ネジ付きガラスセル
- 100 mm or 500 mm Long Empty Borosilicate Glass Cells for Spectroscopy
- Ø28 mm with GL-32 Threading on Each End
- Available with One or Two Fill Tubes
- Custom Solutions Available
TGC100A
One Fill Tube,
100 mm Long
TGC100V
One Fill Tube with
J. Young® Valve
GC1
End Cap for Ø28 mm Threaded Glass Cells
GC1V
Viton® O-Ring
TGC100D
Two Parallel Fill Tubes with Glass Stopcocks
HT10KR2
10 W Metal Ceramic Ring Heater
TGC500C
Two Fill Tubes, 500 mm Long
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ネジ付きガラスセルとウィンドウ、リング状ヒータ、Viton®* Oリング、およびエンドキャップ
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ガラスセルTGC100VのJ. Young®バルブを締めると高真空封止が可能
特長
- 分光用途向けの長さ100 mmのガラスセル
- 充填用にチューブが1本のタイプと、フロー用にチューブが2本のタイプをご用意
- 1本のタイプには封止用のJ. Young®*バルブ付きもご用意
- 2本の平行な充填チューブ(封止用のガラス製ストップコック付き)の付いたセルもご用意
- 分光用途向けの長さ500 mmのガラスセル
- フロー用に2本のチューブが平行に配置されたセルをご用意
- 両端のGL-32ネジによりウィンドウの交換が可能
- カスタム仕様の設計や製造も承ります(当社までお問い合わせください)
- Ø25 mmセルはガラスセル用ヒータの取り付けが可能
こちらのホウケイ酸ガラスセルの両端にはGL-32外ネジが付いており、Ø25 mmまたはØ25.4 mmのフラットウィンドウ (厚さ3~5 mm)を、ネジ付きエンドキャップGC1を用いて固定することができます(上図参照)。ウィンドウを取り付け、原子または分子化合物の気体をセルに充填することで、分光分析を行うことができます。お手持ちの分光用光源とウィンドウ材料の透過特性を適切に整合させることができます。当社では、様々な分光にご利用いただけるように、ネジ付きステンレススチール製セル やガラス製のセルを多数ご用意しております(下の表参照)。 右上の動画でご覧いただけるように、セルの長さや直径、充填チューブの構成などについて、ご要望によりカスタム仕様のガラスセルを製造することも可能です。詳細は当社までお問い合わせください。
セルには充填チューブが1本のタイプと2本のタイプがあります。充填チューブが1本のセルは封止して使用するときに、2本付いたセルは定常的にガスをフローさせるときに便利です。1本の充填チューブにJ. Young®バルブの付いたセルでは、高真空に対応するグリース無しのストップコックでガラスセルを封止できます(右の写真参照)。外径Ø12.7 mmの充填チューブは、Ø12.7 mm(Ø1/2インチ)フレアレス管継手に対応します(「真空封止」タブ参照)。キャップGC1とOリングGC1Vにより、光学素子の有効径はØ20.1 mmに制限されます。
セルはホウケイ酸ガラス製です。このガラスは欠けたり割れたりしにくい丈夫な素材で、350 nm~2200 nmで高い透過率を有します。このページに掲載されているすべてのガラスセルは、適切に組み立てれば、10-7 Torr以下の真空圧力を保持でき、また5 psi(~34kPa)までの圧力に耐えられます。製造後のセルは、まず超音波洗浄を行い、さらにメタノールで洗浄しています。次にセルを真空システムに接続し、真空リーク試験を行っています。セル出荷時のパッケージは真空封止されていませんので、真空システム内にセットする前に、前述と同様のクリーニングを行うことをお勧めします。
これらのセルは、一般に吸収分光法で使用されます。吸収分光法での一般的なセルの使い方については「用途」タブをご覧ください。当社ではガス吸収分光法用として、小型マルチパスセルやヘリオット型マルチパスセルもご用意しています。
取付けおよびヒータについて
こちらのガラスセルは当社の標準のV字型、キネマティックV字型,、Ø38 mm(Ø1.5インチ)ポスト用V字型の各クランプマウントに取付け可能です。セルの外径がマウントに対応することをご確認ください。ポスト取付け可能なバンドクランプVBC1/Mを使用すると、TGC100CやTGC100Dを傷つけることなく取り付けられます。バンドクランプを2つ使用するとTG500Cも取り付けられます。ポスト取付け可能なバンドクランプVBC2/Mはクランプ力が分散されるため、ガラスセルを傷つけずに保持するのに大変適しています。また、バンド間の隙間にセルの充填チューブなどの突起を納めることも可能です。両端にネジが付いたセルは、ネジ付きエンドキャップ内部にリング状ヒータHT10KR2を取り付ければ、加熱することができます(上の写真参照)。ホイル型抵抗ヒータHT10KおよびTLK-Hの裏面には、ガラスセルに巻き付けるための粘着剤が付いています。
*J. Young®はGPE Scientific社の登録商標です。Viton®はDuPont社の登録商標です。
吸収分光法
ガラスセル内の基準物質はそれぞれを特徴づける固有の吸収スペクトルを有しているため、下図に示す線形吸収線の測定によって基準ガスセル内の物質を特定することができます。対象とする波長域を可変レーザで走査し、フォトディテクタで光の吸収を検出すると、セル内の気体の特性を示す一連のピークを記録することができます。
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KF25フランジ-フレアレス管継手用アダプタの分解図
KFフランジを用いた真空封止の方法
当社のホウケイ酸ガラスセルへのガスの流出入は、KF16フランジやKF25フランジの付いたコンポーネント、および関連するアクセサリと組みあわせて使用することで、コントロールすることができます。Ø8.0 mmの充填用チューブが付いているガラスセルは、その充填用チューブをフランジ-フレアレス管継手用アダプタKF25C031に挿入できます。Ø12.7 mmの充填用チューブが1本または2本付いているガラスセルは、その充填用チューブをフランジ-フレアレス管継手用アダプタ KF16C050またはKF25C050に挿入できます。
以下では、ガラスセルをKF16またはKF25フランジの付いた真空システムに取り付ける方法をご紹介します。
- ガラスセルの充填用チューブの径に対応したKF16またはKF25フランジ-フレアレス管継手用アダプタを選びます。
- 洗浄された点検済みのセンタリングOリングKF16CR-FまたはKF25CR-Fに真空用グリースを塗布し、ベースのポストまたはパイプの上に置きます。
- センタリングOリングの上にフランジ-フレアレス管継手用アダプタを置き、ウィングナットクランプKF16WNCまたはKF25WNCで固定します。
- フランジ-フレアレス管継手用アダプタのローレット加工された固定ノブを緩め、ノブ、Oリング、およびシールリングを外して結合面を点検します。また付属のOリングに真空用グリースを塗布します。こうすることで、ガラスセルの充填用チューブがシステムに挿入されたときに、真空封止が可能になります。
- ガラスセルの充填用チューブの開口端を、まずローレット加工された固定用ノブの上側(Thorlabsの刻印側)から挿入し、次にシールリング(Oリング用のザグリ穴がアダプタ本体方向に向くように)、およびフランジ-フレアレス管継手用アダプタのOリング(この順番で)に挿入します。
- 続いてフランジアダプタ本体に挿入し、Oリング、シールリング、固定ノブをアダプタ本体まで移動させます。最後に、固定ノブを手で締め付けます。
組立てられた状態のフランジ-フレアレス管継手用アダプタに、ガラス管を直接挿入することはお勧めしません。ガラス管の鋭端部でOリングを傷つけ、真空封止ができない場合があります。
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- 充填チューブ1本のタイプにはJ. Young®バルブの付いた製品と、無い製品をご用意
- 長さ100 mmのホウケイ酸ガラスセル
- 本体外径Ø28 mm、両端にGL-32外ネジ付き
- 封止したガス試料用に適した製品
この外径Ø28 mmのホウケイ酸ガラスセルの両端にはネジが付いており、ウインドウは付いておりません。お手持ちのØ25 mmまたはØ25.4 mmのフラットウィンドウ(厚さ3~5 mm)を、2つのポリブチレンテレフタレート(PBT)樹脂製エンドキャップGC1(下記参照)を用いて両端に取り付けることができます。
充填チューブが1本のガラスセルは、ガス試料の充填後に封止して計測に用いる場合に便利です。ガス試料の封止方法には、ライン上のどこかで封じ切る方法と、充填チューブにJ. Young®バルブが組み込まれたセルを使用する方法があります。J. Young®バルブはグリース無しのPTFE製ストップコックで、高真空を維持できます。黄色のノブを締めると充填チューブのT型接合部の手前で封止できます。また洗浄するために完全に緩めて外すことも可能です。
- 90°の位置に配置された2本の充填チューブ
- 長さ100 mmのホウケイ酸ガラスセル
- 本体外径Ø28 mm、両端にGL-32外ネジ付き
- ガス試料のフロースルーに適した製品
このØ28 mmのホウケイ酸ガラスセルの両端にはネジが付いており、ウインドウは付いておりません。お手持ちのØ25 mmまたはØ25.4 mmのフラットウィンドウ(厚さ3~5 mm)を、2つのポリブチレンテレフタレート(PBT)樹脂製エンドキャップGC1(下記参照)を用いて両端に取り付けることができます。
2本の充填チューブが付いたガラスセルは、ガス試料をフロースルーさせながら分析するのに使用することができます。このセルにはバルブが付いていないため、ガスを封止するにはシステム内のほかの場所にバルブを追加しなければなりません。
- 平行に配置された2本の充填チューブ
- 長さ100 mmまたは500 mmのホウケイ酸ガラスセル
- 本体外径Ø28 mm、両端にGL-32外ネジ付き
- ガラス製ストップコックの付いた製品と、無い製品をご用意
このØ28 mmのホウケイ酸ガラスセルの両端にはネジが付いており、ウインドウは付いておりません。お手持ちのØ25 mmまたはØ25.4 mmのフラットウィンドウ(厚さ3~5 mm)を、2つのポリブチレンテレフタレート(PBT)樹脂製エンドキャップGC1(下記参照)を用いて両端に取り付けることができます。
こちらのガラスセルの充填チューブは平行に配置されています。また、チューブにガラス製ストップコックの付いたタイプと無いタイプがございます。ガラスセルTGC100Dに付いているガラス製ストップコックは、グリース無しで高真空に使用できるように設計されています。
Item # | HT10KR2 |
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Heater Power | 10 W ± 20% @ 24 V |
Heater Resistance | 50 Ω ± 10% |
Outer Diametera | 24.9 mm (0.98") |
Inner Diametera | 20.0 mm (0.79") |
Thicknessa,b | 1.0 mm (0.04") |
Lead Lengtha | 305.0 mm (12.01") |
Max Temperature | 90 °C |
- GL-32ネジ付きキャップとX断面型Oリング
- お手持ちのØ25 mmまたはØ25.4 mmフラットウィンドウ(厚さ3~5 mm)の取り付けが可能
- 金属セラミックリングヒータHT10KR2の取付けが可能
当社の外径Ø28 mmホウケイ酸ガラスセルの両端にはネジが付いており、2つのポリブチレンテレフタレート(PBT)製エンドキャップGC1を用いて封止することができます。またGC1はØ25 mmまたはØ25.4 mmのフラットウィンドウ(厚さ3~5 mm)を保持できるように設計されています。各エンドキャップには断面がX字型のViton® OリングGC1V(ダッシュ番号:211*)が2つ付属します。これは追加で購入することも可能です。
金属セラミックリングヒータHT10KR2は、ネジ付きのプラスチック製キャップの内側に取り付けることができます。キャップにはリングヒータのワイヤを外に出すためのスロットが付いています。リングヒータを追加することで、セル内のガスの温度を制御することができます。当社ではこれ以外にも温度制御用のTEC素子、抵抗ヒータ、サーミスタおよびサーモカップルを豊富に取り揃えております。
*SAE規格のAS568(Oリングの寸法に関する航空宇宙規格)で規定されているダッシュ番号