ベンチトップ型波長可変レーザー光源、ファイバー出力型


  • General Purpose Telecom Tunable Lasers for C-Band or L-Band
  • +13 dBm Laser, 10 kHz Linewidth, Low Noise
  • Built-In Variable Optical Attenuator for Power Control
  • Dither Function Stabilizes Wavelength

TLX1

Tunable Laser Source,
C-Band

Touchscreen Interface

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Block Diagram for TLX Tunable Lasers
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TLXシリーズ波長可変レーザのブロック図。詳細は「動作」タブをご参照ください。
*Monitor1は、内部のレーザ制御ループ専用です。

特注や量産、製品組み込み用途(OEM用途)

デモ機のお貸出しのご相談も承ります。

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特長

  • ITUグリッド50 GHz間隔で波長チューニング可能な通信用レーザ
    • TLX1: 1528~1566 nm(Cバンド)
    • TLX2: 1570~1609 nm(Lバンド)
  • 10 kHzの狭線幅
  • +13 dBmの出力パワーで低ノイズ動作
  • 内蔵の可変光減衰器(VOA)による自動または手動出力制御
  • 1 MHz毎で±30 GHzの微調整チューニング可能な周波数オフセット機能
  • 周波数ディザリングが波長の安定化を補助
  • 温度制御された外部共振器レーザ、アイソレータ付き
  • 偏波保持(PM)ファイバ出力
  • 直観的なタッチパネルによる制御または、USBまたはRS-232を介した遠隔制御

こちらの波長可変レーザ光源は、一般的に使用されている通信波長帯域内で波長チューニングできます。このレーザ光源は、波長分割多重(WDM)や関連部品の研究と設計、製造テスト、フル光リンク接続時に使用されています。TLX1はCバンド、TLX2はLバンドで発光します。出力は10 kHzと狭線幅で(典型値)、周波数ディザリングを選択して動作させると波長が安定化します。波長のチューニング分解能は50 GHzです。これらのレーザには微調整チューニング用の機能もあり、周波数を1 MHz 単位で-30 GHz~+30 GHzのオフセットが可能です。光出力は、内蔵の可変光減衰器(VOA)で制御され、Constant Attenuation(定減衰量)モードまたはConstant Power(定光出力)モードで動作可能です。詳しい仕様については、「仕様」タブをご参照ください。

内蔵のレーザーモジュールから出力ポートまでの光路は偏波保持(PM)ファイバで構成され、すべての光ファイバ接続部にはFC/PCコネクタを使用しています。上の図でご覧いただけるように内蔵のレーザからの光はLaser Outポートに出力されています。この出力を付属のPMループバックケーブルを介してVOA Inポートに接続しています(外部レーザをVOAに結合することができます)。VOA Inポートに入力するレーザ光は、最大パワーが20 dBm (100 mW)で、(コネクターキーにアライメントされた)スロー軸に沿った直線偏光である必要があります。入力および出力ポートについての詳細は「前面&背面パネル」のタブをご参照ください。

こちらのレーザ光源は2通りの方法で制御できます。タッチパネルをお使いいただくと、全ての機能を簡単に操作できます。また、背面パネルにあるRS-232またはUSBポート経由で遠隔操作も可能です。「動作」タブでは、グラフィカルユーザーインターフェイス(GUI)、ならびにカスタマイズ可能な機能についてご説明しています。また、遠隔操作の利用ガイドおよび遠隔操作用ソフトウェアツール(「ソフトウェア 」タブ内からダウンロード可能)をご提供しています。

Power and Environmental Specifications
ParameterMinMax
Main AC Voltage100 VAC250 VAC
Power Consumption-60 VA
Line Frequency50 Hz60 Hz
Operating Temperature10 °C40 °C
Storage Temperature0 °C50 °C
Humiditya5% Relative Humidity85% Relative Humidity
  • 結露無しの環境
C-Band Laser Performance
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波長可変レーザのFM雑音スペクトル。ディザ機能が波長の安定化を補助します。ディザ機能をオフにするとノイズが低減します。
Laser Tuning
Item #TLX1TLX2
Tunable Wavelength Range1528 - 1566 nm1570 - 1609 nm
Tunable Frequency Range191.50 - 196.25 THz186.35 - 190.95 THz
Laser Specifications
ParameterUnitMinTypMax
Optical Output PoweradBm12.513.514.5
Frequency AccuracyGHz-1.5-1.5
Tuning ResolutionGHz-50-
Fine Tuning ResolutionMHz1
Tuning Speed (Between Wavelengths)s-10-
Fine Tuning RangeGHz-30-30
Side Mode Suppression RatiodB4055-
Optical Signal Noise RatiodB4060-
Intrinsic LinewidthkHz-1015
Relative Intensity NoisedB/Hz---145
Back ReflectiondB---14
Polarization Extinction RatiodB18--
  • VOA Outのバルクヘッドにおける値
VOA Specifications
Optical Input Power20 dBm (Max)a
External Laser Wavelength Range1525 nm - 1610 nm
Optical Insertion Lossb0.7 dB (Typ)
Power Monitors Accuracyc±0.5 dBm
Power Monitors Resolution0.01 dBm
VOA Response Time≤1 s
  • 絶対最大値:22 dBm
  • VOA In - VOA Outの場合
  • 1550 nmにおける値
Housing Specifications
Outer Dimensions (W x D x H)a250.0 mm x 300.0 mm x 122.0 mm
(9.84" x 11.81" x 4.80")
Internal FiberPM PANDA-Style Fiber
Input/Output Port Fiber ConnectorsFC/PCb
  • 詳しい寸法は、下の赤いアイコン()をクリックして図面をご覧ください。
  • 入力および出力ポートについての詳細は「前面&背面パネル」のタブをご参照ください。

内部構造

下のブロックダイアグラムは、波長可変レーザ内部の基本的な構造を示しています。 内部のレーザは付属のループバックケーブルを介して可変光学減衰器(VOA)に送られます。外部のレーザをVOAの入力ポートに接続して使用することもできます。VOAを通過したレーザは、前面パネルの光出力ポートから出射します。背面パネルにはモニタや制御機能を追加するためのポートが付いています。

Tunable Laser Block Diagram
波長可変レーザの内部構造を示したブロックダイアグラム
*Monitor 1は、レーザの制御ループ内専用

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TLX1ならびにTLX2のメインメニュー(ホーム画面)

タッチパネル式インターフェイス

こちらの装置は抵抗膜方式タッチパネルを使用して、すべての機能を制御することができます。画面上での操作は指またはプラスチック製のタッチペンで行います。また、スクリーン上の矢印ボタンの代わりに本体の前面パネルに付いているノブを回して、セットポイント値を素早く変更することもできます。ノブを押す(クリックする)と新しいセットポイント値が確定されます。

ホーム画面は3つのメインセクションで構成されています。

  • 左列:各機能をオン・オフにするボタン
  • 中心列:各機能の動作パラメータの現在値が表示されています。この列をタップすると各機能の設定ページが表示されます。
  • 右列:様々なユーティリティおよびヘルプ機能を表示するボタン(例、音声やビジュアルの制御など)

基本的な画面レイアウトは右のスクリーンショットをご参照ください。

Laser Settings Screen of the TLX1 and TLX2
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レーザ設定画面

レーザの設定
この画面からレーザの出力波長を調整できます(各装置のレーザ周波数および波長領域については「仕様」タブをご参照ください)。これらのレーザは微調整チューニング用周波数オフセット機能もサポートしており、周波数を1 MHz 単位で-30 GHz~+30 GHzで微調整可能です。レーザ設定画面では、波長の安定化を補助するディザ機能の設定も行えます。ディザ機能をオフにすると位相ならびに強度ノイズは低減しますが、波長は時間の経過に伴い多少ドリフトします。ディザを使用した場合と使用しない場合のレーザのノイズ性能は、「仕様」タブ内でご覧いただけます。レーザ設定画面では、多数のレーザ動作パラメータを読み出すこともできます。


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VOA設定画面

VOAの設定
この画面上で、可変光学減衰器(VOA)を使用した光出力の制御が行えます。VOAは、定減衰量または定出力の2モードのうちのどちらかで操作できます。定減衰量モードでは、レーザ出力とVOA出力間の減衰レベルは固定されているため、入力パワーの変化は出力に伝達されます。定出力パワーモードでは、最終的な光出力は、入力の変動とは独立して一定に保持されます。このモードでVOAは、出力安定化装置として効率的に使用されています。

背面パネル

背面パネルにはレーザのインターロックやパワーモニタ用の端子、RS-232ならびにUSBポートなどのユーティリティ機能があります。USBおよびRS-232接続はどちらも波長可変レーザのリモート操作にご使用いただけます。シリアルコマンドや制御機能については、Remote Control User Guideをご覧ください。USBインターフェイスは、今後のファームウェアアップグレードにも使用されます。

すべてのユニットは、ショートデバイスをインターロックコネクタ内部にインストールした状態で出荷されるため、通常は箱から出してすぐにお使いいただけます。このインターロック機能を利用するには、2.5 mmのプラグをリモートインターロックスイッチに接続し、ショートプラグの代わりに背面パネルのインターロックジャックに差し込みます。この機能の電気的な仕様はマニュアル(PDF link)内に記載されています。

前面パネル


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TLX1の前面パネル
CalloutDescription
1Touchscreen Display and Control
2Value Adjustment Knob
3Key Switch and Indicator Light for Internal Laser
4aLaser Output,
Accepts PM Fiber with FC/PC Connector
5aVOA Input (External Laser Input),
Accepts PM Fiber with FC/PC Connector
6aVOA Output,
Accepts PM Fiber with FC/PC Connector
7On/Standby Button
  • 内部接続にはPANDA型PMファイバを使用

背面パネル


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TLX1の背面パネル
CalloutDescription
1aI/O Control Port
Outputs from Two Integrated Power Monitors
2Laser Interlock Jack
3aRS-232 Control Port
4USB Port (Type B)
5AC Power Cord Connector
6Fuse Tray
7AC Power Switch
  • ピンの配置については「ピン配列」タブをご参照ください。

DB15 I/Oコネクタ(メス型)

このI/Oコネクタは、2つのパワーモニタからのアナログ信号を出力します。

PinDescriptionPinDescription
1Reserved for Future Use9Analog Ground
2Power Monitor 210Analog Ground
3Power Monitor 311Reserved for Future Use
4Reserved for Future Use12Reserved for Future Use
5Analog Ground13Reserved for Future Use
6Analog Ground14Monitor 2 Gain Indicator
7Analog Ground15Monitor 3 Gain Indicator
8Analog Ground--

RS-232コネクタ(オス型)

このRS-232コネクタは遠隔操作を
サポートするために付属しています。

PinDescription
1Not Connected
2RS-232 Input
3RS-232 Output
4Not Connected
5Digital Ground
6Not Connected
7Not Connected
8Not Connected
9Not Connected

USB B型(メス型)

このUSBコネクタはファームウェアのアップグレード用で、今後遠隔操作をサポートする予定です。

波長可変レーザ光源には以下のアイテムが付属します。

  • レーザ光源本体
  • お住まいの地域に対応する電源コード(ご発注時の地域によって異なります)
  • PMループバック光ファイバーケーブル
  • 前面パネル用のインターロックキー
  • 2.5 mmのインターロックピン(背面パネルに取付け済み)
  • 1.25 A、250 VACのヒューズ
  • 長さ1.83mのUSB A型 B型ケーブル
Screen Capture of the Remote Control Tool Software
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遠隔制御ツールのGUI

波長可変レーザ光源TLX1ならびにTLX2用ソフトウェア

シリアルコマンドを使用したTLXシリーズレーザの遠隔制御
TLX1またはTLX2に送られたシリアルコマンドは内蔵のレーザーモジュールならびに可変光減衰器(VOA)の機能の制御と、一般的なシステムパラメータの設定が可能です。コマンドはあらゆるOSのPCからTLXシリーズのレーザの背面パネルにあるRS-232ポートに送信できます。PCのOSがWindows®7またはそれ以降のバージョンの場合、シリアルコマンドはTLXシリーズレーザの背面パネルにあるUSBポートに送信できます。レーザの遠隔制御中も、タッチパネルはアクティブになっています。PCとTLXシリーズレーザの接続方法やシリアルコマンドセットならびに各コマンドについての説明はRemote Control User Guide(遠隔制御の利用ガイド)に記載されています。

GUIベースで遠隔制御する場合の用途
グラフィカルユーザーインターフェイス(GUI)の遠隔制御用のソフトウェアはダウンロードが可能です。このGUIによって試験やデモを実施したり、別のシリアルコマンドの使用を検討したりすることができます。このプログラムはレーザ光源を遠隔操作する際には必要ありません。ボタンをクリックするとレーザ光源との接続が確立し、コマンドが送られます。TLXシリーズレーザに送られたコマンドによりTLXシリーズレーザが応答し、ステータス情報のメッセージがボタンの下にある3つの長方形のフィールドに記録されます。詳細については、Remote Control User Guide(遠隔制御の利用ガイド)をご参照ください。このプログラムはカスタムプログラム開発のベースとして使用できます。ソースコードをご希望の際は当社までご連絡ください。

ソフトウェア

バージョン1.8.7 (2022年5月5日)

遠隔制御用のソフトウェアツールのダウンロードは下のリンクから行えます。

Software Download

ファームウェアのアップデート

バージョン1.8.3 (2020年1月13日)

最新のファームウェアツールのダウンロードは下のリンクから行えます。

Firmware Download

レーザの安全性とクラス分類

レーザを取り扱う際には、安全に関わる器具や装置を適切に取扱い、使用することが重要です。ヒトの目は損傷しやすく、レーザ光のパワーレベルが非常に低い場合でも障害を引き起こします。当社では豊富な種類の安全に関わるアクセサリをご提供しており、そのような事故や負傷のリスクの低減にお使いいただけます。可視域から近赤外域のスペクトルでのレーザ発光がヒトの網膜に損傷を与えうるリスクは極めて高くなります。これはその帯域の光が目の角膜やレンズを透過し、レンズがレーザーエネルギを、網膜上に集束してしまうことがあるためです。

Laser GlassesLaser CurtainsBlackout Materials
Enclosure SystemsLaser Viewing CardsAlignment Tools
Shutter and ControllersLaser Safety Signs

安全な作業および安全に関わるアクセサリ

  • クラス3または4のレーザを取り扱う場合は、必ずレーザ用保護メガネを装着してください。
  • 当社では、レーザのクラスにかかわらず、安全上無視できないパワーレベルのレーザ光線を取り扱う場合は、ネジ回しなどの金属製の器具が偶然に光の方向を変えて再び目に入ってしまうこともあるので、レーザ用保護メガネを必ずご使用いただくようにお勧めしております。
  • 特定の波長に対応するように設計されたレーザ保護眼鏡は、装着者を想定外のレーザ反射から保護するために、レーザ装置付近では常に装着してください。
  • レーザ保護眼鏡には、保護機能が有効な波長範囲およびその帯域での最小光学濃度が刻印されています。
  • レーザ保護カーテンレーザー安全保護用布は実験室内での高エネルギーレーザの遮光にご使用いただけます。
  • 遮光用マテリアルは、直接光と反射光の両方を実験装置の領域に封じ込めて外に逃しません。
  • 当社の筺体システムは、その内部に光学セットアップを収納し、レーザ光を封じ込めて危険性を最小限に抑えます。
  • ピグテール付き半導体レーザは、他のファイバに接続、もしくは他のファイバとの接続を外す際には、レーザ出力をOFFにしてください。パワーレベルが10 mW以上の場合には特にご注意ください。
  • いかなるビーム光も、テーブルの範囲で終端させる必要があります。また、レーザ使用中には、研究室の扉は必ず閉じていなければなりません。
  • レーザ光の高さは、目線の高さに設定しないでください。
  • 実験は光学テーブル上で、全てのレーザービームが水平を保って直進するように設定してください。
  • ビーム光路の近くで作業する人は、光を反射する不要な装飾品やアクセサリ(指輪、時計など)をはずしてください。
  • レンズや他の光学装置が、入射光の一部を、前面や背面で反射する場合がありますのでご注意ください。
  • あらゆる作業において、レーザは必要最小限のパワーで動作するようにご留意ください。
  • アライメントは、可能な限りレーザの出力パワーを低減して作業を行ってください。
  • ビームパワーを抑えるためにビームシャッタフィルタをお使いください。
  • レーザのセットアップの近くや実験室には、適切なレーザ標識やラベルを掲示してください。
  • クラス3Rやクラス4のレーザ(安全確保用のインターロックが必要となるレーザーレベルの場合)で作業する場合は、警告灯をご用意ください。
  • ビームトラップの代用品としてレーザービュワーカードを使用したりしないでください。

 

レーザ製品のクラス分け

レーザ製品は、目などの損傷を引き起こす可能性に基づいてクラス分けされています。国際電気標準会議(The International Electrotechnical Commission 「IEC」)は、電気、電子工学技術関連分野の国際規格の策定および普及を行う国際機関で、IEC60825-1は、レーザ製品の安全性を規定するIEC規格です。レーザ製品のクラス分けは下記の通りです

ClassDescriptionWarning Label
1ビーム内観察用の光学機器の使用を含む、通常の条件下での使用において、安全とみなされているクラス。このクラスのレーザ製品は、通常の使用範囲内では、人体被害を及ぼすエネルギーレベルのレーザを発光することがないので、最大許容露光量(MPE)を超えることはありません。このクラス1のレーザ製品には、筐体等を開かない限り、作業者がレーザに露光することがないような、完全に囲われた高出力レーザも含まれます。 Class 1
1Mクラス1Mのレーザは、安全であるが、望遠鏡や顕微鏡と併用した場合は危険な製品になり得ます。この分類に入る製品からのレーザ光は、直径の大きな光や拡散光を発光し、ビーム径を小さくするために光を集束する光学素子やイメージング用の光学素子を使わない限り、通常はMPEを超えることはありません。しかし、光を再び集光した場合は被害が増大する可能性があるので、このクラスの製品であっても、別の分類となる場合があります。 Class 1M
2クラス2のレーザ製品は、その出力が最大1 mWの可視域での連続放射光に限定されます。瞬目反射によって露光が0.25秒までに制限されるので、安全と判断されるクラスです。このクラスの光は、可視域(400~700 nm)に限定されます。 Class 2
2Mこのクラスのレーザ製品のビーム光は、瞬目反射があるので、光学機器を通して見ない限り安全であると分類されています。このクラスは、レーザ光の半径が大きい場合や拡散光にも適用されます。 Class 2M
3Rクラス3Rのレーザ製品は、直接および鏡面反射の観察条件下で危険な可視光および不可視光を発生します。特にレンズ等の光学機器を使用しているときにビームを直接見ると、目が損傷を受ける可能性があります。ビーム内観察が行われなければ、このクラスのレーザ製品は安全とみなされます。このクラスでは、MPE値を超える場合がありますが、被害のリスクレベルが低いクラスです。可視域の連続光のレーザの出力パワーは、このレベルでは5 mWまでとされています。 Class 3R
3Bクラス3Bのレーザは、直接ビームを見た場合に危険なクラスです。拡散反射は通常は有害になることはありませんが、高出力のクラス3Bレーザを使用した場合、有害となる場合もあります。このクラスで装置を安全に操作するには、ビームを直接見る可能性のあるときにレーザ保護眼鏡を装着してください。このクラスのレーザ機器にはキースイッチと安全保護装置を設け、さらにレーザ安全表示を使用し、安全照明がONにならない限りレーザがONにならないようにすることが求められます。Class 3Bの上限に近いパワーを出力するレーザ製品は、やけどを引き起こすおそれもあります。 Class 3B
4このクラスのレーザは、皮膚と目の両方に損傷を与える場合があり、これは拡散反射光でも起こりうるとみなされています。このような被害は、ビームが間接的に当たった場合や非鏡面反射でも起こることがあり、艶消し面での反射でも発生することがあります。このレベルのレーザ機器は細心の注意を持って扱われる必要があります。さらに、可燃性の材質を発火させることもあるので、火災のリスクもあるレーザであるとみなされています。クラス4のレーザには、キースイッチと安全保護装置が必要です。 Class 4
全てのクラス2以上のレーザ機器には、上記が規定する標識以外に、この三角の警告標識が表示されていなければいけません。 Warning Symbol

特注&製品組み込み用途(OEM用途)について

ご用意している標準品や設定機能がご希望の用途に合致しない場合は、当社までご相談ください。特注品や製品組み込み用途(OEM用途)のご要望に対応いたします。

デモ機の貸出し

こちらの製品のデモ機をご希望の場合は、当社までご相談ください。現在国内にデモ機がない場合でも対応させていただきます。

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MX40B with cover removed
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 デジタルトランスミッタMX40B

設計、製造および試験

当社の超高速オプトエレクトロニクスのチームは、最大周波数応答110 GHzまでの様々なフォトニクス用途向けの高速コンポーネントおよび機器の設計、開発、製造を行っています。RF/マイクロ波の設計や光学素子、光ファイバ、オプトメカニクスの設計、混合信号を用いた電子機器などに関する専門知識を生かし、高速フォトニクスの分野において多岐にわたる実績を積んで参りました。20,000点以上の製品を手がける垂直統合型企業の1部門として、数多くの機器の販売およびサポートを行い、今後もさらに取扱い製品の幅を広げていく予定です。

当社の標準品および特注品のラインナップには光トランスミッタや変調器ドライバ、コントローラ、ディテクタ、光受信機、パルスレーザ、可変光減衰器、そして様々なアクセサリが含まれます。これ以外の特注品やOEM製品の設計、製造に関するご要望もお待ちしております。当社では主に以下の項目についてご対応可能です:

  • 70 GHzまでのディテクタおよび光受信機の設計
  • 110 GHzまでの光トランスミッタの設計
  • RF/マイクロ波の設計およびシミュレーション
  • 光ファイバおよびフォトニクスサブアセンブリの設計
  • 110 GHzまでの高速試験
  • マイクロアセンブリおよびワイヤーボンディング
  • マイクロ波モジュールのハーメティックシール
  • ファイバ融着接続
  • 特注レーザ刻印
  • 品質試験

特注品および標準品の概要 

当社の標準品のラインナップには、光トランスミッタや変調器ドライバ、コントローラ、ディテクタ、パルスレーザ、ならびにアクセサリが含まれます。これ以外にも、受信機などの関連製品や標準品のカスタマイズも取り扱い可能です。以下のセクションでは、当社で対応可能な特注品および標準品(内蔵型から部品レベルまで)についての概要を記載しています。  

光学装置

幅広いご要望に応えるため、当社では光学装置を部品レベルからご用意しています。トランスミッタには、波長可変レーザ、ドライバ増幅器およびバイアスコントローラ付き変調器、フル制御の光出力機能、直感的なタッチパネルが内蔵されています。波長可変レーザ、変調器ドライバ、変調器バイアスコントローラは個別にご購入いただけます。以下の機器にはフル遠隔制御機能が付いており、PCから送られるシリアルコマンドを用いて対応可能です。

  • 110 GHzまでの光トランスミッタ
  • リニア(アナログ)およびデジタルトランスミッタ
  • 110 GHzまでの電気-光(EO)変換機
  • 変調器ドライバ
  • 変調器用バイアスコントローラ
  • CおよびLバンド波長可変レーザ

内部レーザ光源、動作波長範囲、光ファイバのタイプ、増幅器のタイプなどのカスタマイズも承ります。

光コンポーネント

当社の特注品および標準品の光コンポーネント製品には、モジュール設計とハーメティックシール機能が採用されています。50 GHzまでの周波数応答を有するディテクタや、40 GHz以上で動作する光受信機の開発も行っています。また、関連する製品として、ご要望に応じてカスタマイズ可能な増幅モジュールや、可変光減衰器、マイクロ波ケーブル、ケーブル用アクセサリもご用意しています。

  • 50 GHzまでのハーメティックシール付きディテクタ
  • 40 GHzまでの光ファイバ用受信機
  • 増幅モジュール
  • 可変光減衰器
  • マイクロ波ケーブルおよびアクセサリ

シングルモードおよびマルチモードファイバ(該当品のみ)、時間または周波数領域での駆動用に最適化されたディテクタなどのカスタマイズも承ります。

自由空間用機器

当社の自由空間用機器には、周波数応答が1 GHz程度のディテクタやパルスレーザが含まれます。様々な幅のナノ秒パルスレーザを発生させるパルスレーザを、幅広い波長と出力パワーのモデルでご用意しております。ユーザ設定可能な繰返し周波数およびトリガ入出力信号が柔軟性を向上させ、電子ディレイライン製品によって実験中に複数のレーザを同期させることができます。当社の標準品のパルスレーザにゲインスイッチングデバイスを適用すると、100 ps領域までのパルスを発生させることもできます。

  • パルス幅10 ns(固定)のパルスレーザ
  • パルス幅および繰返し周波数を変更可能なパルスレーザ
  • NPLシリーズのパルスレーザを同期する電子遅延装置
  • 増幅ディテクタ

発光波長、光出力パワー、サブナノ秒のパルス幅など、パルスレーザのカスタマイズも承ります。

用途に応じて光トランスミッタをお選びください。

  1. 表の1番左の欄ではシステムの種類がお選びいただけます。
  2. 右の欄ではご希望の仕様を選んでいきます。 
  3. Base Item #の行まで進んだ後は、レーザの種類を選びます。Base Item #の末尾にレーザの種類を付け足すとシステムの型番になります(例:MX40B-1310)。
Start HereFollow the Table to the Right and Choose From These OptionsFind Your System Here
Modulator TypePrimary ApplicationModulation FormatSpeedRF InputBase Item #Item # Suffix:
Laser Type
AmplitudeTime Domain / Eye DiagramLinear / 4-Level PAM432 GBaudDifferentialMX35DNo Suffix:
C-Band Tunable Laser

-LB:
L-Band Tunable Laser

-1310:
1310 nm Fixed Laser

-850:
850 nm Fixed Lasera,b
Single EndedMX35E
56 GBaudMX65E
Digital / 2-Level NRZ / OOK10 GbpsMX10B
40 GbpsMX40B
56 GbpsMX50E
56 GbpsMX65E
Frequency Domain / VNA40 GHzMX40G
70 GHzMX70G
110 GHzMX110G
Phase10 GbpsMX10C
40 GbpsMX40C
  • 下記の型番については850 nm固定レーザはご用意しておりません。
    • MX10C
    • MX40C
    • MX65E
    • MX70G
    • MX110G
  • MX40G-850をご用意しておりますのでご確認ください。上記以外のシステムで850 nm固定レーザをご希望の場合には当社までご連絡ください。

ご希望の光トランスミッタの特長に応じてお選びください。

Transmitter Instruments and Tunable Lasers
Item #SpeedInternal LaserInternal Modulator
(Type)
RF Amplifier
(Type)
Bias
Controller
Variable Optical
Attenuator (VOA)
Block
Diagram
Automatic Bias Controller
MBX
(770 - 980 nm)
N/A---yesyes
MBX2
(1250 - 1610 nm)
N/A---yesyes
Tunable Telecom-Grade Laser Sources
TLX1N/AC-Band, Tunable---yes
TLX2N/AL-Band, Tunable
High-Speed Modulator Drivers
MX10A
(1250 - 1610 nm)
12.5 Gb/sa--Digitalyesyes
MX40A
(1250 - 1610 nm)
40 Gb/sa
High-Speed Optical Transmitters
MX10B12.5 Gb/saC-Band, TunableIntensityDigitalyesyes
MX10B-LB12.5 Gb/saL-Band, Tunable
MX10B-131012.5 Gb/sa1310 nm, Fixed
MX10C12.5 Gb/saC-Band, TunablePhaseDigital-yes
MX10C-LB12.5 Gb/saL-Band, Tunable
MX10C-131012.5 Gb/sa1310 nm, Fixed
MX35E35 GHzbC-Band, TunableIntensityLinearyesyes
MX35E-LB35 GHzbL-Band, Tunable
MX35E-131035 GHzb1310 nm, Fixed
MX35D35 GHzbC-Band, TunableIntensityLinear with
Differential
Input
yesyes
MX35D-LB35 GHzbL-Band, Tunable
MX35D-131035 GHzb1310 nm, Fixed
MX40B40 Gb/saC-Band, TunableIntensityDigitalyesyesinfo
MX40B-LB40 Gb/saL-Band, Tunable
MX40B-131040 Gb/sa1310 nm, Fixed
MX40C40 Gb/saC-Band, TunablePhaseDigital-yes
MX40C-LB40 Gb/saL-Band, Tunable
MX40C-131040 Gb/sa1310 nm, Fixed
MX50E-85050 GHzb852 nm, FixedIntensityLinearyesyes
MX65E65 GHzbC-Band, TunableIntensityLinearyesyes
MX65E-LB65 GHzbL-Band, Tunable
MX65E-131065 GHzb1310 nm, Fixed
E-O Converters for VNA Applications
MX40G40 GHzbC-Band, TunableIntensity-yesyes
MX40G-LB40 GHzbL-Band, Tunable
MX40G-85040 GHzb850 nm, Fixed
MX40G-131040 GHzb1310 nm, Fixed
MX70G70 GHzbC-Band, TunableIntensity-yesyes
MX70G-LB70 GHzbL-Band, Tunable
MX70G-131070 GHzb1310 nm, Fixed
MX70G-DB170 GHzbC-Band, TunableIntensity-yesyes
1310 nm, Fixed
MX110G110 GHzbC-Band, TunableIntensity-yesyes
MX110G-1310110 GHzb1310 nm, Fixed
  • 最大のデジタルビットレート
  • 最大のアナログ帯域幅

当社が取り揃えている様々なトランスミッタの概要を説明し、表にまとめています。こちらの製品シリーズはすべて同様のインターフェイスと共通の遠隔操作コマンドセットを採用しています。

自動バイアスコントローラ
当社の自動バイアスコントローラは、信号速度に関わらずあらゆるLN強度変調器のDCバイアス電圧と光出力を精密に制御します。自動バイアスコントローラは、外部接続のレーザ、強度変調器、信号源、RF増幅器を使用するカスタムのセットでの使用に適しています。

チューニング可能な通信グレードのレーザ光源
これらのチューナブルレーザの帯域はCバンドまたはLバンドで、線幅(典型値)は10 kHzです。周波数のディザ機能はレーザ波長の安定化をもたらします。そして、内蔵の可変光減衰機(VOA)が光出力を制御します。これらのレーザはITU周波数グリッドで50 GHz間隔でチューニングが可能で、さらに1 MHz単位のチューニング機能もあります。

高速変調器ドライバ 
外部からLN変調器を制御可能な変調器ドライバは、1250 nm~1610 nmの動作波長範囲に対応します。変調器ドライバには、振幅とアイクロッシングを制御するRF増幅器が内蔵されており、外部の駆動信号源に対応します。自動バイアスコントローラ内蔵のモデルは、LN強度変調器用に提供しております。

高速光トランスミッタ
高速光変調信号出力用途に設計されたこちらの一体型のシステムは、LN強度変調器あるいは位相変調器を中心に構成されています。MX10B、MX40B、MX10C、MX40Cシリーズのシステムには固定利得ならびに出力電圧を調整可能なデジタルRF増幅器(リミッティングアンプ)を内蔵しています。MX35E、MX50EおよびMX65Eシリーズ製品には、高周波帯域の(アナログ)リニアRF増幅器を内蔵しており、パルス振幅変調(PAM)などの用途に適しています。

VNA用途向けE/O変換機
当社のMX40G、MX70GおよびMX110GシリーズのE/O変換機はあらゆるE/Eベクトルネットワークアナライザとともにご使用いただけます。テストの速度は最大40 GHz(MX40Gシリーズ)、70 GHz(MX70Gシリーズ)または110 GHz(MX110Gシリーズ)です。このE/O変換機はレーザ、変調器、バイアス制御がすべて内蔵された機器です。


Posted Comments:
user  (posted 2024-01-22 12:49:55.34)
I am interested in the L band tuneable laser. What is the typical power leaving the "Laser Out" socket, as a function of wavelength ? Thank you !
ksosnowski  (posted 2024-02-01 12:25:39.0)
Thanks for reaching out to Thorlabs. The output power is fairly flat with wavelength. There will be some variation unit-to-unit, both in the average power and the exact wavelength-dependence, but typically the power does not deviate by more than 0.2 dB or so. I have reached out directly to share some sample data from our devices.
subba rao y v  (posted 2022-10-24 17:49:07.517)
Dear Sir, I have few queries about TLX1 1) What is VOA attenuation range? 2) The stability or variation of the laser output wavelength with respect to temperature? 3) The stability or variation of the laser output wavelength with respect to continuous operation over a duration? 4)Whether the CW laser is aligned to slow axis with linear polarization? 5)Without dither, Can the tunable laser stabilize wavelength?
ksosnowski  (posted 2022-11-08 01:38:06.0)
Hello Subba, thanks for reaching out to Thorlabs. For TLX1, in the constant attenuation mode the user can choose a setpoint up to 20dB of attenuation. In the constant output power mode the VOA will go to higher attenuation if necessary to try to achieve the setpoint. The max possible attenuation in the constant output power mode is not specified and changes from unit to unit (approx. 25-40dB). We do not specify an exact wavelength stability however it is more stable with dither applied and with a stable ambient temperature. The linear polarization component is aligned with the slow axis of the fiber, and the laser can stabilize without dither, but has increased drift over longer periods. We do not expect dithering to change the instantaneous linewidth or coherence length. I have reached out directly to discuss these topics further.
Gaoce Han  (posted 2019-07-30 21:27:29.15)
Dear Ashley, I want to buy a tunable laser this week and the requirements for the laser are 1. Central wavelength: 1550 nm 2. Wavelength range: at least 1530~1570 nm, which means the tuning range is > 40 nm 3. Linewidth: narrow linewidth 4. Tuning speed: fast tuning Thus I am interested in the products TLX1. About it, I need to specifically know some important parameters so that I can make decision 1. Stability: if the tunable laser is working at a fixed frequency, what is the curve frequency versus time? (see fig.1) 2. Tuning step: if the tunable laser is idealy linearly tuning, which is not possible, what is the tuning principle of it? (see fig.2) 3. Tuning speed: what is the maximum tuning speed if the tuning range is 40 nm @ 1550 nm? In terms of fig.1 and fig.2, they are only examples, the actual curves could be different. What do I want to know have been explained in them. Please give me the curves or parameters as detailed as possible. I will make the final decision this week, could you please respond me ASAP? Many thanks! Best wishes, Gaoce
YLohia  (posted 2019-07-31 09:03:32.0)
Hello Gaoce, our Applications Engineers can be contacted directly via email (techsupport@thorlabs.com). We will reach out to you to discuss your application.
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ベンチトップ型波長可変レーザ光源、ファイバ出力型

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