電動マイクロマニピュレーター
- Zero Drift Piezo Technology
- Intuitive Touchscreen and Rotary Wheel Control
- Slide, Flip, & Rotation Accessories
MMS3 Micromanipulators with Headstages Attached,
Mounted on Rigid Stands with Motorized Translation Stages;
Shown with Cerna Microscope
Application Idea
MMSTSC2 Touchscreen,
MMSRW4 Rotary Wheel,
MMSHUBL Hub, and
MMS4 4-Axis Micromanipulator
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Key Manipulator Specs | ||
---|---|---|
Item # | MMS3 | MMS4 |
Axes | 3 (X-Y-Z) | 4 (X-Y-Z-D) |
Travel Per Axis | 20 mm | |
Resolution | 5 nm | |
Repeatability | 100 nm | |
Max Speed | 5 mm/s | |
Load Capacity | 150 g | |
X-Axis Tilt Angle | 0 - 45° | 0 - 90° |
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積み重ねたアリ溝付きスタンド(フリップスタンド、回転スタンド、直線スライドスタンド)に取り付けられたマイクロマニピュレータ
特長
- ピエゾ駆動による、高精度で再現性の高い移動用マイクロマニピュレータ
- 各軸の移動量:20 mm、分解能:5 nm
- 振動のないピエゾ駆動により、試料への外乱を最小化
- ゼロドリフト技術により実験中のドリフトを除去
- 再現性の高いプローブの自動挿入
- アプローチ角度の粗調整が可能
- 拡張性の高いモジュール設計
- 必要なベースシステムのコンポーネント
- 3軸または4軸のマイクロマニピュレータ
- タッチパネル式コントローラ、接続用ハブ、回転ホイール式コントローラ
- スタンドとアダプタ(オプション)
- フリップスタンド、回転スタンド、および直線スライドスタンド
- ヘッドステージ用およびピペット用のアダプタ
こちらのSensapex社製のマイクロマニピュレータは、特許取得済みのピエゾ技術とモーションコントロール技術を用いて、コンパクトなパッケージながら優れた位置決め精度と安定性を実現しています。この製品は、当社の電気生理学実験や生命科学研究用の顕微鏡システムであるMini-2P、Cerna、Bergamo、Venetoなどと組み合わせてご使用いただくのに適しています。一般的な用途としては、パッチクランプ、ニューロピクセル、その他の神経プローブでの使用などが挙げられます。高剛性スタンドと移動ステージまたは可動型取付けプラットフォームを組み合わせると、ヘッドステージ、ピペットまたはプローブの操作において比類ない安定性と制御性が得られます。ピエゾ制御によりバックラッシュと振動のない動作が可能です(右端の動画参照)。また特許取得済みの位置保持技術によりゼロドリフトが実現され、これにより液圧式マニピュレータや機械式マニピュレータ、あるいは電動式送りネジなどよりも優れた位置決めが可能です。自動化されたアプローチ動作により、微小電極やピペットの操作を一貫してハンズフリーで行うことができます(右から2つ目の動画参照)。
ベースシステムは、マイクロマニピュレータ、タッチパネル、ハブ、および回転ホイール式コントローラで構成されます。PCを使用して遠隔制御を行うことも可能です。詳細はマニュアルをご覧ください。1台のハブMMSHUBLに最大4台のマニピュレータを接続でき、ネットワークスイッチを介して多数のハブとマニピュレータを接続してシステムを構築すること可能です。マニピュレータMMS3は、コントローラMMSRW3と組み合わせることで3軸移動が可能になります。コントローラMMSRW4を使用した場合には、機械的に設定されたアプローチ角度を検出して、仮想の第4軸を有効にすることができます(左から2つ目の動画参照)。マニピュレータMMS4は4軸移動が可能ですが、コントローラMMSRW4を使用する必要があります。
マニピュレータMMS3とMMS4には、ステージやポストに直接取り付けるための取付けベースが付属しています。また、便利かつ安全に取り扱えるように、操作中のデバイスを試料から離すことができる3種類のモジュール式スタンドも別途ご用意しております(左端のビデオ参照)。ヘッドステージ取付け用や、ピペットまたはプローブ取付け用のアリ溝付きアダプタもございます。各マニピュレータとアクセサリには、取付けに必要なネジが付属しています。取付けベースとスライドスタンドMMSSLDには、ブレッドボード、プラットフォーム、高剛性スタンドなどに取り付けるための、M6ネジに対応する取付け用のスロットとザグリ穴があります。
パッチクランプ用マイクロマニピュレータのためのモジュール式スタンドには、直線移動、フリップ機能および回転機能が備わっています。この動画内のキャプションでは、MMSSLDはuMp-SLD、MMSFLPはuMp-FLP、MMSROTはuMp-ROTと表記されています。
3軸マイクロマニピュレータMMS3(動画内ではuMp-3と表記)に回転ホイールMMSRW4を組み合わせて使用すると、仮想軸機能により仮想の第4軸を設定することができます。これは、ポーリング軸角度の測定機能によって得られる角度情報を利用し、物理的なX軸とZ軸の動きを組み合わせることで実現しています。
これらのマイクロマニピュレータには自動挿入モードがあります。このモードでは、プローブを分解能5 nmの閉ループで自動挿入することができ、その速度は1 μm/sまで遅くすることができます。これはニューロピクセルの記録などに適しています。ゆっくりと挿入することで試料へのダメージを最小限に抑えられます。
MMSシリーズのマイクロマニピュレータではピエゾ技術を使用しているため、振動がありません。これに対してステッピングモータを使用したマニピュレータでは、移動時に振動が発生します。
Manipulator Specifications | ||
---|---|---|
Item # | MMS3 | MMS4 |
Axes | Three (X-Y-Z) | Four (X-Y-Z-D) |
Travel Per Axis | 20 mm | |
Resolution | 5 nm | |
Repeatability | 100 nm | |
Max Speed | 5 mm/s | |
Load Capacity | 150 g | |
X-Axis Tilt Angle | 0 - 45° | 0 - 90° |
Dimensions (L x W x H)a | 128.0 mm x 49.0 mm x 81.0 mm | 136.0 mm x 49.0 mm x 107.5 mm |
Massa | 642 g | 892 g |
MMSTSC2 Touchscreen Specifications | |
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Power Supply (Included) | 5 VDC, 3.6 A |
Dimensions (L x W x H) | 126.0 mm x 127.4 mm x 94.5 mm |
Mass | 687 g |
MMSHUBL Hub Specifications | |
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Power Supply (Included) | 24 VDC, 2.71 A |
Dimensions (L x W x H) | 99.0 mm x 95.3 mm x 30.1 mm |
Mass | 259 g |
Rotary Wheel Controller Specifications | ||
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Item # | MMSRW3 | MMSRW4 |
Dimensions (L x W x H) | 168.9 mm x 167.9 mm x 54.5 mm | |
Mass | 1037 g | 1164 g |
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- 3軸または4軸移動、分解能5 nm、再現性100 nm
- ゼロドリフトおよび無振動のピエゾ技術
- アプローチ角度の粗調整が可能
こちらのマイクロマニピュレータにはピエゾステージが内蔵されており、それらのステージは静止時に特許技術のゼロドリフト機能によりロックされます。各軸の移動量は20 mm、分解能は5 nmです。アプローチ角度は、3軸マイクロマニピュレータMMS3では45°、4軸マイクロマニピュレータMMS4では90°の範囲で粗調整することができ、倒立顕微鏡や正立顕微鏡で使用する場合は簡単に最適化できます。Z軸の粗調整も15 mmの範囲で可能です。どちらの調整も、2 mm六角レンチを使ってそれぞれ2組のネジを緩めて行います。
制御装置は別売りになっています(下記参照)。タッチパネル式コントローラMMSTSC2、ハブMMSHUBL、および制御軸の数に応じて回転ホイール式コントローラMMSRW3またはMMSRW4が必要です。4軸回転ホイール式コントローラMMSRW4は3軸マイクロマニピュレータMMS3にもお使いいただけますが、そうしたときは仮想軸機能を使用することができます(上の動画参照)。1台のハブに最大4台のマニピュレータを接続でき、ネットワークスイッチを介して多数のハブとマニピュレータを接続してシステムを構築することも可能です。マイクロマニピュレータには接続したハブから電源が供給されます。
各マニピュレータには取り外し可能な取付けベースが付属しており、この取付けベースはM6 x 1.0ネジで光学ポストまたはブレッドボードに直接取り付けられます。1.5 mm六角レンチを使用して取付けベースを取り外すと、アリ溝が露出します。そのアリ溝を利用して、マニピュレータをモジュール式取付け用スタンド(下記参照)に接続することができます。これらのスタンドは、それぞれフリップ、回転、および直線移動の機能を備えており、これらを使用すると試料や接続されたデバイスへのアクセスが容易になります。これらの取付け用スタンドは単体でも使用できますが、必要な機能を選んで積み重ねて使用することもできます(上の写真参照)。そのほか、マニピュレータに接続するためのアダプタとして、ヘッドステージ用アダプタ、およびピペットまたはプローブ用アダプタの2種類をご用意しております。 調整や取り付けに必要な六角レンチは、タッチパネル式コントローラに同梱されている六角レンチセットに含まれています。
- 直感的に操作できるインターフェイス付きタッチパネル式コントローラ
- 1台のハブに最大4台のマイクロマニピュレータの接続が可能
- 3軸または4軸用の回転ホイール式コントローラ
- 動作のプログラミングが可能
タッチパネル式コントローラMMSTSC2には、回転ホイール(最大2台まで)と、マイクロマニピュレータへの電源供給に必要なハブMMSHUBL(または複数のハブが接続されたネットワークスイッチ)を接続します。GUIを使用して、軸位置の読み出しのほか、速度、ホーム位置、目標位置、自動挿入などの動作設定を行います。1台のハブには最大4台までのマイクロマニピュレータを接続でき、ネットワークスイッチを使用すれば複数のハブをタッチパネルに接続できます。タッチパネルとハブには、それぞれイーサネットケーブルと日本国内用の電源コードが付いています。タッチパネル式コントローラには、マニピュレータやアクセサリの調整に使用するための六角レンチセットも付属しています。
回転ホイール式コントローラMMSRW3には3つ、MMSRW4には4つのホイールが付いており、それらでマイクロマニピュレータのピエゾステージを制御します。各ホイールは独立した軸に対応します。3軸用コントローラMMSRW3は3軸マイクロマニピュレータMMS3用に設計されています。MMS3には4軸用コントローラMMSRW4も使用できますが、そうした場合はタッチパネルを介して仮想軸機能を使用できます。各コントローラの左側にある2つのボタンで移動速度を変更し、精密な移動や粗い移動を行うことができます。右側の2つのボタンを使用すると、1台のコントローラで複数のマニピュレータを切り替えて操作できます。
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積み重ねられたフリップ用、回転用およびスライド用のスタンドに取り付けられたマイクロマニピュレータ
- フリップ用、回転用、および直線スライド用のスタンドをご用意
- アリ溝機構で積み重ねのできるモジュール式スタンド
- マニピュレータをスムーズに後退させて試料への外乱を低減
- 使いやすい固定用レバー
これらの取付け用スタンドを使用すると、取り付けられたマニピュレータを試料からスムーズに離して調整することができます。スタンドMMSFLPはマニピュレータを後方に倒すことができ、スタンドMMSROTはマニピュレータを最大105°まで回転させることができます。スタンドMMSSLDはマニピュレータを87.5 mm直線移動させることができます。各スタンドにはアリ溝機構が付いており、マイクロマニピュレータに直接取り付けたり、個々のニーズに合わせて他のスタンドに取り付けたりすることができます。また、固定用レバーでロックすれば、実験中にスタンドがドリフトしたり振動したりすることはありません。各スタンドの設置面積がコンパクトなため、複雑なセットアップにも適しています。
アリ溝機構を利用して、マニピュレータ、回転スタンドMMSROT、フリップスタンドMMSFLPを互いに直接取り付けることができます。各マニピュレータに付属する取付けベースを使用して、マニピュレータのほか、スタンドMMSROTやMMSFLPを直線スライドスタンドMMSSLDに取り付けることができます。スタンドMMSROTやMMSFLPは、付属の金具を使用してスタンドMMSSLDに直接取り付けることもできます。アリ溝機構には、上部コンポーネントのストッパとして繰返し使用可能な、固定式のキャップスクリュが組み込まれています。調整や取り付けに必要な六角レンチは、タッチパネル式コントローラMMSTC2に同梱されている六角レンチセットに含まれています。
直線スライドスタンドMMSSLDおよび回転スタンドMMSROTにはM6用の取付けスロットがあり、ブレッドボードに直接取り付けることができます。スタンドMMSFLPは、各マニピュレータに付属する取付けベースを使用してブレッドボードに直接取り付けることができます。
- ヘッドステージ、ピペットまたはプローブの電動マイクロマニピュレータへの取り付け
- 以下の2種類をご用意
- アリ溝式ヘッドステージ用アダプタMMSDVT
- Ø4~10 mmロッド用アダプタMMSRHL
これらのアダプタを使用すると、ヘッドステージ、ピペットまたはプローブをマイクロマニピュレータのMMS3やMMS4に取り付けることができます。アダプタMMSDVTは、1.5 mm六角レンチで操作するアリ溝式クランプを使用して、ヘッドステージを固定します。アダプタMMSRHLは、つまみネジで固定するタイプのクランプを使用して、Ø4~10 mmのピペットやプローブをマイクロマニピュレータに固定します。このアダプタには2つの取付け穴があり、対物レンズ付近のクリアランスを広くするために、どちらかを選択してご使用いただけます。どちらのアダプタも、2 mm六角穴ボルトとアライメント用の位置決めピン2本(いずれも付属品)を使って、マイクロマニピュレータに取り付けます。調整や取り付けに必要な六角レンチは、タッチパネル式コントローラMMSTC2に同梱されている六角レンチセットに含まれています。