ファイバー偏光コントローラーを使用した実験データ


ファイバー偏光コントローラーを使用した実験データ


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図2: PLC-900による偏光の変化を示すポアンカレ球
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図1: PLC-900が生成する力

ファイバ偏光コントローラを用いて偏光を操作した際の実験データ

ここでは、偏光コントローラPLC-900による回転と圧縮の力が、ファイバからの出射光の偏光状態に与えた影響についての測定結果を示します。この試験は当社の旧製品PLC-900を用いて行われましたが、CPC900およびCPC250もPLC-900と同様に機能します。このコントローラは応力による複屈折性の効果を利用して、外力を受けたファイバを通過する光の偏光状態を変化させます。この応力は、図1のように圧縮[1]または回転[2]のどちらかよって発生します。応力による複屈折性は連続的に調整できるので、任意の入射光の偏光状態をご希望の出射光の偏光状態に変換することができます。ご希望の偏光を得るために必要な手順と、そのために必要なポアンカレ球上に偏光の変化をプロットするステップについて説明します。

当社の実験では、1310 nmファブリペローベンチトップ型レーザS1FC1310を光源として使用し、Ø900 µmタイトバッファーファイバに接続しました。ファイバはPLC-900を通して取リ付け、出力光はファイバーコリメータを用いて自由空間でのコリメート光にします。そのあとは偏光計で直接測定するか、または λ/4波長板直線偏光子、 およびパワーメータで構成されたアナライザーアセンブリで測定します。

Lab Facts Complete Summary

図2はファイバ内の光の偏光を操作したときの測定結果を、回転と圧縮の力の関数としてまとめ、ポアンカレ球上に示しています。青い線と赤い線は、それぞれPLC-900 (図1)による圧縮と回転による様子を示しています。数字は各ステップを示しています。図2のように、任意の偏光状態から開始し、一連の回転および圧縮を通してご希望の偏光状態に達することができます。PLC-900を用いて偏光をコントロールする際に内部的な損失や後方反射は発生しません。応力による複屈折性をファイバ内の光の偏光を変換するメカニズムとして利用しています。データは圧縮と回転の力に対して表示していますが、これらの力に対する偏光の変化はポアンカレ球上に表示されます。この実験に使用された装置や実験結果の詳細はこちらをクリックしてご覧ください。

[1] A.M. Smith, “Single-mode fibre pressure sensitivity,” Electron Lett. 16, 773-774 (1980).
[2] R. Ulrich, A. Simon, “Polarization optics of twisted single-mode fibers” Appl Opt 18, 2241-2251 (1979).


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