マルチモードファイバー用フィルター/減衰器マウント


  • Reflective, Achromatic Design for 250 nm - 450 nm or 450 nm - 20 µm
  • Mount Filters, Cuvettes, or Variable Attenuator in the Optical Path
  • Ideal for Ø200 µm to Ø1000 µm Core Multimode Fibers with ≤0.39 NA
  • Models with FC/PC or SMA Connectors

CFH2-B

Blank Insert

FOFMS

SMA Connectors,
Shown with One Filter
Holder Removed

Two SM1-Threaded (1.035"-40) Filter Holders are Included with Each Mount

Application Idea

Each filter holder can be replaced with a macro or micro cuvette, making the in-line fiber filter mounts ideal for absorption spectroscopy. See the Application tab for details.

CFH2-V

Variable Attenuator Insert

Related Items


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In-Line Filter Mount
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インラインファイバーフィルターマウント内の光路
In-Line Filter Mount
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Ø25 mm~Ø25.4 mm(Ø1インチ)フィルタの脱着が容易

In-Line Filter Mount
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マグネティックベースBA2R(/M)を使用してFOFMF(/M)を光学テーブルに取り付け

特長

  • 軸外放物面(OAP)ミラーを使用し、自由空間とファイバ、ファイバとファイバを結合するシステム
    • UV光源用UV域強化アルミコーティング(波長範囲250 nm~450 nm)
    • 広帯域光源用保護膜付き銀コーティング(波長範囲450 nm~20 µm)
  • FC/PCまたはSMAコネクタ付き
    • FOFMFで始まる型番のマウントは、2.2 mmワイドキーおよび2.0 mmナローキーのコネクタに対応
    • FOFMSで始まる型番のマウントは、SMA905コネクタに対応
  • 各マウントにはØ25 mm~Ø25.4 mm(Ø1インチ)フィルターホルダCFH2-Fが2つずつ付属
  • マクロならびにマイクロキュベットも取り付け可能(付属していません。詳細は「仕様」タブをご覧ください)
  • 底部にはポスト取付ベース用M6タップ穴付き
  • これらのアクセサリは別売りです。下記をご参照ください。
    • 交換用のフィルターホルダーインサート
    • ブランクのインサート
    • 可変減衰器インサート
    • 遮光カバー

当社のインラインファイバーフィルターマウントは、ファイバを用いる実験で波長のフィルタリングや光強度の減衰を必要とする場合に有用です。右の図でご覧いただけるように、マウントは自由空間を挟んだファイバ-ファイバ結合システム内に2個の脱着式フィルターホルダCFH2-Fを配置した構成となっております。このシステムでは2個の軸外放物面(OAP)ミラーを使用して、入力ファイバからの出力光をコリメートし、さらに出力ファイバに結合しています。これらのミラーを使用することで、反射帯域内で高い反射率と大きなNA、および優れたアクロマティック性能を得られます。 OAPミラーについての詳細は「仕様」タブをご覧ください。全反射型設計により、透過光学素子による位相遅延と吸収損失が起こりません。

どちらのフィルターホルダも12.5 mm x 12.5 mmの合成石英ガラス製キュベット(付属しません)と交換が可能なため、これらのマウントは吸収または透過分光法による測定にもご使用いただけます(詳細は「用途」タブをご覧ください)。2個のフィルターホルダを挿入するか、遮光カバーFOFM-CVを使用すると、システムへの外部からの光は遮断されます。

カスタム仕様のファイバーバルクヘッド、ミラーコーティング、フィルターホルダについては当社までご連絡ください。

対応するファイバ
当社のインラインファイバーフィルターマウントはマルチモードパッチケーブル用に設計されています。一般的にシングルモードファイバには使用できません。ファイバの小さなコアに対して、精密なアライメントをせずに光を結合しようとしても、著しい光損失が生じるためです。しかし、マウントの出力側にマルチモードファイバを接続し、入力側にシングルモードファイバを接続して使用することは可能です。

フィルターホルダ、ブランクプレート、可変減衰器インサート
各SM1ネジ付きのフィルターホルダは、厚さ8.0 mmまでの様々なØ25 mm~Ø25.4 mm(Ø1インチ)フィルタを取り付けられます。この脱着可能なホルダは精密なバネ付きのアリ溝構造を有し、再現性の高い位置決めが可能です。各ホルダ上部にレーザ刻印された2つの枠は、ラベル付けと取り付けた光学素子の識別用です。また、ネジアダプタ SM1A6Tを使用するとØ12 mm~Ø12.7 mm(Ø1/2インチ)フィルタも取り付けられます。予備のフィルターホルダ(別売り)については下記をご参照ください。

付属のフィルターホルダが用途に適していない場合、下記のブランクプレートCFH2-Bも別途ご用意しております。こちらのプレートは付属のCFH2-Fと同じように取り付けられ、用途に応じて自由に加工いただくことも可能です。また手動シャッタとしてもお使いいただけます。可変減衰器インサートCFH2-Vは、フィルターホルダの代わりに挿入することによって、通過する光を部分的もしくは完全にブロックすることができます。±0.01 dBの減衰分解能を有し(コア径Ø200~Ø1000 µm、NA 0.22~0.50のファイバを使用した場合)、クイックリリース機構によって素早く開口をブロックすることができるアジャスタが付いています。

遮光カバー
外部からの光に特に敏感な用途のために、ファイバーフィルターマウント用の遮光カバーをご用意しております。このカバーは、ストッパを含めて高さ50 mmまでのキュベットに対応します。なお、カバーFOFM-CVは減衰器インサートCFH2-Vには対応しませんのでご注意ください。

取付オプション
インラインファイバーフィルターマウントは、底部のM6タップ穴を用いて、Ø12 mm~Ø12.7 mm(Ø1/2インチ)ポストまたはマグネティックベースBA2R(/M)(上の写真参照)や汎用ベースプレートUBP2(/M)などのポストホルダーベースに取り付けることができます。

自由空間での蛍光測定にご使用いただけるキュベットホルダもご用意しています。 

Item #FOFMF(/M)-UVFOFMS(/M)-UVFOFMF(/M)FOFMS(/M)
Compatible ConnectorsFC/PCaSMA905FC/PCaSMA905
Recommended Input NAb≤0.39 NA
Insertion Lossc
(No Filters or Cuvettes)
< 3.5 dB @ 250 - 350 nmd
< 2.0 dB @ 350 - 450 nmd
≤2 dB @ 450 nm - 20 µme
Filter HoldersTwo Included (CFH2-F)
Compatible Filter DimensionsØ1" (25.4 mm),
0.31" (8.0 mm) Thick
Compatible Cuvette Dimensionsf12.5 mm x 12.5 mm
(0.49" x 0.49")
Mount Dimensions (Excluding Filter Holder)2.00" x 3.31" x 1.60"
(50.8 mm x 84.0 mm x 40.6 mm)
Mount Dimensions (Including Filter Holder)2.00" x 3.31" x 2.28"
(50.8 mm x 84.0 mm x 57.9 mm)
Tap1/4"-20 (M6)
Off-Axis Parabolic Mirror Specificationsg
Item #MPD00M9-F01MPD00M9-P01
CoatingUV-Enhanced AluminumProtected Silver
Reflectance (Average)
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> 90%, 250 - 450 nm> 97%, 450 nm - 2 µm
> 96%, 2 - 20 µm
Off-Axis Angle90°
Reflected Focal Length15.0 mm (0.59")
Surface Roughness< 100 Å (RMS)
Reflected Wavefront Error λ/4 at 633 nm
Surface Quality40-20 Scratch-Dig
  • ワイドキーおよびナローキーのFC/PCコネクタに対応
  • NA0.5までのファイバも使用可能ですが、挿入損失は増加します。
  • キュベット1個を取り付けた場合、フレネル反射により挿入損失が約0.64 dB増加します。詳細は「挿入損失」のタブをご覧ください。これらの値はマルチモードファイバを使用した場合において有効です。
  • コア径がØ200 µm~Ø600 µm、NAが0.39以下、波長範囲が250 nm~450 nmの耐ソラリゼーションファイバを使用した時
  • コア径が200 µm1000 µmNA0.39以下、波長範囲が450 nm20 µmのファイバを使用した時
  • キュベットは付属しておりません。詳細はこちらをご覧ください。
  • 詳細については、保護膜付き銀コーティングおよびUV域強化アルミニウムコーティング付きOAPミラーの製品紹介ページをご覧ください。

コリメート後のビーム径

In-Line Filter Mount
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インラインファイバーフィルターマウント内の光路

ビーム径はファイバの開口数(NA)OAPミラーの焦点距離を用いて簡単に計算できます。小角度近似でビーム径を計算するには、次の式を使用してください。

ビーム径 = 2 x NA(ファイバ) x 反射鏡の焦点距離

下表は、このミラーの焦点距離における、ファイバのNAと出力ビーム径の関係を示しています。OAPミラーの開口は、必要な出力ビーム径よりも大きい必要があります。

Fiber NABeam DiameterOAP Clear Aperture
0.103 mm> Ø11.43 mm
0.206 mm
0.3911.7 mma
0.5012.7 mma
  • OAPミラーの開口により制限されています。

挿入損失の波長依存性

下のグラフでは、様々なタイプのファイバに関する挿入損失の波長依存性を比較しています。青い領域はインラインファイバーフィルターマウントの波長と挿入損失の仕様範囲を示しています。いずれの波長における挿入損失もファイバの特性に依存します。また測定はフィルタやキュベットを入れずに行っています。

Protected Silver at 45 Degree Incident Angle
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エクセル形式の生データ
上のグラフは、インラインファイバーフィルターマウント(波長範囲450 nm~20 µm用)の挿入損失の典型的な波長依存性を示しています。中赤外域用マルチモードファイバを使用し、光はモードストリッパを通して入射しました。この図では、低OH石英ファイバーケーブルの性能や損失の無いファイバについての理論値と比較することができます。データは当社の広帯域光源SLS202Lと光スペクトラムアナライザOSA201CならびにOSA207Cを使用して取得しました。
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エクセル形式の生データ
上のグラフは、インラインファイバーフィルターマウント(波長範囲250 nm~450 nm用)の挿入損失の典型的な波長依存性を示しています。ここではNA0.22の耐ソラリゼーションパッチケーブルを使用しました。データは広帯域光源と分光器CCS200を使用して取得しました。 分光器を使用してデータの測定を行ったため、測定された挿入損失はモードストリッパを通して入射した場合の損失と同様になっております。
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エクセル形式の生データ
上のグラフは波長範囲450 nm~20 µm用のFOFMSと250 nm~450 nm用のFOFMS-UVの挿入損失の典型的な波長依存性を比較しています。低OHの石英ファイバを使用した時のFOFMSでは、UV波長に近づくにつれて挿入損失が急激に増加することにご留意ください。それに対して、耐ソラリゼーションファイバを使用したFOFMS-UVの挿入損失は250 nmまで3.5 dB未満を維持しています。
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エクセル形式の生データ
上のグラフはインラインファイバーフィルターマウントにNA 0.22の様々な石英ファイバーパッチケーブルを組み合わせた時の、挿入損失の典型的な波長依存性を示しています。ここで、コアが50 µmのファイバやファイバーバンドルでも挿入損失が約3 dB程度であることは留意すべき点です。データは広帯域光源SLS201L分光器CCS200を使用して取得しました。 分光器を使用してデータの測定を行ったため、測定された挿入損失はモードストリッパを通して入射した場合の損失と同様になっております。


モードストリッパを通して入射した場合とオーバーフィルの状態で入射した場合の挿入損失

下のグラフでは、インラインフィルターマウントに異なる入射条件で入射したときのファイバの性能を比較しています。モードストリッパを通して(70/70)の条件で入射する場合には、インラインフィルタ内で失われてしまうクラッドモードが入射光から除去されています。一方オーバーフィル(100%以上)で入射する場合は、入射光には伝搬してきたすべてのモードが含まれています。 パワーメータによる入出力光パワーの測定ではモードのタイプは区別されないため、モードストリッパを通して入射した方が、インラインファイバーフィルタの実際の挿入損失についてより良い測定結果が得られます。

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エクセル形式の生データ
上のデータはオーバーフィル(上で定義)で入射した場合の弊害を示すために取得したものです。こちらのグラフでは、左のモードストリッパを用いた例で使用したピンホールは取り外し、LED出力を直接ファイバに入れています。ファイバーフィルターホルダからの出射光はパワーメータS120Cに結合しました。
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エクセル形式の生データ
上のデータはモードストリッパを用いた入射条件(上で定義)で取得したものです。試験条件を整えるために、ファイバ出力型LED M470F3(旧製品)からの出射光の後に、直径がファイバーコアの70%のピンホールを置いています。ファイバーフィルターホルダからの出射光はパワーメータ S120Cに結合しました。このグラフは、シングルモードのレーザ光源を用いた場合や、マンドレルに巻き付ける方法を用いた場合と同様の結果を示しています。
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エクセル形式の生データ
上のデータはオーバーフィル(上で定義)で入射した場合の弊害を示すために取得したものです。こちらのグラフでは、左のモードストリッパを用いた例で使用したピンホールは取り外し、LED出力を直接ファイバに入れています。ファイバーフィルターホルダからの出射光はパワーメータS120VCに結合しました。
Protected Silver at 45 Degree Incident Angle
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エクセル形式の生データ
上のデータはモードストリッパを用いた入射条件(上で定義)で取得したものです。試験条件を整えるために、ファイバ出力型LED M385F1からの出射光の後に、直径がファイバーコアの70%のピンホールを置いています。ファイバーフィルターホルダからの出射光はパワーメータS120VCに結合しました。このグラフは、シングルモードのレーザ光源を用いた場合や、マンドレルに巻き付ける方法を用いた場合と同様の結果を示しています。
Methanol Absorption Spectrum
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メタノールの吸収スペクトル

吸光分光法

吸光分光法は物質の光学特性を調べるために用いられる技術で、与えられた波長(または周波数)の光に対して試料が吸収する光量を測定します。広帯域光源からの光が試料を通るとき、試料は特定の波長の光を部分的に吸収するため、その波長域での透過率が減少します。そのようにして得られたスペクトル全体が、物質の吸収スペクトルということになります。この方法はよく未知の物質の化学成分や溶液の分子濃度などを分析する際に使用されます。

右のグラフはメタノールの吸収スペクトルで、当社のインラインファイバーフィルターマウントFOFMS(/M)のほかに、広帯域光源SLS202L(/M)、2本の中赤外域用ZrF4マルチモードファイバーパッチケーブル(NA:0.20、コア径:Ø200 µm)、容量が3500 µLの石英キュベットCV10Q3500などを使用して取得しました。石英キュベットはUVから中赤外域まで透過率が高いため、この用途に適しています。このセットアップの同様な例を、上部の写真でご覧いただけます。

光がフィルターシステムFOFMF(/M)に入射すると、最初の保護膜付き銀コーティングOAPミラーにより約6 mmのビーム径にコリメートされます(詳細は「仕様」のタブをご覧ください)。その後、光はØ25 mm~Ø25.4 mm(Ø1インチ)フィルタまたはキュベットが取り付けられている2つのスロットを通過します。このケースでは、メタノールが入ったキュベットが1つ取り付けられています。キュベットを通過すると、光は2番目の保護膜付き銀コーティングOAPミラーによって出力ファイバに結合し、フーリエ変換の赤外分光計(FTIR)により測定されます。

Insights:軸外放物面(OAP)ミラー

こちらのページでは軸外放物面(OAP)ミラーの利点や使用方法についてご覧いただけます。

  • なぜ球面ミラーの代わりに放物面ミラーを使うのか?
  • 軸外放物面ミラーの利点
  • OAPミラーをベースにした反射型コリメータにおける光の方向性

このほかにも実験・実習や機器に関するヒントをまとめて掲載しています。こちらからご覧ください。

 

なぜ球面ミラーの代わりに放物面ミラーを使うのか?

Spherical Mirror Ray Trace with Focus Indicated
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図2:球面ミラーでは、コリメート光のすべての光線が1つの点を通過するように反射することはできません。焦点体積内での光線同士の交差点を、いくつか選んで黒点で示しています。
Parabolic Mirror Ray Trace with Focus Indicated
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図1:放物面ミラーでは、コリメート光のすべての光線が1つの焦点に集められます。

放物面ミラーは、点光源からの光をコリメートしたりコリメート光を集光したりする場合には、球面ミラーよりも優れた性能を有します。

コリメート光の集光
放物面ミラー(図1)を用いると、コリメートされている入射光を回折限界スポットに集光することができます。 これに対して球面ミラー(図2)を用いた場合は、コリメートされている入射光を回折限界スポットよりも大きな体積のスポットにしか集光できません。球面ミラーのこの焦点体積(Focal Volume)の大きさは、コリメートされた入射ビームの径を小さくすることで小さくすることができます。

点光源からの光のコリメート
点光源からの光はすべての方向に放射されます。この発散光の光源を放物面ミラーの焦点に置くと、ミラーから出てくる光は非常に良くコリメートされています。理想的な点光源の場合、反射されたすべての光線は互いに完全に平行になります。

点光源を球面ミラーの焦点体積内に置いたときには、ミラーから出てくる光は放物面ミラーと比較してそれほど良くコリメートされません。点光源からの各光線は、球面ミラーで反射されたときには完全な平行にはなりませんが、球面ミラー表面上の近い点で反射された2本の光線は遠い点で反射された2本の光線よりも平行に近い状態になります。そのため、反射面積を小さくすればコリメート光としての品質は向上します。これは焦点体積内の光源から放射される光の角度範囲を制限することと等価です。

放物面ミラーと球面ミラーの選択について
放物面ミラーを選択するのが常に良いとは限りません。アプリケーションにおいて要求されるビーム径、コスト面の制約、スペース上の制限、性能要件など、すべてが選択に影響します。ビーム径が影響するのは、ビーム径が小さいと放物面ミラーと球面ミラーの性能が近くなるためです。放物面ミラーは反射部分の加工がより難しいため、球面ミラーより高価になります。また放物面ミラーのサイズは一般に球面ミラーよりも大きくなります。コストや物理的なサイズの違いに比べて、向上する性能が重要な場合もあれば、重要でない場合もあります。

最終更新日:2019年12月4日

 

軸外放物面ミラーの利点

Off-Axis Parabolic Mirror Has Accessible Focal Point
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図4:軸外放物面(OAP)ミラーは、大きな放物面の一部分と考えられます。どちらも焦点は同じですが、OAPミラーのほうがよりアクセスしやすくなっています。
On-Axis Parabolic Mirror Has Obstructed Focal Point
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図3:通常の放物面ミラーの焦点は反射面に近く、また一般に反射面に囲まれているため、焦点にアクセスしにくくなっています。

放物面ミラーの主な利点の1つは、焦点が1つであることです。ミラー軸に対して平行に伝搬する光線は、反射されるとすべてこの点を通過します。これは、レーザ光を回折限界スポットに集光させることを要求されるイメージングや製造などの分野で、様々な目的に利用できます。

焦点周りに対称な通常の放物面ミラーを使用する場合、いくつかのマイナス面があります(図3)。1つは、一般にミラーの側面が妨げとなり、焦点にアクセスできないことです。もう1つは、ミラーを発散光のコリメートに使用したとき、光源の筐体がコリメート光の一部をブロックすることです。特にミラーの光軸に対して小さな角度で放射された光がブロックされます。

軸外放物面(OAP)ミラー(図4)を使用するのは、このような問題の解決策の1つです。このミラーの反射面の形状は放物面ですが、焦点周りに対称ではありません。OAPミラーの反射面は、焦点から離れた位置にある親放物面(Parent Parabola)上の一部分に対応します。どの部分の面を選択するかは、焦点とミラー中心間の角度や距離に対する要求に依存します。

最終更新日:2019年12月4日

 

OAPミラーをベースにした反射型コリメータにおける光の方向性

Cut-away view of OAP-based fiber collimator
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図6: コリメータの反射光学素子はOAPミラーです。ミラー基板は赤で示されています。この反射面は、放物面の頂点から離れた位置の放物面の一部分です。親放物面とOAPミラーの焦点は一致しています。
OAP-based fiber collimator
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図5:当社ではファイバーコネクタ用のポートと、光軸に対して平行に伝搬するコリメートされた自由空間光用のポートを備えた、反射型コリメータをご用意しています。

当社の反射型コリメータの2つのポートは入れ替えることができません。1つのポートには光ファイバのコネクタを取付けますが、そこでは発散光を放出する点光源であることが要求されます。もう1つのポートはコリメートされた自由空間光用として設計されています(図5参照)。

自由空間光用ポート
このポートに入射する光は、光軸に対して平行なコリメート光でなければなりません。ファイバ端面、半導体レーザやその他の光源などからの発散光は入射しないでください。そのような光はファイバーコネクタ用のポートではコリメートされておらず、またファイバーポートに接続されたファイバに結合もされません。

ファイバーコネクタ用ポート
このポートではファイバの端面がミラーの焦点にアライメントされます。ファイバの端面は焦点に置かれた点光源に近いため、自由空間ポートからはコリメートされたビームが出射されます。ファイバ端面を焦点にアライメントすることは、自由空間光用ポートからの光がコリメートされ、光軸に対して平行に出射される理由でもあります。

光の方向性について
コリメータにおける光の方向は、反射素子として回転非対称の軸外放物面(OAP)を使用していることで決まっています(図6)。断面図では、ファイバの端面がOAPミラーの焦点でもある親放物面の焦点に置かれていることを示しています。

最終更新日:2019年12月4日


Posted Comments:
Gerhard Sedlmeier  (posted 2023-02-08 09:27:33.6)
Hi Thorlabs team, are there any reflectance data below 250nm available? Thank you for a short response. BR Gerhard Seldmeier
jgreschler  (posted 2023-02-08 02:17:12.0)
Thank you for reaching out to Thorlabs. Extended data and additional specs can be requested by contacting techsupport@thorlabs.com. I have reached out to you directly to discuss this application.
Michael Wagner  (posted 2022-09-16 12:49:38.383)
Hi! It would be nice if there was a Filter Holder with which a filter can be angled against the optical axis. It might take up both slots, but that would be an OK tradeoff. Also, it would be nice if there was a holder for filter holder inserts, to protect them against dust, while not in use. Sincerely, Michael Wagner
Mateo Gutierrez  (posted 2022-07-29 16:45:40.787)
I was interested in this product ( https://www.thorlabs.com/newgrouppage9.cfm?objectgroup_id=10066 ). However, is there any way to mount variable ND filter wheels to a coupled fiber ? Looking forward to seeing your response, Mateo
jgreschler  (posted 2022-08-04 03:39:53.0)
Thank you for reaching out to Thorlabs. While this unit is incompatible with our filter wheels there may be alternatives that will work in a similar way that are compatible. I have reached out to you directly to discuss this application further.
Pattabhi Dyta  (posted 2022-07-23 15:14:43.31)
Please suggest SMA-SMA attenuator for this category.
jgreschler  (posted 2022-07-26 09:40:29.0)
Thank you for reaching out to Thorlabs. Depending on the wavelength range of your application either the FOFMS or the FOFMS-UV are the recommended filter mounts, coupled with the CFH2-V variable attenuator insert would work for this purpose. I have reached out to you directly to discuss your specific application.
Guillaume Gilson  (posted 2022-03-03 05:19:46.507)
Hi, What is the maximum optical power rating for this mount. Would it be okay for use with 10W MM beam? Thanks a lot!
cdolbashian  (posted 2022-03-04 04:33:18.0)
Thank you for reaching out to us Guillaume. The mirror used in the FOFMF has a damage threshold of 2kW/cm for 10.6um and 1070nm wavelengths. Using 2kW/cm as the upper limit of density, and your power of 10W, you would need a spot size of 50 um to damage the mirror. In this case, since your beam will be diverging from your fiber before it reaches the mirror, it is unlikely that your spot size will be even close to that small. Likely there will be no issue here. I have emailed you directly to discuss your specific light source.
Holger Tuitje  (posted 2021-03-05 12:48:57.763)
Hello, Please can you consider to design it without the two sidewalls (the wall that currently has the model number and the opposite wall). Basically, when the internal components are removed it is a more open and accessible design. I have a picture that I could send. Thanks, Holger Tuitje
YLohia  (posted 2021-03-05 03:02:56.0)
Hello Holger, custom options of the FOFMS-UV can be requested by clicking on the "Request Quote" button above or by emailing your local Thorlabs team (in your case, techsupport@thorlabs.com). We will discuss the possibility of offering this directly.
Alex Barker  (posted 2021-01-14 06:59:43.75)
I love the design, but some part of the thread has stripped itself, rendering the item fairly useless. It hasn't had particularly high usage either.
YLohia  (posted 2021-01-22 02:16:00.0)
Hello, thank you for your feedback. We're sorry to hear about the issues you're having with this item. Since we haven't received any complaints or requests for RMA for this item since its release, I was hoping that you could answer some questions about the use of this item so we can take appropriate corrective action. What was the Thorlabs Sales Order Number under which this was purchased and how long have you had this unit? Did you unthread or remove the adjuster from the main mount? If the slit isn't moving, perhaps the adjuster is not truly stripped. The adjuster screw can spin loosely if its top bushing pops out of the top plate. I had reached out to you directly at the time of your original posting.
Georg Ramer  (posted 2021-01-11 14:40:14.127)
Is it possible to use the FOFMF/M with FC/APC fibers? How does this affect the performance?
YLohia  (posted 2021-01-12 02:42:20.0)
Hello, we do not recommend using the FOFMF/M with FC/APC connectors since the bulkheads are not aligned for the angled ferrule of APC connectors. Using APC connectors will significantly increase insertion loss (the exact value depends on fiber core size and NA). Custom bulkhead options can be requested by emailing your local Thorlabs Tech Support team (in your case, europe@thorlabs.com).
user  (posted 2017-06-06 01:15:07.27)
A motorized version of this would also be very useful.
tfrisch  (posted 2017-06-22 09:50:42.0)
Hello, thank you for your feedback. I have posted it in our internal engineering forum.
cbrideau  (posted 2017-05-03 12:55:52.423)
A version of this that acts as a simple latchable shutter would also be useful for hands-free blocking of the beam.
nbayconich  (posted 2017-05-17 02:37:06.0)
Thank you for contacting Thorlabs. A techsupport representative will reach out to you directly.
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マルチモードファイバ用インラインフィルターマウント

Key Specificationsa
Item NumberFOFMF(/M)-UVFOFMS(/M)-UVFOFMF(/M)FOFMS(/M)
CoatingUV-Enhanced AluminumProtected Silver
Coating Reflectance> 90%, 250 - 450 nm> 97%, 450 nm - 2 µm
> 96%, 2 - 20 µm
Insertion Lossb≤3.5 dB (250 nm - 350 nm)c
≤2 dB (350 nm - 450 nm)c
≤2 dB (450 - 20 µm)d
Compatible ConnectorsFC/PCeSMA905FC/PCeSMA905
Tap1/4"-20 (M6)
  • 仕様の詳細については「仕様」タブをご参照ください。
  • 詳細は「挿入損失」のタブをご覧ください。
  • コア径Ø200 µm~Ø600 µm、NA 0.39以下の耐ソラリゼーションファイバを使用した時
  • コア径Ø200 µm~Ø1000 µm、NA 0.39以下のファイバを使用した時
  • ナローキーおよびワイドキーコネクタに対応
  • 250 nm~450 nmまたは450 nm~20 µmで使用可能なマウント
  • コア径がØ200 µm~Ø1000 µm、NAが0.39以下のマルチモードファイバ用
  • FC/PCまたはSMA905コネクタに対応
  • UV域強化型アルミニウムコーティング、または保護膜付き銀コーティング付きのOAPミラー

こちらのマルチモードファイバ用インラインフィルターマウントには軸外放物面ミラー(OAPミラ)ーが付いており、マウント内を通過する光をコリメートしたり結合させたりすることができます。UV強化型アルミコーティング付きミラー付きのマウントは250 nm~450 nm用で、耐ソラリゼーションファイバーパッチケーブルとのご使用に適しています。 保護膜付き銀コーティングミラーは450 nm~20 µmにおいて広帯域なコーティング特性を示します。 これらのマウントは当社のマルチモードファイバーパッチケーブルに対応します。

+1 数量 資料 型番 - インチ規格 定価(税抜) 出荷予定日
FOFMF-UV Support Documentation
FOFMF-UVIn-Line Multimode Fiber Optic Filter Mount, 250 nm - 450 nm, 1/4"-20 Tap, FC/PC
¥79,778
7-10 Days
FOFMS-UV Support Documentation
FOFMS-UVIn-Line Multimode Fiber Optic Filter Mount, 250 nm - 450 nm, 1/4"-20 Tap, SMA
¥85,840
Lead Time
FOFMF Support Documentation
FOFMFCustomer Inspired! In-Line Multimode Fiber Optic Filter Mount, 450 nm - 20 µm, 1/4"-20 Tap, FC/PC
¥78,119
Lead Time
FOFMS Support Documentation
FOFMSCustomer Inspired! In-Line Multimode Fiber Optic Filter Mount, 450 nm - 20 µm, 1/4"-20 Tap, SMA
¥84,303
Lead Time
+1 数量 資料 型番 - ミリ規格 定価(税抜) 出荷予定日
FOFMF/M-UV Support Documentation
FOFMF/M-UVIn-Line Multimode Fiber Optic Filter Mount, 250 nm - 450 nm, M6 Tap, FC/PC
¥79,778
7-10 Days
FOFMS/M-UV Support Documentation
FOFMS/M-UVIn-Line Multimode Fiber Optic Filter Mount, 250 nm - 450 nm, M6 Tap, SMA
¥85,840
Today
FOFMF/M Support Documentation
FOFMF/MCustomer Inspired! In-Line Multimode Fiber Optic Filter Mount, 450 nm - 20 µm, M6 Tap, FC/PC
¥78,119
Lead Time
FOFMS/M Support Documentation
FOFMS/MCustomer Inspired! In-Line Multimode Fiber Optic Filter Mount, 450 nm - 20 µm, M6 Tap, SMA
¥84,303
Lead Time
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脱着式フィルターホルダ&ブランクプレート

  • インラインファイバーフィルターマウントの追加用脱着式フィルターホルダ
  • フィルターホルダCFH2-Fは厚さ8.0 mmまでのØ25 mm~Ø25.4 mm(Ø1インチ)フィルタの取り付けが可能
  • ブランクフィルターホルダCFH2-Bはカスタム設計用
  • 上記のマウントの使用で遮光が可能

こちらの脱着式フィルターホルダは上記のインラインファイバーフィルターマウントに簡単に組み込むことができます。フィルターホルダを追加しておくことで、紛失時のリプレイスや実験中の速やかなフィルタの交換などが可能になります。上部にはレーザ刻印された2つの枠があり、これらをフィルターホルダのラベル付けに使用することで、取り付けた光学素子の識別などが容易にできます。 インラインフィルターマウントには、最大2つのまでのフィルターホルダを挿入できます。

CFH2-Fには厚さ8.0 mmまでのØ25 mm~Ø25.4 mm(Ø1インチ)光学素子が取り付け可能です。またSM1ネジが付いているため、当社のあらゆるSM1ネジ部品が取り付けられます。 ブランクプレートCFH2-Bは手動シャッタとして使用できるほか、用途に合わせて加工いただくことも可能です。

+1 数量 資料 型番 - ユニバーサル規格 定価(税抜) 出荷予定日
CFH2-F Support Documentation
CFH2-FCustomer Inspired! 追加用フィルターホルダ、Ø25 mm~Ø25.4 mm(Ø1インチ)光学素子用、CFH2R/M用(ミリ&インチ共用)
¥9,602
Today
CFH2-B Support Documentation
CFH2-BCustomer Inspired! ブランクプレート、CFH2R/M用 (ミリ&インチ共用)
¥8,746
Today
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可変減衰器インサート

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CFH2-V上部のアジャスタを押し下げるとシャッタが素早く閉じます。
  • 垂直方向に移動するシャッタが光を減衰
  • 黒色酸化物のコーティングが後方反射を抑制
  • ±0.01 dBの減衰分解能を実現(コア径Ø200~Ø1000 µm、NA0.22~0.50のファイバを使用した場合)
  • アジャスタを押し下げて開口部を素早くクローズ(右の写真参照)
  • 上記掲載のマウントと併用して遮光が可能

CFH2-Vは、上記掲載のインラインファイバーフィルターマウントに取付け可能な可変減衰器インサートです。黒色酸化物のコーティングが施された可変シャッタが付いており、光を部分的にまたは完全にブロックします。アジャスタで位置制御するシャッタはØ13.7 mmの開口部の上から垂直に移動します。Ø200~Ø1000 µm、NA0.22~0.50のマルチモードファイバを使用し、12.7 mmまでのビーム径の場合、CFH2-Vは0.01 dB以上の減衰分解能を実現可能です。アジャスタは付属の六角レンチ(2 mm)を用いて微調整できます。シャッタを閉じるには、アジャスタを押し下げてください(上の写真参照)。アジャスタから手を放すとシャッタは設定位置に戻ります(設定位置からのズレ12.7 µm以内)。

+1 数量 資料 型番 - ユニバーサル規格 定価(税抜) 出荷予定日
CFH2-V Support Documentation
CFH2-V可変減衰器インサート、CFH2R/M&光ファイバーフィルターマウント用 (ミリ&インチ共用)
¥28,400
Lead Time
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遮光カバー、インラインフィルターマウント用(マルチモードファイバ用)

遮光カバーFOFM-CV付き・無しの
インラインファイバーマウントFOFMF
  • 当社のインラインファイバーフィルターマウント用黒アルマイト処理済みカバー
  • 内部構造によりマウントがぴったりフィットする遮光カバー
  • ストッパを含め高さが50 mmまでのキュベットに対応

FOFM-CVは上記のインラインファイバーフィルターマウントに対応する遮光カバーです。ホルダ上部からの迷光や周囲光からマウントが保持するキュベットを保護します。フィルターマウントの上に置くとマウントと蓋の間は29.2 mmとなります。

キュベットホルダは、ストッパを含めて高さ50 mmのキュベットを保持するよう設計されています。なお、FOFM-CVは減衰器インサートCFH2-Vには対応しませんのでご注意ください。

+1 数量 資料 型番 - ユニバーサル規格 定価(税抜) 出荷予定日
FOFM-CV Support Documentation
FOFM-CV遮光カバー、インラインフィルターマウント用(マルチモードファイバ用)
¥3,409
Today