiteWater
OrangeGlycerol
RedOthers

対物レンズが水浸用あるいは油浸用の場合、倍率カラー表示の下に2つ目のカラーリングが付いている場合があります。水浸用の場合は、このリングは白色です。油浸用の場合は、このリングは黒色です。ドライ対物レンズにはこのリングは付いていません。すべての浸漬カラー表示の意味を右の表に示します。

Close

 

絞りが内蔵されている対物レンズは、暗視野顕微鏡に適しています。暗視野顕微鏡で使用するときには、背景の暗さを維持するために、この絞りは部分的に閉じられるように設計されています。油浸暗視野コンデンサーレンズを使用する場合、高い開口数(1.2以上)の油浸対物レンズには必ず絞りが必要です。通常の明視野観察では、この絞りは完全に開いた状態で使用します。

Close

 

対物レンズのショルダから試料の上部(カバーガラスを使用する対物レンズの場合はカバーガラス)までの距離です。ターレットに取り付けられた複数の対物レンズを用いて作業をするとき、すべての同焦点距離が同じであれば、対物レンズ切り替え時の再フォーカス作業がわずかで済みます。同焦点距離を伸ばしたいときのために、当社では同焦点距離エクステンダをご用意しております。

Close

 

作動距離(WD)は、対物レンズの前面から試料の上部(カバーガラスを使用する対物レンズの場合はカバーガラスの上部)までの距離です。対物レンズに刻印されているカバーガラスの厚さの仕様値により、カバーガラスを使用すべきかどうかが分かります。

Close

 

作動距離が非常に小さい対物レンズの先端にはストッパが付いている場合があります。ここにはバネが組み込まれており、意図せずに試料と衝突してしまった場合でも、この部分が圧縮されてその衝撃が制限されます。

Close

 

Immersion Identifier Color Ring Codes
per ISO 8578
NoneDry
BlackOil
WhiteWater
OrangeGlycerol
RedOthers

ドライ対物レンズは、対物レンズと試料の間にエアギャップがあることを前提に設計されています。

ISO 8578: Microscopes -- Marking of Objectives and Eyepiecesに準拠する対物レンズには、使用すべき浸液がカラーリングで示されています。リングのカラー表示は右表でご覧いただけます。

Close

 

Immersion Identifier Color Ring Codes
per ISO 8578
NoneDry
BlackOil
WhiteWater
OrangeGlycerol
RedOthers

液浸(Dipping)対物レンズは、浸液に浸されている試料による収差を補正するよう設計されています。対物レンズの先端は、一部あるいはすべてが液体に浸されています。

ISO 8578: Microscopes -- Marking of Objectives and Eyepiecesに準拠する対物レンズには、使用すべき浸液がカラーリングで示されています。リングのカラー表示は右表でご覧いただけます。

Close

 

Immersion Identifier Color Ring Codes
per ISO 8578
NoneDry
BlackOil
WhiteWater
OrangeGlycerol
RedOthers

液浸(Immersion)対物レンズは、液浸(Dipping)対物レンズに類似していますが、試料の上にカバーガラスが置かれます。カバーガラスの上に1滴の液体を置き、対物レンズの先端を液体と接触させます。液浸(Immersion)対物レンズにはしばしば補正環が付いており、様々な厚さのカバーガラスに合わせて調整ができるようになっています。浸液には水、油( MOIL-30など)、およびグリセロールがあります。

屈折率の高い浸液を使用することにより、対物レンズの開口数が高く(1.0以上)なります。しかし、浸液の無い状態で液浸対物レンズを使用した場合、像の品質は非常に低くなります。ISO 8578: Microscopes -- Marking of Objectives and Eyepiecesに準拠する対物レンズには、使用すべき浸液がカラーリングで示されています。リングのカラー表示は上表でご覧いただけます。

Widefield Viewing Optical Path
カメラで画像を表示する場合、システム倍率は対物レンズの倍率とカメラチューブの倍率の積です。三眼鏡筒で画像を表示する時のシステム倍率は、対物レンズの倍率と接眼レンズの倍率の積です。
Magnification & FOV Calculator
ManufacturerTube Lens
Focal Length
Leicaf = 200 mm
Mitutoyof = 200 mm
Nikonf = 200 mm
Olympusf = 180 mm
Thorlabsf = 200 mm
Zeissf = 165 mm

緑色の欄のメーカはf = 200 mmのチューブレンズを使用しておりません。

倍率と試料領域の計算方法

倍率

システムの倍率はシステム内の各光学素子の倍率の積で求めます。倍率のある光学素子には右図の通り、対物レンズ、カメラチューブ、そして三眼鏡筒の接眼レンズが含まれます。なお、各製品仕様に記載されている倍率は通常、すべて同じメーカの光学素子を使用した時のみ有効であることにご留意ください。同じメーカの光学素子を使用していない場合、システムの倍率は下記の通り、まず対物レンズの有効倍率を求めたあと算出する必要があります。

下記の例をお手持ちの顕微鏡に応用する場合には、上のMagnification and FOV Calculator(赤いボタンをクリック)をダウンロードしてご使用ください。こちらの計算用エクセルファイルはマクロを使用したスプレッドシートになっています。計算を行う際はマクロを有効にする必要があります。マクロを有効にするには、ファイルを開いて、上部にある黄色いメッセージバー上の「編集を有効にする」ボタンをクリックしてください。

例1:カメラの倍率
試料をカメラでイメージングする場合、イメージは対物レンズとカメラチューブによって拡大されます。倍率が20倍のNikon製対物レンズと倍率が0.75倍のNikon製カメラチューブを使用している場合、カメラの倍率は20倍 × 0.75倍 = 15倍となります。

例2:三眼鏡筒の倍率
三眼鏡筒を通して試料をイメージングする場合、イメージは対物レンズの倍率と三眼鏡筒内の接眼レンズによって拡大されます。倍率が20倍のNikon製対物レンズと接眼レンズの倍率が10倍のNikon製三眼鏡筒を使用している場合、接眼レンズでの倍率は20倍 × 10倍 = 200倍となります。なお、右図のように接眼レンズでの像はカメラチューブを通りません。

メーカが異なる対物レンズと顕微鏡を使用する場合

倍率は根源的な値ではなく、特定のチューブレンズの焦点距離を推定して計算し、導き出す値です。右の表のように各顕微鏡メーカはチューブレンズに様々な焦点距離を設定しています。そのため異なるメーカの光学素子を組み合わせる場合、システムの倍率を算出するには対物レンズの有効倍率を計算する必要があります。

対物レンズの有効倍率は式1で求められます。

Equation 1(Eq. 1)

ここでDesign Magnificationは対物レンズに印字されている倍率、fTube Lens in Microscopeは使用する顕微鏡内のチューブレンズの焦点距離、fDesign Tube Lens of ObjectiveはDesign Magnificationを算出するために対物レンズのメーカが使用したチューブレンズの焦点距離です。焦点距離は右表に記載されています。

Leica、Mitutoyo、Nikonならびに当社ではチューブレンズの焦点距離は同じです。これらのメーカの光学素子を組み合わせた場合、倍率の変換は必要ありません。対物レンズの有効倍率が算出されたら、上記のようにシステムの倍率が計算できます。

例3:三眼鏡筒の倍率(異なるメーカを使用)
三眼鏡筒を通して試料をイメージングする場合、イメージは対物レンズの倍率と三眼鏡筒内の接眼レンズによって拡大されます。この例では倍率が20倍のOlympus製対物レンズと接眼レンズの倍率が10倍のNikon製三眼鏡筒を使用します。

式1と右の表によりNikon製顕微鏡内のOlympus製対物レンズの有効倍率を下記の通り計算しました。

Equation 2

Olympus製対物レンズの有効倍率は22.2倍で、三眼鏡筒の接眼レンズの倍率は10倍なので、接眼レンズでの倍率は、22.2倍 × 10倍 = 222倍となります。


Image Area on Camera

カメラでイメージングする試料領域

試料をカメラでイメージングする場合、試料領域の寸法はカメラセンサの寸法とシステム倍率を使用して下の式2で求められます。

Equation 5(Eq. 2)

カメラセンサの寸法はメーカが提供しています。またシステム倍率は対物レンズの倍率とカメラチューブの倍率の積です(例1をご参照ください)。必要に応じ、対物レンズの倍率を例3のように調整します。

倍率が高くなればなるほど分解能も向上しますが、視野は狭くなります。倍率と視野の関係性については右の図でご覧いただけます。

例4:試料領域
当社のサイエンティフィックカメラ1501M-USB(旧製品)内のカメラセンサの寸法は8.98 mm × 6.71 mmです。このカメラを例1のNikon製対物レンズと三眼鏡筒に使用した場合、システム倍率は15倍となります。イメージングの領域は下記の通りになります。

Equation 6

試料領域例

下のマウス腎臓の画像はすべて同じ対物レンズとカメラを使用して取得しました。ただし、カメラチューブのみ違う製品を使用しています。左から右の画像にいくにつれカメラチューブの倍率が下がっていますが、視野が広くなる分、細部も小さくなり見にくくなることが分かります。

Image with 1X Camera Tube
Click to Enlarge

倍率1倍のカメラチューブで取得(型番 WFA4100)
Image with 1X Camera Tube
Click to Enlarge

倍率0.75倍のカメラチューブで取得(型番 WFA4101)
Image with 1X Camera Tube
Click to Enlarge

倍率0.5倍のカメラチューブで取得(型番 WFA4102)

分解能のチュートリアル

多くのイメージングにおいて、対物レンズの分解能は重要なパラメータです。このチュートリアルでは、対物レンズの分解能を定義するために使用されるさまざまな約束事について説明します。当社のサイトに掲載しているすべてのイメージング用対物レンズには、レイリー分解能の理論値を示しています。ここに示すそれ以外の基準に基づく記述方法は、情報提供の目的で提示しています。

分解能

対物レンズの分解能は、物体の近接した構造を識別する性能を表します。これは多くの場合、2つの点光源で構成される物体を想定し、これらの2つの点光源を分解できる最小間隔を求めることによって理論的に定量化します。点光源をイメージングしてみると、単体の明るい点となることはなく、回折の影響を受けて幅の広い強度プロファイルとして現れます。このプロファイルはエアリーディスクとして知られ、強度の高い中央のピークと、それを囲む強度の低いリングから構成されます。そのため、2つの互いに近接する点光源から生成されるイメージは、2つの重なり合うエアリーディスクプロファイルから構成されることになります。したがって、対物レンズの分解能は2つのプロファイルを一意的に識別できる最小間隔によって決めることができます。どのような状態であれば2つのプロファイルが分解されたとするのかという点について、基本的な基準はありません。しかし、実際に使用されている基準は幾つかあります。顕微鏡イメージングの分野で最も一般的に使用されている基準としては、レイリーの基準とアッベの基準の2つがあります。その他の基準としては、天文学の分野でより一般的に用いられているスパローの基準があります。

レイリーの基準

レイリーの基準では、一方の強度プロファイルの最初の極小値の位置が、もう一方の強度プロファイルの最大値の位置と一致したときに、2つの重なり合うエアリーディスクプロファイルが分解されたとします[1]。エアリーディスクの最初の強度の極小値は、中心の最大値から半径1.22λf/Dの位置に生じることを示すことができます。ここで、λは光の波長、fは対物レンズの焦点距離、Dは入射瞳の直径です。したがって、開口数(NA = 0.5*D/f)を用いて、レイリー分解能は次の式で表されます。

rR = 0.61λ/NA

レイリー分解能に等しい距離だけ離れた2つのエアリーディスクの理想的なイメージを左下に示します。光源はインコヒーレント光源であると仮定しています。この図の2つの最大値を通る水平な線に沿って、その強度分布をグラフ化すると右側の図が得られます。この強度プロファイルの図における垂直の点線により、一方のエアリーディスクの最大値の位置と、もう一方のエアリーディスクの最初の極小値の位置が一致していることが分かります。2つの最大値の間には極小値があり、それにより2つの白いピークの間には灰色の領域が現れています。

Rayleigh CriterionClick to Enlarge
左:2つの点光源がレイリー分解能によって分離されたとき、それらは分解されたとみなします。2つの白いピークの間に灰色の領域がはっきりと見えます。
上:垂直の点線により、一方の強度プロファイルの最大値の位置が、もう一方の強度プロファイルの最初の極小値の位置と一致していることが分かります。
Intensity Pattern for Rayleigh Criteria

当社では、ウェブサイトに掲載しているすべてのイメージング用対物レンズについて、そのレイリー分解能の理論値を個別の製品説明ページでご提示しています。

アッベの基準

アッベの理論では、画像形成を回折の二重プロセスとして表現します[2]。そのフレームワークでは、2つの構造が距離dだけ離れているとき、それらを分解するには少なくとも0次と1次の両方の回折光が対物レンズの開口部を通過する必要があるとします。1次回折光はsin(θ1) = λ/dで表される角度θ1の方向に現れるため、分解可能な最小の物体間距離、すなわち対物レンズの分解能はd = λ/n*sin(α)で与えられます。ここで、αは対物レンズの半開口角、係数nはイメージング媒体の屈折率です。この結果は、実際の限界に対して2倍の過大評価をしています。理由は、0次光とともに対物レンズを通過しなければならない1次光は少なくとも1つあればよいわけですが、ここでは両方の1次光を通過させているためです。上記の結果を2で除し、さらに開口数の定義(NA = n*sin(α))を使用することで、有名なアッベの分解能限界が得られます。

rA = 0.5λ/NA

下の画像は、アッベの分解能限界で分離された2つのエアリーディスクを表しています。レイリー限界と比較して、原点における強度の減少を識別するのは大分困難になります。右側の強度分布図を見ると、中心の強度の減少はわずか2%です。

Abbe CriterionClick to Enlarge
左:アッベの分解能限界によって分離された2つの点光源 最大値と中央の極小値の間のコントラストは観察可能ではありますが、レイリー限界と比較するとはるかに弱くなっています。
上:このグラフでは2つの最大値の間に小さな強度の減少が見られます。
Intensity Pattern for Abbe Criteria

スパローの基準

2つの点光源の間の距離がレイリーまたはアッベの分解能基準に対応する場合、重ね合わせられた強度プロファイルにおける2つの最大値の間の原点に極小値が見えます。そういった意味では、これらの評価基準では2つの点光源を分解することができています。しかし、点光源間の距離がアッベの分解能限界を超えてさらに小さくなると、2つの独立した最大値は1つの中央の最大値に一体化され、2つの光源からの寄与を個々に分解することができなくなります。スパローの基準では、中央の極小値が中央の最大値に変化したときに分解能限界に達したとします。

スパローの分解能限界では、重ね合わせられた強度プロファイルの中心は平坦になります。これは、位置に関する微分係数が原点でゼロになることを意味します。しかし、原点でのこの1次微分係数は、重ね合わせられた強度プロファイルの極小値または最大値であるため、常にゼロです(厳密に言えば、これは2つの光源の強度が等しい場合にのみ当てはまります)。従って、原点の強度が極小値から最大値に変化するときにスパローの分解能限界に到達したことになるため、このときに2次微分係数の符号が正から負に変化する必要があります。このようにスパローの基準は2次微分係数に課される条件となり、2次微分係数がゼロのときに分解能限界に到達することになります[3]。 この条件を2つのエアリーディスクが重ね合わせられた強度プロファイルに適用すると、スパロー分解能が次のように得られます。

rS = 0.47λ/NA

左下の画像は、スパローの分解能限界の距離に置かれた2つのエアリーディスクのイメージを示しています。上記のように2つのピークの間では強度が一定であり、原点での強度のくぼみはありません。右側のグラフでは、原点付近で強度が一定であることを確認できます。

Sparrow CriterionClick to Enlarge
左:スパローの分解能限界によって分離された2つのエアリーディスクのプロファイル レイリーやアッベの限界とは異なり、原点で強度は減少しません。
上:スパローの分解能限界では、重ね合わせられた強度分布は原点付近で一定になります。ここではスケールが1に規格化されています。
Intensity Pattern for Sparrow Criteria

参考文献
[1] Eugene Hecht, "Optics," 4th Ed., Addison-Wesley (2002)
[2] S.G. Lipson, H. Lipson, and D.S. Tannhauser, "Optical Physics," 3rd Ed., Cambridge University Press (1995)
[3] C.M. Sparrow, "On Spectroscopic Resolving Power," Astrophys. J. 44, 76-87 (1916)


Posted Comments:
li yancheng  (posted 2023-05-31 01:37:40.667)
how many dispersion(GVD)(fs^2/mm) Will this product apply at wavelength:900nm、1200nm? N40XLWD-NIR - 40X Nikon CFI APO LWD NIR Objective, 1.15 NA, 0.59 - 0.61 mm WD
cdolbashian  (posted 2023-06-01 03:53:14.0)
Thank you for reaching out to us with this inquiry. While we at Thorlabs would love to provide you with such an answer, these are Nikon objectives, and as such, we do not have access to their test data.
ZL QU  (posted 2023-03-22 16:34:02.103)
Can this objective lens be mounted on an inverted microscope? If so, how to prevent water from spilling when the objective is upside down
ksosnowski  (posted 2023-04-03 01:36:54.0)
Hello, thanks for reaching out to Thorlabs. These Immersion Objectives are intended for upright use and in inverted applications there is no mechanism to catch spills. Depending on the exact setup it may be possible to contain a small bead of liquid between the objective and sample with the media surface tension however we have not tested this type of application. I've reached out directly to discuss this setup further.
William Frost  (posted 2022-05-13 18:09:06.233)
We would like to try out the N16XLWD-PF Nikon objective lens as a way to decide whether we will purchase it. Is that possible? Feel free to connect me with a sales person that could help me with this.
jdelia  (posted 2022-05-20 11:49:00.0)
Thank you for contacting Thorlabs. I have contacted you directly regarding the possibility of loaning out these objectives.
Robert Campbell  (posted 2021-11-10 12:40:07.423)
Hello, I'm incorporating the N16XLWD-PF and I need to know its weight (not the shipping weight, which I've found elsewhere). It is being used on a dynamically tuned focus stage & it is replacing an existing objective, so I need to match the overall mass of the objective and mounting bracket. I will need to either add or remove weight depending on the weight of the N16XLWD-PF. Thanks, Rob Campbell
YLohia  (posted 2021-11-12 04:06:52.0)
Hello Rob, thank you for contacting Thorlabs. The approximate weight of this Nikon objective is listed in the engineering drawing (AutoCAD pdf) as 0.13 kg.
Gerd Wiebusch  (posted 2020-02-19 14:54:40.183)
Dir Sirs, is it possible to test (borrow) this new objective before buying? Best regards Gerd Wiebusch
llamb  (posted 2020-02-20 04:07:44.0)
Hello Gerd, thank you for your interest in Thorlabs products. Unfortunately we will not be able to offer loan/test units on our objective lenses.
user  (posted 2019-08-08 12:55:18.337)
The diameter of the front glass of this objective is 6 mm and not 6.4 mm mentioned in your Auto CAD PDF file. I appended the link from the manufacturer. https://www.microscope.healthcare.nikon.com/images/diagrams/Optics/CFI75-Water-Dipping-Series/cfi75_lwd_16x_w.svg
llamb  (posted 2019-08-08 03:17:25.0)
Thank you for bringing this to our attention. We will update our online drawings accordingly.
Back to Top

Thorlabs社製水浸対物レンズ(Water Dipping)、光シート顕微鏡用

Light Sheet Objectives
Click to Enlarge
光シート顕微鏡セットアップ内の対物レンズTL20X-MPL。大きなアプローチ角と長い作動距離(WD)により、狭いイメージング領域に設置可能です。
Protective Accessoriesa
ObjectiveObjective Case
TL20X-MPLLid: OC2M32
Canister: OC24
  • TL20X-MPLに付属しています。
  • 格子光シート顕微鏡のための励起光用対物レンズとして設計
  • 無限遠補正、アポクロマート補正
  • 200 mmチューブレンズ使用時の倍率は20X
  • Water Dipping用の水密構造
  • M25 x 0.75ネジ付き

当社のWater Dipping用対物レンズTL20X-MPLは、主として励起光用の対物レンズとして設計されており、特に格子光シート多光子顕微鏡や焦点領域近傍にスペースを確保しにくいアプリケーションに適しています。作動距離が長く、外径も小さいうえに、先端のアプローチ角も大きいため、設置時に占めるスペースを最小限に抑えることができ、試料の近くで他の光学素子やツールを操作しなければならない多くの生理学に関するアプリケーションでお使いいただけます。

右の図の例では、対物レンズTL20X-MPLをベッセルビーム格子光シート多光子顕微鏡で励起光用に使用しています。5.5 mmの長い作動距離は、対物レンズTL20X-MPLをイメージング用対物レンズに隣接して設置するためのスペースを確保するのに役立ち、また格子光シート顕微鏡で必要とされる大きな励起シートを形成するのにも有効です。

TL20X-MPLの倍率は20Xで、当社の浸水対物レンズ(Water dipping/immersion)の中で最も作動距離が長くなっています。アポクロマート設計により、400 nm~900 nmにおいて優れた色収差補正の性能を有します。仕様の波長範囲にわたってほぼ回折限界の性能を有します。レンズの性能データについては表内の青いInfoアイコンinfo iconをクリックしてご覧ください。

この対物レンズは生物試料に対して無害な2液型の特殊な接着剤で密封されています。TL20X-MPLはM25 x 0.75ネジ付きで、当社の
DIY Cerna®システムにも対応しています。当社ではM32 x 0.75ネジに変換するためのアダプタM32M25Sをご用意しています。

Item #Wavelength RangeMWDEFLNAEPaPFLPerformance GraphsCoverslip
Correction
Immersion
Method
Objective
Threading
TL20X-MPL400 - 900 nm20X5.5 mm10.0 mm0.6012 mm58.4 mminfoN/AWater DippingM25 x 0.75
3.6 mm Depth
  • 瞳径(EP)は対物レンズの後方開口部で定義され、EP=2*NA*EFLで求められます。

M = 倍率
WD = 作動距離
EFL = 有効焦点距離

NA = 開口数
EP = 瞳径
PFL = 同焦点距離

+1 数量 資料 型番 - ユニバーサル規格 定価(税抜) 出荷予定日
TL20X-MPL Support Documentation
TL20X-MPLCustomer Inspired! 20X Thorlabs Water Dipping Excitation Objective, 0.60 NA, 5.5 mm WD
¥660,272
7-10 Days
Back to Top

Nikon製アポクロマート水浸対物レンズ(Water Dipping/Immersion)

Protective Accessories
ObjectiveObjective Case
N25X-APO-MPLid: OC2M32
Canister: OC24
N25X-APO-MP1300
N40XLWD-NIRLid: OC2M25
Canister: OC24
N40X-NIR
N40X-NIR
  • 多光子イメージングおよび生命科学分野でのアプリケーションに適した製品
  • 無限遠補正、アポクロマート補正
  • 仕様に示す倍率は200 mmチューブレンズ使用時の値
  • M32 x 0.75またはM25 x 0.75のネジ付き

こちらのNikon製アポクロマート水浸対物レンズ(Water Dipping)は、25X、40X、60Xの倍率でご用意しています。これらのアポクロマートレンズは、近赤外域を含む仕様波長範囲において、優れた色収差補正の性能を有します。 蛍光顕微鏡明視野顕微鏡、近赤外域を含むDIC顕微鏡などに適しています。

対物レンズN25X-APO-MPおよびN25X-APO-MP1300には、回転式のカバーガラス用補正環が付いており、厚さ0~0.17 mmのカバーガラスによる収差を補正します。0 mmとした場合は、カバーガラス無しでWater dipping対物レンズとして使用することができます。対物レンズN40XLWD-NIRには、厚さ0.15~0.91 mmのカバーガラス用の補正環が付いています。こちらの3種類全ての対物レンズの筐体はバネで伸縮するようになっており、レンズと試料の衝突によるダメージを軽減します。

こちらの対物レンズを他のネジ規格でご使用の場合は、顕微鏡対物レンズ用ネジアダプタのページをご覧ください。

Item #Wavelength RangeMWDEFLNAEPaPFLCoverslip
Correctionb
Immersion MethodObjective
Threading
N25X-APO-MP380 - 1050 nm25X2.0 mm8.0 mm1.1017.6 mm75 mm0 - 0.17 mmWater Dipping or
Water Immersion (Coverslip)
M32 x 0.75
4.7 mm Depth
N25X-APO-MP1300420 - 1400 nm
N40XLWD-NIR360 - 1100 nm40X0.59 - 0.61 mm5.0 mm1.1511.5 mm60 mm0.15 - 0.19 mmWater Immersion (Coverslip)M25 x 0.75
5.1 mm Depth
N40X-NIR380 - 1100 nm3.5 mm5.0 mm0.808.0 mmN/AWater Dipping
N60X-NIR60X2.8 mm3.3 mm1.06.7 mm
  • 瞳径(EP)は対物レンズの後方開口部で定義され、EP=2*NA*EFLで求められます。
  • 補正環が付いている対物レンズには、カバーガラスの厚さ補正範囲が示されています。(詳細は「対物レンズチュートリアル」タブ参照)。

M = 倍率
WD = 作動距離
EFL = 有効焦点距離

NA = 開口数
EP = 瞳径
PFL = 同焦点距離

*価格について - こちらの製品は新設研究室サポートプログラムをはじめとするすべてのお値引きの対象外となります。予めご了承ください。

+1 数量 資料 型番 - ユニバーサル規格 定価(税抜) 出荷予定日
N25X-APO-MP Support Documentation
N25X-APO-MPCustomer Inspired! 25X Nikon CFI APO LWD Objective, 380 - 1050 nm, 1.10 NA, 2.0 mm WD
¥4,632,082
Lead Time
N25X-APO-MP1300 Support Documentation
N25X-APO-MP1300Customer Inspired! 25X Nikon CFI APO LWD Objective, 420 - 1400 nm, 1.10 NA, 2.0 mm WD
¥4,797,430
Lead Time
N40XLWD-NIR Support Documentation
N40XLWD-NIR40X Nikon CFI APO LWD NIR Objective, 1.15 NA, 0.59 - 0.61 mm WD
¥2,489,616
7-10 Days
N40X-NIR Support Documentation
N40X-NIR40X Nikon CFI APO NIR Objective, 0.80 NA, 3.5 mm WD
¥471,510
7-10 Days
N60X-NIR Support Documentation
N60X-NIR60X Nikon CFI APO NIR Objective, 1.0 NA, 2.8 mm WD
¥715,691
7-10 Days
Back to Top

Nikon製生理学用プランフルオール(プランフルオリート)対物レンズ

Protective Accessories
ObjectiveObjective Case
N10XW-PFLid: OC2M25
Canister: OC24
N16XLWD-PFLid: OC2M32
Canister: OC24
  • 多光子イメージングおよび生命科学分野でのアプリケーションに適した製品
  • 無限遠補正されたプランフルオール設計
  • 仕様に示す倍率は200 mmチューブレンズ使用時の値
  • M32 x 0.75またはM25 x 0.75のネジ付き

こちらのNikon製プランフルオール(プランフルオリート)水浸対物レンズ(Water Dipping)は、10Xまたは16Xの倍率でご用意しています。プランフルオール対物レンズでは平坦な焦点面が形成され、複数の波長に対して球面収差と色収差が補正されます。こちらの対物レンズはどちらも蛍光顕微鏡明視野顕微鏡DIC 顕微鏡にお使いいただけますが、対物レンズN10XW-PFは波長360 nmまで補正されているためUV蛍光顕微鏡にも適しています。

こちらの対物レンズを他のネジ規格でご使用の場合は、顕微鏡対物レンズ用ネジアダプタのページをご覧ください。

Item #Wavelength RangeMWDEFLNAEPaPFLCoverslip
Correction
Immersion MethodObjective
Threading
N10XW-PF360 - 1500 nm10X3.5 mm20 mm0.3012.0 mm60 mmN/AWater DippingM25 x 0.75
5.1 mm Depth
N16XLWD-PF380 - 1100 nm16X3.0 mm12.5 mm0.8020.0 mm75 mmM32 x 0.75
5.0 mm Depth
  • 瞳径(EP)は対物レンズの後方開口部で定義され、EP=2*NA*EFLで求められます。

M = 倍率
WD = 作動距離
EFL = 有効焦点距離

NA = 開口数
EP = 瞳径
PFL = 同焦点距離

*価格について - こちらの製品は新設研究室サポートプログラムをはじめとするすべてのお値引きの対象外となります。予めご了承ください。

+1 数量 資料 型番 - ユニバーサル規格 定価(税抜) 出荷予定日
N10XW-PF Support Documentation
N10XW-PFCustomer Inspired! 10X Nikon CFI Plan Fluorite Objective, 0.30 NA, 3.5 mm WD
¥243,304
7-10 Days
N16XLWD-PF Support Documentation
N16XLWD-PF16X Nikon CFI LWD Plan Fluorite Objective, 0.80 NA, 3.0 mm WD
¥1,071,989
7-10 Days
Back to Top

Olympus製プランフルオール(プランフルオリート)水浸対物レンズ(Water Dipping)

Protective Accessories
ObjectiveObjective Case
N20X-PFHLid: OC2M25
Canister: OC24
  • 蛍光顕微鏡および生命科学分野でのアプリケーションに適した製品
  • 無限遠補正されたプランフルオール設計
  • 180 mmチューブレンズ使用時の倍率は20X
  • M25 x 0.75ネジ付き

こちらのOlympus製プランフルオール(プランフルオリート)水浸対物レンズ(Water Dipping)の倍率は20Xで、400~900 nmの波長範囲で軸上色収差を補正します。プランフルオール対物レンズでは平坦な焦点面が形成され、複数の波長に対して球面収差と色収差が補正されます。蛍光顕微鏡明視野顕微鏡DIC 顕微鏡などにお使いいただけます。

N20X-PFHはM25 x 0.75ネジ付きです。当社ではM32 x 0.75ネジに変換するためのアダプタM32M25Sをご用意しています。N20X-PFHは大きな瞳径(EP)を有し、焦点距離180 mmのチューブレンズ用に設計されています。

Item #Wavelength RangeMWDEFLNAEPaPFLCoverslip
Correction
Immersion MethodObjective
Threading
N20X-PFH400 - 900 nm20X2.00 mm9.0 mm1.0018 mm75 mmN/AWater DippingM25 x 0.75
5.8 mm Depth
  • 瞳径(EP)は対物レンズの後方開口部で定義され、EP = 2 x NA x EFLで求められます。

M = 倍率
WD = 作動距離
EFL = 有効焦点距離

NA = 開口数
EP = 瞳径
PFL = 同焦点距離

*価格について - こちらの製品は新設研究室サポートプログラムをはじめとするすべてのお値引きの対象外となります。予めご了承ください。

+1 数量 資料 型番 - ユニバーサル規格 定価(税抜) 出荷予定日
N20X-PFH Support Documentation
N20X-PFH20X Olympus XLUMPLFLN Objective, 1.00 NA, 2.0 mm WD
¥1,369,453
7-10 Days