1x4シングルモード光ファイバーカプラー


  • Wavelengths from 560 nm to 1550 nm Available
  • 25:25:25:25 Split Ratio
  • 2.0 mm Narrow Key FC/PC or FC/APC Connectors

TWQ1550HA

1550 nm 1x4 Wideband Coupler, FC/APC Connectors

TNQ1064AHF

1064 nm 1x4 Narrowband Coupler, FC/PC Connectors

Use for Splitting Signals

Related Items


Please Wait
1x4 Single Mode Fiber Optic Couplersa
Center WavelengthBandwidth
405 nm±5 nm
560 nm±50 nm
630 nm±15 nm
850 nm±100 nm
1064 nm±15 nm
1064 nm±100 nm
1300 nm±100 nm
1310/1550 nm±40 nm
1550 nm±100 nm
Mounting Base
  • 緑色の欄は広帯域カプラです。

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取付け用ベースFCQB(下記掲載)に取り付けた1x4広帯域カプラ

特長

  • 入力信号を4つの出力ポートに均等分岐
  • 複数の波長・帯域幅の組み合わせをご用意(右の表をご覧ください)
  • 2.0 mmナローキーのFC/PCまたはFC/APCコネクタ付き
  • ファイバ:長さ0.8 m (公差+0.075 m / -0.0 m)
  • 狭帯域、広帯域のどちらのカプラにも個別の検査データシートが付属
  • 取付け用ベースFCQB(下記参照)を用いて光学テーブルに取り付け可能
  • 波長、分岐比、コネクタの種類に関するカスタム仕様のご要望がございましたら当社までお問い合わせください。

当社の1x4シングルモード光ファイバーカプラは、1つの入力信号を4つの出力信号に均等に分岐します。 中心波長はご選択いただけます(詳細は右表をご参照ください)。 それぞれの帯域幅は、狭帯域カプラでは±15 nm、デュアルウィンドウカプラでは±40 nm、広帯域カプラでは ±50 nmまたは±100 nmとなっています。 1x4カプラは、入力ポートからの信号を3つの50:50ファイバーカプラを使用して分岐します(詳細は「1x4カプラのチュートリアル」タブをご参照ください)。注:こちらのカプラは4つの光源からの光のコンバイナとしてはご利用いただけません。内部の50:50ファイバーカプラのうち、使用していないポートは後方反射を最小限に抑制するための終端処理が施されています。

1x4広帯域カプラには、分岐比データや性能のグラフを含む個別の検査データシートが付属しています。グラフは設計上の帯域だけでなく仕様に定めた帯域以外の波長域まで表示しており、分岐比が仕様上の許容範囲に入っている全波長域をカバーしています。1x4広帯域カプラのサンプルデータシートは下記でご覧いただけます。なお、630 nmと1064 nmの1x4狭帯域カプラのデータシートには性能グラフは含まれておりませんが、典型的な性能グラフは下の仕様表でご覧いただけます。当社のカプラはTelcordiaの規格以上の広範囲な試験を実施しております。詳細は「信頼性試験」をご覧ください。

各カプラは100 mm x 80 mm x 10 mmの小型の筐体に納められて、その筐体の4つの貫通穴により取付け用ベースFCQB(別売り、下記参照)に取り付けることができます。狭帯域および広帯域カプラは、ラベル表示の付いた赤い筐体とØ900 µmのHytrel®*チューブで被覆された長さ0.8 mのファイバから構成されています。一方、デュアルウィンドウカプラは、ラベル表示の付いた赤い筐体とØ900 µmのHytrel®チューブで被覆された長さ0.8 mのファイバの構成か、またはラベル表示の付いた黒い筐体とØ3 mmの黄色の補強チューブで被膜された長さ0.8 mのファイバで構成されています。これらのカプラは標準品として、2.0 mmナローキーのFC/PCまたはFC/APCコネクタ付きでご提供しています。波長範囲、ファイバの種類、分岐比やポートの構成に関して、カスタム仕様でのカプラもご提供可能です。詳細は当社までお問い合わせください。

当社では標準品以外にも405 nmの1x4シングルモードファイバーカプラもご用意しております。詳細については製品ページをご覧ください。

*Hytrel®はDuPont Polymers社の登録商標です。

Alternative Fiber Coupler & Splitter Options
Double-Clad CouplersSingle Mode CouplersSingle Mode
PLC Splitters
Multimode CouplersPolarization-Maintaining
Couplers
Polarization-Maintaining
PLC Splitters
Wavelength Division
Multiplexers (WDM)
2x21x22x21x41x81x161x22x21x22x21x41x81x16

1x4溶融型光ファイバーカプラの主な仕様の定義

このタブでは、1x4カプラの主な仕様の定義について、説明します。1x4カプラは、50:50カプラを内部に3つ使用して作られており、入力信号を4つに均等分岐して出力します(下図参照)。使用していないポートには、後方反射を低減させるよう、適切な終端処理が施されています。1x4カプラは光コンバイナの用途にはお勧めしておりません。光を分岐する場合にのみお使いください。異なる波長の光を合波させる用途には、波長分割多重(WDM)カプラをご用意しております。1x4カプラのポートは下の図のような構成になっています。

 

過剰損失

過剰損失(dB)は、全入力パワーの全出力パワーに対する比で定義されます。

Excess Loss

ここで、Pinputは入力パワー、Pport1+Pport2+Pport3+Pport4は全出力パワーです。全てのパワーは、mWで表しています。

 

光反射減衰量(ORL)/ダイレクティビティ

ダイレクティビティは、筐体内部の終端処理されたファイバ端で失われる光パワーに対する、入射光パワーの比で定義されます。以下の式を用いて計算し、dBで表します。

Directivity or Return Loss

ここで、Pt1、Pt2、Pt3 は内部で終端処理されたファイバ端(上図参照)での光パワーです。 これらの光パワーはカプラの分岐部における後方反射によるもので、出力ポートにおける全出力光のロスを表します。均等分岐を行う1x4カプラの場合、ダイレクティビティは光反射減衰量(ORL)に等しくなります。

 

挿入損失

挿入損失は、カプラの1つの出力ポートからの出力パワーに対する、入力パワーの比として定義されます。挿入損失はデシベル(dB)で表します。一般に以下の式で定義されます。

Insertion Loss

ここで、Pinは入力パワー(mW)、Poutは出力パワー(mW)です。 1x4カプラの場合、挿入損失の仕様は各出力ポートに対して与えられます。例えば、Port 1やPort 2の挿入損失は以下の式で表されます。

Insertion Loss

Insertion Loss

挿入損失には分岐の影響(例:ほかの出力ポートに伝達される光)と過剰損失(例:カプラから失われる光)の両方が含まれます。各出力ポートごとに許容される最大挿入損失は規定されています。しかしそれぞれの出力ポートの挿入損失は、ほかの出力ポートに分岐した光と相関しているため、すべての出力ポートで同時に最大挿入損失に達することはありません。

挿入損失のdBm単位での計算

挿入損失は、dBmの単位で表した光パワーでも簡単に求められます。下の式はmWとdBmで表した光パワー間の関係です。

Conversion

従って、dBで表す挿入損失は、以下の式で求められます。

Insertion Loss

 

分岐比

挿入損失(dB)はカプラの各分岐からの出力パワーに対する入力パワーの比ですが、ここでは波長の関数として表しています。これには分岐の影響と過剰損失値が含まれています。分岐比は挿入損失の測定値から算出します。分岐比(%)は各出力ポートからの光パワーの、すべての出力ポートからの光パワーの合計に対する比で、これも波長の関数として表しています。水の吸収帯域などのスペクトル特性については、どちらの分岐も等しく影響を受けるため、分岐比には影響が現れません。 

 

均一性

均一性も、分岐比と同様に挿入損失の測定値から算出できます。均一性とは規定の帯域における挿入損失の変化量(dB)のことです。規定のスペクトル領域において、挿入損失がどれだけ均一に分布しているかを表す尺度です。

Requirement Limits
ParameterLimit
Change in Insertion Loss (ΔIL)≤0.2 dB
Coupling Ratio±1.5%

GR-1221-COREに準拠した試験

当社の2x2、1300 nmシングルモード溶融型ファイバーカプラは、Generic Reliability Assurance Requirements for Passive Optical Components, Issue 2 (GR-1221-CORE)に準拠した信頼性試験を実施しています。制御された環境で使用されないことを想定されて試験が実施されており、パッシブ型部品としては最も厳しい試験条件の1つです。この試験プログラムの結果によってカプラとその量産向けの製造工程、そして制御されていない環境下での使用の適格性を確認しています。試験報告書のPDFはこちらからダウンロードいただけます。

WDM Mechanical Shock Testing EquipmentClick To Enlarge
衝撃試験のセットアップ
WDM Mechanical Shock Testing EquipmentClick To Enlarge
衝撃試験装置SM-105
WDM Vibration Setup
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振動試験のセットアップ
WDM Temperature Testing EquipmentClick To Enlarge
ダンプヒート試験(高温高湿試験)のセットアップ

試験条件

この試験プログラムは5つの試験群で構成されています。サンプルサイズは各試験群ごとに11です。試験は1310 nmレーザ光源を1310 nmカプラに入力しました(1x16カプラ使用)。各カプラの2つの出力部をパワーメータPM100USB(センサーヘッドS154C付き)で測定しています。
試験条件
衝撃試験(群1)
これらのタップ比が10%の溶融カプラは3つの機械試験を実施しています。衝撃試験と振動試験は、NTS Environmental and Mechanical Testing Laboratoryで実施されています。ファイバの引張試験は自社内で実施しています。衝撃試験では、加速度計3200B4が組み込まれた衝撃試験装置Avex SM-105を用いてカプラに衝撃を加えています。振動試験では、Dynamic Solutions社の振動装置DS-2200VH/8-19、振動コントローラVT1436と加速度計356A01を使用して振動を与えています。引張試験として、2方向へのファイバーサイドプル試験(0.23 kg 、90° 、5秒間)を実施しています。
Test ParameterConditionsReference
Mechanical ShockAcceleration: 500 g
Pulse Width: 1 ms
Pulse Shape: Half-Sine
# of Directions: 6
# of Shocks/Direction: 5
MIL-STD-993
Method 2002
VibrationAcceleration: 20 g
Frequency Range: 20 Hz to 2000 Hz
Duration: 4 min/cycle
Number of Cycles/Axis: 4
Axes: X, Y, Z
MIL-STD-883
Method 2007
Condition A
Fiber Side Pull0.23 kg, 90°, 5 sec, 2 directionsGR-1209-CORE
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ダンプヒート(高温高湿)試験(群2)
このカプラの性能試験は自社施設において行われました。Test Equity Model 115A Temperature Chamberを使用して温度85 °C ± 2 °C、相対湿度85% ± 5%を2000時間維持しました。
Test ParameterConditionsReference
Damp Heat85 °C (±2 °C)
85% (±5%) Relative Humidity
2000 Hours
MIL-STD-883 Method 103
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高温試験(群3)
このカプラの性能試験は、自社施設において実施しました。Test Equity Model 115A Temperature Chamberを使用して温度85 °C ± 2 °C、相対湿度< 40%を2000時間維持しました。
Test ParameterConditionsReference
High Temperature Storage (Dry Heat)

85 °C (±2 °C)
< 40% Relative Humidity
2000 Hours

EIA/TIA-455-4A
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低温試験(群4)
このカプラの性能試験は、自社施設において実施しました。Test Equity Model 115A Temperature Chamberを使用して温度-40 °C ± 5 °C、相対湿度制御なしを2000時間維持しました。
Test ParameterConditionsReference
Low Temperature Storage-40 °C (±5 °C)
Uncontrolled Relative Humidity
2000 Hours
EIA/TIA-455-4A
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温度サイクル試験(群5)
自社施設において温度サイクルを印加し、その際のカプラの性能を試験しました。-40 °C~85 °C (±2 °C)を400サイクル温度変化させています(各サイクルごとに室温で10分間の休止があり)。
Test ParameterConditionsReference
Temperature Cycling-40 °C to 85 °C (±2 °C)
400 Cycles with 10 Minute Pause at Room Temperature
MIL-STD-883
Method 1010
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レーザによる石英ファイバの損傷

このチュートリアルではコネクタ無し(素線)ファイバ、コネクタ付きファイバ、およびレーザ光源に接続するその他のファイバ部品に関連する損傷メカニズムを詳しく説明しています。そのメカニズムには、空気/ガラス界面(自由空間結合時、またはコネクタ使用時)ならびにファイバ内における損傷が含まれます。ファイバ素線、パッチケーブル、または溶融型カプラなどのファイバ部品の場合、損傷につながる複数の可能性(例:コネクタ、ファイバ端面、機器そのもの)があります。ファイバが対処できる最大パワーは、常にそれらの損傷メカニズムの中の最小の限界値以下に制限されます。

損傷閾値はスケーリング則や一般的なルールを用いて推定することはできますが、ファイバの損傷閾値の絶対値は利用方法やユーザ定義に大きく依存します。このガイドは、損傷リスクを最小に抑える安全なパワーレベルを推定するためにご利用いただくことができます。適切な準備と取扱い方法に関するガイドラインにすべて従えば、ファイバ部品は規定された最大パワーレベルで使うことができます。最大パワーの値が規定されていない場合は、部品を安全に使用するために下表の「実用的な安全レベル」の範囲に留めてご使用ください。 パワー処理能力を低下させ、ファイバ部品に損傷を与える可能性がある要因は、ファイバ結合時のミスアライメント、ファイバ端面の汚れ、あるいはファイバそのものの欠陥などですが、これらに限られるわけではありません。特定の用途におけるファイバのパワー処理能力に関するお問い合わせは当社までご連絡ください。

Power Handling Limitations Imposed by Optical Fiber
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損傷のないファイバ端
Power Handling Limitations Imposed by Optical Fiber
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損傷のあるファイバ端

空気/ガラス界面における損傷

空気/ガラス界面ではいくつかの損傷メカニズムが存在する可能性があります。自由空間結合の時、またはコネクタで2本のファイバを結合した時、光はこの界面に入射します。高強度の光は端面を損傷し、ファイバのパワー処理能力の低下や恒久的な損傷につながる場合があります。コネクタ付きのファイバで、コネクタがエポキシ接着剤でファイバに固定されている場合、高強度の光によって発生した熱により接着剤が焼けて、ファイバ端面に残留物が残る可能性があります。

Estimated Optical Power Densities on Air / Glass Interfacea
TypeTheoretical Damage ThresholdbPractical Safe Levelc
CW
(Average Power)
~1 MW/cm2~250 kW/cm2
10 ns Pulsed
(Peak Power)
~5 GW/cm2~1 GW/cm2
  • すべての値はコネクタ無し(素線)の石英ファイバに対する仕様で、クリーンな状態のファイバ端面への自由空間結合に適用されます。
  • 損傷リスク無しでファイバ端面に入射できる最大パワー密度の推定値です。これはシステムに大きく依存するため、ハイパワーで使用する前に光学系内のファイバ部品の性能ならびに信頼性の確認をお客様ご自身で実施していただく必要があります。
  • ほとんどの使用状態でファイバを損傷することなく端面に入射できる安全なパワー密度の推定値です。

ファイバ素線端面での損傷メカニズム

ファイバ端面での損傷メカニズムはバルクの光学素子の場合と同様なモデル化ができ、UV溶融石英(UVFS)基板の標準的な損傷閾値を石英ファイバに当てはめることができます。しかしバルクの光学素子とは異なり、光ファイバの空気/ガラス界面においてこの問題に関係する表面積やビーム径は非常に小さく、特にシングルモードファイバの場合はそれが顕著です。 パワー密度が与えられたとき、ファイバに入射するパワーは、小さいビーム径に対しては小さくする必要があります。

右の表では光パワー密度に対する2つの閾値が記載されています。理論的な損傷閾値と「実用的な安全レベル」です。一般に、理論的損傷閾値は、ファイバ端面の状態も結合状態も非常に良いという条件で、損傷のリスク無しにファイバの端面に入射できる最大パワー密度の推定値を表しています。「実用的な安全レベル」のパワー密度は、ファイバ損傷のリスクが極めて小さくなる値を示しています。ファイバまたはファイバ部品をこの実用的な安全レベルを超えて使用することは可能ですが、その時は取扱い上の注意事項を適切に守り、使用前にローパワーで性能をテストする必要があります。

シングルモードの実効面積の計算
シングルモードファイバの実効面積は、モードフィールド径(MFD)、すなわちファイバ内の光が伝搬する部分の断面積によって定義されます。この面積にはファイバのコアとクラッドの一部が含まれます。シングルモードファイバとの結合効率を良くするためには、入射ビーム径をファイバのモードフィールド径に合致させなければなりません。

例として、シングルモードファイバSM400を400 nmで使用した時のモードフィールド径(MFD)は約Ø3 µmで、SMF-28 Ultraを1550 nmで使用したときのモードフィールド径(MFD)はØ10.5 µmです。これらのファイバの実効面積は下記の通り計算します。

SM400 Fiber: Area = Pi x (MFD/2)2 = Pi x (1.5 µm)2 = 7.07 µm= 7.07 x 10-8 cm2

 SMF-28 Ultra Fiber: Area = Pi x (MFD/2)2 = Pi x (5.25 µm)2 = 86.6 µm= 8.66 x 10-7 cm2

ファイバ端面が対応できるパワーを推定するには、パワー密度に実効面積を乗じます。なおこの計算は均一な強度プロファイルを想定しています。しかしほとんどのレーザービームでは、シングルモード内でガウス分布を示すため、ビームの端よりも中央のパワー密度が高くなります。よって、これらの計算は損傷閾値または実用的安全レベルに対応するパワーとは若干異なることを考慮する必要があります。連続光源を想定して上記のパワー密度の推定値を使用すると、それぞれのパワーは下記のように求められます。

SM400 Fiber: 7.07 x 10-8 cm2 x 1 MW/cm2 = 7.1 x 10-8 MW = 71 mW (理論的損傷閾値)
     7.07 x 10-8 cm2 x 250 kW/cm2 = 1.8 x 10-5 kW = 18 mW (実用的な安全レベル)

SMF-28 Ultra Fiber: 8.66 x 10-7 cm2 x 1 MW/cm2 = 8.7 x 10-7 MW = 870 mW (理論的損傷閾値)
           8.66 x 10-7 cm2 x 250 kW/cm2 = 2.1 x 10-4 kW = 210 mW (実用的な安全レベル)

マルチモードの実効面積
マルチモードファイバの実効面積は、そのコア径によって定義されますが、一般にシングルモードファイバのMFDよりもはるかに大きくなります。当社では最適な結合を得るためにコア径のおよそ70~80%にビームを集光することをお勧めしています。マルチモードファイバでは実効面積が大きくなるほどファイバ端面でのパワー密度は下がるので、より大きな光パワー(通常キロワットオーダ)を入射しても損傷は生じません。

フェルール・コネクタ付きファイバに関する損傷メカニズム

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コネクタ付きシングルモード石英ファイバに入力可能なパワー処理限界値(概算)を示したグラフ。各線はそれぞれの損傷メカニズムに応じたパワーレベルの推定値を示しています。 入力可能な最大パワーは、損傷メカニズムごとに制限されるパワーのうちの一番小さな値(実線で表示)によって制限されます。

コネクタ付きファイバのパワー処理能力に関しては、ほかにも考慮すべき点があります。ファイバは通常、エポキシ接着剤でセラミック製またはスチール製のフェルールに取り付けられています。光がコネクタを通してファイバに結合されると、コアに入射せずにファイバを伝搬する光は散乱されてファイバの外層からフェルール内へ、さらにフェルール内でファイバを保持する接着剤へと伝搬します。光の強度が大きいとエポキシ接着剤が焼け、それが蒸発して残留物がコネクタ端面に付着します。これによりファイバ端面に局所的に光を吸収する部分ができ、それに伴って結合効率が減少して散乱が増加するため、さらなる損傷の原因となります。

エポキシ接着剤に関連する損傷は、いくつかの理由により波長に依存します。一般に、光の散乱は長波長よりも短波長で大きくなります。短波長用のMFDの小さなシングルモードファイバへの結合時には、ミスアライメントに伴ってより多くの散乱光が発生する可能性があります。

エポキシ樹脂が焼損するリスクを最小に抑えるために、ファイバ端面付近のファイバとフェルール間にエポキシ接着剤の無いエアギャップを有するファイバーコネクタを構築することができます。当社の高出力用マルチモードファイバーパッチケーブルでは、このような設計のコネクタを使用しております。

複数の損傷メカニズムがあるときのパワー処理限界値を求める方法

ファイバーケーブルまたはファイバ部品において複数の損傷要因がある場合(例:ファイバーパッチケーブル)、入力可能なパワーの最大値は必ずファイバ部品構成要素ごとの損傷閾値の中の一番小さな値により決まります。この値が一般的にはパッチケーブルの端面に入射可能な最大のパワーを表します(出力パワーではありません)。 

右のグラフは、シングルモードパッチケーブルにおけるファイバ端面での損傷とコネクタでの損傷に伴うパワー処理限界の推定値を例示しています。 ある波長におけるコネクタ付きファイバの総合的なパワー処理限界値は、その波長に対する2つの制限値の小さい方の値(実線)によって制限されます。488 nm付近で使用しているシングルモードファイバは主にファイバ端面の損傷(青い実線)によって制限されますが、1550 nmで使用しているファイバはコネクタの損傷(赤い実線)によって制限されます。

マルチモードファイバの実効面積はコア径で定義され、シングルモードファイバの実効面積より大きくなります。その結果、ファイバ端面のパワー密度が小さくなり、大きな光パワー(通常キロワットオーダ)を入射してもファイバに損傷は生じません(グラフには表示されていません)。しかし、フェルール・コネクタの損傷による限界値は変わらないため、マルチモードファイバが処理できる最大パワーはフェルールとコネクタによって制限されることになります。

上記の値は、取り扱いやアライメントが適切で、それらによる損傷が生じない場合のパワーレベルです。また、ファイバはここに記載されているパワーレベルを超えて使用されることもあります。しかし、そのような使い方をする場合は一般に専門的な知識が必要で、まずローパワーでテストして損傷のリスクを最小限に抑える必要があります。その場合においても、ハイパワーで使用するファイバ部品は消耗品と捉えた方が良いでしょう。

ファイバ内の損傷閾値

空気/ガラス界面で発生する損傷に加え、ファイバのパワー処理能力はファイバ内で発生する損傷メカニズムによっても制限されます。この制限はファイバ自体が本質的に有するもので、すべてのファイバ部品に適用されます。ファイバ内の損傷は、曲げ損失による損傷とフォトダークニングによる損傷の2つに分類されます。

曲げ損失
ファイバが鋭く曲げられると、コア内を伝搬する光がコア/クラッド界面において反射する際に、その反射角が全反射臨界角よりも大きくなります。曲げ損失は、このように内部全反射ができなくなることにより生じる損失です。このような状況下では、光はファイバから局所的に漏れだします。漏れる光のパワー密度は一般に大きく、ファイバのコーティングや補強チューブが焼損する可能性があります。

特殊ファイバに分類されるダブルクラッドファイバは、コアに加えてファイバのクラッド(2層目)も導波路として機能するため、曲げ損失による損傷のリスクが抑えられます。クラッドと被覆の界面の臨界角をコアとクラッドの界面の臨界角より大きくすることで、コアから漏れた光はクラッド内に緩く閉じ込められます。その後、光はセンチメートルからメートルオーダーの距離に渡って漏れ出しますが、局所的ではないため損傷リスクは最小に留められます。当社ではメガワットレベルの大きなパワーにも対応するNA 0.22のダブルクラッドマルチモードファイバを製造、販売しております。

フォトダークニング
もう1つのファイバ内の損傷メカニズムとして、特にコアにゲルマニウムが添加されたファイバをUVや短波長の可視光で使用した時に起こるフォトダークニングまたはソラリゼーションがあります。これらの波長で使用されたファイバは時間の経過とともに減衰量が増加します。 フォトダークニングが発生するメカニズムはほとんど分かっていませんが、その現象を緩和するファイバはいくつか開発されています。例えば、水酸イオン(OH)が非常に低いファイバはフォトダークニングに耐性があることが分かっています。またフッ化物などのほかの添加物もフォトダークニングを低減させる効果があります。

しかし、上記の対応をとったとしても、UV光や短波長に使用したファイバはいずれフォトダークニングが生じます。よってこれらの波長で使用するファイバは消耗品としてお考えください。

光ファイバの準備ならびに取扱い方法

一般的なクリーニングならびに操作ガイドライン
この一般的なクリーニングならびに操作ガイドラインはすべてのファイバ製品向けにお勧めしております。さらに付属資料やマニュアルに記載された個々の製品に特化したガイドラインも遵守してください。損傷閾値の計算は、すべてのクリーニングおよび取扱い手順に適切に従ったときにのみ適用することができます。

  1. (コネクタ付き、またはファイバ素線に関わらず)ファイバを設置または組み込む前に、すべての光源はOFFにしてください。これにより、損傷の可能性のあるコネクタまたはファイバの脆弱な部分に集光されたビームが入射しないようにすることができます。

  2. ファイバやコネクタ端面の品質がファイバのパワー処理能力に直結します。ファイバを光学系に接続する前に必ずファイバ端を点検してください。端面はきれいで、入射光の散乱を招く汚れや汚染物質があってはなりません。ファイバ素線は使用前にクリーブし、クリーブの状態が良好であることを確認するためにファイバ端面の点検をしてください。

  3. ファイバを光学系に融着接続する場合、ハイパワーで使用する前にまずローパワーで融着接続の状態が良いことを確認してください。融着接続の品質が良くないと接続面での散乱が増え、ファイバ損傷の原因となる場合があります。

  4. システムのアライメントや光結合の最適化などの作業はローパワーで行ってください。これによりファイバの(コア以外の)他の部分の露光が最小に抑えられます。ハイパワーのビームがクラッド、被覆またはコネクタに集光された場合、散乱光による損傷が発生する可能性があります。

ハイパワーでファイバを使用するための要点
光ファイバやファイバ部品は一般には安全なパワー限界値内で使用する必要がありますが、アライメントや端面のクリーニングがとても良い理想的な条件下では、ファイバ部品のパワー限界値を上げることができる場合があります。入力または出力パワーを増加させる前に、システム内のファイバ部品の性能と安定性を確認し、またすべての安全ならびに操作に関する指示に従わなければなりません。下記はファイバ内またはファイバ部品内の光パワーをの増大させること加を検討していするときに役立つご提案です。

  1. ファイバースプライサを使用してファイバ部品をシステムに融着接続すると、空気/ファイバ界面での損傷の可能性を最小化できます。品質の高い融着接続が実現されるよう、すべて適切なガイドラインに則って実施する必要があります。融着接続の状態が悪いと、散乱や融着接続面での局所的な加熱などが発生し、ファイバを損傷する可能性があります。

  2. ファイバまたはファイバ部品の接続後、ローパワーでシステムのテストやアライメントを実施してください。システムパワーを必要な出力パワーまで徐々に上昇させ、その間、定期的にすべての部品が適切にアライメントされ、結合効率が入力パワーによって変動していないことを確認します。

  3. ファイバを鋭く曲げると曲げ損失が発生し、ファイバのストレスを受けた部分から光が漏れる可能性があります。ハイパワーで使用している時は、大量の光が小さな局所領域(歪みのある領域)から流出すると局所的に加熱され、ファイバが損傷する可能性があります。使用中はファイバの曲げが生じないよう配慮し、曲げ損失を最小限に抑えてください。

  4. また、用途に適したファイバを選ぶことも損傷防止に役立ちます。例えば、ラージモードエリアファイバは、標準的なシングルモードファイバをハイパワー光用として用いる場合の良い代替品となります。優れたビーム品質を有しながらMFDも大きいため、空気/ファイバ界面でのパワー密度は小さくなります。

  5. ステップインデックスシングルモード石英ファイバは、一般にUV光やピークパワーの大きなパルス光には使用しませんが、これはその用途に伴う空間パワー密度が大きいためです。


Posted Comments:
Mohammad Rezaul Islam  (posted 2023-10-26 12:50:28.093)
Inquiring for product: TPQ1315HF - SM 1x4 Fiber Optic Splitter Hello, My name is Reza, I am working as a PhD student under Prof. Andrew Knights, Engineering Physics Dept. of McMaster University. Recently we bought a SM 1x4 Fiber Optic Splitter, and we have few questions regarding the product. They are: Do you have exact path length measured for each configuration (including designs inside the box): I/O=1/1, 1/2, 1/3, 1/4? Do you have measured data on how much delay one can expect for each configuration, and relative delay profile for each configuration. Can this product be customized for less than 1ps relative delay between each I/O configuration? Can this product be customized for reduced size? Please let me know if you have any questions. If you have any test results, or, example of such modification, please forward to me for considerations. Regards, Reza
cdolbashian  (posted 2023-11-17 11:20:10.0)
Thank you for reaching out to us with this inquiry. While we can customize these components, the requirement of exact phase matching for each optical path would require enormous effort on our part, and might not achieve the result you want. I have contacted you directly to clarify your application and find potential alternative solutions.
Mario Stipcevic  (posted 2020-04-18 21:42:06.93)
Hello! I wonder of tehse 1 to 4 controllers can be used to combine 4 sources into one, that is in the oposite directon? If not, do you have such a product? Are the fibers SM or MM? Thanks
YLohia  (posted 2020-04-20 08:44:41.0)
Hello, thank you for contacting Thorlabs. 1x4 couplers are manufactured using three 50:50 couplers internally to split the input signal evenly among four outputs. 1x4 couplers are not recommended for light combining applications and should only be used to split light. For combining light of different wavelengths, we offer a line of wavelength division multiplexers (WDMs): https://www.thorlabs.com/navigation.cfm?guide_id=2238. These fibers are SM.
jean-baptiste.lebouquin  (posted 2017-10-03 15:29:42.763)
Is it possible to have a specification on the length match between the routing ports ? Ideally, we need the 4 outputs to be at the same fibre propagation (+-1mm) from the input port. Thanks.
nbayconich  (posted 2017-10-10 01:25:37.0)
Thank you for contacting Thorlabs. These couplers have a +7.5cm -0.0cm length tolerance on the output connectors. For near identical propagation lengths we can look into providing a custom option. I will reach out to you directly with more information.
fernando.stefani  (posted 2016-12-15 12:46:22.26)
Dear Thorlabs team, I would like to have a 1x4 single mode fiber coupler with different fiber length on each output. Could you make such a custom coupler for us? The application is to generate 4 separate laser pulses delayed about 6.25 ns from each other, from one laser working at 40 MHz repetition rate.
tfrisch  (posted 2016-12-19 04:15:27.0)
Hello, thank you for contacting Thorlabs. While I have some concerns about the energy specifications of your laser, I would typically recommend that optical delays be done either in another fiber connected to the coupler, or in freespace where you can change the optical path length more easily. I would not recommend a custom because the fiber lengths would be critical, and if one leg was damaged, the would device would then be off spec. I will reach out to you with more details.
pwilliams  (posted 2016-09-07 09:09:56.193)
Hello, I'm looking for a 1x16 (or more...preferably 1x24) single mode fiber optic coupler for 532nm. Can Thorlabs make custom couplers or can someone point me towards a company that makes couplers like this? Thank you for your help, Patrick Williams Electrical Test Engineer Applied Physical Electronics, L.C.
tfrisch  (posted 2016-09-07 03:51:27.0)
Hello, thank you for contacting Thorlabs. I will reach out to you directly about our capabilities.
jlow  (posted 2013-01-17 17:46:00.0)
Response from Jeremy at Thorlabs: We will get in touch with you to discuss about your application.
igkiou  (posted 2013-01-09 20:49:28.89)
Hi, I use your RGB1-FC RGB combiner to multiplex three laser outputs into "white" light. I want then to use this white light to simultaneously drive 4 collimators. Given that FCQ632-FC is designed for 632nm and uses an SM600 fiber, I assume I cannot use it for this purpose. Do you offer some similar product I could use?
tcohen  (posted 2012-07-05 15:43:00.0)
Response from Tim at Thorlabs: Thank you for contacting us! These are bi-directional. However, please note that you will not get the full power from each of the four legs going to the main lead but it will instead be closer to the original coupling ratio for each leg. Also, please note that we don’t test these for bi-directional operation and so the coupling ratio may vary.
alexander.nevsky  (posted 2012-07-04 19:15:24.0)
Hello! I have a technical question. Can this coupler be used in a reverse direction? To combine 4 radiations into one fiber? Thanks! A. Nevsky Uni-Duesseldorf
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1x4ファイバーカプラ、560 nm

  • 560 nmの信号を25:25:25:25の分岐比で分岐
  • ±50 nmの帯域幅
  • 各カプラには個別の検査データシートが付属。サンプルデータシートはこちらからご覧いただけます
  • 2.0 mmナローキーのFC/PCまたはFC/APCコネクタ付き

こちらの1x4広帯域光ファイバーカプラは560 nmの単一入力信号を4つの出力信号に均等分岐します。 帯域幅は±50 nmとなっています。2.0 mmナローキーのFC/PCまたはFC/APCコネクタが付いています。これらのカプラの最大パワーは、コネクタ付きもしくはファイバ素線の場合は100 mW、融着接続の場合は250 mWとなります(詳細は「損傷閾値」タブをご参照ください)。

Item #InfoaCenter
Wavelength
BandwidthCoupling
Ratio (%)b
(Click for Plot)
Coupling Ratio
Tolerance
Insertion
Lossb
Excess
Lossb
UniformitybFiber TypedTermination
TWQ560HFcinfo560 nm±50 nm25:25:25:25±5.0%≤7.7 dB
(Each Output Port)
≤0.6 dB
(Typ.)
≤1.6 dB
460HPFC/PC
TWQ560HAcinfoFC/APC
  • 仕様の詳細は青いInfoアイコンをクリックするとご覧いただけます。
  • 定義の詳細については「1x4カプラのチュートリアル」タブをご参照ください。
  • 全ての数値は全帯域にわたりコネクタを付けない状態での室温での仕様値で、白色ポートから入力して測定しています。
  • ご要望によりほかの種類のファイバでもご提供可能です。
+1 数量 資料 型番 - ユニバーサル規格 定価(税抜) 出荷予定日
TWQ560HF Support Documentation
TWQ560HF1x4 Wideband Fiber Optic Coupler, 560 ± 50 nm, 25:25:25:25 Split, FC/PC
¥153,795
7-10 Days
TWQ560HA Support Documentation
TWQ560HA1x4 Wideband Fiber Optic Coupler, 560 ± 50 nm, 25:25:25:25 Split, FC/APC
¥161,933
7-10 Days
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1x4ファイバーカプラ、630 nm

  • 630 nmの信号を25:25:25:25の分岐比で分岐
  • ±15 nmの帯域幅
  • 各カプラには個別の検査データシートが付属。サンプルデータシートはこちらからご覧いただけます。
  • 2.0 mmナローキーのFC/PCまたはFC/APCコネクタ付き

こちらの1x4狭帯域光ファイバーカプラは630 nmの単一入力信号を4つの出力信号に均等分岐します。 帯域幅は±15 nmとなっています。2.0 mmナローキーのFC/PCまたはFC/APCコネクタが付いていますこれらのカプラの最大パワーは、コネクタ付きもしくはファイバ素線の場合は300 mW、融着接続の場合は0.5 Wとなります(詳細は「損傷閾値」タブをご参照ください)。

Item #InfoaCenter
Wavelength
BandwidthCoupling
Ratio (%)b
(Click for Plot)
Coupling Ratio
Tolerance
Insertion
Lossb,c
Excess
Lossb,c
UniformityFiber TypedTermination
TNQ630HFinfo630 nm±15 nm25:25:25:25±10.0%≤7.7 dB
(Each Output Port)
≤0.6 dB (Typ.)
-630HPFC/PC
TNQ630HAinfoFC/APC
  • 仕様の詳細は青いInfoアイコンをクリックするとご覧いただけます。
  • 定義の詳細については「1x4カプラのチュートリアル」タブをご参照ください。
  • 全ての数値は全帯域にわたりコネクタを付けない状態での室温での仕様値で、白色ポートから入力して測定しています。
  • ご要望によりほかの種類のファイバでもご提供可能です。
+1 数量 資料 型番 - ユニバーサル規格 定価(税抜) 出荷予定日
TNQ630HF Support Documentation
TNQ630HF1x4 Narrowband Fiber Optic Coupler, 630 ± 15 nm, 25:25:25:25 Split, FC/PC
¥83,000
7-10 Days
TNQ630HA Support Documentation
TNQ630HA1x4 Narrowband Fiber Optic Coupler, 630 ± 15 nm, 25:25:25:25 Split, FC/APC
¥91,463
7-10 Days
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1x4ファイバーカプラ、850 nm

  • 850 nmの信号を25:25:25:25の分岐比で分岐
  • ±100 nmの帯域幅
  • 各カプラには個別の検査データシートが付属。サンプルデータシートはこちらからご覧いただけます
  • 2.0 mmナローキーのFC/PCまたはFC/APCコネクタ付き

こちらの1x4広帯域光ファイバーカプラは850 nmの単一入力信号を4つの出力信号に均等分岐します。 帯域幅は±100 nmとなっています。2.0 mmナローキーのFC/PCまたはFC/APCコネクタが付いています。これらのカプラの最大パワーレベルは、コネクタ付きもしくはファイバ素線の場合は500 mW、融着接続の場合は2 Wとなります(詳細は「損傷閾値」タブをご参照ください)。

Item #InfoaCenter
Wavelength
BandwidthCoupling
Ratio (%)b
(Click for Plot)
Coupling Ratio
Tolerance
Insertion
Lossb
Excess
Lossb
UniformitybFiber TypedTermination
TWQ850HFcinfo850 nm±100 nm25:25:25:25±6.0%≤7.9 dB
(Each Output Port)
≤0.6 dB
(Typ.)
≤2.4 dB
780HPFC/PC
TWQ850HAcinfoFC/APC
  • 仕様の詳細は青いInfoアイコンをクリックするとご覧いただけます。
  • 定義の詳細については「1x4カプラのチュートリアル」タブをご参照ください。
  • 全ての数値は全帯域にわたりコネクタを付けない状態での室温での仕様値で、白色ポートから入力して測定しています。
  • ご要望によりほかの種類のファイバでもご提供可能です。
+1 数量 資料 型番 - ユニバーサル規格 定価(税抜) 出荷予定日
TWQ850HF Support Documentation
TWQ850HF1x4 Wideband Fiber Optic Coupler, 850 ± 100 nm, 25:25:25:25 Split, FC/PC
¥140,288
7-10 Days
TWQ850HA Support Documentation
TWQ850HA1x4 Wideband Fiber Optic Coupler, 850 ± 100 nm, 25:25:25:25 Split, FC/APC
¥148,587
7-10 Days
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1x4ファイバーカプラ、1064 nm

  • 1064 nmの信号を25:25:25:25の分岐比で分岐
  • ±15 nmまたは ±100 nmの帯域幅
  • 各カプラには個別の検査データシートが付属。サンプルデータシートはこちらからご覧いただけます
  • 2.0 mmナローキーのFC/PCまたはFC/APCコネクタ付き

こちらの1x4光ファイバーカプラは1064 nmの単一入力信号を4つの出力信号に均等分岐します。帯域幅は±15 nmまたは±100 nmとなっています。2.0 mmナローキーのFC/PCまたはFC/APCコネクタが付いています。広帯域カプラの最大パワーは、コネクタ付きもしくはファイバ素線の場合は1 W、融着接続の場合は5 Wとなります(詳細は「損傷閾値」タブをご参照ください)。

Item #InfoaCenter
Wavelength
BandwidthCoupling
Ratio (%)b
(Click for Plot)
Coupling Ratio
Tolerance
Insertion
Lossb
Excess
Lossb
UniformitybFiber TypecTermination
TNQ1064AHFdinfo1064 nm±15 nm25:25:25:25±3.0%≤7.2 dB (Each Output Port)≤0.5 dB
(Typ.)
-HI1060
(0.14 NA)
FC/PC
TNQ1064AHAdinfoFC/APC
TNQ1064BHFdinfoHI1060 FLEX
(0.22 NA)
FC/PC
TNQ1064BHAdinfoFC/APC
TWQ1064BHFdinfo1064 nm±100 nm25:25:25:25±3.5%≤7.2 dB (Each Output Port)≤0.4 dB
(Typ.)
≤1.2 dBHI1060 FLEX
(0.22 NA)
FC/PC
TWQ1064BHAdinfoFC/APC
  • 仕様の詳細は青いInfoアイコンをクリックするとご覧いただけます。
  • 定義の詳細については「1x4カプラのチュートリアル」タブをご参照ください。
  • ご要望によりほかの種類のファイバでもご提供可能です。
  • 全ての数値は全帯域にわたりコネクタを付けない状態での室温での仕様値で、白色ポートから入力して測定しています。
+1 数量 資料 型番 - ユニバーサル規格 定価(税抜) 出荷予定日
TNQ1064AHF Support Documentation
TNQ1064AHF1x4 Narrowband Fiber Optic Coupler, 1064 ± 15 nm, 0.14 NA, 25:25:25:25 Split, FC/PC
¥69,978
7-10 Days
TNQ1064AHA Support Documentation
TNQ1064AHA1x4 Narrowband Fiber Optic Coupler, 1064 ± 15 nm, 0.14 NA, 25:25:25:25 Split, FC/APC
¥77,957
7-10 Days
TNQ1064BHF Support Documentation
TNQ1064BHF1x4 Narrowband Fiber Optic Coupler, 1064 ± 15 nm, 0.22 NA, 25:25:25:25 Split, FC/PC
¥69,978
7-10 Days
TNQ1064BHA Support Documentation
TNQ1064BHA1x4 Narrowband Fiber Optic Coupler, 1064 ± 15 nm, 0.22 NA, 25:25:25:25 Split, FC/APC
¥77,957
7-10 Days
TWQ1064BHF Support Documentation
TWQ1064BHF1x4 Wideband Fiber Optic Coupler, 1064 ± 100 nm, 0.22 NA, 25:25:25:25 Split, FC/PC
¥140,288
7-10 Days
TWQ1064BHA Support Documentation
TWQ1064BHA1x4 Wideband Fiber Optic Coupler, 1064 ± 100 nm, 0.22 NA, 25:25:25:25 Split, FC/APC
¥148,587
7-10 Days
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1x4ファイバーカプラ、1300 nm

  • 1300 nmの信号を25:25:25:25の分岐比で分岐
  • ±100 nmの帯域幅
  • 各カプラには個別の検査データシートが付属。サンプルデータシートはこちらからご覧いただけます
  • 2.0 mmナローキーのFC/PCまたはFC/APCコネクタ付き

こちらの1x4広帯域光ファイバーカプラは1300 nmの単一入力信号を4つの出力信号に均等分岐します。 帯域幅は±100 nmとなっています。2.0 mmナローキーのFC/PCまたはFC/APCコネクタが付いています。これらのカプラの最大パワーは、コネクタ付きもしくはファイバ素線の場合は1 W、融着接続の場合は5 Wとなります(詳細は「損傷閾値」タブをご参照ください)。

Item #InfoaCenter
Wavelength
BandwidthCoupling
Ratio (%)b
(Click for Plot)
Coupling Ratio
Tolerance
Insertion
Lossb
Excess
Lossb
UniformitybFiber TypecTermination
TWQ1300HFdinfo1300 nm±100 nm25:25:25:25±3.0%≤7.0 dB
(Each Output Port)
≤0.3 dB
(Typ.)
≤1.0 dB
SMF-28FC/PC
TWQ1300HAdinfoFC/APC
  • 仕様の詳細は青いInfoアイコンをクリックするとご覧いただけます。
  • 定義の詳細については「1x4カプラのチュートリアル」タブをご参照ください。
  • Corning社のSMF-28のファイバのタイプは、カプラとともに発送されるドキュメントに明記しております。ご要望によりほかの種類のファイバでもご提供可能です。詳細は当社まで問い合わせください。
  • 全ての数値は全帯域にわたりコネクタを付けない状態での室温での仕様値で、白色ポートから入力して測定しています。
+1 数量 資料 型番 - ユニバーサル規格 定価(税抜) 出荷予定日
TWQ1300HF Support Documentation
TWQ1300HF1x4 Wideband Fiber Optic Coupler, 1300 ± 100 nm, 25:25:25:25 Split, FC/PC
¥140,288
7-10 Days
TWQ1300HA Support Documentation
TWQ1300HA1x4 Wideband Fiber Optic Coupler, 1300 ± 100 nm, 25:25:25:25 Split, FC/APC
¥148,587
7-10 Days
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1x4デュアルウィンドウ光ファイバーカプラ、1310/1550 nm

  • 1310 nmまたは1550 nmの信号を25:25:25:25の分岐比で分岐
  •  中心波長付近の帯域幅:±40 nm
  • 各カプラには個別の検査データシートが付属、サンプルデータシートはこちらからご覧いただけます。
  • 2.0 mmナローキーのFC/PCまたはFC/APCコネクタ付き

こちらの1x4デュアルウィンドウ光ファイバーカプラは1310 nmまたは1550 nmの単一入力信号を4つの出力信号に均等分岐します。 帯域幅は±40 nmとなっています。2.0 mmナローキーのFC/PCまたはFC/APCコネクタが付いています。これらのカプラの最大パワーは、コネクタ付きもしくはファイバ素線の場合は1 W、融着接続の場合は5 Wとなります(詳細は「損傷閾値」タブをご参照ください)。

Item #InfoaCenter
Wavelength
BandwidthCoupling
Ratio (%)b
(Click for Plot)
Coupling Ratio
Tolerance
Insertion
Lossb
Excess
Lossb
UniformitybFiber TypecTermination
TDQ1315HFdinfo1310/1550 nm±40 nm25:25:25:25±4.0%≤7.4 dB
(Each Output Port)
≤0.5 dB (Typ.)-SMF-28FC/PC
TDQ1315HAdinfoFC/APC
  • 仕様の詳細は青いInfoアイコンをクリックするとご覧いただけます。
  • 定義の詳細については「1x4カプラのチュートリアル」タブをご参照ください。
  • Corning社のSMF-28のファイバのタイプは、カプラとともに発送されるドキュメントに明記しております。
  • この数値はコネクタを付けた状態での室温での中心波長全域における仕様値で、白色ポートから入力して測定しています。
+1 数量 資料 型番 - ユニバーサル規格 定価(税抜) 出荷予定日
TDQ1315HF Support Documentation
TDQ1315HF1x4 Dual-Window Fiber Optic Coupler, 1310/1550 nm, 25:25:25:25 Split, FC/PC
¥35,628
Today
TDQ1315HA Support Documentation
TDQ1315HA1x4 Dual-Window Fiber Optic Coupler, 1310/1550 nm, 25:25:25:25 Split, FC/APC
¥44,674
Today
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1x4ファイバーカプラ、1550 nm

  • 1550 nmの信号を25:25:25:25の分岐比で分岐
  • ±100 nmの帯域幅
  • 各カプラには個別の検査データシートが付属。サンプルデータシートはこちらからご覧いただけます。
  • 2.0 mmナローキーのFC/PCまたはFC/APCコネクタ付き

こちらの1x4広帯域光ファイバーカプラは1550 nmの単一入力信号を4つの出力信号に均等分岐します。 帯域幅は±100 nmとなっています。2.0 mmナローキーのFC/PCまたはFC/APCコネクタが付いています。これらのカプラの最大パワーは、コネクタ付きもしくはファイバ素線の場合は1 W、融着接続の場合は5 Wとなります(詳細は「損傷閾値」タブをご参照ください)。

Item #InfoaCenter
Wavelength
BandwidthCoupling
Ratio (%)b
Coupling Ratio
Tolerance
Insertion
Lossb
Excess
Lossb
UniformitybFiber TypedTermination
TWQ1550HFcinfo1550 nm±100 nm25:25:25:25
(Click for Plot)
±3.0%≤7.0 dB
(Each Output Port)
≤0.3 dB
(Typ.)
≤1.0 dB
SMF-28FC/PC
TWQ1550HAcinfoFC/APC
  • 仕様の詳細は青いInfoアイコンをクリックするとご覧いただけます。
  • 定義の詳細については「1x4カプラのチュートリアル」タブをご参照ください。
  • 全ての数値は全帯域にわたりコネクタを付けない状態での室温での仕様値で、白色ポートから入力して測定しています。
  • Corning社のSMF-28のファイバのタイプは、カプラとともに発送されるドキュメントに明記しております。ご要望によりほかの種類のファイバでもご提供可能です。詳細は当社までお問い合わせください。
+1 数量 資料 型番 - ユニバーサル規格 定価(税抜) 出荷予定日
TWQ1550HF Support Documentation
TWQ1550HF1x4 Wideband Fiber Optic Coupler, 1550 ± 100 nm, 25:25:25:25 Split, FC/PC
¥123,686
7-10 Days
TWQ1550HA Support Documentation
TWQ1550HA1x4 Wideband Fiber Optic Coupler, 1550 ± 100 nm, 25:25:25:25 Split, FC/APC
¥131,987
7-10 Days
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取付けベース

WDM mounted on FCQB Base
Click to Enlarge

ベースFCQBは、当社のWDMカプラ、1x4カプラ、スプリッタなどが納められている赤いパッケージ(上記参照)用に設計されています。
  • 以下の製品用の取付けベースです。
    • 3波長WDMカプラ
    • 1x4カプラ
    • 1x4、1x8または1x16スプリッタ
  • 4個のM2タップ穴で光ファイバーコンポーネント用筐体の取付け
  • 長さ57.2 mmの貫通スロットはM6ネジに対応
  • 取付け用M2ネジが4本付属

取付けベースFCQBにはM6キャップスクリュに対応する長さ57.2 mmの貫通スロットが2つあり、光学テーブルなどのタップ穴のある表面に固定できます。 貫通スロットは取付けベースの両端に付いており、その間隔は101.6 mmです。貫通スロットの間にある4つのM2タップ穴の配置は、当社の3波長WDMカプラ, 1x4 SMカプラ1x4 PM スプリッタ1x8 SMスプリッタ1x8 PMスプリッタ1x16 SMスプリッタ、または1x16 PMスプリッタの貫通穴の配置と一致しています。取付け用の4本のM2ネジは付属しています。

+1 数量 資料 型番 - ユニバーサル規格 定価(税抜) 出荷予定日
FCQB Support Documentation
FCQB取付けベース、光ファイバーカプラーコンポーネント用
¥5,818
Today