焦点にアクセスしやすい軸外放物面ミラー
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軸外放物面ミラーの利点
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図 2:軸外放物面(OAP)ミラーは、大きな放物面の一部分と考えられます。どちらも焦点は同じですが、OAPミラーのほうがよりアクセスしやすくなっています。
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図1:軸対称放物面ミラーの焦点は反射面に近く、また一般に反射面に囲まれているため、焦点にアクセスしにくくなっています。
通常の軸対称放物面ミラーと軸外放物面ミラーは、どちらも1つの焦点を有します。軸外放物面ミラーの利点は、対称な放物面ミラーと違って焦点にアクセスしやすいことです。
焦点が1つであることは放物面ミラーの主たる利点であり、レーザ光を回折限界スポットに集光させることを要求されるイメージングや製造など、様々な用途に利用できます。
焦点周りに対称な通常の放物面ミラーを使用する場合、いくつかのマイナス面があります(図1)。1つは、一般にミラーの側面が妨げとなり、焦点にアクセスできないことです。もう1つは、ミラーを発散光のコリメートに使用したとき、光源の筐体がコリメート光の一部をブロックすることです。特にミラーの光軸に対して小さな角度で放射された光がブロックされます。
軸外放物面ミラー(図2)を使用するのは、このような問題の解決策の1つです。このミラーの反射面の形状は放物面ですが、焦点周りに対称ではありません。OAPミラーの反射面は、焦点から離れた位置にある親放物面(Parent Parabola)上の一部分に対応します。どの部分の面を選択するかは、焦点とミラー中心間の角度や距離に対する要求に依存します。
「Insights-ヒント集」は下記リンクからご覧いただけます。 | 最終更新日:2019年12月4日 |
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