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顕微鏡対物レンズ、走査レンズ、チューブレンズのチュートリアル![]() ![]() Please Wait 対物レンズ、走査レンズ、チューブレンズの製品ラインナップはこちらからご覧いただけます。対物レンズの表示![]() 注:上の図は典型的な対物レンズの刻印ですが、こちらはあくまで例としてご参照ください。刻印されている仕様の書式や内容は、対物レンズごとに、もしくはメーカごとに異なります。
対物レンズの種類当社では、様々な研究ニーズに合わせていくつかのタイプの対物レンズをご用意しています。ここでは、それぞれのタイプの対物レンズの特長と利点を説明します。 ドライ、液浸、in vivo観察用対物レンズ プランアクロマートおよびプランアポクロマート対物レンズ プランフルオール(プランフルオリート)対物レンズ スーパーアポクロマート対物レンズ 用語解説倍率(Magnification) M = L / F システムの総合倍率は、対物レンズの倍率に接眼レンズまたはカメラチューブの倍率を乗じます。 顕微鏡用対物レンズ筐体に示されている仕様の倍率は、対物レンズを対応するチューブレンズの焦点距離でお使いになる限り正確です。 開口数(NA) NA = ni × sinθaθaは対物レンズの最大受光角度の半分(半角)、niは媒質の屈折率です。媒質は通常空気ですが、水や油、ほかの物質の場合もあります。 同焦点距離(Parfocal Length) 作動距離(Working Distance) ![]() Click to Enlarge このグラフは632.8 nmでの画質におけるカバーガラスの効果を示しています。 視野数(Field Number; FN) FN = Field of View Diameter × Magnificationカバーガラスの補正(Coverslip Correction)と補正リング(Correction Collar) 右のグラフは、632.8 nmの光における球面収差の大きさと使用するカバーガラスの厚さの関係を示しています。厚さ0.17 mmの一般的なカバーガラスを使用する場合、NA 0.40までの対物レンズではカバーガラスによる球面収差は回折限界を超えることはありません。 ![]() カメラで画像を表示する場合、システム倍率は対物レンズの倍率とカメラチューブの倍率の積です。三眼鏡筒で画像を表示する時のシステム倍率は、対物レンズの倍率と接眼レンズの倍率の積です。
倍率と試料領域の計算方法倍率システムの倍率はシステム内の各光学素子の倍率の積で求めます。倍率のある光学素子には右図の通り、対物レンズ、カメラチューブ、そして三眼鏡筒の接眼レンズが含まれます。なお、各製品仕様に記載されている倍率は通常、すべて同じメーカの光学素子を使用した時のみ有効であることにご留意ください。同じメーカの光学素子を使用していない場合、システムの倍率は下記の通り、まず対物レンズの有効倍率を求めたあと算出する必要があります。 下記の例をお手持ちの顕微鏡に応用する場合には、上のMagnification and FOV Calculator(赤いボタンをクリック)をダウンロードしてご使用ください。こちらの計算用エクセルファイルはマクロを使用したスプレッドシートになっています。計算を行う際はマクロを有効にする必要があります。マクロを有効にするには、ファイルを開いて、上部にある黄色いメッセージバー上の「編集を有効にする」ボタンをクリックしてください。 例1:カメラの倍率 例2:三眼鏡筒の倍率 メーカが異なる対物レンズと顕微鏡を使用する場合倍率は根源的な値ではなく、特定のチューブレンズの焦点距離を推定して計算し、導き出す値です。右の表のように各顕微鏡メーカはチューブレンズに様々な焦点距離を設定しています。そのため異なるメーカの光学素子を組み合わせる場合、システムの倍率を算出するには対物レンズの有効倍率を計算する必要があります。 対物レンズの有効倍率は式1で求められます。
ここでDesign Magnificationは対物レンズに印字されている倍率、fTube Lens in Microscopeは使用する顕微鏡内のチューブレンズの焦点距離、fDesign Tube Lens of ObjectiveはDesign Magnificationを算出するために対物レンズのメーカが使用したチューブレンズの焦点距離です。焦点距離は右表に記載されています。 Leica、Mitutoyo、Nikonならびに当社ではチューブレンズの焦点距離は同じです。これらのメーカの光学素子を組み合わせた場合、倍率の変換は必要ありません。対物レンズの有効倍率が算出されたら、上記のようにシステムの倍率が計算できます。 例3:三眼鏡筒の倍率(異なるメーカを使用) 式1と右の表によりNikon製顕微鏡内のOlympus製対物レンズの有効倍率を下記の通り計算しました。
Olympus製対物レンズの有効倍率は22.2倍で、三眼鏡筒の接眼レンズの倍率は10倍なので、接眼レンズでの倍率は、22.2倍 × 10倍 = 222倍となります。 ![]() カメラでイメージングする試料領域試料をカメラでイメージングする場合、試料領域の寸法はカメラセンサの寸法とシステム倍率を使用して下の式2で求められます。
カメラセンサの寸法はメーカが提供しています。またシステム倍率は対物レンズの倍率とカメラチューブの倍率の積です(例1をご参照ください)。必要に応じ、対物レンズの倍率を例3のように調整します。 倍率が高くなればなるほど分解能も向上しますが、視野は狭くなります。倍率と視野の関係性については右の図でご覧いただけます。 例4:試料領域
試料領域例下のマウス腎臓の画像はすべて同じ対物レンズとカメラを使用して取得しました。ただし、カメラチューブのみ違う製品を使用しています。左から右の画像にいくにつれカメラチューブの倍率が下がっていますが、視野が広くなる分、細部も小さくなり見にくくなることが分かります。 走査レンズは共焦点レーザ走査型顕微鏡、光コヒーレンストモグラフィ(OCT)、多光子イメージングシステムほか様々なレーザーイメージングシステムに使用されています。これらの用途では、レンズの後方開口部(入射瞳)から入射したレーザ光が角度走査されます。これにより、レンズの視野内の結像面に形成されたスポットが移動します。テレセントリックレンズ以外のレンズを使用して像面の焦点を走査すると、顕著な収差が引き起こされ、生成画像の画質は著しく損なわれます。テレセントリック走査レンズは、各走査位置において均一なスポットサイズを生成するので、高画質な試料像が得られます。スポットサイズならびに走査位置と走査角度の関係を示したグラフは、「仕様」タブでご覧いただけます。 一般的に、レーザ走査顕微鏡システムは走査レンズとチューブレンズを対で使用し、無限遠補正の光学システムを構築します。しかし多くのOCTシステムは、チューブレンズ無しで走査レンズを使用する設計です。レンズ CLS-SL、SL50-CLS2、SL50-2P2そしてSL50-3Pは、当社の共焦点レーザ型走査顕微鏡ならびに多光子顕微鏡システム向け、そしてLSMシリーズのレンズはOCTイメージングシステム向けに最適化されています。走査システムにおけるチューブレンズの有無については後述しています。 ![]() Click to Enlarge 上の図はチューブレンズTL200-2P2 と焦点距離200 mmのテレセントリックチューブレンズを使用した場合のレンズ間の距離を示しています。なおSL50-CLS2を使用した場合、走査面における入射瞳は最大Ø4 mmとなります。 一般的なレーザ走査顕微鏡に組み込んだ走査レンズ右の図ではレーザ走査顕微鏡における走査レンズとチューブレンズ間の適切な距離を示しています。図の左側の走査面に位置する走査ミラーは、レーザービームを走査レンズに誘導します。走査レンズへの入射角度により、走査レンズとチューブレンズITL200の間に位置する中間の像面の焦点位置が決まります。チューブレンズは光を収集し、コリメートする位置にあります(無限焦点)。コリメート光は対物レンズを通り、試料面で焦点を結びます。試料面で散乱または放射された光は対物レンズにより集光され、ディテクタに誘導されます。左下の画像では走査レンズCLS-SLをチューブレンズとともに使用しています。画像をクリックするとCLS-SLとチューブレンズITL200を使用した場合の正確なレンズ間の距離がご覧いただけます。 この光学システム設計の特長は、走査レンズとチューブレンズを組み合わせることによってコリメート光が生成されることです。チューブレンズの光が無限遠で集光されるため、チューブレンズに対する対物レンズの位置を移動させても、試料面での画質には影響がありません。 これにより光学システムを高い柔軟性で設計することが可能となります。チューブレンズを使用しない場合、走査レンズは対物レンズと同様に機能し、中間の像面は試料面となります。画質を維持したまま走査レンズに対して像面の位置を大きく動かすことは非常に困難です。 右下では、走査距離とチューブレンズと対物レンズの間の距離の関係性について図で示しています。完全な4f光学系(例としてCLS-SLを使用)において、d1 = 52 mm(最小走査距離)ならびにd2 = f2です。しかし実際のシステムはこの完全なアライメントから若干逸脱しています。例えば多くの市販の顕微鏡では、チューブレンズと対物レンズの間の距離(d2は、焦点距離(f2)と等しくはありません。よって距離の調整が必要になる場合があります。右下の図では走査距離とチューブレンズと対物レンズの間の距離がそれぞれδ1ならびにδ2と少しずつ移動していることを示しています。これらの値の関係性はδd1 = -δd2*(f1/f2)2です。 OCTシステムに組み込んだ走査レンズLSM走査レンズを使用したOCTイメージングシステムの設計で重要な点ですが、設計波長、同焦点面距離、走査距離、入射瞳寸法や走査角度を考慮して使用すると画質が最大限に向上できます(走査レンズの仕様や用語の定義については「仕様」タブをご参照ください)。 一般的に入射ビーム径が大きくなると焦点サイズは小さくなります。しかし、ビネット効果や収差の増大によりビーム径が大きくなるにつれ、走査角度の範囲は狭くなります。ビーム系が入射瞳寸法より小さい場合スポットサイズは「仕様」タブ内に記載された値よりも大きくなり、逆に径が寸法より大きい場合はビームが蹴られてしまいます。 ガルバノミラーが1つしかないイメージングシステムでは、走査レンズの入射瞳の中心は、ガルバノミラーの回転軸と一致していなければなりません。ガルバノミラーを1つだけ使用する場合、走査距離はレンズの取付け面からミラーの回転軸までの測定距離となります。これは左下の図で示されています。 ![]() ガルバノミラーを1つだけ使用した場合、入射瞳はミラーの回転軸の位置にきます。 ![]() ガルバノミラーを2つ使用した場合、入射瞳のはミラーとミラーの間に位置します。
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