Products Home非線形光学結晶用オーブン
- Ovens for Controlling the Temperature of Nonlinear Crystals
- Holds Crystals at Temperatures from Ambient to 200 °C
- Pin Alignment Features Allow for Easy Crystal Installation
- Compatible with Thorlabs' TC300B Temperature Controller
NLCH1
Oven for Nonlinear Crystals up to 15 mm Long
NLCH2
Oven for Nonlinear Crystals up to 30 mm Long
An NLCL8 noncritical phase matching crystal is mounted in an NLCH2 oven to maintain its temperature for phase matching.
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| Key Common Specificationsa | ||
|---|---|---|
| Operating Temperature | Ambient to 200 °C | |
| Clear Aperture | Ø0.18" (4.6 mm)b | |
| Beam Height | 1.00" (25.4 mm) | |
| Input Voltage | 24 V Max | |
| Heater Power | 15 W Max @ 24 V | |
| Electrical Connection | 6-Pin Female Hirosec | |
| Recommended Controller | TC300Bd | |
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Figure 1.1 カバーを取り外したオーブンNLCH2(/M)の内部には、ヒーターデッキ上に取り付けられた結晶NLCL8が見えます。
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Figure 1.2 温度コントローラTC300Bで制御されている非線形結晶用オーブンNLCH2(/M)
特長
- 内部温度は周囲温度から200 °Cまで制御可能
- 当社のマウントの付き非線形LBO結晶およびPPKTP結晶をドロップインで直接取り付け可能
- 長さ15.0 mm以下または30.0 mm以下の結晶を取り付けられる製品をご用意
- オーブンの底面にはM4 x 0.7取付け穴
- 30 mmケージシステムに取付け可能
- 取外し可能なSM05ネジ付きプラグの有効径： Ø4.6 mm
- キネマティックプラットフォームマウントをご用意
非線形光学結晶用オーブンは、第2高調波発生(SHG)や和周波発生(SFG)に使用される当社製LBO( LiB3O5、三ホウ酸リチウム)結晶や、自発的パラメトリック下方変換(SPDC)用PPKTP(周期的分極構造を有するリン酸チタン酸カリウム)結晶の温度制御用として設計されています。各オーブンには、入射光と発生光が通過する有効径Ø4.6 mmの開口があります。オーブンの筐体は、LBO結晶とPPKTP結晶をドロップインで設置きるように設計されており、オーブンのヒーターデッキ上の2本のピンが結晶の筐体の穴に嵌合するため、適切なアライメントが得られます。オーブン NLCH1/Mは長さ15.00 mm以下、NLCH2/Mは長さ30.00 mm以下のマウント付き結晶に対応します。
オーブン筐体の6ピンHiroseコネクタを介してオーブンの温度を制御するには、下記の温度コントローラTC300Bのような温度コントローラが必要です(Figure 1.2参照)。各オーブンには、オス型の6ピンHiroseコネクタが両端に付いたケーブルが付属しています。また、他の温度コント ローラーとの接続やカスタム配線用に、片端にブレイクアウトボックスの付いた6ピンHiroseコネクタ付きケーブル HR10AD1(別売り、下記参照)もご用意しています。旧世代の温度コントローラTC300は、温度安定性がこの結晶の温度感度に対しては不十分であるため推奨しておりません。
温度により結晶の屈折率が変化しますが、この変化は結晶を通過する光路が長ければ長いほど位相整合条件に与える影響が大きくなります。位相整合した状態ではSHGプロセスの効率が向上するため、SHG光およびSFG光の強度は結晶内での伝搬距離に応じて指数関数的に増加します。当社のLBOおよびPPKTP結晶はβ-BBO結晶よりも大変長いため、位相整合の感度が高くなり、それに伴って結晶の温度制御が非線形プロセスにおいて一層重要な役割を果たします。この依存性は型番NLCL8やNLCL9のような非臨界位相整合(NCPM)結晶では特に顕著になりますが、当社では当社のすべてのLBO非線形結晶に対して、SHGとSFGの効率を最適化するためにこれらのオーブンの使用を推奨してきました。SHG、SFG、および当社のLBO非線形結晶についての詳細は、製品紹介ページをご覧ください。同様にPPKTP結晶の自発的パラメトリック下方変換(SPDC)について詳細はこちらの製品紹介ページをご覧ください。
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Figure 1.3 オーブン上部の4本のネジを外してカバーを開くと、ヒーターデッキにアクセスできます。
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Figure 1.4 内部の2本のネジを外すと、オーブン内に非線形結晶を取り付けることができます。
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Figure 1.5 取り外し可能なSM05ネジプラグには有効径Ø4.6 mmの開口があります。
結晶をオーブンに取り付けるには、まずFigure 1.3のように2.0 mm六角レンチで4本のM2.5 x 0.45キャップスクリュを外し、オーブンのカバーを取り外します。次にオーブン内の2本のM2.5 x 0.45キャップスクリュを外します(Figure 1.4参照)。結晶のマウントの穴とオーブン内のピンの位置を合わせ、先に取り外した2本のキャップスクリュを用いてマウントを固定します。
各オーブンの前面と背面には4つの#4-40ネジ穴があります。それらを用いて当社の30 mmケージシステムに取り付けられるため、光路に簡単に組み込むことができます。オーブンはマウント KM200HMにM4ネジ2本で取り付けて、ポストにも取り付けることができます。このオーブンは当社の5軸ステージPY005/Mにも直接取り付けられます。その際はオーブン中央のM4ザグリ穴と、ステージ上の2つの位置決めピン用穴(位置決めピンは付属しません)を使用します。オーブンの光の入射面および出射面にはプラグ(Figure 1.5参照)が付いています。これをスパナレンチSPW908で取り外してSM05ネジ穴を露出させると、開口径をØ12.7 mmに拡大することができます。また入射面と出射面の開口部には、カスタム仕様のプラグを取り付けたり、SM05レンズチューブに取り付けた窓を追加したりすることもできます。
| Specifications | ||
|---|---|---|
| Item # | NLCH1(/M) | NLCH2(/M) |
| Compatible Crystal Lengths | Up to 15.00 mma | Up to 30.0 mma,b |
| Operating Temperature | Ambient to 200 °C | |
| Clear Aperture | Ø0.18" (4.6 mm) | |
| Beam Height | 1.00" (25.4 mm) | |
| Input Voltage | 24 V Max | |
| Heater Power | 15 W Max @ 24 V | |
| Heater Resistance | 38.4 Ω | |
| Electrical Connection | 6-Pin Female Hirosec | |
| Dimensions (H x W x D) | 1.87" x 2.51" x 1.95" (47.4 mm x 63.8 mm x 49.5 mm) | 1.87" x 2.51" x 2.50" (47.4 mm x 63.8 mm x 63.5 mm) |
| Weight | 0.22 kg | 0.27 kg |
| Recommended Controller | TC300Bd | |
| Recommended Settings for the TC300B Controller | |
|---|---|
| Setting Name | Setting Value |
| Thermistor Type | NTC1 |
| Thermistor Beta Value | 3976 K |
| R0 | 10 kΩ |
| T0 | 25 °C |
| Temp Resolution Setting | High Resolution |
| Temperature Max | 200 °C |
| Sample PID Configurationa | P: 0.06 A/K, I: 16.75 A/K⋅s, D: 4.18 A⋅s/K |
非線形光学結晶用オーブンNLCH1/MおよびNLCH2/M
6ピンHiroseコネクタ
| Pin | Assignment |
|---|---|
| 1 | Heater Input |
| 2 | Heater Input Return |
| 3 | Not Connected |
| 4 | Thermistor Input (+) |
| 5 | Thermistor Input Ground |
| 6 | Not Connected |
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Figure 4.1 非線形光学結晶用オーブンと付属のケーブル
発送品リスト
型番NLCH1/MおよびNLCH2/Mには下記が含まれます。
- 非線形光学結晶用オーブン
- オス型6ピンHiroseコネクタが両端に付いたケーブルHR10CAB1、長さ3 m
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Figure G1.1 温度制御のために非線形結晶用オーブンNLCH1(/M)(カバー取外し済み)に取り付けられたNLCL1
- 周囲温度から200 °Cまで加熱可能
- 当社のマウント付きの非線形LBO結晶やPPKTP結晶をドロップインで直接取り付け可能
- 取外し可能なSM05ネジ付きプラグ開口部の有効径： Ø4.6 mm
- 各オーブンには両端にオス型Hiroseコネクタが付いた長さ3 mのケーブルHR10CAB1が付属
- TC300B(別売り、下記参照)のような温度コントローラが別途必要
非線形結晶用オーブンNLCH1/MおよびNLCH2/Mは、それぞれ長さ15.00 mm以下および30.00 mm以下の非線形結晶に対する、温度制御および温度安定化用として設計されています。当社のLBOやPPKTP非線形結晶をオーブンに取り付けると、結晶の筐体の位置決めピン用穴とオーブンのヒーターデッキ上のピンとが嵌合するため、アライメントが容易です。結晶をオーブンに取り付けるには、まず4本のM2.5 x 0.45キャップスクリュを2.0 mm六角レンチで外し、カバーを取り外します。次に、オーブン内の2本のM2.5 x 0.45キャップスクリュを外し、結晶のマウントの位置決めピン用穴をオーブン内のピンに嵌合させ、先に外した2本のキャップスクリュを使って固定します。結晶NLCL1のオーブンNLCH1(/M)への取付け例をFigure G1.1に示します。
各オーブンの前面と背面には4つの#4-40ネジ穴があります。これらを用いて当社の 30 mmケージシステムに取り付けられるため、光路に簡単に組み込むことができます。オーブンはマウント KM200HMにM4ネジ2本で取り付けて、ポストにも取り付けることができます。オーブンは当社の5軸ステージPY005/Mに直接取り付けることもできます。その際は、オーブン底面の2つのØ3.2 mm位置決めピン用穴(位置決めピンは付属していません)とステージ中央のM4ザグリ穴を使用します。オーブンの入射面と出射面に付いているプラグをスパナレンチSPW908で取り外すと、SM05ネジ穴を露出させることができます。付属のプラグの代わりに、SM05レンズチューブに取り付けられたウィンドウや、カスタム仕様のSM05ネジ付きコンポーネントを取り付けることも可能です。
オーブンを使用するには、当社のTC300B(別売り、下記参照)などの温度コントローラと、それに付属する6ピンHiroseコネクタの付いたケーブルが必要です。
ズーム| Key Specificationsa | |
|---|---|
| Output Power per Channel | 48 W (Max) |
| Output Current per Channel | 2 A (Max) |
| Output Voltage per Channel | 24 V (Max) |
| Temperature Setting Range | -200 to 400 °Cb |
| Set Point Resolution | 0.1 °C / 0.001 °Cc |
| Temperature Stability | ±0.1 °C |
| Output Connector Type | Hirose HR10A-7R-6S(73) |
| USB Interface | USB 2.0 Type-B |
| Power Supply | 100 - 240 VAC, 50 - 60 Hz, 165 VA Max |
| Operating Temperature | 0 - 40 °C |
| Storage Temperature | -15 - 65 °C |
| Dimensions (H x W x D) | 86.6 mm x 154.3 mm x 327.8 mm (3.41” x 6.07” x 12.91”) |
| Weight | 1.7 kg |
- 温度制御の範囲：-200 °C～400 °C
- 単独操作またはソフトウェアによるPC制御
- プログラム可能なオートチューニング機能付きPID設定
ヒータ&TEC温度コントローラTC300Bは、48 Wまでの抵抗加熱素子および熱電冷却デバイス(TEC)を制御できる、2チャンネルのベンチトップ型コントローラです。上記の非線形結晶用オーブンに対しては、周囲温度から200 °Cまでの温度制御用にご使用いただけます。最高温度と電流/電圧リミット値はお客様ご自身で設定することができ、それにより接続した加熱素子のオーバーヒートやオーバードライブを防止できます。そのほかの安全機構として、温度センサが接続されていない時や断線している時にドライバをシャットダウンする、オープンセンサーアラームなどが付いています。
シンプルなキーパッドインターフェースを用いて単独で操作することが可能ですが、付属のUSB Type Bのケーブルを介してPCに接続し、TC300B用ソフトウェア、LabVIEW®*ドライバ、 LabWindowsドライバ、または簡単なコマンドラインインターフェイスを用いて制御することもできます。
コントローラTC300Bの機能についての詳細は、製品紹介ページをご覧ください。
*LabVIEW®はNational Instruments社の登録商標です。
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Figure G3.2 マウントKM200HMに取り付けられたオーブンNLCH2(/M)
- ±4°のあおり調整(チップ＆チルト)用に2個の80 TPIアジャスタ
- 着脱可能なプラットフォームはどちらのアームにも固定できるため、水平/垂直のどちらの取付け方も可能
- ノブを取り外すと露出する六角ソケット付きのアジャスターネジ
- 背面プレートにØ12 mm～Ø12.7 mm(Ø1/2インチ)ポスト取付け用のM4用貫通穴
- 黒色アルマイト加工アルミニウム製
当社では、結晶用オーブンを保持してキネマティック調整ができるマウントをご用意しています。取付けプラットフォームは2つの部品で構成されており、4つのM3 x 0.5タップ穴を介して水平/垂直のどちらの向きにも取り付けることができます。取付けプラットフォームの2つの構成部品は、2本の#3-48ネジ(2 mm六角)で結合されています。取付けプレートを取り外し、お手持ちの代替品と交換することもできるため、カスタム仕様によるマウントを構成することも可能です。
詳細は下表のInfoアイコン(
)をご覧ください。
| Kinematic LBO and PPKTP Crystal and Crystal Oven Mount Specifications | |||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| Item # | Mounting Platform | Adjuster Thread | Adjustment per Revolution | Post Mounting | Mechanical Drawing | ||
| Maximum Depth | Clearance Holes | Dowel Pin Holesa | |||||
| KM200HM | 2.00" (50.8 mm) | #8 (M4) (2 Places) | Ø1/8" (4 Places) | 1/4"-80 | 5 mrad | #8 (M4) (6 Places) |  |
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Figure G3.1 HR10AD1のブレイクアウトボックスのポートには対応するピン番号が記載されています。空白のラベルはカスタム仕様のピン割り当て用です。
- 非線形性光学結晶用オーブンに対応する2種類のHiroseコネクタ付きケーブル、交換用またはカスタマイズ用
- 型番 HR10CAB1: 長さ3 m、オス-オスケーブル (オーブンに付属)
- 型番HR10AD1: 長さ1.8 m、オス6ピンHiroseコネクタ-ブレイクアウトボックスのケーブル
- 接続可能な製品
当社では、非線形光学結晶用オーブンNLCH1/MおよびNLCH2/Mに対応するケーブルを2種類ご用意しています。オス-オスHiroseコネクタ付きケーブルHR10CAB1は、温度コントローラTC300Bとの接続用に各オーブンに付属しています。カスタムの配線用のブレイクアウトボックス付きケーブルHR10AD1(オーブンには付属しません)を使用すると、6本の裸線をはんだ付けせずに6ピンHiroseコネクタに接続できます。ピン番号を識別しやすいように、それぞれのポートにはオス型Hiroseコネクタの対応するピン番号が記載されています(Figure G3.1参照)。Figure G3.2とG3.3は6本の色付きワイヤとコネクターピンの関係を示しています。この図を参考にすれば、ブレイクアウトボックスが適していない場合でも、ケーブルを切断して様々なカスタム用途に組み込むことができます。なお、これらのワイヤはケーブル内で交差するため、ピンの識別には絶縁体の色をご利用ください。
また各ピン番号に近接して空白のラベルが付いており、独自のピン割り当て情報を追記することもできます。空白ラベルに記入する際は、ピンの割り当てを変更したときに一般的な消しゴムで消せるように、グラファイト鉛筆の使用をお勧めしています。
非線形LBO結晶およびPPKTP結晶用オーブン