DIY Cerna®システム用微分干渉(DIC)モジュール


  • Generate High-Contrast Images of Thin, Unlabeled Samples
  • Illumination Module Conditions Transmitted Light
  • Polarizers, Condenser Prisms, Objective Prisms,
    and Analyzer for Visible and IR

WFA3110

DIC Analyzer for Visible and IR

WFA1000

DIC Illumination Module

WFA3143

DIC Objective Prism for Nikon 25X Objectives

WFA3100

Polarizer Turret

DIY Cerna®   System
Configured for
DIC Imaging

Related Items


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System Requirements for DIC
ComponentRequirements
Microscope BodyAt Least 400 mm Rail Height
Trans-Illumination
Source
Emission Within 400 - 1000 nm
Wavelength Range;
Collimated and Coupled into
30 mm Cage System
CondenserCSC1001 or CSC1002, or CSC2001 with CN1 or CN2 Tray
Objective MountingCSN1201 or CSN1202 Nosepiece
Epi-Illuminator ModuleCSE2000, CSE2100, or CSE2200
Buttercup Root
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キンポウゲの根のDICイメージング

特長

  • Ø25.4 mmの光入力ポートにコリメート光を接続するDIC照明モジュール
  • 30 mmケージに対応する光入力および出力ポート
  • 照明モジュールを顕微鏡ボディに取り付ける95 mmのアリ溝式クランプ
  • 可視ならびに赤外域での微分干渉(DIC)観察用光学素子
    • NDフィルターホイールならびにDIC偏光子用スロット付きターレット
    • N1またはN2対物レンズと使用するコンデンサープリズム
    • 特定のNikon社製対物レンズに対応した対物プリズム(スライダ)
    • 可視ならびに赤外域用DIC信号アナライザ
  • 光軸はDIY Cerna®システムの顕微鏡ボディから196.5 mmの位置に設計

こちらではDIY Cernaシステムで微分干渉(DIC)イメージングを行う際の部品のラインナップをご紹介しております。DICイメージングは標識されていない薄いin vitroの試料でコントラストを得たい場合によく使用される方法です。

アリ溝式クランプWFA0150を使用してCerna顕微鏡ボディに取り付けた場合、透過照明モジュールWFA1000によって、光源の光は垂直に位置するサポートレールから196.5 mmの位置の光軸に沿って照射されます。このモジュールは30 mmケージシステムに取り付けられたあらゆるコリメート光源、例えば照明キットなどに対応します。透過照明モジュールと一緒にお使いいただける部品として、当社ではDIC偏光子、コンデンサープリズム、対物プリズム(スライダ)、そして試料を通る偏光を操作するアナライザも取り揃えております。当社のコンデンサならびに対物プリズムはノマルスキ方式です。

システム要件
DIC用にCernaシステムを構成する場合、顕微鏡ボディは必要な光学素子すべてが配置できる高さが必要です。またコンデンサ、対物レンズ取り付け装置、そして落射照明モジュールにはコンデンサープリズム、対物プリズム、そしてアナライザ用のスロットがそれぞれ必要です。当社が推奨する部品については右の表をご覧ください。推奨部品にDIC用光学素子を取り付ける方法については、「取付け」タブ内の動画をご参照ください。

その他の透過照明イメージング手法
当社のDIY CernaシステムはDodtコントラスト明視野ならびに斜光照明もサポートしております。これらのイメージング手法は特に最低レール高、対物レンズ用レボルバ(ホルダ)、落射照明モジュールを必要としないため、より簡単にCernaシステムに追加できます。一般的に、DodtコントラストはDICよりも若干弱いコントラストの画像を生成しますが、DICよりも厚みのある試料においてはDICよりもコントラスト性能を維持します。詳細は「イメージング手法」のタブをご参照ください。

DIC Optical Schematic
コンデンサープリズムで生成される赤と青の光は直交する偏光状態を表しています。見やすさのため、光線の間の距離は誇張されています。試料内での実際の距離はエアリーディスク径よりも狭くなっております。

ノマルスキDICの概略図

DICイメージングでは偏光操作するいくつかの光学素子によってコントラストが生成されます。光源はまず偏光され、その後ノマルスキ方式のコンデンサープリズムにより強度が同じ2本の直交する直線偏光に空間的に分離されます。2本の光は試料に当たります。

試料内ではそれぞれの光が異なる光路長となります。この光路差は、試料入射部の屈折率の違い、もしくは複屈折性による屈折率の違いによって生じるものですが、視野における試料の厚みの違いによっても生じる場合があります。2本の光はノマルスキ方式の対物プリズムで再び結合するため、光干渉が起こります。この(試料が引き起こす)干渉パターンはアナライザによって解像され、強度の違いがカメラで観察できます。

Cerna®顕微鏡は、落射蛍光、明視野照明、微分干渉法(DIC)、Dodtコントラスト法などの複数のイメージング手法をサポートしています。これらの照明法にはそれぞれ異なるアクセサリが必要となりますが、それぞれが下に示すような利点を顕微鏡ユーザにもたらします。

Onion Mitosis
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複数の蛍光色素で標識されたマウスの腎臓の落射蛍光イメージ

落射蛍光
落射蛍光は蛍光標識と内在蛍光を使用して試料の機能を特定します。落射蛍光イメージを得るには、励起フィルタを通過した光が対物レンズに入射し、試料に吸収されるようにします。この励起の結果、試料内の蛍光色素が、励起光より長い波長(つまり低いエネルギ)で光を放射します。放出された光の一部が対物レンズに集光されたのちカメラに光が導かれ、観察が可能になります。このイメージング手法についての詳細はこちらをご覧ください。

DIY Cernaシステムを用いた落射蛍光の測定向けには、ワイドフィールド観察および落射照明モジュール用のアクセサリや、一般的な蛍光体用の蛍光フィルターセットを取り揃えております。

 

Onion Mitosis
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タマネギの有糸分裂の明視野イメージ

明視野照明
明視野照明は最も単純な透過照明法です。この手法においては、光源からの光はコンデンサで集光され、試料を透過します。その際に生じる光の強度差により像が観察されます。明視野照明に必要なのは光源(つまり照明キット)とDIY Cernaシステムに取り付けるコンデンサのみです。

 

Buttercup Root
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キンポウゲの根のDICイメージング

DICイメージ
微分干渉法(DIC)においては、試料を通過した光は何枚もの偏光素子により処理されます。光源からの光は偏光された後、試料に到達する前に直交する2つの偏光ビームに分光されます。これら2つの光の間に存在する光路長のわずかな違いにより、両者が再結合した際に干渉が起こり、明視野照明では透明な試料のコントラストが増強されます。DICイメージでは、光源とコンデンサに加えて以下の光学素子が必要です:DIC偏光子、コンデンサープリズム、対物プリズム、アナライザ。

 

Mouse Retina
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マウスの網膜のDodtコントラストイメージ

Dodtコントラスト
Dodt勾配コントラスト(またはシンプルにDodtコントラスト)は、斜光照明の発展版と捉えることができます。どちらの方法も照明勾配を得るためにマスクを使用しますが、Dodtコントラストではマスキングは光路のより手前側で行っています。この構成によりDICとよく似た画像コントラストを生み出すことができます。

Dodt勾配照明は特殊な形の1/4円環を使用して生成し、視野全域に渡って試料の厚みの変化を測定します。Dodtコントラストは明視野照明に比べて試料の解像度が高く、DICに比べてより厚みのある試料の観察に有利です。当社では、任意の勾配を発生させることができる組み立て済み、アライメント済みのDodtコントラスト用照明モジュールをご用意しております。このモジュールの駆動には照明光源とコンデンサが必要です。

 

Mouse Retina
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つぼみのレーザ走査イメージ

レーザ走査
レーザ走査では、落射蛍光と同じように蛍光標識や内在的な蛍光を利用して試料の特性を明らかにします。しかし落射蛍光とは異なり、レーザ走査では厚い試料の深部にある任意の像平面を薄く可視化することができ、3次元ボリューム像を得ることができるため、in vivo研究を可能にしています。

レーザ走査の手法(例:多光子顕微鏡や共焦点顕微鏡法)では、レーザービームの高いコヒーレンスにより、軸分解能を大幅に向上させています。共焦点顕微鏡法では、軸分解能を下げる原因となる焦点外の光を(落射蛍光と同様に)ピンホールにより除去しており、多光子顕微鏡では、発生の可能性が低い2光子または3光子吸収を蛍光色素の励起に応用することで、効果的にオプティカルセクショニング(光断面像)を作り上げています。

詳細については「レーザ走査型顕微鏡のチュートリアル」でもご覧いただけます。 

Cerna®顕微鏡の構築

Cerna顕微鏡プラットフォームの広い作業スペースとアリ溝式システムは、顕微鏡部品の接続や位置決めを容易に行うことができます。この柔軟性により光路設定済み顕微鏡はシンプルで安定したセットアップを実現しており、またその後のアップグレードや変更も簡単に行えます。下の動画では光路設定済み製品の概要とDIY Cerna顕微鏡の組立方法を例示しています。

DIY顕微鏡システムの組立方法


DIY顕微鏡システムの紹介
こちらのDIY顕微鏡ではブレッドボードトップCSA3000(/M)、アリ溝付きアダプタCSA2001、固定アームCSA1001およびCSA1002のほか、顕微鏡ボディ用アタッチメントおよび拡張部品を使用しています。これらの部品は当社のレンズチューブならびにケージシステムとのインターフェイスにより、顕微鏡に独立した2つの透過照明モジュールを取り付けたり、自作の落射照明光路やカスタム仕様の試料観察用光路を取り付けたりすることができます。
DIY顕微鏡システムの組立方法
当社のシンプルなオプトメカニクスインターフェイスにより、独自のイメージング用にカスタム仕様のDIY顕微鏡を素早く組み立てたり、さらにそれを構成し直したりすることができます。

Posted Comments:
Haohua Tu  (posted 2022-06-11 13:32:03.127)
What is the typical distance between the objective prism and the back edge of the microscope objective. I am evaluating if this distance is long enough to integrate DIC with multi-photon microscopy.
cdolbashian  (posted 2022-06-21 02:07:13.0)
Thank you for reaching out to us with this inquiry. I have contacted you directly to discuss exact dimension you are asking after.
wenzel.jakob  (posted 2017-11-27 16:47:50.053)
I had the following two questions about DIC in a Cerna microscope: 1. Is DIC supported in the epi-illumination setting? Where does the polarizer on the light source side go? 2. Thorlabs offers DIC prisms for Plan fluorite objectives up to 40x, but e.g. not 60x (dry) or 100 x (oil). Do these exist and if so, what's the way to obtain them? (e.g. by directly contacting Nikon? What item numbers should I ask for in this case?)
tfrisch  (posted 2018-02-14 03:57:48.0)
Hello, thank you for contacting Thorlabs. DIC is an imaging technique in which the light must pass through the sample, and then there are slight phase differences between polarization states at the edges which cause interference changes and yield the high contrast. I am not familiar with a method that would provide the same results using epi-illumination. As for the prisms, I will reach out to you directly about the condenser and objective you are using as the prisms needs to match those.
oliver.larkin  (posted 2015-07-07 12:37:25.56)
I was recommended a similar setup to the WFA1010 by you previously, but the illumination isn't ideal. Looking at the product I already have the LED, driver, filter cube and tubing, can you tell me what the internal geometry and lens system is as I would like to upgrade my system to this layout.
besembeson  (posted 2015-09-23 09:40:24.0)
Response from Bweh at Thorlabs USA: The internal geometry and the multiple lens system configuration is proprietary. We can provide a blackbox model if needed.

顕微鏡の各部品をクリックするとそれぞれの機能がご覧いただけます。

Explore the Cerna MicroscopeSample Viewing/RecordingSample MountingIllumination SourcesIllumination SourcesObjectives and MountingEpi-IlluminationEpi-IlluminationTrans-IlluminationMicroscope BodyMicroscope BodyMicroscope BodyMicroscope Body

顕微鏡の原理

ここではCerna®顕微鏡の一般的な機能について説明しています。右にある顕微鏡の図の各部品をクリックいただくか、下記のリンクをクリックいただくとCerna顕微鏡を組み上げて試料を可視化する方法についてご覧いただけます。

 

用語

アーム:部品を顕微鏡の光路に合わせて保持

バヨネットマウント:内ネジのL字型スロットとそれに嵌合する外ネジのタブを用いた機械的なマウント方式 

ベローズ(蛇腹):アコーディオン状のゴム製側面を持つチューブ。顕微鏡ボディと対物レンズとの間の光路を遮光しながら伸縮させることが可能です。

ブレッドボード:光学系の自作用に、タップ穴が等間隔に配列された平坦なボード

アリ溝式:多数の顕微鏡部品に採用されている機械的な取付け方式。直線形状のアリ溝は、取り付ける部品を固定する前に一定の方向に沿って柔軟に位置決めができます。これに対し、円型アリ溝は部品を1箇所に固定します。詳細については「顕微鏡のアリ溝」タブまたはこちらをご覧ください。

落射照明:観察装置と同じ向きから試料を照らす照明。落射蛍光、反射型および共焦点顕微鏡は、落射照明で使用するイメージング手法の例です。

フィルターキューブ:フィルタやその他の光学素子を正確な位置で保持する顕微鏡用のキューブ。例えば、フィルターキューブは蛍光顕微鏡法および反射型顕微鏡法に不可欠です。

ケーラー照明:様々な光学素子を使用して試料面の視野内をデフォーカスしたり視野内における光の強度を平坦にしたりする手法。この手法にはコンデンサおよび光コリメータが必要です。

対物レンズ用ホルダ(レボルバ):顕微鏡の対物レンズを光路上に固定する際に使用するアーム

光路:光が顕微鏡を透過する際にとる経路

レール高:顕微鏡ボディのサポートレールの高さ

懐深さ(作業空間の奥行き):光軸から顕微鏡ボディのサポートレールまでの間の距離。懐深さのサイズは、作業高さとともに、顕微鏡を使用する際の作業空間の大きさを決定します

透過照明:観察装置に対して反対側の面から試料を照らす照明。明視野微分干渉法(DIC)Dodt勾配コントラスト、および暗視野顕微鏡法は、透過照明を利用したイメージング手法の例です。

作業高さ:顕微鏡ボディのサポートレール高にベース高を加えた高さ。作業高さのサイズは、懐深さとともに、顕微鏡を使用する際の作業空間の大きさを決定します。

 

microscope bodyClick to Enlarge
Cerna顕微鏡のボディ
Body Height Comparison
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顕微鏡ボディの詳細

顕微鏡ボディ

顕微鏡ボディはあらゆるCerna顕微鏡の土台となります。 サポートレールに使用している95 mmレールは、厳しい角度公差が得られるよう加工されているため、光路のアライメントや光学テーブルへの垂直な設置が確実に行えます。サポートレールの高さは350~600 mmから選択できますが、この高さによって実験用・顕微鏡用部品を使用できる縦方向の空間の大きさが決まります。 光路からサポートレールまでの懐深さは196.5 mmあるため、広い実験用スペースが得られます。顕微鏡ボディに部品を取り付ける際はサポートレール上の直線的なアリ溝を使用しますが、部品によっては落射照明アーム上の円型アリ溝が使われます。 詳細については、「顕微鏡のアリ溝」タブまたはこちらをご覧ください。

 

microscope bodyClick to Enlarge
Cerna顕微鏡には、上から(黄色)または下から(オレンジ)照射するタイプの照明が使用可能です。どちらのタイプにも照明光源(緑)が付いています。

照明

Cerna顕微鏡では、試料を上から(落射照明、右図で黄色に色付けされた部品参照)または下から(透過照明、オレンジ色に色付けされた部品参照)の2方向から照射することができます。

落射照明は、観察装置と同じ側から試料を照らす照明です。したがって、照明光源(緑色に色付けされた部品参照)からの光と試料面からの光は部分的に光路を共有します。これは蛍光、共焦点および反射型顕微鏡に使用されます。落射照明モジュールは光を光路に沿って導き調節します。円型のD1Nアリ溝を使用して顕微鏡ボディの落射照明アームに取り付けます(詳細については「顕微鏡のアリ溝」タブまたはこちらをご覧ください)。複数の落射照明モジュールや、カスタマイズ用のタップ穴が等間隔で配列されたブレッドボードトップを取り付けることができます。

透過照明:観察装置に対して反対側の面から試料を照らす照明です。明視野、微分干渉法(DIC)、Dodt勾配コントラスト、斜光および暗視野顕微鏡法などのイメージング手法に使用されます。 透過照明モジュールは光を調節し(一部のモデル)、光路に沿って光を導きます。直線的なアリ溝を使用して顕微鏡ボディのサポートレールに取り付けます(詳細については「顕微鏡のアリ溝」タブまたはこちらをご覧ください)。イメージング手法によっては、ビーム特性を変更するために追加の光学素子が必要となりますが、このような光学素子は、レンズチューブケージシステムを使用して光路に簡単に組み込むことができます。また、当社では、入射したコリメート光から最適なケーラー照明を生むために使用するコンデンサもご用意しています。コンデンサは取付けアームに装着し、サポートレールから一定の距離の光路上に固定します。このアームは、コンデンサを試料と透過照明モジュールにアライメントするための焦準モジュールに取り付けます。

 

microscope bodyClick to Enlarge
試料面からの光は対物レンズ(右図で青色に色付けされた部品)によって集められ、三眼鏡筒または光学ポート(ピンク色に色付けされた部品)を使用して観察されます。

試料の観察/記録

照明ができたら、顕微鏡を使用して試料を観察します。顕微鏡には試料面に光を集光し(右図で青色に色付けされた部品参照)、生成した画像を可視化する(ピンク色に色付けされた部品参照)機能が必要です。

顕微鏡の対物レンズは、光を集め、試料面からの光を拡大してイメージングを行います。Cerna顕微鏡の対物レンズは対物レンズ用レボルバ(ホルダ)にネジ止めされ、顕微鏡ボディのサポートレールから一定の距離の光路上に固定します。対物レンズ用レボルバ(ホルダ)は電動焦準モジュールに固定し、対物レンズの焦点を合わせたり、試料を取り扱う際に対物レンズの位置をずらしたりすることができます。対物レンズとの間を遮光できるように、顕微鏡にはベローズが付いています(図には記載なし)。

試料観察およびデータ取得用に様々なモジュールをご用意しています。三眼鏡筒には視点が3箇所あり、カメラを使用した場合と同様に試料を直接観察できます。ダブルカメラポートが2つの観察チャンネル内で光路を変更または分岐します。カメラチューブの選択により像の倍率を低く、もしくは高くさせることができます。データ取得用に、当社ではカメラおよび光電子増倍管チューブ(PMT)をご用意しています。PMTは共焦点顕微鏡の蛍光信号を検出する際に必要です。ブレッドボードトップを使えばカスタム設計の撮像セットアップを構築できます。モジュールは円型アリ溝を使用して顕微鏡ボディに取り付けます(詳細については「顕微鏡のアリ溝」タブまたはこちらをご覧ください)。

 

microscope bodyClick to Enlarge
右図の高剛性スタンド(紫色)はご提供可能な試料取付けオプションの1例です。

試料/実験機器の取付け

様々な試料や機器の取付けオプションによって、顕微鏡システムの広い作業スペースを有効利用することができます。大きな試料および補助装置は取付けプラットフォームを使用して設置することができます。このプラットフォームは顕微鏡ボディの辺縁に置くことができ、タップ穴が等間隔で配列されたブレッドボードに対応しています。小さな試料は高剛性スタンド(右図の紫色に色付けされた部品)に取り付けることができます。高剛性スタンドには多様な試料調製法やデータ取得手法に対応したホルダが付属しており、たとえばスライドやウェルプレート、ペトリ皿などに対応できます。一般的な試料マウント方法の場合は、手動XYステージを使用して試料スライドを顕微鏡ボディに直接取り付けることもできます。高剛性スタンドは電動ステージ(別売り)を用いて駆動できます。また可動型取付けプラットフォームには電動または手動移動用の機構が内蔵されています。顕微鏡で複数の実験を同時に行いたい場合は、高剛性スタンドを取付けプラットフォームの上部に取り付けて、複数の装置を個別にかつ同期させて動作させることができます。

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試料観察用に三眼鏡筒、ダブルカメラポートならびにカメラチューブをご用意しています。試料面からの光はカメラ、光電子増倍管(PMT)またはブレッドボードトップを用いたカスタム仕様のセットアップによって集光されます。Cerna顕微鏡を用いた試料観察についての詳細はこちらをクリックしてください。

Product Families & Web Presentations
Sample ViewingBreadboards
& Body Attachments
CamerasPMTs

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顕微鏡用対物レンズは、対物レンズ用レボルバ(ホルダ)によって顕微鏡の光路内に固定されます。Cerna顕微鏡を用いた試料観察についての詳細はこちらをクリックしてください

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大型または小型の実験用取付けオプションを使用して、顕微鏡の広い作業スペースを有効利用することができます。Cerna顕微鏡を用いた試料取付けについての詳細はこちらをクリックしてください。

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落射照明用の様々な光源をご用意しています。Cerna顕微鏡プラットフォーム内での機能をご確認いただくには、各製品の説明ページをご覧ください。

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落射照明:観察装置と同じ向きから試料を照らす照明。蛍光、共焦点および反射型顕微鏡などのイメージング手法で使用されます。落射照明をCerna顕微鏡に用いる際の詳細については こちらをクリックしてください。

Product Families & Web Presentations
Epi-Illumination Web PresentationBody Attachments Light Sources
Epi-IlluminationBody AttachmentsLight Sources

Close

 

透過照明:観察装置に対して反対側の面から試料を照らす照明です。明視野、微分干渉法(DIC)、Dodt勾配コントラスト、斜光および暗視野顕微鏡法などのイメージング手法に使用されます。透過照明をCerna顕微鏡に用いる際の詳細についてはこちらをクリックしてください。

Product Families & Web Presentations
Brightfield Web PresentationDIC Web PresentationDodt Web PresentationCondensers Web PresentationCondenser Mounting Web PresentationIllumination Kits Web PresentationOther Light Sources
BrightfieldDICDodtCondensersCondenser MountingIllumination KitsOther Light Sources

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顕微鏡ボディはあらゆるCerna顕微鏡の土台となります。ボディから対物レンズまでの距離は196.5 mmで、広い実験用スペースが確保できます。Cerna顕微鏡についての詳細はこちらをクリックしてください。

Product Families & Web Presentations
Microscope Body Web PresentationMicroscope Body Translator
Microscope BodiesMicroscope Translator
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透過照明モジュールとアリ溝式クランプ

Brightfield Optical Path
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DIC照明モジュールの概略図
Dovetail Clamp Assembly
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照明モジュールWFA1000はアリ溝式クランプWFA0150を用いて光路内に配置されます。
Trans-Illumination Module Drawing
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透過照明モジュールの図面
  • お手持ちの光源を取り付ける透過照明モジュール
  • モジュールを顕微鏡ボディに取り付ける95 mmのアリ溝式クランプ

透過照明モジュールWFA1000は、お手持ちの照明光源からの光を光路にステアリングします。波長範囲は400~1000 nm用に設計されています。

右図のように、コリメート光はモジュールの側面にあるØ25.4 mmの入力ポートに接続できます。光源をポートに接続する際は、ケージロッドをモジュールの30 mmケージシステム用Ø6 mmの内孔4つに取り付けます。ケージロッドのロック用止めネジにアクセスするには、ダストカバーを取り外します。ダストカバーは1.5 mm六角丸頭ネジで固定されています(右図参照)。当社の 照明キットはこの入力ポート用に設計されており、モジュールには照明キットに取り付け可能なケージロッドER025が4本付属しています。なお、別の光源を使用する場合は最大性能を得るため、この入力ポートは塞いでおいてください。

前面の回転式ノブはモジュール内蔵の視野絞りを制御します。これは照明の強度調節およびコンデンサ後方開口部との径のマッチングに利用されます。拡散板は、出力光を均一化するためにモジュール内部にあらかじめ設置されています。拡散板は必要に応じてモジュール側面にある4個の#1プラスネジを緩めることにより、簡単に取り外しが可能です。出力ポートには4つの#4-40タップ穴があり、30 mmケージが取り付けられます。

透過照明モジュールを顕微鏡ボディに接続するには別売りのアリ溝式クランプWFA0150が必要です。上の写真のように、付属のアダプタープレートを使用して95 mmアリ溝式クランプを透過照明モジュールに取り付けます。クランプとアダプタープレートを用いて取り付けると、透過照明モジュールの出力ポートはDIY Cerna システムの光路に適合する位置(顕微鏡ボディ前方196.5 mm)に配置されます。

DIC Optical Schematic

+1 数量 資料 型番 - ユニバーサル規格 定価(税抜) 出荷予定日
WFA1000 Support Documentation
WFA1000透過照明/DICイメージングモジュール、30 mmケージシステム対応
¥675,392
7-10 Days
WFA0150 Support Documentation
WFA015095 mmアリ溝式クランプ、WFA1000&WFA1100用
¥52,822
7-10 Days
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DIC偏光子&偏光子用ターレット

DIC Polarizer Turret
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取付けアダプタWFA3000は偏光子用ターレットWFA3100を透過照明モジュールに固定するために使用します。
  • 照明光源を偏光する可視域用偏光子WFA3120または赤外域用偏光子WFA3121
  • 偏光子用ターレットWFA3100: NDフィルターホイールならびに偏光子用スロット付き
  • ターレット取付けアダプタWFA3000: 偏光子用ターレットを透過照明モジュールに固定

偏光子用ターレットWFA3100ならびにターレット取付けアダプタWFA3000は、DIC偏光子を上記の透過照明モジュールWFA1000に取り付ける際に使用します。

DIC偏光子
WFA3120ならびにWFA3121は、1つの筐体内で偏光子と1/4波長板(セナルモン補償板)を組み合わせて構成されています。各筐体には歯車が付いており、1/4波長板の向きを変えることなく偏光子を360°スムーズに回転可能です。この偏光子の回転により、試料に入射する光は、直線偏光、円偏光、または楕円偏光に制御することができるので、最大限可能な感度を得るためにシステムを微調整することが可能になります。偏光子を回転させられるように、偏光子用ターレットWFA3100には2個の刻み目付きリングが付いています。各偏光子は、向かって時計回りの位置にある刻み目付きリングによって回転します。

偏光子用ターレット
偏光子用ターレットWFA3100の下のホイールには4つのポジション(ND無し、ND2、ND4、ND16)があり、上のホイールには3つの空のスロットと色温度調整フィルタが付いています。上のホイールのスロットの2つは、可視域用偏光子WFA3120と赤外域用偏光子WFA3121(いずれも別売り)が入るサイズです。3つ目のスロットは明視野照明が必要な用途にお使いいただけるよう意図的に空となっています。ターレットはM5つまみネジで取付けアダプタWFA3000に接続します。

ターレット取付けアダプタ
ターレット取付けアダプタWFA3000は、偏光子用ターレットWFA3100を透過照明モジュールWFA1000に固定し、モジュールの出力ポートにターレットの1つの位置を合わせます。M3ザグリ穴4つがモジュール上部のM3タップ穴4つに適合する間隔で開いており、偏光子用ターレットと合致するM5タップ穴も1つ付いています。4本のM3丸頭ネジがアダプタに付属しています。

偏光子用ターレットとターレット取付けアダプタの厚みにより、レール高400 mm未満の顕微鏡ボディはDICイメージングをサポートしていません。

DIC Optical Schematic

+1 数量 資料 型番 - ユニバーサル規格 定価(税抜) 出荷予定日
WFA3120 Support Documentation
WFA3120Visible DIC Polarizer
¥248,766
7-10 Days
WFA3121 Support Documentation
WFA3121IR DIC Polarizer
¥373,029
7-10 Days
WFA3100 Support Documentation
WFA3100Polarizer Turret
¥248,766
7-10 Days
WFA3000 Support Documentation
WFA3000DIC Polarizer Turret Mounting Adapter
¥34,339
7-10 Days
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DICコンデンサープリズム

Condenser
Prism
Item #
TypeCompatible Objective
Item #Description
WFA3130N1N10X-PFNikon Plan Fluorite, 10X
WFA3131N2N16XLWD-PFNikon, 16X
N20X-PFNikon Plan Fluorite, 20X
N25X-APO-MP
N25X-APO-MP1300
Nikon, 25X
N40X-PFNikon Plan Fluorite, 40X
N40X-NIRNikon APO NIR, 40X, Water Immersion
N60X-NIRNikon APO NIR, 60X, Water Immersion
  • 偏光を分離するコンデンサープリズム
  • コンデンサープリズムWFA3130:N1対物レンズ用
  • コンデンサープリズムWFA3131:N2対物レンズ用
  • コンデンサCSC1001CSC1002およびCSC2001用に設計
Condenser Prism Slots
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型番数量Description
CSC20011LWDコンデンサ、NA0.78、D3Nオス型アリ溝、400~850 nm、トレイC32が1個付属
CN11コンデンサ用トレイ、WFA3130またはC4X用
WFA31301DIC Condenser Prism for N1 Objectives
トレイCN1またはCN2を用いてコンデンサCSC2001にコンデンサープリズムWFA3130またはWFA3131を使用することができます(上の写真はCN1)。

コンデンサープリズムには上記で説明したDIC偏光子から出力される偏光が入射されます。プリズムの光軸が入射偏光に対し45°でアライメントされている場合、プリズムは入射ビームを強度が同じ2本の直交偏光に空間的に分離します。「概要」タブでご説明したように、この空間的に分離された直交偏光により、視野全体の屈折率や厚みの変化に敏感なDIC観察が可能となります。

コンデンサープリズムWFA3130はN1対物レンズ、WFA3131はN2対物レンズと一緒に使用します。DIC対応の対物レンズの筐体には一般的に「N1」または「N2」の刻印があります。この刻印がコンデンサープリズムと一致していることをご確認ください。どちらの対物プリズムもノマルスキ方式です。

コンデンサCSC1001、CSC1002、CSC2001にはこれらのコンデンサープリズムを取り付けるターレットもしくはスロットが付いています。

DIC Optical Schematic

+1 数量 資料 型番 - ユニバーサル規格 定価(税抜) 出荷予定日
WFA3130 Support Documentation
WFA3130DIC Condenser Prism for N1 Objectives
¥247,847
Today
WFA3131 Support Documentation
WFA3131DIC Condenser Prism for N2 Objectives
¥228,124
7-10 Days
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DIC対物プリズム(スライダ)

Objective
Prism
Item #
Compatible ObjectiveCompatible
Nosepiece
Item #
Item #Description
WFA3140N10X-PFNikon Plan Fluorite, 10XCSN1202
WFA3141N16XLWD-PFNikon, 16XCSN1201
WFA3142N20X-PFNikon Plan Fluorite, 20XCSN1202
WFA3143N25X-APO-MP
N25X-APO-MP1300
Nikon, 25XCSN1201
WFA3144N40X-PFNikon Plan Fluorite, 40XCSN1202
WFA3145N40X-NIRNikon APO NIR, 40X, Water ImmersionCSN1202
WFA3146N60X-NIRNikon APO NIR, 60X, Water ImmersionCSN1202
  • サンプルを通った光を1本の光路に再結合する対物プリズム
  • プリズムはそれぞれ特定の対物レンズに対応(右表参照)
  • 対物レンズホルダCSN1201ならびにCSN1202に対応
DIC Objective Prism in Nosepiece
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上は2対物レンズホルダCSN1202のDIC対物プリズムの配置場所の1つです。

コンデンサープリズムによって空間的に分離した2本の直交的な偏光は、試料を通ったあと対物プリズムで再結合されます。「概要」タブで説明したように試料内で屈折率や視野に渡る厚みが異なる場合、2本の光は異なる光路長となります。 

スライダとも呼ばれる対物プリズムは特定の対物レンズ用に設計されています。右の表では対物プリズムの互換性がご覧いただけます。すべての対物プリズムはノマルスキ方式です。

こちらの対物レンズは、対物レンズ用ホルダCSN1201ならびにCSN1202の専用スロットに取り付けられる設計です。ほかのホルダをご使用の場合、カスタム仕様の取り付けが必要です。

DIC Optical Schematic

+1 数量 資料 型番 - ユニバーサル規格 定価(税抜) 出荷予定日
WFA3140 Support Documentation
WFA3140DIC Objective Prism for 10X Nikon Plan Fluorite Objectives
¥152,497
7-10 Days
WFA3141 Support Documentation
WFA3141DIC Objective Prism for 16X Nikon Objectives
¥206,560
7-10 Days
WFA3142 Support Documentation
WFA3142DIC Objective Prism for 20X Nikon Plan Fluorite Objectives
¥152,497
7-10 Days
WFA3143 Support Documentation
WFA3143DIC Objective Prism for 25X Nikon Objectives
¥398,836
7-10 Days
WFA3144 Support Documentation
WFA3144DIC Objective Prism for 40X Nikon APO NIR Water Objectives
¥207,584
7-10 Days
WFA3145 Support Documentation
WFA3145DIC Objective Prism for 40X Nikon Plan Fluorite Objectives
¥153,821
Lead Time
WFA3146 Support Documentation
WFA3146DIC Objective Prism for 60X Nikon APO NIR Water Objectives
¥151,884
7-10 Days
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DICアナライザ

DIC Analyzer in Module
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DICアナライザWFA3110は特定のCerna®落射照明モジュールの専用スロット用に設計されています。
  • DICアナライザWFA3110は異なるサンプル領域間の変化を検出
  • 空のスロット、可視域用アナライザ、赤外域用アナライザが付属
  • 落射照明モジュールCSE2000CSE2100CSE2200の専用部分に取り付ける設計

DIC観測用光路の最後の光学素子がDICアナライザです。全視野に渡り光路長の変化を強度変化に変換し、観察装置(カメラまたは三眼鏡筒)により観察できるようにします。アナライザの1つのスロットは、明視野照明のみが必要な場合に使用できるよう、意図的に空になっています。ほかの2つは可視域用アナライザ(非回転式の偏光子)と赤外域用偏光子が取り付けられます。

DICアナライザWFA3110は、落射照明モジュールCSE2000CSE2100CSE2200の専用部分に取り付けるよう設計されており、各モジュールにはWFA3110の3つのスロット位置に対応する移動止めが付いています。アナライザは正しい向きを上にして(ラベルが上向き)挿入してください。落射照明モジュール内で引っかかる場合があります。また、ほかの落射照明モジュールをご使用の場合には、カスタム仕様の取り付けが必要です。

なお、ダブルカメラポートCSD1001の後ろのカメラポートには赤外域用アナライザが内蔵されています。ご使用中のCernaシステムにこのダブルカメラポートが付いており、可視域のDICイメージングが不要の場合には、アナライザWFA3110を購入する必要はありません。

DIC Optical Schematic

+1 数量 資料 型番 - ユニバーサル規格 定価(税抜) 出荷予定日
WFA3110 Support Documentation
WFA3110Visible and IR DIC Analyzer
¥235,303
Lead Time